押角駅を出発し、車を走らせる伊東御一行。
左側の広く見える土地に何台か作業車が。
ベン「押角トンネルの車両トンネル化工事、始まってるんだね」
伊東「工事かどうかわかんないけど、交通の弁はな…図ってもらわにゃ。」
びー「で、人間ナビ。そろそろあそこ着くか?」
ベン「うん」
伊東「さてと。この旅路一番の難所がやって来たぜ」
びー「おい、上を見ろ!さっき通ったバスが立ち往生してる!」
ベン「中型のトラックがバックしてるよ…」
伊東「俺も同年代の中では多様な道を歩いてきた人間だが…聞きしに勝る難所だな。大体こんぐらいきつい道だとバスが通る主要道にはならないからな。でも今更迂回はできないぜ」
ベン「したら赤崎の試合終わっちゃうからね」
びー子「ちなみに今日は4月26日だーりん」
びー「あーりん(ももクロ佐々木彩夏さん)の物真似だったら外してるぞ」
伊東「よし、いくぞ!」
―言ったそばからクラッチミスでエンジンストール―
伊東「…やっちった(笑)」
びー「…まさかあーりんの真似とは言わないよな」
伊東「真似して何悪い」
ベン「開き直りましたよ…まあいいです、事故らなきゃ」
伊東「今度こそ行くで!」
―押角峠。岩泉線存続の根拠となった「交通の難所」だけあって苦労した。細い道、急勾配、危うい路肩…そういう道はいくらでも通ってきた。問題はここが幹線道路だということだ。バスや大型車も通る。>字形に抜ける南側の道路はまだ幅があるからいい。
>字形の北側の道路がまさに「狭く」「急坂で」「危ない」道路だ。地図を見て「ピュッと横にはみ出した道路なだけ」となめたら痛い目に合う。自分は幸い交差する車がなかったから少しは楽できたがそうでなかったら…しんどいね。
「狭く」「急坂で」「危ない」道路だが、紛れもなくその道路は、地域の方の生活を支えている。この事は踏まえて、歩いていたつもりだ。2キロか3キロだったけど印象に残る道路だった―
(2025年発行「伊東勉50年を生きて」S出版社より発売しません)
伊東「まあ登りはどーにかなったわ」
ベン「下りもありますけどね」
びー「それにしても、びー子はともかくとして伊東があーりんの真似とはな…全国のあーりんファンのみんなにキレられるぞ」
伊東「すまんすまん。咄嗟に出てしもた」
びー子「びー子のことを伊藤って言うな~♪」
ベン「そう読んだらこんがらがりますからね」
びー子「あ、そんなこと言うんだ。わたしB太郎と帰る!」
びー「ほらベン謝れ」
ベン「ごめんなさい」
びー子「いいよ」
B太郎「あー」
伊東「なんだグダグダなコントは。すんげー肩こったんでもう一回外でストレッチしてくるわ」
ベン「了解」
伊東「しかし女鹿戸トンネル…明らかに昔作ったって感じのトンネルで、大型車の交差は難しいだろうな…。こんな形のトンネルは2年前に葛巻で見て以来だ(袖山トンネル)」
伊東「まあそれでも高いところからの景色がいいのは変わらんし、もう一頑張りいくとしましょうか」
車に戻ろうとしたが…ない!
「??…ん?」
足下にメモと手首の血圧計みたいなものが。
「さっきはあーりんの真似どうもよ。お礼に宇津野駅まで歩かせてやるよ」
間もなくトンネルに入ろうかという伊東の車からびーの“励まし”が聞こえてきた。
びー「ははは!少しはやせればいいだろよ!」
伊東「待てコンニャロ!」
空しく車はトンネルの中に…。
伊東「あの野郎。俺が黙ってやられっぱなしだと思ったか」
伊東は携帯を取り出した。
⇒おいてけぼり食った伊東をよそに女鹿戸トンネルを抜け、340号線を北上する4人。
ベン「なんかカージャックしたようで悪いなぁ」
びー「なにいってんの。少し歩いて痩せさせにゃ」
びー子「あ、なんか線路見えてきた」
ベン「トンネル抜けてすぐですしね」
びー子「でも、ここは駅舎も何もないみたい」
ベン「元々はここが終着駅だったけど、延伸されたことで1957年に廃止になったようです」
びー「車止める場所あるかな?」
ベン「なんか入り口にあるみたいね」
びー「よーしさっさと降りて見物しながらデブ(伊東)を待つぞ」
伊東「誰がデブだと?」
びー「なんで!」
―B太郎以外全員仰天―
伊東「アクセルフォームを発動させてきたんだよ」
びー「アクセルフォームって…仮面ライダーファイズか!」
伊東「おいてけぼりにされたんじゃかなわねえからな」
びー「いくら半分フィクションとはいえな…」
伊東「それでも徒歩できたからしんどかったがな」
ベン「アクセルフォームは10秒間1000倍のスピードで動けるけど…」
伊東「2時間半分の時間がありゃ充分だろ」
「次は宇津野、うつのです。
当駅は1957年に廃駅になっていますが、今回は特別に停車します。
降り口は両側ですが、鉄道の降り口は西側、西側でございます。
なお、当駅跡はこの後に語る様な危険もありますので、廃駅跡をご覧になる際はご注意いただきますよう、気をつけてください」
ベン「これで全員揃ったわけですね」
伊東「びーの始末は後にすることにして、まずは宇津野駅、行こう…か」
びー「なんだよ、突然声のテンション落として…さ」
ベン「橋が怖いです。所々すき間あるし」
びー「橋自体は丈夫に見えるけどな」
ベン「川に落ちたらまず助かりませんね。高くて( 10mぐらいあります!
)」
伊東「体重重い男3人はアウトだな」
ベン「びー子1人ってわけにはいきませんね」
伊東「よし、ここは思いきって…B太郎、行ってみるか」
B太郎「おー」
大人3人「やめろ!」
…てなわけで、押角に続いて現場断念に。
伊東「これで岩泉線紀行も半分越えたぞ」
ベン「コントが主になりましたけどね」
びー子「残りは~4つか。それでは助さん格さん参りますか」
びー、ベン「おー」
伊東「次は…岩手大川駅に!」
B太郎「あー」
→おしかど編終了!次回から「岩泉線紀行岩泉町編」入ります!
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