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紫色の月光
最終話「ウィルス」
<上空>
「ふん!」
ヴェイダがイビルドラゴンの頭上からクローを一気に振り下ろす。直後、凄まじい重力とパワーがイビルドラゴンに襲い掛かり、その頭部に巨大なへこみを誕生させる。
「こいつで木っ端微塵にしてやる!」
すると、ヴェイダの後方の後方、更に後方から巨大な光が集っていくのが見えた。
何事か、と思いイビルドラゴンは体勢を立て直そうと思ったが、時既に遅し。光は一瞬にしてイビルドラゴンの頭部のへこみに襲い掛かり、体全体に流れ込んでいく。まるで、光の滝を受けているかのような光景だった。
その光が、俗に言う衛星レーザーという物だと気付く時間すらない。
次の瞬間、イビルドラゴンが木っ端微塵に吹き飛んだ。文字通り、一つの破片も無く、だ。
爆風の波を受けながらも、ヴェイガは空中でただ佇む。
まるで何か後悔しているかのような、そんな印象を受けるような仕草をしつつ、だ。
「……いかん。つい勢いで食い損ねた」
そもそもにして考えても見れば、アフリカの卵を食ってしまったのが最大の原因である。あれがあまりにも美味かったから、中身も美味いはずだ、と思い、暴れるイビルドラゴンを倒して食ってしまおうと考えていたらしいが、御覧のとおり。
部品一つ残っていやしない。
「……まあ、いいか」
無いのなら作ればいい。
そう考えておけば何の問題も無いはずだ。
「よし、そうと決まれば早速帰ってから飯にするとしよう」
ヴェイダは回れ右。
家であり、仕事場でもあるR・J社本社へと向かって一直線で帰っていく。
だが、しかし。
(むぅ、何か忘れているような……)
そう、何かとてつもなく大事な事を忘れているような気がする。
なんと言っただろうか。キマイラだったろうか。詳しくは忘れてしまったが、確かそれ関連で何処かへ向かおうと思っていたはずだ。
だが、忘れてしまった。
(まあ、いいか)
しかし、結構前向きとマイペースともいえるその性格が、それをどうでもよくさせていた。
今の彼の最優先事項は一つ。
家に帰って飯を食うことだった。
○
<メサイア基地 跡地>
神鷹・快斗、ゼッペル・アウルノート、マーティオ・S・ベルセリオンの3人は今正に絶体絶命と言う単語に似合う状況に立たされていた。
「……なぁーんで融合が解けたんだ?」
と、マーティオ。
「恐らくではあるが、ジョーカーの強大すぎる力は私達の肉体では抑えられないレベルだったのではなかろうか」
と、ゼッペル。
「なるほど、そいつぁ――――」
快斗が言いかけた瞬間、ビリオムがカオス・ボンバーを彼等に向けてぶっ放した。
直後、轟音と共にきのこ雲みたいなでかい爆発が起きた。
○
<メサイア基地 跡地>
「………死んだかな?」
宙に浮くビリオムは周囲を見渡しながら言う。しかし見えるのは何処を見ても瓦礫、瓦礫、瓦礫。人の影は確認できなかった。
(はて、隠れたのかな?)
直後、いきなり視界が『ぶった切られた』。何事か、と思い身体を動かそうとするも、全身に電流の様な物が走って指一つ動けやしなかった。
(こ、これは―――――!?)
五感さえ正常に機能しなくなり、何が起きているのかまるでわからなくなっていく。しかしこれだけははっきりと分る。今、自分は『正常じゃなくなっている』と。
「……どうしたんだ、あいつ」
瓦礫の中に隠れながら快斗が言う。その言葉をキッカケとして大半のメンバーが瓦礫の中から宙に浮かぶビリオムの姿を覗く訳だが、其処から見える光景はどういうわけか苦悶の表情を浮かべて苦しそうにしているビリオムの姿だった。
「……そうか、ウィルスだ」
「ウィルス?」
リディアはああ、と答えてから続ける。
「嘗てジーンΧとして起動した俺の身体にあったウィルスが、今になって活動を再開したんだ。……やばいな、このままだとあの時みたいに問答無用で攻撃してくるのかも」
「あの時攻撃したのはオメーだろうに」
「五月蝿い! 今そんな事言ってる場合か!」
何時もの如く快斗とリディアの言い争いが始まろうとしている。関係が中々複雑なようで、どうにも仲の悪さが直ってないらしい。
「それはいいが、どうするつもりだ? もう一度融合するのか?」
イグルが問うが、そこら辺は返答のしようがなかった。何せ、何故自分達が融合していたのかも分らないのだ。この状態でもう一度融合しようなんて無茶な話である。
「こっちの戦力で何とかしたいけど……」
問題は今いる面子全員でかかっても勝てそうに無い、と言う事だった。何せ、この場のメンバーは快斗達3人以外が殆ど一瞬で倒されてしまったのである。過去に殺された経歴があるゼッペルやボロボロにされた快斗と言った面子が加えられたところで勝率は低い。
「はぁ………最後に行きつけのHPの更新情報くらい見とくべきだったか」
『不吉な事を言うな!』
全員が快斗に突っ込んだその瞬間、本人は何かに気付いたような表情になる。
「なんだこれ?」
ごそごそ、とポケットの中をさ迷う快斗の手。
すると、彼の手はある小さなCDケースを掴み取る事に成功した。
「……ウィルス・プログラムだ」
ソレは彼が17歳の時から使用しているウィルス・プログラムだった。当時の彼は一人で活動している時が多く、電脳戦となると決まってこのウィルスを発動させた物である。その破壊力は一つの機械惑星の機能を完全停止させた程だ。
「……こいつを上手くビリオムの脳天に注入できれば、なんとかなるかも」
「あのー。注入って、そのディスクをどうやってビリオムさんに撃ち込む気で?」
フェイザリオンが何気にいい質問をしてくれる。確かに、相手は液体金属とはいえ立派な人だ。それにどうやってこのCDの中身をぶち込むと言うのだろうか。
「……何か、ウィルスの媒体になる機械の兵器が欲しいな。剣とか、槍とか……何か直接相手に差し込むタイプが――――――あ」
その瞬間。
全員がサルファーに目を向けた。
「………あのー、そのウィルスってもしかして―――――」
心配そうな目線(をしているような気がする)サルファーを他所に、快斗は説明し始める。
「心配いらん。制限時間以内に奴をぶっさせば何の問題も無い」
「……その制限時間を過ぎたら?」
「………」
「何故目を背けるのであるか!?」
実の話、どうなるのか快斗本人でさえ良く分らなかった。何せ、こういうウィルス媒体の兵器を使うと言うのは初めてのパターンだったからである。しかもヴァリスに。
「兎に角、サルファーよぉ」
不意に、不機嫌そうな顔でマーティオが話し出した。
「やるかやんねーのかはオメーの勝手だぜ、好きにしな」
此処にいる面子の殆どはカオス・ボンバーでダメージのトバチリを受けたり、ビリオムにダメージを受けた連中だ。そんな連中の中でも何故サルファーが選ばれたのかと言えば、実は彼は「剣」に変形すると言う奇妙なシステムがあったりするからである。
「とりあえず、トリガーに連絡して使えそうな兵器を持ってきてもら―――――ん?」
その瞬間、快斗は気付いた。携帯の電源が入らないのである。
(……トリガー、聞こえるか? 俺の心を読めるか?)
心の中で状況を説明してみるが、反応なし。あのプライバシーの「プ」の字も無いような男が、まるで反応を見せないと言う事は、
「ちっ、連絡手段をシャットアウトされたらしいな……トリガーでも駄目か」
ふと見れば、ビリオムはウィルス感染によって完全に目がイッている。しかし、その液体金属の鎧から微弱に発せられている電磁波を見逃しはしなかった。
尚、現在の彼は瓦礫の隙間から見ても体全体が見える程の距離におり、地面に立っていた。その光景はまるで電波塔だ。
「にゃろ、天然か。それともこっちの増援を呼ばせないつもりか……」
どちらにしろ、連絡手段をシャットアウトされたのは痛い。こちらは度重なる戦闘でダメージを受けている状態だが、
(あんの野郎、未だにノーダメージだもんなー)
ジョーカーに受けた攻撃は液体金属の再生によって完全に回復している。しかもウィルス感染している為、前回よりも凶暴になって襲い掛かってくることだろう。
「くそ、ウィルスプログラムで、あいつのウィルスを止められるか……ただでさえ準備に時間かかるってのに」
悪態をつく快斗。
しかし次の瞬間、
「なら、それまで時間を稼いでやるよ!」
呟くと同時、大鎌を振るいながらマーティオが瓦礫の中から飛び出した。
狙うは能力が未知数になってしまったビリオム唯一つ。
「―――――」
人ならざる、獣の鳴き声でビリオムがマーティオの接近を察知する。しかしその前に、マーティオがビリオムの背後を捉えていた。
「もらい!」
一気に大鎌を振り下ろそうとした次の瞬間、突如としてビリオムの背中から翼が生え、更には尻から二本の尻尾が飛び出した。
「何!?」
驚いたのも束の間。一瞬で尻尾に絡めとられた彼はそのまま地面に叩き付けられてしまった。その間、数字にして1秒も無い。
「くそ!」
「見てられるか!」
素早く起き上がり反撃を仕掛けるマーティオ。と、同時。瓦礫の中からイグル、リオンも飛び出す。
「――――――」
それを見たビリオム――――ウィルスに犯されてジーンΧとなった存在は、巨大な双翼と二本の尾を撒き散らすかのように振り返ってから、
「何!?」
両肩から『新たな頭部』を生み出す。右肩から生まれた牙がイグルに噛み付き、左肩から生まれた牙がリオンを仕留める。
「―――――――」
次の瞬間、人間の顔としか思えない頭部が水のようにどろり、と溶けだし、新たな頭部を精製する。液体金属で構成された次なる頭部は、一言で言えば『龍』。
その真ん中の龍はバックリと口を開けると、信じられない速度でマーティオを噛み砕く!
「―――――」
言葉にならない悲鳴が3つあがる。次の瞬間、彼等3人は思いっきり地面に叩きつけられた。
その後、三人を口から放してからゆっくりと天を見上げるジーンΧ。
「……キングギドラかあいつは」
栄治の呟きに、他の面子は答えられない。
しかし、巨大な翼、三つの龍の様な首、二本の尾は正にキングギドラとしか言いようが無かった。
「待て、様子が変だぞ」
ライが言うと同時、ジーンΧに又しても変化が訪れる。
「あんだけ変化しておいて、まだなんかあんのかよ」
栄治がぼやくが、ジーンΧは止まらない。手足を地に着け、身の毛を震わせるかのようにして身体中に力を込める。
するとどうだろう。見る見るうちにジーンΧが巨大化していくではないか。まるで特撮物に出てくる怪獣である。
「やべぇ、カナダの時と同じだ。あんにゃろ、巨大化しやがったぜ」
恐らくは液体金属の体の体積を増加させたのだろうが、それにしても増加した量が洒落にならない。
「よし、インストール完了」
しかしジーンΧの巨大化が済んだ瞬間、快斗はサルファーにウィルス・プログラムをインストールし終わっていた。
「こいつはあくまで使い捨てだ。チャンスは一度、しかも一度プログラムを発動させると、制限時間の30秒以内に相手にぶち込まなきゃならない」
「しかし、前に闘った時は図体に似合わず、洒落にならないスピードだったよ?」
紫伝が横槍を入れるかのように言うが、それも確かな事実だった。今は大凡50mといった具合だが、以前闘った時は100m以上の巨体で、しかもかなり素早いと言う恐るべき性能を誇る兵器だった。
「確かに、前と比べて一回り小さいだけに、あの時よりもすばしっこそうだな」
快斗が瓦礫越しにジーンΧを見る。その姿は四本足のキングギドラとしか言いようが無い姿だったが、それでも恐ろしさは変わらない。
「よーし、ならばこっちはコンビネーションで勝負だ」
○
<メサイア基地 跡地>
ジーンΧは現在、見た目どおりの本能だけで動く獣の様な存在だ。以前のジーンΧはちゃんと自我(今のリディア)があったわけだが、今はそれが無いので当然と言えば当然だ(ビリオムは意識が飲み込まれている)。
つまり、今の彼には目的という物が無い。しかも厄介な事に、彼の本能は『破壊』にあった。目的の無い破壊は唯の殺戮である。
ならば早速行動開始、と行こうとしたが次の瞬間、周囲の瓦礫から三つの影が飛び出した。いずれも機動兵器である。
「!」
反応したジーンΧは、自分を囲むかのようにして現れた三つの影に視線を送る。すると、三つの内の一つから乱暴な口調の声が響いてきた。
『やいやいテメェ! カナダでのお返しを、たっぷりとしてやるぜ!』
すると、RMAミズチが、俗に言うトライデントを構えた。コクピットに乗り込んでいるのは栄治である。
『僕も一発殴られてるからねー……』
コクピットの中の紫伝が言うと同時、RMAヨルムンガンド(夜夢)が箒を構える。ちょっと持ってるものが物なだけに迫力に欠ける気がしないでもないが、気にしちゃあいけない。
『今度こそ、文字通り消してやる!』
コクピットの中の快斗が言うと同時、RMAフェイザー(フェイ)は双剣を構える。気のせいか、中にいる快斗の持つ敵意が伝わってきている気がする。
『行くぜ、チームXXX。4年ぶりに大復活だ!』
○
<メサイア基地 跡地>
チームXXX。それは嘗て連邦軍の特殊部隊として活動していた時(年齢にしていうと、彼等が揃って16歳)に名付けられた『トリオ名』である。
しかし、17歳になった時、彼等3人は一時的に軍を抜け、しかも快斗に限っては個人行動を2年近く行っていた為、その間三人が揃う事は無かった。
19歳の時に彼等は再開を果たした訳だが、その時はまたしても快斗が単独行動を行った為にチームが復活する事もなし。
そしてその一年後、快斗は栄治、紫伝の敵となって現れた。しかも自分の意思で、だ。
しかし、今この瞬間、この三人が遂に最初から揃って闘う事になったのである。
しかし、この三人を乗せたRMA三体は思った。この3人はなんて動きが荒いんだ、と。
フェイザリオンになってマーティオにコントロールされた時もそれなりに乱暴な動きだったと思うが、彼等三人もそれぞれの「クセ」みたいな物で、三者三様に荒いのだ。
(しかも、攻撃を仕掛けようとしていませんね……)
目的はあくまでこのジーンΧの動きを止めることだ。その隙を狙って、サルファーがライとゼッペルのサポートを受けてウィルスを注入する事になっている。
その為に、ある程度向こうの動きを探っているのだろう。
因みに、ネオンはマーティオ達の救助に向かっている。
『おーし、お前ら。動き次第、フォーメーションを組むぜ』
栄治の言葉に、他の二人は無言で頷いた。
『了解、リーダー』
『ええええええええええええええええええええ!!!?』
その瞬間、RMA三体が驚きの声を上げた。
「チームXXXのリーダーって、栄治さんだったんですか!?」
『だったんですよ、これが』
ヨルムンガンドの中で紫伝がぼやく。
『そう、彼はレッド……僕等のリーダー、好戦的な灼熱色』
「はぁ……」
『そして、僕はブルー! 狙った獲物は外さない、スナイパー。ブルー!』
突然コクピットの中で変なポーズを決める紫伝。すると、今度は快斗が、
『敵か味方か!? 神出鬼没の神速気まぐれ、ブラック!』
次の瞬間、三人が揃ってハモった。
『三人揃って、チームXXX!』
その瞬間、何処からか爆発音の様な轟音が響いてきたと言う。気のせいだと信じたい。正直、これからこんな三人に操縦されるのだと思うとちょっと頭痛がしてくる。
『来るぞ!』
その掛け声と同時、ジーンΧは長い首を伸ばして3機を追い始める。
『ターゲットは右の首。切りかかりは紫伝で行くぜ!』
『OK』
外見では想像も出来ないようなスピードで迫る三つの首。しかし、それらの動きを全て自分に向けるのが快斗の仕事だ。
『やーいやーい、かかって来やがれ。ぶっ殺してやるぞー』
なんだかやけに棒読みである。すると、彼はフェイザーの右の親指をそのまま下に向けてみた。
「な、何するんですか貴方はあああああああああああああ!!!!?」
『喧しい。注意をひきつけるんだから、こんくらい当然だ』
それにしてはさっきの棒読みは無いだろう。
しかし、挑発に乗った三つの首は問答無用でフェイザーに襲い掛かる。次々と交差し、不規則な動きで襲い掛かる三つの牙。だが、快斗は鼻で笑うと、それを次々と回避。
『ヘーイ、次々とかかってきなー』
分りやすく『あかんべー』のジェスチャーまでする始末である。これはもう、フェイザーにとってはいい迷惑な訳だ。幾ら囮とはいえ、寿命が縮む思いである。
しかし、ジーンΧの六つの視界はお陰で完璧に快斗に向けられていた。他に目は行ってない。
『隙あり!』
完全ながら空き状態。その隙を見逃すはずも無く、ヨルムンガンドの箒の柄から平たいビーム刃が出現し、それが標的の首に切りかかる。
その瞬間、水が地面に落ちて弾けたかのような音が響き、首が切り落とされた。しかし、断面からトカゲの尻尾が早送りで流されたかのような感じで新しい首が生えてくる。
しかし次の瞬間。ジーンΧの巨大な双翼に変化が訪れる。
『今度は何だ?』
栄治が疑問の声を発したその瞬間、ジーンΧの双翼の形が完全に変化した。その形態は正に超高速のスピードで回転する、
『チェーンソー!』
回転ノコギリがジーンΧの背中から二つ発射される。金属が空を切る嫌な音が響きながらヨルムンガンドに迫るが、
『よっ』
紫伝は手馴れた動作で二つの金切り円盤を回避。ノコギリ円盤はそのままヨルムンガンドの後方へと飛んでいく。
『流石に液体金属だけあって何が来るかわからねーな。新しい羽も生えてきた事だし……』
と、栄治がぼそぼそと考え込んでいると、横から二人が文句を言ってきた。
『おいこら怪力馬鹿。俺達だけに動かしておいて、自分は何もしねーのか』
と、快斗。
『そりゃああんまりだよねぇ。寧ろリーダーの職権乱用だー』
と、紫伝。
すると、栄治もすかさず反論。
『ばっきゃろ。俺は奴の性能を冷静に分析しててだな……』
『出来もしないし似合いもしない事は止めろ』
『うんうん、そのとおり。君は頭に血が昇って突っ込んで行くのがお似合いだって』
『なんだとテメェラ!』
なんか身内同士で喧嘩が始まった。
正直、戦闘が終わった後にして欲しい、というのがRMA三姉妹の本音である。と言うか、結構見苦しい。
「あのー、皆さん仲良くいきましょうよ。仲良く」
『だぁーいたいテメェラ暫らく見ないうちに腕が鈍ったんじゃねーのか!?』
聞いちゃいなかった。
その後もトリオ内の口喧嘩は続く。
『はっ、この『ハゲタカ』は超速攻のスピード重視。しかもテストもなしにいきなり乗せられて、1分もなしに俺色に染めきれるかっての』
その発言を聞いた瞬間、フェイザーは物凄い不安感に包まれた。
『僕は後方から狙い撃ちったりするから、接近はあんま好かないんだよねー。嫌いって訳でもないけど。やっぱ僕色に染めるのにちょっと時間がかかるかも……』
その発言を聞いた瞬間、ヨルムンガンドも物凄い不安感に包まれた。
『アホウ、俺だって射撃は全然なんだけど接近で撃墜数稼いでる男だぜ!? 剣じゃねぇのはちょっとあれだが、槍でも十分俺色よぉ!』
その発言を聞いた瞬間、ミズチは更に不安に包まれた。と言うか、こいつ等結構我侭だ。しかも緊張感が感じられない。
だが次の瞬間、俺を無視すんなとでも言わんばかりにジーンΧは三つの首を一つに纏め上げ、巨大な大砲を作り上げた。
そして三人が言い争っている隙をついてそのまま砲撃。銃口から野太いビーム砲の咆哮が鳴り響く。
『散開した後、反動を利用して一気にぶった切れ!』
その指示が栄治から飛び出た瞬間、三機は一斉に散開し、そしてまた一つの位置に固まって行く。否、ただの接近ではない。『合体』の為の接近である。
『フェイザリオン、合体完了。サルファーソード、さっさと来い!』
『言われなくても分っている!』
と、サルファーサイドからライが言う。
だが次の瞬間、
『避けろ、奴の背中から無数の砲台が飛び出しているぞ!』
その声に反応して振り返ってみると、首の巨砲が避けられたジーンΧが新たな一手を踏み出してきた。背中からハリネズミみたいな印象を持つ砲台が出現したのである。しかも一斉射撃だ。
『げ!』
降り注ぐビームの嵐。まるで台風が街の中で暴れ回っているかのような光景だが、一発でも当たったら死ねる。
「ちぃ!」
すると、ソードに変形中のサルファーの方から一人の青年が無数のビーム砲に立ち向った。ゼッペルである。
「殺された分の借りを、此処で返す!」
すると、彼は地面に手を叩きつけるかのようにして押し付けた。すると次の瞬間、ジーンΧの足元から巨大な水晶の針山が生まれる。しかもその針の一本一本がジーンΧの背中のビーム砲を貫いており、エネルギー放出が始まっているではないか。
『怯んでいるぞ。急げ! すぐ再生するぞ』
○
<メサイア基地 跡地>
さっきから携帯で直接怒鳴っているのはリディアだった。彼女(彼)は以前の自身の身体をじっと見て、目を離そうとしない。
思えば、自分は最強の兵器として生まれるべく誕生した。しかし其処にバグが生じ、生みの親とも言える軍を壊滅にまで追い込み、そして自身を作り上げるデータ元となった快斗とゼッペルに襲い掛かった。
「……全部、なんだったんだろうな」
自分の意思でやったのか、それとも思考にバグが生じて狂ってしまったのか。今のリディアには分らない。
しかしそれでも、自分は最後までやらなきゃいけないと思う。あの呪われた液体金属の最期を見届けなければならないのは他ならぬ自分の役目だ。
(さらば我が半身。……今度は、ちゃんと『健康』な身体になれよ)
その瞬間、リディアの視界は確かに捉えた。
過去に自分の身体として誕生した悪魔の塊が、ウィルスプログラムによって自壊して行く、その光景を。
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