つなげ“希”動力-袖番号96、伊東勉のページ楽天版(更新停止。書庫ログ)

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2007年07月08日
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カテゴリ: 社会人野球2007
 太陽から発する突き刺すような光は、遠慮なく私を照らしていた。
 「こんな中ポスターも貼り、新聞も配らなアカンのか…」
 多忙にまかせて、週刊の新聞の配達が遅れてしまった地域も出てしまい、その新聞(ま、ご想像通り これ ですけど)を配りながら、政治関係のポスターを貼り替え歩いていた。何しろ広い三陸町。8割は私の責任で貼ったので、当然貼り替えも私が責任負わなけりゃ…と思ったら、ぎらぎらずう太陽に負けてしまい、やむを得ず、CPの使える施設への避暑をせざるを得なくなった。

 「そういや、今頃終わっているんだろうな。赤べことJRの試合は。」
 カタカタとPCを動かし、日本野球連盟よりは、JR東北の方が早いだろうと思い、ホームページの速報欄をのぞいて見た。
 「頼む、せめてショックを引きずったまま試合に臨んでくれるなよ…」
 前日は、前田さんがまさかの4失点。これで七十七銀行にペースを握られた赤べこは、1-6で敗れていた。代表決定戦での敗北。そして、これまでの歴史の積み重ね。一度勝っているとはいえ、JR東北は強敵だ。
 「何だよ、すぐ出ねぇのか。」


仙台市 0010000000 1
矢巾町 0000000101 2

 冗談じゃない…よな。
 勝ったよ。赤べこ。
 勝ったんだよな。赤べこは。
 この試合に勝つ事と、東京ドームに進出できる事。その事が、すぐに頭の中で結びつかなかった。

 外に出て、太陽の下に出た時、ようやく、同じ岩手の舞台でたたかってきたチームが、東京ドームに進出した事。その7割嬉しさ、3割は嫉妬に近い複雑な気持ちで、私は空を見上げていた。
 何が嫉妬かって?
 ああいう熱いたたかいの場に自分がいない事に。
 あの場に立てた全ての選手に、うらやましさを覚えていた。

―――――――――――――――――――――――――



 一番近かったのは、1993年大会の岩手銀行。岩銀は第二代表決定戦まで勝ちあがっていったが、残念ながらTDKに大差で敗れ、ドーム進出はならなかった。その後はJAいわてが第三代表トーナメントに2度残ったものの、代表争いには絡む事はできなかった。赤崎、駒形が「クラブチームをなめるな!」と奮闘を見せたが…悔しいが、ドームに進むまでには、そのような試合を少なくとも4試合続けなければならない、厳しい現実を見ざるを得なかった。

 そこに現れたのが、2つの新しい野球チームだ。
 「赤べこ野球軍団」「フェズント岩手」。
 片や、色々な地域でもまれてきた選手が、より高いステージを目指して集まったチーム。片や地域の有望選手を、地域の企業がバックアップして「岩手の野球のレベルアップ」を目指したチーム。この2チームの出現で、岩手の野球という“池”に「熱い石が投げられた」。06年のクラブ大会では、黒陵、不来方、江刺、駒形、赤崎と岩手の強豪チームを全てコールドで葬り去った。しかし、これらチームだって、黙って負けたままでいい訳がない、と闘志をさらに燃やしはじめた。

 企業チームが健在だった頃の岩手は、企業チームが優位に進めていても、クラブチームが必死に食らい付き、時には下克上を起こす事もある。そうした中で、クラブチームの実力の向上も図られ「クラブ王国」ともいわれる土壌を作りあげる事ができた。

 いや、黙ってはいない。これまで存在感を見せつけていたチームだって。
 そういう意地の張り合いが、やがて岩手の野球の向上につながる。
 かつての岩手が「4強」に小野田、アイワ等がからみ、時にはクラブチームがその輪に加わって争いを演じていたあの頃を。
 その素となるのは「こいつにゃ負けたくない」という心だ。
 これはいつの時代だって変わらない。

―――――――――――――――――――――――――

 今日、今の所トップランナーを走っている赤べこ軍団が、東京ドームへの切符をつかむ事ができた。その感想は、先にもふれたが「7割嬉しさ、3割は嫉妬に近い複雑な気持ち」。でも、同じ岩手のグラウンドでたたかった野球人が、一つの偉業を成し遂げた。そのことに関して心からお祝いを申します。

 私の応援する赤崎野球クラブは「西武ドーム」で。
 赤べこ野球軍団は「東京ドーム」で。
 久慈クラブは「札幌ドーム」…の近くの円山球場で。
 (これは赤べこも参加しますが)
 それぞれ、自分達に対する思いを受け止めて、グラウンド上で頑張っていきましょう。
 それが、自分達が勝つことによって、その先のたたかいを断たれた選手達への『礼儀』ですから。

 赤べこ軍団とその関係者の皆様。
 東京ドーム進出、おめでとうございます。

 なお、東北大会や、クラブ大会予選に関しては木曜日夜に制作します。政治戦の準備で時間が取れませんのでご了承いただければ、と思います。
 でも、一つだけ。東近畿の決勝進出チームは予想外でした。
 大和高田が負けるとは…。

頑張れ、全国の社会人野球選手。
仕事と自分の成長を両立させようとしている
皆さんを応援します。

俺たちは生きていたい。
生かされて納得のいかない人生歩むよりは…。
自分の思い、今こそ正直に表そう。



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最終更新日  2015年10月20日 21時36分45秒
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