メルボルンの日本人

2017/01/24
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テーマ: 海外生活(7780)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ずっと、このテーマの日記を書こうと思っていたんだけど、
長くなりそうなんだよなあ。
ま、ひまで物好きな方、良かったらお付き合いください。

オーストラリアの子供向け人気バンドで「ザ・ウィグルス(The Wiggles)」というグループがいる。「Wiggle」というのは、「くねくねうごめく」とか「指をワキワキさせるしぐさ」とかいう風に訳したらいいんかな。(もっとふさわしい訳があるのかもだけど)

このバンドが結成したのは25年以上前のことになる。元々は、大学の友達同士が集まってロックバンドをやっていた(そのときのバンド名はCockroaches=ゴキブリズ)のが、メンバーの何人かが教育実習生だったこともあり、メンバー編成を少し変えてウィグルスとして子供向きの、カンタンに歌って踊れる音楽を作ったら大当たりしたのである。


結成して間もない頃


メンバーは4人のお兄さんと言うかおじさんからなっており、一人ひとりテーマカラーがある。
アンソニーは青、
ジェフは紫、

マレーは赤である。

アンソニー(青)は食べるのが大好き、特にフルーツサラダが好物。担当はドラムとギター。彼は、結婚前、女性雑誌の栄えある「オーストラリアで一番アツい独身男」にえらばれた功績がある。

ジェフ(紫)はアジア系で、気が付くといっつも眠ってしまう。彼がステージで眠ってしまったら、会場の子供達が一斉に「ジェフー!起きてー!」と声をかけなければならない(ある種「志村ー!うしろー!」的な。)。キーボードとアコーディオン担当。

グレッグ(黄)はボーカルである。非常に歌が上手で、暖かく、美しい発音の、包み込むような、子供バンドのために生まれてきたような魅力的な美声の持ち主である。

マレー(赤)は、「マレーといえばギターの人」と言うことになっている。いっつもギターを持っているのが特徴で、ギターの腕も相当らしい。

ウィグルスの歌は、非常にとっつきやすく、キャッチーで覚えやすい。それに一緒についてくる踊りも、ダンスの達人でなくても(実際4人のメンバーもそういう感じではない)誰でも踊れてしまうようなカンタンで真似しやすい踊り付きである。子供に爆発的な人気を博し、一緒に番組を見ているお母さん方も、「あら、この4人ステキじゃない」と、2代に渡って沢山のファンが出た(「お母さんと一緒」効果ですな)。

テレビのシリーズに加え、映画や、色んなテーマやゲストスターが出たDVD(当時はビデオ)が沢山出、全国ツアーのチケットは売り出されると瞬く間に売切れてしまい、非常に入手しにくいチケットだと言われている(すごい値で転売が結構されている)。

4人の顔の付いたグッズもいろいろ発売され、昔のものはネットオークションでプレミアがついたりしている。

そんな順風満帆だった4人に暗いニュースが。グレッグ(黄)が慢性の、免疫力が低下する病に落ち、ウィグルスとして活動が続けられなくなってしまったのである。で、新しい「黄色いウィグルス」メンバーを入れることに。

それまでモブメンバーとしてバックコーラスを長年やってきたサムが新しい黄ウィグルスに抜擢された。

これはグレッグがサムに黄色いスキビー(タートルネックの長袖Tシャツ)を託している所。



そして、新メンバーを迎え入れたウィグルスがすっかり定着して数年が経った。



が、なんと、グレッグの不治(と思われていた?)の病が奇跡的に治り、ウィグルスに戻ってくることになった。・・・嬉しいニュースなんだが、では黄ウィグルスがすっかり定着したサムは?・・・サムは、グレッグに席を空けるため、いきなり解雇されてしまったのである。

この話には裏があって、グレッグは療養中に投資した事業が失敗し、巨額の財産を失ってしまったので(彼がウィグルスで築いた資産は、投資してなかったら一生働かずに遊んで暮らせるぐらいの額だったと思われる)、お金のためにウィグルスとしてまた働かねばならず、オリジナルメンバー3人が旧友のために一肌脱いだ結果のことらしい。サムは新メンバーとは言え、ウィグルスブランドの創世主ではなく、「一従業員」であったからこのような解雇をされたのである。でもこのいきなりな解雇、サムやウィグルスの根強いファンからかなり反発があった。

さてグレッグが戻ってきて元のオリジナルメンバー4人で活動を再開するが、このメンバーでの活動はなんと6ヶ月ぐらいしか続かなかった。版権とかいろいろ都合してもらって負債が返せたのかね?で、グレッグ(黄)、ジェフ(紫)、マレー(赤)は表舞台から引退し、裏方に引っ込んでしまい(優雅な左うちわの隠居ですわ・・・)、新星ウィグルスが誕生する。

新星ウィグルスは、現在の姿のウィグルスで、オリジナルメンバーはアンソニー(青)だけである。ってか、アンソニーがウィグルスブランドの社長で、自分の子供(3人とか4人)を頻繁に番組に出演させたり肉親を裏方とか参謀で雇ったり、彼の家族がウィグルスブランドの土台となっている。


オペラ歌手経験ありのおじさん、サイモン(赤)、
やさしそうなお兄ちゃんのロッキー(紫)、
おしゃまなエマ(黄)である。



画期的なのが、ウィグルス史上初めての女性メンバーとしてエマを起用したことである。エマは才色兼備で、バレエをはじめとするダンスはプロ級、手話を流暢にこなし、フランス語も話せる。ドラムもできる。このエマの人気が凄まじく、全国の6歳ぐらいまでの女の子がみんなとりこで、怪獣丸もメロメロである。彼女にちなんだグッズもすぐ売切れてしまうぐらいの人気である。

私もエマって好きなんだが、始まった当初は気楽に話しやすそうなお姉ちゃんというかんじだったのに、

体型も、健康そうな中肉中背だったのが、だんだんどんどん痩せていってしまい、

今はこんなことに。美しいんだけど、心配なぐらいの痩せ方である。


さんしょ丸がウィグルスにある一時期ハマり、古いDVDをいくつか購入した。
今は怪獣丸がヤバイぐらいハマっていて、コンサートにも何度か行った。朝から晩までウィグルス、ウィグルス言っている。怪獣丸はもちろん、オリジナルメンバーから今の新しいメンバーを全員を把握している。

このメンバーもいつまで続くんだろうか。サイモン(赤)があんまり魅力的でないし(ちょっと気持ちワルイのよ)、お兄ちゃんぽかったロッキー(紫)は若ハゲ疑惑で、いっつも変な髪型をしている。エマ(黄)も痩せてあまりに美しいデルモみたいになってしまって、子供向けエンターテイナーってかんじではなくなってきた。それに・・・ロッキーとエマは昨年結婚したんである。


そのうち赤ちゃんもほしいだろうから、このままのメンバーで活動って、どうなんやろうと思ってしまう。ま、その頃には怪獣丸のウィグルス熱も冷めてるかな。

ウィグルスファンに、よくされる質問が、「あなたはどのメンバーが好きですか」というものである。私は、・・・悲劇の黄色ウィグルスのサムかな。彼の出演しているDVDを見るたびに、「この美声と才能。なんつう惜しい終わり方だ。」と思ってしまう。

でも、サム、別チャンネル(ケーブル)子供向けショーのホストをしており、それに自分で作曲した歌を披露したのがベストセラーになったり、彼は彼でなかなかうまくいっているようである。ウィグルス時代より比べてかなりやせたのが気になるんであるが。

頑張ってほしい。彼もショーをやってるみたいだから怪獣丸を連れて見に行ってみたいな。

*こぼれ話*
グレッグとサムの交代劇以外はクリーンなイメージで浮いた話のないウィグルスであるが、実はアンソニー(青)と長年バックダンサーをやっている一人とが不倫関係があったとかなかったとか。今、彼女はバックダンサーからバンドの主任振付師になっている。それに最近のDVDでは常連で必ず出ているので、私とジジは彼女をテレビ画面で見るたびに「Home Wrecker(家庭崩壊女)」と呼んでいる。息子らも彼女を見るとそう言うようになって来たので気をつけないと。

ああ長かったぜ。でも書いた~。いやはや。





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最終更新日  2017/01/24 09:00:04 AM
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