ウエスティ Benの部屋

ウエスティ Benの部屋

2日め 5月28日(日)

5月28日(日)

9:00お弁当をピックアップして出発。まずアンブルサイドの街を通り過ぎてワーズワースが住んだダブ・コッテージへ。
犬は入れないので、外を歩いて写真を撮っただけ。

Dove Cottage


その後、ケズウィックまでA591をひたすら北上。
途中でサールミア湖(Thirlmere)の美しさに目を奪われて車を停めて湖までfootpath(歩道)を下った。
少し霧がかかった湖はとても神秘的で美しかった。

雨もかなり降ってきたので車に帰って目的地であるアルス湖(Ullswater)の北側のエイラ・フォース(Aira Force)とハイ・フォース(High Force)と呼ばれる滝を目指す。
この「force」というのは湖水地方の方言でスカンジナヴィア語、サクソン語更にはケルト語に起源を持つようで、英語ではwaterfall、すなわち滝のこと。
またその他にも地名によくみかける「fell」というのは丘や小高い土地などの事を指すようだ。

さてA591を北上していく地図のルートを見ていたらケズウィックの街の近くにキャッスルリッグ(Castlerigg)というストーンヘンジの類の先史時代のストーンサークルがあることに気づいた。
せっかくだから寄ってみたかったのだが、車で直接近くまで行けず、車1台がやっと通れるような小道を通った挙句に廃線となったThrelkeld行きの線路を辿って更にその先を1,5マイルほど歩かないとたどりつけない。そんなに細い道に駐車できる場所をみつけるのは至難だし、雨も降っているという事で断念。
A591からA66に入り東に向い、A5091で南下してウルス湖へ。
道沿いにNT(ナショナルトラスト)の駐車場をみつけ、駐車してお弁当と必要な荷物を持って歩き始めた。

Aira Beck
エイラ川

牛や羊が放牧されている牧草地を抜け、清流沿いの岩が突き出た道を辿っていくとすぐにHigh Forceにぶつかった。

High Force
High Force

かなり勾配が急で岩場は川の水や雨に濡れて滑りやすく、土の道はぬかるんでいる。
そんな急な階段や坂道を上ったり下りたりしていると、腿の筋肉が痛くなってきた。
小さなBenは大丈夫かしら、と見ると流石四輪駆動(?)、とても元気で上り下りのスピードも早く、何だか私が引っ張ってもらっているみたい。

四輪駆動

日本なら、柵やロープで規制をしそうな足場の悪い道をずっと下っていくと、Aira Force。こちらの方が雄大だ。

Aira Force
Aira Force

適当な広場でお弁当を食べ、来た道を登って駐車場へ向かい始めるとまた雨が降り出した。


川の両側に歩道があるが、2,3箇所しか川を渡れる橋が架かっていないため、川の上の岩場を渡ろうとしたのか、10代前半の男の子が滑って川に落ちた。
川は浅いはずなのに、流れと岩に足を取られたのか滝の方へと流されて行く。
驚いた父親と付近にいたらしい男性が助けの手を伸ばそうとして2人とも岩場に足を取られて川に落ちた。しかし大人だから流されはせず無事に男の子を救出。よかった!
実は私達も同じところで川を渡ろうとしていたのだが、それを見て断念。
また少し下って橋まで戻ることにした。
川に落ちれば服が濡れてこの気温(8℃程度)では相当寒い思いをするし、安全第一だ。

駐車場に戻るため牧草地を歩いていたら雨が止んで太陽が出てきた。
本当にコロコロと変わる天気だ。

その後、Glenriddingのパブによって地ビールを楽しみ、ヒルトップ農場へと向かった。
A592を南下すればよいのだが、ボウネス付近は混雑していると思い、ショートカットを目指して道路標識を頼りにマイナー道路へ入った。
地方を走るときは地図よりむしろ道路標識のほうがアテになるのだ。
羊が道路に飛び出してきているような所を通り抜け、A591に出たのは良いが、A591のどの辺りかわからずにBrokeholeのビジターセンターまで1マイルほど逆走してしまった。
そこからUターンしてウォーターヘッドからホークスヘッド、そしてソウリー村に向かった。

持っていった地図はここでもあまり役に立たず、道路標識を見て細い道路を走ると不安もあってか、運転している夫とつい、ケンカになる。
後部座席のBenはなんだかしおれている。
夫婦ケンカは犬も食わない、と言うとおりだ。

Near Sawrey
ニア・ソウリー村


ソウリー村に入り、目指すベアトリクス・ポッターのヒル・トップに着いたのが4:20。

Hill Top
ヒル・トップ農場

入場するには遅すぎたので、庭とギフトショップだけ覗いた。
ここは犬は入れないので、もともと建物の中に入る事は考えていなかったのでちょうど良かったかも。

その後はホークスヘッドとコニストンの中間にあるTarn Hows(ハウズ湖)を目指す。ここはベアトリクス・ポッターがNTに寄付した土地の1つで、松やトウヒの林に囲まれ、牧歌的で本当におとぎ話に出てくるような美しさ。

Tarn Hows

Tarn Hows 迄は以前はシーズン中はバスが運行したが、現在バスは運行しておらず、歩くか、車でくるしかない。
湖の周りを1周すると小一時間。
これで本日の予定はすべてこなして、ホテルに帰った。

ママ大丈夫?
今日はたくさん歩いたね。

ホテルに帰ったあと、Benとお散歩して用を済ませ、その後はプールでひと泳ぎ。サウナとジャクージで暖まり、夕食。
夕食時には公共スペースは犬禁止なので、Benにはオヤツを与えてお部屋でお留守番させるのだが、こちらに来てから食が細い。
いつも残さずお皿まで舐めるご飯も半分近く残している。
慣れないお部屋でしかも窓が上のほうにしかなく、外の景色がみれないのが密室みたいで不安なのかも・・・?


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