つなげ“希”動力-袖番号96、伊東勉のページ楽天版(更新停止。書庫ログ)

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2015年02月26日
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カテゴリ: 私の事、色々と
 今晩は。岩手内陸部、雨降ってきました。そして急遽ですが、車検の結果が思わしくなく、様々な要因考えると買い換えも…というのを考慮する事態になりました。今日できることはすべて終わったので、以後は休んでいます。ツイートはここから。お付き合いよろしくお願いします。

▽他人ツイ『反日左翼が「米軍に少女がひき殺された事もありました」言ってるが普通の事故ちゃうの?』
→「普通の事故」なら、ひいた人間は処罰されるはずですが、米兵の起こした事故は地位協定に守られ、処罰もされなければ何の代償もされない。そこを抜きに「左翼は~」で片付けないで。

 唐突ですが、ひとつ小説を。なぜ書いたかは全文完成後に記します。暫しお待ちを。レベルはあてにしないでください。

【小説-2009年6月8日、もうひとつの選択。】
 この小説は、ある男の存在に関わる重要な選択場面の“if”を描いたものである。現実に起きなかった以上フィクションではありますが、限りなく現実に近いものであることを先に記します。

 2009年。

 勉は数年来、病気を抱えていたが、最近は特に違和感を感じていた。何というか、呼吸をしても満足に呼吸をした気にならなかったのだ。血圧も平均値が180-120。病気に対する抵抗力も減退していた。それでも辛うじて、一日3~5時間の仕事があり、そこで出る『残飯』を融通してもらったりして何とか食いつないでいた。
 数日前の野球の試合。応援団だった勉は試合中に幾度かあの“違和感”を感じていた。そうなる頻度が増えている。


 半日がかりで見てもらったが、この時は特異な症状は見えない。点滴を打ってもらい、自宅で療養することにした。幸い仕事は土日と休みだ。ただ、帰り際に医師から次の言葉を言われた。
 「何か起きたら、夜中だろうがなんだろうが病院に来なさい」と。

 日曜日。違和感は収まるどころか、痛みすら出てきた。自宅に電話機はあったがいまは止めている。携帯電話は勉の持っている機種では圏外だった。
 「いざとなったら自力で行くしかないか」
 気を紛らそうとテレビを見ようとしたが…紛れない。

 日曜日の夜。
 痛みと違和感ない交ぜにした症状が勉を襲う。寝る姿勢を変えて楽になろうとしたが、どの姿勢になっても症状は変わらなかった。痛み止めの効果もなかった。寝ることすらできず、気がつけば朝4時になろうとしていた。
 「職場には『出る』言ってる。穴は空けらんねえ」
 この日は朝5時から8時までの3時間。これさえ越えれば新たな対応もできる。勉は車を駆って出勤した。もう1人の仲間には事情を話、交代する夜勤のメンバーにもフォローしてもらった。レジにとどまって作業や接客する勉。たった3時間―しかし、2時間経過した朝7時。勉は声を出すことすらままならなくなった。会計のやり取りはレジのディスプレイを指差して、無言で行った。声を出そうとすると背中が痛い…というか窮屈だ。
 国道沿いにある職場は、朝のこの時間は猛烈なラッシュに見舞われる。1時間が遠かった。
8時15分。昼勤のメンバーと交代。異変を感じたメンバーが勉を気遣った。


 「昨日、痛くてろく様寝ていないから、一回家帰って、休んでから病院に行きますよ」

 なぜか知らないが、秒針がコチリと、一回だけはっきりと聞こえた。間断なく来る痛みのせいか。

 何とか自宅に帰りついた勉。約二日、ロクに寝ていなかったから、眠りに落ちるのは早かった。だが、安堵の眠りも長くは続かなかった。
 時計を見た。午後3時か。
 あとは前日をなぞるように…するには痛みの度合いが変わっていた。やがて陽は暮れていく。勉の住む家は、街から20キロ離れた、山奥の集落。家もまばら。朝や夜の勤務の多い勉が昼に居ててもおかしくない。まさか病気でうなされているとは知らずに。


 呼吸すらままならないのに、言葉など発せるわけなかった。連絡手段であるはずの電話も「単なる機械」でしかなかった。大体にして動けもしない。回復も見込めそうにない。ここに至って、勉ははじめて『死』を意識し始めた。

 時計の秒針がやけに響く。
 (医者の言う『いつでも来い』は、これを予期していたのか―)
 職場から帰宅する時、コチリという音がやけに響いたのを思い出し、続いて医者の言葉を思い出した。だが…既に状況は「詰んでいた」。
 (“死”は意識はしていた。だが今じゃない、今ではないんだ!週末には都市対抗がある。今年中には総選挙もある、ここではないんだ…死ぬのは!)
 ―しかし、そういう言葉に発しない思いすら、途切れ途切れになってきた。心臓大動脈が一本死に、心臓の機能が果たせなくなってきた。心臓が壊死したのでは血液も行き届かない。もはや動くことすらできず、苦しさの中で「行き着く所まで行く」のを待つしかない。勉はただひとつ思うのがやっとだった。

 「家帰らないで、病院に行くべきだった―」

 もはや頭も、体も動かなくなった勉が最後に見たのは自宅の天井、首が落ちる瞬間に時計が見えた。針が一本にしか見えない。一人孤独に陥り、多くの友人知人と別れる寂しさを感覚的に感じたのが、最後の感情。

 苦しみに飲み込まれ、もはやなにも感じなくなった。

 時計は12時を指し、日付は変わった。だが勉に6月9日はやってこなかった。



 勉の職場。
 8日夕方に連絡をよこさないばかりかその後2日無断欠勤をしていた勉に半ば心配、半ば苛立っていた店主の元に一本の電話が入った。
 「はい。はい…、
 そうですか。
 分かりました―」
 店主はすぐ違う所―知人で、勉の所属する野球チームの選手―に電話をかけていた。

 14日、日曜日。
 葬儀場で勉と、勉の祖母の葬儀が行われていた。勉の死亡が近隣の親戚によって確認されたのは水曜日。異様な状況を感じとった祖母は、瞬時の激しいショックを受け、それが基で10日夜に急逝。
 かねてから身体の変調を知らされていた友人・知人も、肉親をほぼ同時期に二人なくした親、親族らも、呆然とするしかなかった。丘の上にある葬儀場から町を見つめる参列者。大津波が来るのはこの2年後―。

 同時刻、県営球場。
 都市対抗野球県予選、決勝。
 この舞台を待ち望んでいた男の無念の思いか。寂しげな風が一陣舞って、すぐ止んだ。


 突然ですが、ひとつ自伝的な小説を入れました。私の人生の転機は表題に書いた「2009年6月8日」。いま現在皆さんが、残念ながら下んない私のツイートを見ることができているのも私が生きているからで、この小説の通りになっていれば死んでいます。ハードな中身にしてしまいましたが、何で書いたか。

 民主党党首の岡田氏が目の再手術で入院という報。網膜剥離の再手術というのはあるものか…と驚くしかありませんでしたが問題は反応です。ひとことで言や「口の利き方には気をつけろ」。自分、「中立の立場でものは語らない」という性格の人間ですが、弁えなアカンことは弁えようとは思って生きています。嫌いか敵か知りませんが、その感情まま持ってきて死ね言う者にはなりたくはないんですわ。一般社会で言えないことはSNSでも言うな、て話。
 そなもので「死ぬいうのはどういうものか」表すために、私の経験の“if”を書かせてもらいました。分かってて言う方もいるのでしょうが、死という絶対的な事象の重みは常に頭のどこかに置いてください。それ考えれば身体状況など使った暴言は飛ばせないはずです。
 小説中では「勉」の死後すぐに…の祖母。実際はこのあと持ち直し一旦危機を逃れましたが、翌10年7月17日に、離婚し市川市に住んでいた父が同19日(推測)になくなりました。その後の寸前に回避した大船渡行きで直接被災を逃れた大震災含め生き残った私。簡単に死ねません。

 自分で書いて言うのも難ですが…ぞっときます。よくあのとき、病院に駆け込んだな、と。3時間かかりましたがバルン拡張に成功。助かったからのほほんとしてますが…。書き終わったいまになって震えが来ています。はい。

 明日は明日で車交代の用事をするので暇ーありません。1日の高田行きに支障出ますが、そっちはそっちで対応していくことにします。今日の拙稿は、私のSNS記事屈指のシビアな話にしてしまいましたが意をくみ取っていただければ幸いです。今日もお付き合いいただきありがとうございました。





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最終更新日  2015年03月10日 23時55分29秒
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