─ひとつの旅行記も、いよいよ終着駅を迎えようとしていた─
伊東「あつーなー。今日(※この作品中では実際岩泉線跡をたどった4月26日)ホントに4月か?」
ベン「そうですね。それにまだ朝9時ですよ」
びー「気温計あった…げ。」
伊東「どした」
びー「さんじゅう度」
びー子「あ、何か街が見えてきた」
びー「ゴルゴ練習場かな、あれは?」
伊東「ゴルゴ…松本さん?それとも13?どっちにしろそんな練習場ないよ」
ベン「伊東君は前に一度来たときがあったとか」
伊東「ああ、まあな。だけどあん時は逆から来たからな。」
びー「逆から?葛巻?」
伊東「同じだよ!あっちから!小本から!」
びー子「岩泉駅への看板出てるよ」
伊東「びーへのツッコミは後にしてやらぁ。
さて、16年ぶりのご対面、といきますか」
B太郎「ぼもー」
伊東「お前は16年前何歳よ(笑」
岩泉駅にかかる橋の手前で一旦停止する伊東。
びー「どうした?」
伊東「いや…16年、経っちまったんだなってな」
─16年前、伊東は知人の手伝いで2週間、宮古に泊まり込んでいた。「岩泉に一度」は知人に頼まれての送迎。いまはその知人も世にない─。
伊東「さあ行くぞ」
びー「刑事ドラマ風に5人並んで歩くか」
伊東「すぐ近くに警察あるぞ。俺が行きたいのは岩泉“駅”であって岩泉“警察署”じゃないの」
─そして橋を渡り…16年振りに岩泉駅にたどり着いた!

伊東「さて、中に…開かない!」

びー「開かない?んじゃ何か、跡地利用もなされてない、ってことか」
ベン「…のようですね。隣には岩泉消防署がありますが」
伊東「16年前も広く感じた駅内だけど、そんでも今までの駅内は…あ!」
ベン「茂市は現役だし、待合室は開いてても駅舎は開いてない!」
びー子「ねーみんなー。ホームは見に行けるみたいよー」
伊東「ほんじゃ見ますか」
ぞろぞろと移動する5人組。近所で何か工事している音が静かに響き渡る。
ベン「トイレだけは開いてましたね」
伊東「岩泉線は廃止になっても玄関口ではあるからな」
─ここまで書いたところで電話の電池切れ発生!記事製作はサスペンデットに─
【後日再開はここから】
─これまでの牛筋─
コンビニで200円も出せば売ってるよ。
もとい。
─これまでのあらすじ─
4月26日に岩泉線跡を歩いていた伊東たちはとうとう岩泉駅に着いた…が駅舎は閉鎖。ホームに向かった伊東たちは何を見る?
伊東「おお、ホームは入ることできるんか」
ベン「立ち入り禁止の看板は何もないようですね」
びー「ただなあ、駅を示すものは何もかもなくなっているな」

びー子「ゴミ箱はあるけどね」
伊東「ん…みんな、駅舎見ろよ」
4人「ん…あっ?」

岩泉駅舎の入口には、岩泉線で町に来た人を迎える大きな看板が掲げられていた。いまとなっては…役目の終わった看板。それでも4時間かけて来た伊東たちを労うような看板でもあった。
伊東「大変長らくのご乗車、ありがとうございました。終点、岩泉、いわいずみでございます。降り口は左側、左側です─。
ふう。
一度は、本物に乗ってみたかったな。」
クソ真面目に語る伊東を見つめるびー、ベン、びー子。B太郎だけはホームをくるくる回っていた。
ベン「ここは“終着駅”なのでしょうが、岩泉に住まわれている方にとっては“始発駅”でもあったんですね」

びー「森林、鉱山資源があって、そんで沿岸につながる途中の街場。調べてみれば実際のわかんだろうが、パッと見た目の存在価値はこうなんかな、思ったりして」
びー子「(遠くで)ねー、ベン君、伊東君、びー君、奥になんかあるよ!」
B太郎「とめー、とめー」
伊東「もしや?」
ベン「意外と近かったようですね」
びー「ああ。できる限り近づいて見てみようぜ」※
─駆け出す3人。
5人、岩泉駅と線路止めと両方見える所に立ち、岩泉線の最終地点をじっと見やる。

伊東「むかしはこっから更に沿岸の小本までつなごうと計画されていた。もっと言えば、一戸から葛巻通っての横断線も考えられていたとも」
ベン「幻の小本線、ですか(下記写真は道の駅岩泉で撮影した展示物)」


伊東「時代の流れいうのも簡単だけど、こーやって生きる基盤次々崩すことがいいものか。風情とともに考えなアカンな…とか考えるようになった。岩泉線そのものだけじゃなく、その沿線歩いたら…な」
びー「ダジャレ多いコント入れてやったけど、この部分は離してわんないな」
びー子「これでやーっと“上がり”だね」
ベン「ずいぶん長い“4月26日”でしたよ」
びー「途中で放っとかれないだけマシ、てことにしようぜ」
B太郎「おつ、おつ」
伊東「風変わりな岩泉線紀行でしたが如何でしたか。お付き合いありがとうございました」
※線路止めは個人宅の畑を渡った所にあります。見に行く際はその部分を留意の上行動してください。
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