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オッス、よい子の皆元気だったかな? カイトお兄さんだよ。えっらい久々の登場ですけどキャラ崩壊寸前じゃないですかね?というか、ガチで久々なんッスけど今まで何してたッスか?ぬ……ちと話せば長くなるから、ここは箇条書きで今までの主な出来事を話そう・卒論フィーバー・大学卒業で実家に引越し・40度の高熱が2度ほど襲い掛かる・就職・震災の影響でほぼ退職扱いと、大まかに纏めるとこんな具合――――いやいやいや、待ってください! 何ですか、一番最後の!? 結構洒落になってませんよねこれ!?ココに関しては本当に詳しく話すと複雑な上に長くなるので簡略化してるんだが、今は事実上の自宅待機だ。で、再就職先が見つからない場合はこのまま退職になるって感じうっへぇ、そいつはまた……『一応、念の為補足しておきますと特になにかやらかした、という訳ではないのでその辺ご理解ください』勿論、会社での怒涛の出来事は1ヶ月にしては中々濃厚だったらしいがな。今は折角の機会だし、自分を見つめ直す時間にしたいそうだもしかすると専門学校とか通う事になるかもしれませんね。その方が就職と言う点に関しては有利な気もしますしそんな訳で震災とかありましたが、結構波乱万丈な生活してました。そして全然拍手のパスとか忘れちゃってて確認が出来ないっ何かあったときはコメントとかにしてくれると有難いんじゃ!
2011.05.08
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はぁ……はぁ……ぐっ(前回のあらすじ)シュバルツは今、24時間鬼ごっこゲームに強制参加させられ身も心も限界寸前だったのであった!な、何のこれしき……後1時間だ。これだけ凌ぐ事ができれば我の勝ちだ……(ナレ)狂人、デスマスクの襲撃!(ナレ)身包みはがす怪盗勢による食料強奪!(ナレ)そして、睡眠妨害をなすカイトの演歌! これらが主なストレス、疲労になりシュバルツは疲れ果てていた。(ナレ)その状況、睡眠時間30分、食べれたのはコンビニで恵んでもらったバナナ1本。撃破鬼数、街のチンピラ7人。極限状態でここまで来れたのはある意味奇跡だろう(シュタ)今のお前をRPGゲームで例えるなら――――!そう、例えるのなら……HP赤マーク。MPガス欠。アイテム無しの状況さて、生き残るために君はどうすればいいだろうどう、すれば……?もっと極端な問題を出そう。ドアノブが無いドアを開けるたい。はて、お前ならどうする?その場合は――――叩き潰すのみ!うん、中々俺好みのいい答えだ。だが、(キュイン)ゲームオーバーだ。 きゅいん、という音が耳に響く。 その音は本当にたった一瞬で、普通なら認識できないくらいだろう。 だが、今はただその音がハッキリと、手に取るように分かる。 自分の耳がズバ抜けて良くなったのかって言われると、多分ソレは違う。 (これ、は――――)(シュバルツ)(何だ?) 自分では疑問にしか思えない。 目の前にいた男の目玉が輝いて、今にも自分のHPゲージを0にしようというこの状況。 何とかしなきゃと考えるが、そこで疑問に思うのだ。 『何でこんなに考えているのに、スローに見えるのだろう?』<数日後>で、結局何か得れそうだったにも関わらず考えがまとまらなくてそのままボコボコにされた、と?何というかその……面目ないふむ……恐らくソレは極限状態という奴かな。スパルタだが、一瞬だけとはいえその土壇場の場面を作り出すとは結局のところ、我はあそこで得た物はあったのでしょうか?まあ、基礎レベルまで見てるとやや動きが機敏になって、後よく食べるようになったとしかいいようがないなむぐ!?まあ、しかしだ。その一瞬君の瞬発力は極端に跳ね上がった。今はそれが出来なくとも、その時『ソレができた』っていうのは大きい。ソレを消化していく事ができれば君はきっと強くなれるだろう……おお!で、君はこれからどうするんだ?今日はゆっくり休んで、帰りたいと思います。何時までもここにいるわけにも行きませんし。そもそも報告のつもりでしたからそうか。団長には私から言っておこう。気をつけて帰るといいはい、それから――――ん?あ……いえ。キッカケを与えてくれて、ありがとうございました。(ナレ)一度拳を交え、シュバルツはこの青年の中に『何か』がいるのだろうというのを察知していた。そしてそれが強大な彼の力にもっとも近しいのではないかという『予測』もできた。(ナレ)だが、それに打ち勝つのが彼が選んだ道なのをシュバルツは知っていた。その為に勝ちたい者がいるのだということも知っていた。ソレゆえに、彼女は彼の内側にいる『阿修羅』については触れなかった。ゼッペル殿、貴方も頑張ってくださいん、ありがとう!シュバルツ編、完――――!あ、いたい空き缶投げないで!いや本当にごめんなさいマジで更新停滞しててしかもすんごい打ち切りみたいな終わり方で!
2010.10.31
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(今の状況――――雨が多少弱まっているが、風が強く冷たい空気が流れてくる。恐らく、明日になれば多少は良くなってると思いたいが)(主、皆――――我は必ずこの戦いに勝ち、認められて皆のところに帰ってみせる!)<数時間前>ニュースによれば、台風は現在この付近を通過し別の場所に向かいつつある。よって、ゲーム終了時には天気も少しは落ち着いてるかと思われるそれで、結局何人が『鬼』に?教えない。ついでに、お前は武器はなし。そっちの方が修行になるだろ<回想終了>(今思えば、何と辛い条件なのだ――――武器無し、悪天候、見知らぬ土地、敵の数も不明! 我は果たして生きて帰れるのか?)(いや、しかし……仮にも『ゲーム』と称される催し。敵の数が何人だろうが、恐らくはエアガンのようなものだろう)がさがさむ、早速来たか! では、早速修行と――――しゅこー『ぬおおおおおおおおおおおお!! この者が持っているのは本物の包丁ではないのか!? 心なしか今電柱が2つに分割されたぞ!!』『しゅこー……しゅこー……』……なあ、俺一応襲ってくる連中は普通に武器ありなのって言わなかったっけ?少なくとも、俺はシュバルツが武器使用禁止なのしかしらねぇ………………この場合って俺が悪いのかな?十中八九、アンタに責任があるッスねよし、じゃあ次から気をつけるえ、次ってあんの?続く!
2010.10.30
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いいか、猿でも分かる理論だが手っ取り早く強くなる方法は3つある。『基礎能力を高める事』『奇策を用いる事(頭脳戦)』『すんげー強力な武器を手に入れる事』だ成る程……しかし、三つ目は人によっては手に入らない場合があるのでは?そんなんは自分で何とかしてくれ。で、お前は性格上決まったやり方で相手を倒すのが一番やりやすそうだから、やはり基礎能力を高めるのが一番だろうなそうだなー。卑怯な手ぇ使ってでも勝ちたいってタイプじゃなさそうだししかし、基礎の部分では向こうで修行している身なので特に問題ないのでは――――甘い。それで横の如月・和輝がめきめきと伸びてきてるからお前は危機感を覚えてるんだろうが(びくり!)ったく、この1ヶ月で意思決定だけしかしなかったんか……まあいい。本題は、ここで如月・和輝もびっくりな修行をして一気に他の人と差をつけようって事なんだが『兄さん、具体的には何をさせる気なんですか?』実戦が何時も一番のスパイスだというのが俺の自論だ。故に、実戦に近い形でプログラムを組んでみようと思う名付けて、『捕まったら負け通り越してデッドエンド! 嵐のシュバルツ鬼ごっこ大会!』(ぽかーん)ルールは簡単だ。お前にはこれから……そうだな。24時間この街の中を逃げ回ってもらおう。追いかけっことあるが、捕まったら負けなのではなく戦闘不能状態になったらお前が負けるんな――――!無論、自己防衛の為に鬼と戦うのもありだ。だが、ちんたらやってると他の鬼に見つかって不利な状態になるやもしれん何故いきなりそんな物をこの台風の中やらねばならんのですか!?台風だからこそやるんっす。雨が降って、風も強い悪天候の中だから皆を守れませんでしたって言い訳聞くん?む……因みに、鬼の数だが……ここは不明にしておこう。ただし、俺ら三人は出るからそのつもりでへ?こうして、シュバルツの仁義無き戦いが始まる!
2010.10.30
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いやー、最近トチ狂ってるな。ウチが洗濯物干したい日に限ってこんな天気だよ『天気はウチになんか恨みでもあるんですかね?』おーい、馬鹿兄弟。二人揃って窓眺めてないでちったぁ洗濯物片付けるの手伝ってくれ。ただでさえ貯めてて量多いんだからがちゃり……お久しぶりですお、何だ久しぶりだな。今まで何やってたん向こうで同じ志を持つ同志と共に修行をしていたんですが……その……電車で挨拶だけでもと寄ってみたら丁度台風が激突してしまいまして今年の台風エグいな。で、お前は挨拶といってたが何しに来た答えを言いに着ました。我は逃げず、主たちをこれからも守り続ける!その為に先ず、よし、言いたい事は大体把握したおーい、最後まで言わせてやれ要はテメーが強くなる為になんかしてやればいいんだろ。それなら話は早い。え、いや今回はあくまで意思決定を示しただけで――――よし、表出ろ。雨だけどお前がどんくらいやれるのか見てやるいや、話聞いてやろうぜマジで<5分後>(ボロボロ)元々が守りの姿勢に入ってるな。もっと攻めろ攻めろ。相手は待ってくれないぞ後、攻める際にも若干の遠慮が見られるな。外敵は排除せんと『あのー、せめて部屋に入ってから色々と言えばいいのでは?』雨の中、好きにするのもまた自由だあのー……ぬ?貴方の口から厳しい言葉を貰うのはその……指導としてはありがたいのですが、やはりこう、強くなるための秘訣というかそっちを簡潔に知りたいというかほう……言ったなならば貴様の身に叩き込ませてやる! 手っ取り早く強くなる『キッカケ』って奴をな!
2010.10.30
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ところで、貴方が勝ちたい相手とはどのような方なのでしょう?ん、そうだな……あまり周りからの人間性の評価は高くないが、彼は私の数少ない友人でな。初めて出来た友達でもあった? 友達なのに勝ちたい、と?うむ。まあ、彼には色々と申し訳ないところを見せたし私なりの敬意を見せたいと思うのだ。ただ、誤解はするなよ。彼と私は非常に仲がいいのだ!<回想>あれ、ここにおいておいた私のシュークリームは何処に?(むーしゃむーしゃ)あ、すまん。つい<回想2>すみません、遊戯王の新パック欲しいんですけど――――(店員)あ、すみません。さっきの人が箱で買っちゃって……え……? 在庫、切れ?お、今回レアはBFか。まあ、悪くは無いかな……まあ、色々と貸しはあるない、良い人……なのですよね?良い人っていうより自分に素直なんじゃねーかと思う良くも悪くも。
2010.10.19
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(ナレ)シュバルツが今、稽古つけてもらっているのは唯のフリーターの兄ちゃんだった(ナレ)しかし、一旦守りに入ればいかなる攻撃も流され、逆に攻めに転じられたならば、(ナレ)彼はまるで、子供が玩具を見つけたかのような無邪気な微笑を見せたのであったぬ……!ん? どうしたい小娘。一旦退けられただけで汗垂らしてるぞ。大丈夫か?ええ、大丈夫です(しかし、だ)(シュバルツ)(立ち会ってまだ1分も無い。しかしその1分の間に我が仕掛けた攻撃は全て弾かれ、そして――――)(彼は、笑った)(しかし、何と穏やかな笑みだろうか……嘗てこんな『気味が悪い』笑みをみただろうか)次は、!吹っ飛んでいるかもしれんぞ!なんの、そう簡単には―――― その瞬間、何が起きたのかはすぐには理解できなかった。 ただ防御の形を取るため、身構えた瞬間。え? 宙に浮いた。 ふわり、と自分の身体が綿のように軽々と吹っ飛ばされている。 何をされたかは理解できない。 理解できる筈もない。 だって、それを理解した瞬間。どさっ 我は意識を失った。 だが、意識を失うその瞬間。 豹変したゼッペル・アウルノートが仕掛けたその技が自分にとって最大のヒントになるのであろうという事を悟った。 ――――やはり、攻撃こそ最大の防御――――<1週間後>成る程、元々は護身術なのですね?ん、まあ……そんな所だしかし、貴方は元々剣術を主体にしてたと耳にしました。何故突然あの『技』を使おうと?……勝ちたい奴が居るんだ。だが、彼は恐ろしく体術に長けている。体術に長けているのでは、余計に武器を使った方がいいのでは?いや、逆だ。体術に長けているからこそこちらも体術で応じなければならない。……最後に物を言うのは、何時だって自分の身なのだからな
2010.10.10
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――――と、言うわけで貴方の確固たる自我と言うお話に興味を持ちましたはぁ……要するに、自分の存在価値が見出しにくくなったわけか良かったじゃねーか。仲間がいるぞああ、少なくとも勝手に部屋に居候している君よりは遥かに同志と呼べるよそれで、ゼッペルさんはどういった経緯で自分を見直そうと?ん? そうだな……ちょっと表現するのが難しいが(ゼッペル)例えば、表立った私は近所のおばちゃんからも評判がよく、仲間達からの信頼も厚い。そして何よりも戦う自分の姿を『騎士』としてみようと思っていたところがある日、自分の中に蓄積していった『何か』が抑えきれなくなって表面にもれ始めてきた。ソイツは今までの私を嘲笑い、本能をむき出しにした一種の獣だった事に気付いたのだ詰まり、ゼッペルは心の中にペットを飼ってるんだなな、なんと……!違うわ馬鹿たれ! 何でそうなった!?ま、よーするにだ。話を要約しちゃうとゼッペルは感情ごちゃ混ぜになって訳わかんねー事になってて、小娘は自分の存在意義を見出せない訳だろ。お互いに自分を見直して、本当にやりたい事を見出せないとなそうです! そのとおりです!よーし、ならばこの人生の匠であるこの俺、団長がてめぇらヒヨッコに人生の哲学ってモンを教えてやる!おお、人生の哲学!(どーせ禄でもない事言い出すぞ……)自分の野望をしっかりと頭ん中に叩き込む! それだけだ!は……? 野望、ですか?そう、野望だ! 例えばこの団長様は世界を飛び越え、今や銀河征服すら乗り出す勢いだ! だが、この俺様が全銀河を征服すると言う野望は俺のモンだ!おお……テメーらが何をしたいのかは知らん! だが、恋した相手を自分に振り向かせたい、アレが欲しいコレが欲しいって思って、それを手に入れるのは生きてるって証明なんじゃねーのか!?おおおおおおおおおおお!!!(……なんか影響受けてるぞ)よーし、なら聞くぞ小娘ぇ! テメーは今、何を手に入れたい!?我が手に入れたいもの――――それは力です! 主や皆に置いていかれて、守られてるだけは嫌です! もっと力をつけ、皆を完璧に守れる力が欲しい!!おう、上出来じゃねぇか小娘! そこまで言うならこの俺様が人肌脱いでやろうじゃねぇか!つー訳で、ゼッペル。ちょっと小娘の相手してやれ何、そこで私がキラーパスを受けるのか!?団長、今年で43歳。何時までもクソガキだけど、その気持ちを大事にし続けるおっきいお友達。
2010.09.30
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近くに俺たちが居ると考えにくいかも知れない。だから、少し距離を置いて一人でじっくりと考えてみるといい<それから1週間後 とある街にて>……はぁ(あんな事を言われたが……我が疑問に思った時点で多少は考えてた事ではあった。しかしどうすればいいのか……)(隣の席)人生にとって、最も大事なことって何だと思う?……君は何だと思うんだ?ロマンだ! ロマンを求めてこそ、俺たちはより高いところへ挑戦することができる!(……そんな事言えるなら、自分の中で自己完結しておけば良いものを)で、お前はどうなんよ?確たる自我の完成だ。……どーいうことだ?何事にも揺るがない、『私』という自我を完成させる。何をやりたいのか、自分が何者なのかと言うのは人生においてきっと大切な物だろう…………ほーぅ……俺はロマンだと思うんだよなぁ。それで他の連中よりもすげぇことやれるって言うことを証明してぇ私はその辺が理解できん……確固たる己を理解した瞬間、その者は自己を見直せるのだと思うが――――(ぽんっ)ん?貴方のその志、我は感心しました! 一緒に己を見直しましょう!へ?まさかの凸凹コンビ誕生!果たして二人は無事、確固たる『己』を見つけることができるのか!?
2010.09.17
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えー、キボゼツよりやって参りましたシュバルツさん、と……相談内容は『強くなることって何か』ってことでいいん?一言ではとても表しづらいのは十分承知の上だ。しかし、時折思うのだ我が主――――如月・和輝は高みを目指している。しかし、そうすると主たちを守護する我の存在意義が無くなって行く気がするのだ『そういえば、あの人今でも修行してるんですかね?』まあ、確かにこのまま修行してレベルアップしてったら追い越されて、逆に守られちゃう位置になっちゃうかもな。タカ、どう思うよ?ふむ、はっきり言わせて貰うとこのまま行けば必要意義がなくなるななぁ!? だ、誰からも必要とされないと言うのか!?だってそうでしょ? お前の力いらない状態ってことは詰まり、お前はいらないってことなのガーン!!おいおい、幾らなんでも言いすぎじゃねぇのか? 本気で凹んでるぞ慰めを言うくらいなら、率直に現実を見せてやるのも一つの手だ。このまま行くと、近い将来シュバルツという存在は将棋で言うところの歩兵――――詰まり使い捨ての駒になるだろう『成る程。そして本来守らなければならない主やその他の人たちに守られてしまう、と』あー、確かにそれだと立場ねぇなで、では……我はどうすればいいのだ!?お前の前にある選択肢は3つ。箇条書きにして教えてやろう・もっと強くなる(和輝を強くさせない?)・別方面からのサポートに回る・黙って去る待て待て待て! 何だこの3つ目は!? 大却下だ!黙って消えるのも一つの手だ。元々、こんなんは自分で考えるべき難題じゃないのか?ぬ……た、確かにそうだがまあ、幸いにして時間はある。俺達はあくまでこうすれいいんじゃない、てアドバイスを無責任な第三者の目で示すだけだ。自分で考えて決めるんだな…………(皆の下から去る、か――――)突如として突き立てられたシュバルツへの無責任すぎる未来への道。果たして彼女の出す結論とは!続きはウェブで!
2010.09.13
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(前回の続き いんコンビニ)(むー……なんかとって来いと言われた物の、何をとってくればいいのかしら。こう一杯あると何を取っていいものか迷うわね)……なんか見かけん女が居るな(警部)しかも見るからに怪しい服装。あからさまに特撮に出てきそうな女幹部の格好をしてるじゃないか。こりゃもう逮捕だなうおっ、入店五秒で逮捕確定したぞ!ちっ、流石に無駄に嗅覚が良いな……よし、ここは助っ人に頼もう!『確かに僕らが出てきたら余計に怪しまれるのがオチですけど……助っ人って何です?』おい、貴様ん? 何よいきなり。悪いけどこっちは(帰るために)急いでるから邪魔しないでくれない?なぁに、そんなに急がなくても(刑務所は)逃げはしない。ちょっと着いてきてもらおうかは? 何を――――(ずいっ)!?…………え、何? 着いて来いといわれたから着いていきますって? ほう、中々いい根性をしているな。気に入った、着いて来い!…………(テクテク…………な、何だったの今の?うっわ、サキエル君とか懐かしいなオイバイトだ『マジで!?』だが、これでノリだけの警部を店から出すことに成功した。さあエリニュース、やるなら今がチャンスだ!(ちらちら)……何してんだ?どーやら、周りを警戒し始めたらしい。さっき警部に話しかけられたしここまできて何やってるんだアイツ……ん……? いや、待て! アレを見ろ!(店員代理)じー……ゾクゾクゾクゾク!しまったあああああああああ! 今度はあいつか!『そういえば、何かで聞いたんですけどエベレスト制覇したらしいですね』で、どうする? 現時点でめっちゃ怪しまれてるぞちっ、仕方がない。こうなったら客の振りして奴に助け舟を出そう(何なのよもう……変なガンダムには難癖つけられるし、店員は緑色でしかもこっち見てるし、このままじゃ帰れないじゃない)すいませーん、テリヤキチキン欲しいんですけどー!?ついでに、ポテトなんかお願いできますかねー(おい、何やってんだ。折角助け舟出してやったんだぞ)(えーっと、えーっと……ああ、もう! こうなったらなんでもいいわ!)お待たせしましたー、ポテトになりまー……ん?ぴ、ぴーぴぴぴぴ~♪(口笛(……わざとらしいなぁ)えー、そんな訳で実技試験が終了したわけですがどうだったろうどうだったろうも何もないわよ! 色々と大変な思いしたんだから、もう!世の中ってのはそんなもんさ……理不尽な物に対しても、狙いを定めて獲物を取ると決めたら全力でかかる。それがワルモノさだなー。後は世の中の流れに抗うのもある意味ではワルモノだな。で、結局何とってきたん?そういえば、まだ提出してなかったわね。えーっと、確か……(ぼとん)『……なんですかコレ?』ああ、こいつは世間一般で言うところのエ□本だなまあ、色々とあったが無事試験終了だ。記念にそいつを持っていくといいいらんわぁ! あらぬ誤解をかけるでしょうがぁ!こうして、彼女は帰っていった。何だろう、やろうと思ってたことをやりまくってたら自然と時間が(ry兎に角、色々と遅くなってごめんなさいorz
2010.09.11
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テスト内容は簡単だ。今から誰にも見つからないようにしてコンビニの中のものを奪って来い……え、それって何? まんびk悪党としての立派な技術だ。大体ド派手に登場して『おら金よこせー』ってピストルちらつかせてるようじゃあ、ただの暴力で終わりだ……(経験ある人)ふーん……じゃあ、取り合えず何かとってくればいいのね?俺、カップ焼きそば『あ、じゃあ僕ジャンプで』俺は……そうだな。プリキュアの玩具で頼むただのパシリじゃないの! そんなに欲しいなら自分で取ってきなさい自分で!ほう、己の欲しい物だけを手に入れ、他は目もくれない……目的を達するためのいい心がけだ。2点プラスしておいてやろう嬉しくない!『入っていきましたね』本当に大丈夫なのかタカぁ? あのねーちゃん、服装やたら派手だった気がすっけど盗みに必要なのは、どれだけ自然でいるかだ。常に落ち着いて平常心を保つこと、そして狙いを定めてブツをゲットしようとする姿勢が試されているわけだな『成る程。要するに、誰にも気付かれることなく何か入手しなければならないわけですね? それにしてはやたら注目の的になる服装ですけど』まあ、幸いにもこの辺はアイコンがガンダムな連中もいるくらいだ。あのくらいじゃあ、多分問題ないだrふぅ、暑い暑い。こう暑いと何か飲み物無いとやってられんな全くぶほっ!?お、誰かと思えば久しぶりだなお前ら! 相談室始めたらしいが、どうだ調子は。また犯罪したら逮捕すっぞ逮捕!……警部、久々だと思ったらやけにふれんどりぃだなオイそりゃあ、世間様の役に立つような相談室を開かれたからしなぁ。しかもお客も居るようだし、その辺は空気読むぞ(せめてもうちっと空気読んでくれねーかなぁ。このおっさん)いやー、お前らも遂に人様の役に立つ定職に着いたんだと思うと俺は嬉しくてな! 何か俺に出来ることがあれば言うんだぞ!(ビシバシははははは……(つか肩叩きすぎだろ警部、マジいてぇんだけど)んじゃあ、俺業務あるから。そこのコンビニでアクエリアスでも買って帰るとするぞああ、確かに暑いからなぁ……『兄さん兄さん兄さん、やばくないですかコレ? 確か、現在進行形でエリニュースさんコンビニで実践中ですよ?』(ぬぅ、これは思っても見なかったアクシデントだ……警部はなんつーか、野生の勘だとかそんなんで動く原始人だ。下手すると実技で捕まる以前に雰囲気で難癖つけられて逮捕される可能性が高い)『じゃあ、どうするんです? 流石に店内でドンパチ起こしたらただじゃ済みませんよ色んな意味で』(仕方が無い、こうなったら――――)(こっちも全力妨害するぞ)後編に続く!
2010.09.05
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はい、そんな訳で夏休み最後の宿題ありがたく頂きました…………おい、なんかこう……この二日間頑張りましたよ的なオーラが見えるんだが『兄さん、宿題って何出したんです?』理論作文。簡単に言えば、今まで習ったことを作文にして復習しましょうねーって奴。まあ、考え方は人それぞれだから俺は一重に『コレが正解』って言い切るのは好きじゃないんだが、ここはあくまで俺たち流儀の事を正解にさせてもらったも、もう流石に無いわよね? 変な実験したり、作文とか出したし。世間じゃ夏休みもう終わってるのよ? 早く返してくれたっていいんじゃない?残念、就職活動中の中の人に夏休みはほぼ無いに等しいまあ、そもそも講義が無いに等しいんだけどな『まあ、でもエリニュースさんもここに着て長いですし、色々とやる事もやったしそろそろ帰してあげてもいいんじゃないですか?』だなぁ。当初の目的って確か『悪』っぽい事を学べっつーのだしそういう意味では多少は目的果たしてるんじゃ――――そうよねー。ちゃんと宿題も出してるし―――……宿題出しただけで、結果が出せるなら苦労はしない。実戦テストもやらんとこれ以上何をやらせるってのよ!? もうね、こっちは作文の原稿用紙4枚で精一杯なの!『原稿用紙4枚って、やや半端ですよね』俺が少し心配なのは、お前は根元の部分が俗に言う『憎めない悪党』だからその辺だよな。その根元の部分をどう直していくかなんだよんー、それもそうだよな。人の根元の部分ってのはそう簡単に変わるもんじゃねーし?だが、ここまで長い間色々とやってきてるのもまた事実。次の最終試験――――詰まり、実技をこなすことが出来れば合格とし、帰ることを許そう(どよ~ん)『うわ、ネガティブになるのはやっ!』そらそーだ。俺だって帰りたいぜ。で、結局のところ実技試験って何やるの?そうだな。手っ取り早いのは、その辺の男捕まえてのピー(朝から未成年にはきつ過ぎるワード)なんだが、流石にそれをゲストにやらせるのは恐れ多いあ、ああああああああんたはこんな昼間になんつー事を人にやらせようとしてんのよ!?仕方が無いから、ここは別の方向から行くとしよう。悪としての初歩の初歩――――所謂、悪い事をやってもらおうじゃあないか!次回、エリニュース編感動のクライマックス!?果たして実技試験内容とは!?そしてエリニュースは試験に合格できるのか!?続きはウェブで!
2010.09.01
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さて、前回はエリちゃんに『殺意滝打たれ』の試練を受けてもらったので何となく分かってもらえたと思うあんなんで何を分かれって言うのよ!? 後、エリちゃんって言うんじゃない!ん? 何か未知からの脅威みたいなのを肌で感じたほうが分かりやすいだろ? 何もせずにダラけて理解しようとかこの業界嘗めんな前のPKの時にも同じような事言ってたよなお前……つか、業界って何よ?悪党の業界にも色んなモンがあるんだ。例えば、戦隊ヒーローみたいなのに出てくる世界制服を企む組織だとか現実世界でよくあるテロだとかそんなんで、次の課題としては頭が良くなることだな……なんかその言い草だと私が頭良くないみたいね。最近思うんだよ俺は。毎回毎回毎回毎回世界征服を企む悪の組織は肝心なところで失敗する。必ず正義のヒーローに負ける。何で悪の組織が正義の味方に勝負挑んで、しかも毎回負けるの? 馬鹿なんじゃね?うお、最大のタブーに触れやがったこいつ!『そりゃあ、悪の組織が世界征服実現さえたら番組の趣旨が狂っちゃうじゃないですか』馬鹿たれ。本気で世界征服するつもりならもっと有効な手段が幾つもある。彼らが結果的に毎回負ける理由は幾つかあるが、典型的なのはコレだ・自分の力を過信する・作戦を過信する・引き際を考えない・要するに準備不足・作戦が失敗したときのことを考えない・ワンパまあ、番組の趣旨もあるから多少ご都合主義があるのは認める。だが、悪の組織が負ける大体の理由はぶっちゃけ馬鹿だからなんだ『なるほど。要するに、自分の力量をきちんと見定める必要があるんですね』それだけじゃない。相手も必死なんだから、それを理解したうえで策を何重にも張っておくべきだ。何度も同じ技でくたばるとかありえないだろJKあー……まあ、あんたがそこら辺で苛立ちを感じてるのは良く分かったわじゃあ、これから早速宿題やってもらうわへ?
2010.08.30
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えー、君のボスが言う『悪女』ってのが具体的に分からなかったので色々と考えた結果、俺達の考える『悪』の極意を叩き込むことになりましたもういいわよ……さっさと帰りたいし、早くしちゃってよえー、では簡単に3つ程『あくどい考え方』ポイントを抑えたいと思う。・相手のことを考えない(あくまで自分中心)・欲望がある・手段を選ばないと、大分簡単になったがこんなもんかねー。基本的な行動原理としては要するに、目的の為に手段を選ぶのはナンセンスってことだな。他人の事情なんぞそれこそ気にすることはねぇ……まあ、その辺は過去のあんたらの行い見てると大体把握できるわでも、それを実戦するだけなら結構簡単じゃない。要するに、ジャイアニズムになれってことでしょ?かいつまんで言うとそうなる。だが、それだけじゃ修行にならないので折角だから少し前からサプライズを用意してみたは? サプライズ……?(ハッ!)(ナレ)この時、エリニュースは感じてしまった。(背中から突き刺さる圧倒的な殺意! 例えるなら、草食動物がまさにライオンと遭遇して『食われる』と感じるものに似ているソレの存在を、彼女は未だ良くわかっていなかった)(物陰)しゅこー……しゅこー…………なあ、タカ。何でアイツ、あんな離れたところからこっち見てるんだ?このサプライズはあくまで『身の危険を直接感じる』ことに意味がある。危険な目に会い、怖いものと遭遇すれば彼女も自分の理想とする『悪』のイメージが構成しやすいだろうそんなもんかねぇ……因みに、アイツあのマスクつけるの何時振り?多分、1~2年くらいだと思う(じぃ~)(びくぅ!)な、何!? 何なのさっきから!? いるなら出てきなさいよちょっとー!?でもよぉ、タカ。あれ傍から見ればすっげー怪しい人だよないや、もう今更だろ続く!
2010.08.23
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はい、そんな訳で世間ではコミケシーズンなわけですが、折角なので2日目だけ参加してきました何やってるのあんた!? 馬鹿なんじゃない? ねえ、馬鹿なんじゃない!?以下、初めてのコミケ参加メモ今回の目的は知り合いから頼まれた同人誌(自分の分を合わせて7部)と日頃足を通わせているアレンジサウンド系の新譜を手に入れること。カタログをけちって買わなかったので、調べてないところは本当に無知状態だったのでそこが最大の失敗かな。でも調べるとキリがなくなってくるので、早めにその辺切り上げたと考えればいいかしら。そんなに大きな買い物するつもりじゃなかったしね!比較的近くの県に住んでるだけに電車での移動プラン。乗換えを何度もしてるうちに大井町までたどり着いて、これから国際展示場行きかと思いきやこの時点から既に戦いは始まっていた!何を隠そう、私は並ぶの嫌で11時くらい目安(コミケスタートは10時)で行ったのですが、何かこの時点で既に帰ってきてる人が居た程である。さらに電車は大井町駅から超満員状態に。周りに居る人がサラリーマン以外殆どそういう人なんだと思い始めてきてしまった今日この頃。そんな満員電車の中、無事国際展示場に到着。ここから少し歩かなきゃいけないんですが、既に改札口から人の波が出来上がってたのでそれに着いていく形でビックサイトに到着。そのまま流れる感じで同人ブースである東館にまっすぐ向かったのですが、途中でコスプレ用の着替え場所を発見。つまり、ここから参加者がカラフルになってくることを意味しているのだ!当日はメインがあの東方やボーカロイドということもあり、次々と現れる女物衣装。そしてそれに身を包むIKEMEN達!あくまで私の感覚&見た感じなんですが、2日目に限って言えばコスプレしてたのは男性(しかもIKEMEN)が多かった気がします。背ぇたけーしかし本当の戦いはここから始まった!一番込むであろう最初の入場時間を避けたとはいえ、私と同じように昼前に入場しようとしている人は多かったらしく、東館に着くまで正に人の波の中に流されていく形に!(比喩ではないつもりです当然、少しフラついたらそれだけで隣の人と接触してしまうくらいの間隔なので尋常じゃなく暑い。クーラー? そんなんかけたとしても効果があるわけ無いでしょう。結果として、東館に到着するまで上着はおろか腕や顔も汗だくになるという、傍から見れば早くもグロッキー状態に。しかし私は軽装ゆえにまだマシな方。当日コスプレをしていた方々は更なる地獄を見ていたことだろう……ッ元々軽装なボーカロイド勢は兎も角として、野球のキャッチャーの出で立ちの彼らは果たして無事だったのだろうか(多分、野球漫画『大きく振りかぶって』のコスプレだと思いますがここから待ちに待った東館突入なんですが、人が多いことには変わりないので体育館内は完全に人に埋まれていてまともに『前後左右』が見えない状態。しかも横に移動しようとするとそれこそ列を移動している人の迷惑になりかねない状態なので、最初のうちはほぼ自由に動けませんでした。12時くらいから昼食の関係か人が減ってきたので、そこからようやくそれなりに歩けようようになったって感じですね。後、ようやく各ブースの様子が見えるようになりました。取り合えず、目的の代物を早めに入手して(アレンジCD5枚)、この日初参加して本を売り出している知り合いの元へ移動。無事に到着した後は挨拶を交わし、本も買って大体13時くらいには目的の代物は全て買うことが出来ました。尚、なんか私が欲しいと思ってたところは15時くらいにもう一度回ってみたら何か全部完売してました。やべー、昼までに来ておいてよかった!・当日、少し困ったこと昼過ぎのアナウンスだったと思うんですけど、なんでも今回は女性作家さんの参加が多かったらしく一部の男子トイレが女子トイレとして使用されることにこれによって一番近場の男子トイレが封殺された私は、絶対に飲み物を呑み過ぎないようにしないと、と心に誓ったのである!……で、結局色々と買ってきたわけね?流石に企業ブースを回るつもりは無かったらしいからな。1万円以内に収まったし、大体こんなもんじゃないかちなみに、マナーとして写メとかは禁止されている。これは参加者のプライベート云々の問題らしく、仮に発見されたら係員さんに没収されるらしい『なるほど。道理で写真が無いんですね』まあ、他にも色々とあったんだ。隣にいた人が暑さにやられて倒れたりとか、1時間待ちの列に巻き込まれたりとかいろんな人が居るから、はぐれやすいのも辛いよなぁ。各々がちゃんと行動して、待ち合わせ場所なんかを決めておいた方が動きやすいだろそんな訳で、2日目だけだけど参加してきました。いやぁ、一番の目的は何とか入手できたし挨拶もできたので個人的には無事用件を終わらせて良かったの一言。でも欲を言えば、もう少し下調べしたかったって感じかな。折角来たわけですし(告知されてるサイトしか回ってなかったのが原因)カタログ2000円は痛いのぅ……
2010.08.15
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……8月だっていうのにもう10日放置されてるのね中の人の裏事情が色々とあるんだ。察してやれまあ、緊急予定とかが入ったりしてたのもあるしその辺は素直に謝る『で、無理やり議題を戻しますとエリニュースさんをいかにして悪女っぽくするか。でしたね』そそ、そして出た結論の一つとしては圧倒的で理不尽でまるでジェイソンの如くな無敵具合とかだなぁそれで、最終的には色んな例え話されて終わったんだけど……一体それに近づく為に私は何をすればいいのよ?やっぱ、その辺は経験積むしかないっしょ。だなぁ。言っちゃ悪いがアンタ、今まで敵と戦って、倒してきたイメージあんまないぞう、五月蝿いわね! これからよこれから!まあ、でもオメーは良く考えたらスペックは高いんだっけ? ならちょちょいと改造手術でも受けたらいいんじゃないの?……は?『改造手術って……具体的に何させるつもりなんです?』ちょっち、そっちの方にコネがあってな。ただ、無類の女好きなんだ却下よ却下! もっと別の方向から考えなさい!じゃあ、少し特訓させてみる方向で行こう。具体的にはどんなプランでいく?プラン……そうねぇ『ひっ……や、やめてくださいッス!』『ふふふ……そんな玩具幾つもってようが関係ないわね。でも玩具持ってるなら玩具持ってるらしく、遊んであげようかしら。嬉しいでしょう?』『あ、あ――――』ぎゃああああああああああああああああああ!!やっぱ悪っぽくなるとしたら、これくらい余裕ある台詞あった方がそれっぽくね?おお! いいじゃない、イメージ的にはこんな具合……だが、最大のネックは戦闘経験の浅さと物事を楽観的に考えすぎると言ったところだなアンタ私の悪口言いたいだけなんじゃないのねぇ!?失礼な。俺なりに第三者の目で物事を客観的に見ただけに過ぎん。それとも何か? 辛口が嫌ならよくできまちたねエリちゃんって言えばいいん?エリちゃんって言うんじゃない! ああもう、本当にむかつくわねこいつ!なあ、タカ。お前が元々こういう仕事あんましたくなかったのは知ってるがいい加減にしないと話進まないぞそれもそうだな。じゃあ、手っ取り早く実戦経験を少し積んでもらうとするか実戦経験……今更何と戦えっていうのよそうだな。流石に異形とかあの辺だと少し前に流行ってた修行イベントと何の変わりもないし、ここは紫月だからこそできる相手を準備するか。てな訳だからカノン。ちょっとマスクつけろ『はい?』続く
2010.08.09
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はい、そんなわけで暫く間をおいてましたが早速はじめたいと思います着てから大分放ったらかしにされてたんだけど……何してたの?ああ、まあ中の人がしゅーかつの都合で東京に入り浸っててな……『えー、取り合えずテーマを発表すると『エリちゃんを悪女に矯正してあげてください。ついでに世界征服の手っ取り早い方法』らしいです』今時世界征服とかショッカーの二番煎じだと思うんだが、どうだろうまあ、そう言ってやるなよ。世界征服つったっていろんな方向あるんだから『取り合えず、目指す方向としては『悪っぽい強さ』ってことらしいんですが、それとは別にメールで性格が既にアウトってあるんですけど』んなぁ!? だ、誰よそんなの送ったの!?『アンタのボスです』んー、まあ確かに見るからにドロンジョっぽいしな……アンタ意外と趣味の幅が広いのね取り合えず、悪っぽい強さだろ? イメージ的にはどんな感じよイメージで考えるなら簡単だ。自分が勝てないと思ってしまう奴をイメージすればいい『と、いいますと?』モンスターパニック物の映画とか、そんなんを例に挙げて説明するがああいう物語の内容って大抵主人公達は逃げるじゃん。何でだと思う?あー、なるほど。勝てないからだな!それだけじゃない。ああいう存在するだけで自分の理解の範囲を超えている化け物は一緒にいたくないと思うだろう。ホラー系でも極限の状態でお化けが出てきて、『ギャー』で終わるむぅ……なんか最後は偉く簡単にまとめられた感じがするけど、何となく分かる気がするから腹立たしいわねで、一番の問題は果たしてお前がそのモンスターになれるかってことだなぁ。言っちゃ悪いけど、ピカチュウの10万ボルトくらって嫌な感じーってぶっ飛ばされる気がするちょっとそれやられ役じゃない! もうちょっと何とかしなさいよ!!いや、自分で何とかしろよ自分の問題なんだから『まあまあ、一応依頼ですから……』はぁ……総帥に命じられたからって、何で私がこんな所に……前途多難だなぁ、前者は。後者から考えた方が実は早いんじゃね?続く
2010.07.31
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……よしん? どしたタカ。PKキャラ立て案として何かまともな案が出たのか?ああ、もうこのままでいい気がしてきた今まで散々なことしてきてこの扱いかああああああああああああああああああああああ!?だーってぇー? 真剣に考えてもこの子嫌だ嫌だって言うんだもーん子供かオメー……『でも今思えば、この俗に言うツッコミタイプって絶対無くてはならないタイプですよね。笑点で言うと山田君ポジション』そうだ、お前のような裏で支えれるツッコミ役……所謂山田君が必要なんだよ。ねえ、確かこの前AKBに混じって踊ればいいとか言ってたよね?(無視)大体、キャラが濃ければいいって話じゃねーんだよ。一番大事なのは己が何者であるかっていう自覚だよいや、すっごくイイ話してるんだろうけど一番なんか提案してきたよね?で、結論としては『そのままの君が一番』ってな具合で終わったわけだが、これでいいんだよな?いや、ただそれだけでいいという訳ではない。さっきも言ったが、自分が『誰なのか』という事が判って居なければならない。簡単に言っちゃえば、身の程を弁えろってことね『何その結論酷い』高望みすること自体は別に構わん。だが、出来る事と無謀を履き違えると自分にとっても周りにとってもいいことは無い……ねぇ、この約2週間の僕の苦労は一体なんだったの?なんつーか……乙こうして、PKは己の位置づけに納得した!(多分)(ナレ)碌な目にあわなかったが、しかし彼が得たものは大きかったかもしれない! ガンバレPK! 負けるなパイナップル! 今、君のボディは黄金に光っている!初仕事だったけど、しょっぱな面倒な事言われたなまあ、しょうがねー。キャラ薄いってのはどこのサイトでもあることだ『ソレと同様、悩みも皆さんもってる物ですよね』けっ、最後に物を言うのは自分の力だ。最後まで他人にお世話になりますって態度は気に入らんなまあまあ、さっきはそれなりに判ってくれたみたいだし、いいんじゃねーのぉ?(がちゃ)……遅い! 何してたのよ今まで!『……』……なあ、タカ。我が家に戻ってきた瞬間、新しい客人(女)がいるってのはギャルゲ的に考えてどう思う?黙って机から飛び出たドラえもんとイチャついてろクズそんな訳で若干無理矢理感がする中、PK帰還。しかし次なるお客、エリニュースが久々に紫月にやってきた!
2010.07.24
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さて、何だかんだで発足された『PKキャラ立て委員会』もそろそろクライマックスを迎えようとしているなええ!? まだ2,3週間くらいしかいないけど碌な更新あんまないよ!?真面目な話すると、中の人が丁度足りない単位分を補うためのテスト期間でな。後、レポートもあったからそっちが忙しくてなぁ『まあ、しゅーかつも当然ながらあった訳ですけどね』で、だ。話を戻すと本題である『キャラ立て』の為に何をすべきかと言うとだ……まさかと思うけど、またキチガイな発言が飛び出すの?もうこの際、女性アイドルユニットの中に混じってダンスでもやればいいんじゃねーかと思うんだえええええええええええええ!? 何その案!!いやな、昔めちゃイケでは岡村氏がモー娘に混じってダンスを1万2千人の前で踊ったというのがあったんだあー、あったなぁそんなの。しかも確かセンターポジションとか取ってなかったっけ?『あの人、確かウルトラ怪獣と混じって踊ってたりしましたよね。後、エグザイルとかと踊ったり』要するに、僕にナイティナインになれと?だってお前、考えても見ろ。AKBみたいな連中の中で自然と混じっていきながらダンスを披露する己の姿をいやいやいや! 嫌だよ、想像したくも無いよそんなの!我侭な奴だなぁ……仕方が無い、こうなったら最後の手段だおお、遂にやるのかアレを! え……な、何? 何をやらされるの?大事なところだけ言っちゃうと、1から生活リズムを変えてみることで新しい己を見つけようという企画だ。『生活リズムを変えるって言っても、具体的に何するんですか?』ふん……任せておけ。要は今までとは全く違う生活リズムを送らせればいいんだろう? 機械だから多少の無茶は出来そうだしねえ、最後になんか凄い不安な台詞聞こえたの気のせい?(ナレーション)かくして、PKの過酷な生活が始まった!(ナレ)冷酷無慈悲、妥協を許さないハゲタカ、神鷹・カイトの調教!(ナレ)オタク代表、エリック・サーファイスによるまさか過ぎる作詞作曲!(ナレ)更にデスマスク、カノンによるニート生活経験!(ナレ)これらの試練を生活リズムに盛り込められ、見事PKは己の中の新たな可能性を見たのであった!!長かったな……『長かったですね』ああ、そうだな。これでパイナップルも安心できるだろうぜ(酷すぎる状態なのでお見せできません)立派な時限爆弾に『って、うおおおおおおおおおおおおおおおい!! ダメだろ幾らなんでも!! 元に戻さないと怒られるから! って言うか、何がどうなって爆弾になったの!?』次回、PK編遂にクライマックス!そして更に某所から悪女がやってくる!?自称天使たちの明日はドッチだ!?
2010.07.22
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『ねえ、じいちゃん。今日のブリーフ何色~?』と、まあこんな感じで思い切って今までの言動からは考えられない台詞言うってのはどうだろう……深いな何処がどう深いんだよ!? というか、前回からの流れで最初の台詞コレ!?馬鹿たれ。前回の流れは正に『パイナップルボデー』を活かしたキャラ作り……つまりギャップ萌えを追求することにあるさっきの台詞の何処に萌え要素があるの!?視聴者ってぇのは常に我侭な生き物でな。予想通りの展開が来るとその時点で萎えちゃうし、かと言って意味わかんない展開だらけだとこれまた萎えてしまうんだだからと言って↑はないと思うんだけど『でもこれ、逆に言っちゃうとPKさんのキャラが薄い最大の理由は台詞が普通すぎるってことですかね?』そうだな。静馬家は人数がそんな多いほうではないが、その分全員がなるべく喋る会話システムになってるなで、その中でキャラが薄いと感じるという事は実は発言の点で面白い事をいわねぇ、とええええ!? 面白いこと言う必要があるの!?すぐにキャラを立たせたいとかほざくのであればソレが一番無難ではあるねそれができないならせめて最近流行の『リア充爆破しろ』だな!ええ、嫌だよそんなの! せめてもうちょっとマトモな台詞で現実的な生活させてよ!続く
2010.07.18
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はい、そんな訳でてきとーに募集してみたところ、悩める子羊ことPK君がきましたー。初っ端から仮定をすっ飛ばしてるなオイ『兄さん、折角の第一のお客さんなんですからもうちょっとサービス精神出していきましょうよ』人生相談の時点で十分サービスしてるつもりだが?うわぁ……さて、無駄なアイコン数を使って日記の文字数がオーバーする前に本題に入ろうか。えーっと要約すると『周りが濃いキャラだからキャラ濃くしたい』何嘗めてんのこの業界?おおう、いきなり厳しい一言『でもアイコン日記に限らず、必ずそういうポジションの方っていますよね。それなら仕方が無いような気も』ええ!? そこ仕方がないで解決されちゃうの!?成る程、戦隊モノで言うところのグリーンのポジションだな『おお、言われてみれば確かにそれとなくそんなイメージが!』なんだよなんだよ! 別にグリーンでもいいじゃないか! 大事なポジションでしょグリーンでも!まあ、待てよパイナップル。テメーは一つ、致命的に勘違いしていることがあるねえ、パイナップルってどういう意味?そもそもキャラが弱いと自分でいうが、それは=(イコール)で結び付けてしまえばそれだけ貴様が己で魅力が無いと言ってることに繋がる(ぐさり)ぐはあああああああああああああああ!!おいおい、下手するとキャラ崩壊レベルじゃなくなってくるぞ。止めてやれふん、事実を言ってやったまでだ。だが、貴様は己のポテンシャルに気付いていない(むくり)ぽ、ポテンシャル!?『急にソレっぽい話になってきましたね。で、ポテンシャルとはつまりどういう事でしょう?』そもそも、このパイナップルには他の面子との決定的な違いがある。それは外見、しかも比較的シンプルで一昔前で言うとお手伝いロボ的な所謂愛らしさだおー、言われてみると確かにシンプルな形してんなぁ。え、あの……どっちかと言うと能力とかそっちの創作っぽい方向で行ったほうがいいんじゃない? ほら、幸いにも静馬が僕の出発のときの日記で書いてくれたし……どーでもいいですそんなモンえええええええええええええええええええ!? いいのおおおおおおおおおおおおおおおお!?どーも貴様は勘違いしてるようだが、今回の件で重要視されているのは貴様の能力だとか過去に何か凄いことやらかした~っていう武勇伝じゃないの。そもそもそんなんで解決できるんだったらお前は此処にいないた、確かに!ここで重要視されているのは寧ろ、『濃いキャラ』とは何かという議論テーマであると同時にどうすればこのパイナップルがソレに近づけるかという事だ。そして、先ず最初のお題として俺があげたのが外見からの売込みだ。成る程、そこでこのパイナップルボデーが活かせるわけだな?ねえ、そこは判ったんだけど何で僕はパイナップル扱いされてるの?続く
2010.07.10
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……なあ、もう開幕『何時振りだ?』とかで始めるの止めないか? 何かワンパな気がするんだがしゃーねぇーだろ。中の人、最近眠気が狂ったように出ては惰眠を貪る生活してるんだから『それはいいんですけど、久々に更新が来たって事はついにやるんですか?』ああ、例の俺たち三人がやる『何でも屋』みたいな奴か。じゃあ俺今日から天使なうし、じゃあ俺は精霊な…………『あのー、もしかしてその流れで行くと僕も天使だとか精霊だとか名乗らなきゃいけないんでしょうか?』お前は何をほざいてるんだ。テーマデッキに組み込むカードはちゃんと決めとけと言っただろ『いや、それ明らかに関係ないですよね。そんなこと言ってたらもうBFなんたらって感じになってきちゃうんで止めましょうよ』だが、こんな大層な事務所みたいなのに強制的に送られても暇なんじゃ馬鹿みたいな会話するしかねーぞ。なんたって問題の『悩める子羊』がいないんだからそもそもよー。イメージアップの為に人助けするのって何か違う気がするんだよなー『今更ぼやいても仕方が無いじゃないですか。今は亡きゼッペルさんも自分の生きる道を探すために必死になったって言うのに』なあ、何でアイツ勝手に殺されてるの?つか、生きる道云々以前に俺らは普通に労働してるじゃねーか。いや、そりゃあ警察のお世話になったけどな?『もう愚痴をこぼすの止めましょうよ……来客が来ない以上、暇なのは仕方が無いんですから』つか、今更ではあるんだが俺たちの存在ってちゃんと認知されてるのか? この前みたいな『天使が貴方の悩みを解決します~☆』みたいなキャッチコピーだから怪しいと思われてるんじゃねーの?ははは、箱に入ってみたらいるのは警察のお世話になれる三人だがな!『酷い現実ですね本当に』そんな訳で悩めるゲストさん募集中(ぇゲスト送迎方法はいたってシンプル。悩みのあるアイコンキャラをセレクトする→悩みを箇条書きにするなりにして纏める→日記で紫月へ送迎イベントをやるだけの簡単な作業。後はしゅーかつとかで体力を普段の倍削っている中の人が行います。そして実際の日記ではこの歩くゲテモノトリオが慣れない人助けを本人たちなりに真剣に考えます。
2010.07.08
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生まれてこの方、幾つ物死体を見てきた。 その内半分以上は自分が作り出した廃棄物だとしても、特に何も思わない。 もしも自分が『奪われる側』になった場合は、内から湧き出てくる感情を押し殺す。 そうやって冷徹な機械になる必要があった。 後ろに自分の『巣』があったからだ。 だからこの殺し合いの場で身内の名前が呼ばれたとしても、彼に動揺することは許されない。「…………」 定期的に放送される殺人ゲームによる犠牲者の報告。 その中には神鷹・カイトも知ってる名前が幾つかあった。(やられた順番通りってことは……ゲーム開始で即やられたか、トリガー) 何時ものように自分の恨みを押し殺す。 今はその感情をぶつける相手が目の前にいるわけではない。 だが決して『忘れない』。 そうやって彼は己の糧として事実を受け止めた。 否、受け止める以外の選択肢が無かった。(まだガレッドやカノンの名前が呼ばれていない。あいつ等は生き残ってる!) その為には幾つかのステップを踏んでこの殺人ゲーム会場から抜け出さなければならない。 ステップの中で最も鍵となるポイントはやはり首にある爆弾の存在だった。 (……仕組みを知る必要がある) 何をやるにも先ず『知る』事が大事だ。 恐らくそれが最も可能であるのはケーブルが支給品として回ってきた自分だろう。 機能している首輪は既に解析不可という結果が出ている。 ならばいかなる場合でも違う首輪を入手し、解析しなければならない。「おい」 放送が終わってやや経ったと同時、背後から声をかけられる。 「どうするつもりだ、これから」 放っておけば勝手に死んでしまいそうなくらいボロボロになってしまったレイチェルだ。 何とか立とうと懸命に身体を動かす彼女は、目の前にいる男を睨みながら体勢を整えようとする。 何時襲われても対処できるように、だ。「取りあえず、移動する」 しかし彼女の懸念はあっさりと流されてしまった。 「……私を、殺さないのか?」「安心しろ。俺が殺さなくても時間がたてば誰かが殺してくれる」 ならば危険を冒して自分が殺す必要は無いと考えた。 誰かと遭遇して、返り血を見られた場合対処に困る。 (確かに満身創痍のコイツから首輪を奪う事もいいかもしれんが、時間と場所が問題だな) 放送には新たに出された禁止エリアの詳細もあった。 地図で言えば丁度『この辺』。 詰まり、後15分もすればこのエリアに居る奴は死と隣り合わせになってしまう。(別に刃物が無くても首から首輪を引っこ抜くくらい出来ない訳じゃないが、手間取るとややこしくなる) いずれにせよ、15分以内に次の場所を探して移動しなければならない。 では何処に移動するか、と考えたその時。「連れてけ」「何?」 後ろからレイチェルがそう呼びかけて来た。 立つのもやっとなその身体で、だ。「連れてけって言ったんだ。聞こえなかったか……!」「お前を連れて、俺に何のメリットがある?」 率直に問うた。 正直に言って見ただけで足手まといになる可能性が高い。 「見ての通り、私は立つのもやっとだ。まともに歩けない。だからお前に頼んでる」「答えになってねぇな。悪いが、俺は其処までお人よしじゃねぇぞ」 言い終えると同時、回れ右。 すぐにでもこの場から離れるつもりで移動を始めた。 直後、異変が起こる。「?」 既に太陽は昇って早朝といった時間帯。 この殺し合いの場ですらそれは例外ではない。 だがその太陽の光が一瞬にして『消えた』。 何故か?「ああ、そうだろうさ。お前の目は姉上と同じだ。だから平気で人を殺せる」 後ろを振り返る。 すると、其処には先程までいたはずのレイチェルの姿は無く、「!!!!」「だから、お前には私のいう事を聞いてもらう!」 まるで壁のように聳え立つ『巨大ロボ』の姿があった。「行くぞ大帝! アイツを調教だ!」 ○ 容姿が全て違う男に『姉上』の影を重ねる。 それ自体が容易に出来た理由は恐らく、彼と自分が殺してしまったエヴァが同じ意思を宿した目をしていたからだ。(もう同じ失敗は犯さない!) 標的の男は相対した感想として、強い。 今の自分が戦ったとしたら勝てる確立は限りなく0に近いだろう。 だが大帝を使った場合はどうだろう。 その一撃は展望台すら破壊し、果てにはエヴァすら消し去ってしまった。 この男が『何を』出来るのかは知らない。 だが大帝のパワーで脅しを利かせる位は出来るはずだ。 それさえ出来れば、後はこの男に『手伝ってもらえる』。 そう考えた。「…………」 標的の男は真下からこちらをじ、と見つめている。 だがその表情は笑ってはいない。 そして同時に、怯えてもいなかった。(すんげぇポーカーフェイスだなぁ) 自分の表情を見せない。 単に鈍いだけなのか、それとも冷静になることに馴れているのか。「どっちでもいい。やるぞ大帝!」 その命に応じ、大帝が拳を振り上げる。 だがソレと同時。「!」 男が動いた。 しかもその速度はレイチェルの目から見ても、(速い!) 仮に自分が五体満足でも捕まえられるか怪しいといったレベル。 だが騎士として鍛え上げた彼女に『そう思わせた』身体能力を有しているという事は詰まり、(逃げられる!) エヴァとカイトがそれぞれ大帝と対峙している時、二人には決定的な違いがあった。 それは展望台という限られた場所で戦いを強いられたことと、そうでないことである。 しかもカイトはレイチェルの目から見ても非常にすばしっこかった。 脅しを利かせるつもりで加減をしていると、そのまま逃げられてしまう可能性が出てくる。(でも、狙いが――――!) 大帝の拳は、その巨体の腕という事もあり強大だ。 現に展望台はたったの一撃で破壊されてしまった。 しかし人を殺さないように加減して、尚且つ素早く動くカイトを捕まえようとなると狙いが定まらない。 だが、それは普通に捕まえるなら、の話だ。 すばしっこくて中々捕まえれそうに無いのならその足を止めてしまえばいい。 例えば、『足場を揺らしてみる』とか。「叩け、大帝!」 その命令を実行に移すために、大帝は拳を大きく振り上げる。 「!」 その行動を見て目を見開いたのは、それに対峙しているカイトだ。 どう見ても『大きく振り上げすぎている』。 まるで標的なんか気にしていないかのような腕の振り上げ方である。「そうきたか」 鉄拳が大地に振り下ろされるまさにその瞬間。 カイトは足を止めた。
2010.06.21
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○ 二度目の激震が展望台跡地に響き渡る。 だがそれは地震ではなく、あくまで『人為的に作り出された』災害だった。 大帝が地面を抉った跡は一言で表すと小さなクレーターを生み、周囲の大地を軽く『裏返してしまう』のには十分な威力があった。 無論、巻き込まれたら周囲の人間は只ではすまない。 しかし唯一巻き込まれる可能性のあった男はこの災害から逃れていた。 「やるな!」 レイチェルから送られた言葉にカイトは視線を向ける。 彼女は今、大帝の右肩の上からこちらを見ていた。「まさかジャンプで大帝の後ろ側まで回りこんでくるとは思わなかったぞ」「偶に本業をサーカスにするべきかと思うくらいさ」 単純に跳躍で大帝の一撃をかわし、尚且つ抉られる大地から離れる。 確実に人間離れした行動をこの男はやらかした。(……行けるかも知れない) 動きを見て大体判った。 この男は今の自分には無い物を持っている。 抜群の身体能力の高さという、今の自分に最も欲しい『武器』だ。 だからこそ思う。(コイツを味方につければ、ここからの逆転も出来るかもしれない) 自由に動けない自分が、他人よりも自由に身動きできるこの男に協力してもらうことでこのハンデを無くす事が出来るかもしれない。 そうすればこれから襲い掛かってくるであろう襲撃者を回避しつつ、元の場所に帰れる可能性も高い。 生き残る可能性が上がるからだ。(でも、素直にコイツが聞いてくれるかどうか……) 現時点での最大の問題点がソレだ。 エヴァもそうだったが、この男は自分とは違う考え方を持って行動を起こしている。 その為なら他の参加者を平気で殺すだろう。 それは己の騎士道に反する行為だった。「おい、お前!」「?」 だが、何もしないよりはいい。 まともな交渉なんてやった事は無いが、お互いのメリットを考えれば向こうも納得してくれる筈だ。 そう信じたい。「私情を挟んでるのは百の承知だ。でも、私は帰らなきゃならない!」「さっきまで死にたがってたくせによく言うぜ」 男は片手を挙げて構える。 彼は大帝に素手で挑むつもりだった。「私は碌に動き回ることができない。そしてお前は碌な武器を持っていない。違うか!?」「……!」 図星だった。 素手で立ち向かっているからこそ、バレる要素ではある。「協力してくれ! 寧ろお前としても私としてもメリットはあるはずだ!」 確かに、魅力はある。 巨大ロボという力強い戦力。 今、ケーブルなんて代物しかない状態では確かに破壊力のある武器が欲しいとは思う。 少なくとも似たような支給品を引き当てた相手と戦う場合には、だ。 そして同時に、向こうは自分という『足』を確保する。 これで大帝というデカブツをわざわざ出す必要も無くなる。 完全にフォローできるとまでは言えないかも知れないが、体中がボロボロな状態でも移動を行うことができる。「俺のカードとお前のカードが釣り合ってる、と?」「悪い条件じゃないと思う。ただし、殺しは避ける。その方がお前だって動き易い筈だ」 殺しはなし。 確かに『やる』か『やらないか』なら後者の方が楽でいい。 現にさっきレイチェルをどう『処理』しようかと考えた時、自分は楽に済むであろう後者を選んだ。 しかしソレはあくまでこのボロボロの少女が脅威になると思わなかったから。 しかし少女の考え方は甘い。 虫唾が走るほど、甘すぎる。 少なくとも、カイトはそう思った。 この6時間でゲーム脱落者は既に10名。 その中では身内であるトリガーが含まれているどころか、自分の知る中では相当な実力を秘めていると思っていたリメイカー、リットといった名前も含まれている。 逆に言えばソレは、『そんな連中を殺せる奴が乗った』という事を意味していた。「……ガキめ」「!」 思わず口からそんな言葉が漏れた。 既にゲーム全体の流れは殺すか殺されるかの2択になっている。 ゲームから抜け出す方法を考える参加者もいるかもしれないが、それにしたって考え方が甘い。 「もうゲーム全体での『元実力者達』が殺され始めている。その馬鹿みてぇなパワーロボ出したらそいつ等に見つかるのがオチだ」 それに、「火の粉は消す。もう二度と発火しないように」 言い終えたと同時。 レイチェルの視界にいる神鷹・カイトの姿が『ブレた』。 「!?」 来る。 直感的にそう感じて大帝の腕を動かそうとする。 だが意識でそこまで理解しているのと同時、(な、何だコイツ――――!?) 戦慄した。 エヴァと相対したときに味わったものとはまた別の恐怖。 簡単に表現するならソレは『未知との遭遇』に等しかった。 カイトが動き度に空気が切り裂かれ、大地に旋風が走り、その身に圧倒的な殺意をぶつけられる。 こんな『相手が動くだけで感じる戦慄』は経験したことが無かった。 蒼龍騎士団としての主な活動は、主を守ることだ。 その為に迎撃される対象は主に格下が多い。 人間が蚊を見かけたら叩き落すような、そんな感覚だ。 しかしそんな害虫を駆除する騎士活動では相手にした事の無い肉食動物が、どんどん迫ってくる。 一気に加速して、大地を蹴り、巨大な大帝のボディを次々によじ登っていき、近づいてくる。 その動作一つ一つに、まるでモンスター映画に出てくる未知の生命体を髣髴とさせるモノを感じた。 一重に同じような志を持っているエヴァとカイトの圧倒的な違い。 それはレイチェルを『教育するつもり』か『消す』つもりかという違いだった。(に、逃げなきゃ……) 何処に? 圧倒的な殺意を真正面から受け止める形になったレイチェルはそこに気付く。 今の自分は大帝の肩の上だ。 しかも体中ボロボロでまともに動けやしない。 逃げ場なんて、何処にも無い――――(コロ、サレル――――?) 直感的に、そう感じた。 意識がブラックアウトする。 ソレと同時、素早い動きを捉えようとしていた大帝の動きが完全に停止した。(取った!) その状態を確認すると、カイトは真っ直ぐレイチェルの首を狙いに行く。 例え武器を没収されていても、その指だけで何人も葬ってきた。 それ故に、今度も確実に葬るつもりでいた。 ○ ――――障害になりそうな人物ならば、即排除です。今回のこの男は、不運だったと言わざるを得ないですが どうして姉上はあんな事言ったんだろうって、最初は思ってた。 でも本当に、一番に望んでたことはこのゲームから自分たちが脱出することで。 その為に邪魔になる連中は排除しなければならなかった。 例えば、ゲームに乗った殺人者や、企画をした灰楼。 彼らを倒さなければこのゲーム内での安息は無い。 それは誰もが判る簡単な方程式だ。 ――――お前はいいよな。メソメソしている余裕があるんだから ゲーム会場で出会った男からは、そんな事を言われた。 だって仕方が無いじゃないか。 人がどんどん死んでいって、自分が騎士であることすら忘れてしまうそうな悲しいことが起きた。 哀しみと苦しみで、消えてしまいたいと始めて思った。 でも、ソイツと言葉を交わして多少楽になったのもまた事実だった。 姉上がなんで『あんな事』したのか、何となくわかったから。 どんなに変わっても姉上は自分たちのことを第一に考えていてくれたんだって、理解したから。 でも御免なさい。 御免なさい姉上、主、そして妹たち。 私がふがいないせいで姉上は死んじゃいました。 私が強くないから姉上は潰れちゃいました。 私が未熟だったせいで、姉上を殺しました。 妹たちはどんな目で私を見るだろう。 アステリアさんたちはもう私に笑いかけることは無いかもしれない。 本当に大事なものを、私は自分の手で握りつぶした。 私に騎士を名乗る資格は、ない―――― ――――レイチェル 姉、上? ――――何時までもダダを捏ねないで、ちゃんと主の下に帰るんですよ? 背中から心地よい温もりが広がってくる。 まるで誰かが背中から包み込んでくれるような、そんな温もりだ。 ――――いいですか? 私が居なくなったらお前が妹たちを纏め上げてアステリアさん達を無事にこのゲームから脱出させるんです。出来ますね。 ……私に、出来るかなぁ ――――やるしかないでしょう? もうレイチェル以外に私の代わりを務めれる者はいませんから。それに、 そんなにボロボロでも、新しい血を見たら自然と身体は動くでしょう?
2010.06.21
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○ 指の爪先がレイチェルの皮膚に突き刺さるのと大帝が急に動き出したのはほぼ同時だった。 「!」 右肩の上に上ってきた外敵の駆除の為、大帝の腕が加速する。 その勢いは最初に自分を捕まえようとした動きとは比べ物にならない物だった。 それ故にカイトは一気にレイチェル殺害を試みる。 コンマ1秒の勝負だ。 大帝の手が届く前に彼女の首を体から切り離すことが出来れば、自動的に大帝も動きを停止する。 そう睨んでいた。 「うああああああああああああああああああああああああ!!」「!?」 レイチェルの目が見開かれると同時、いきなり腕に噛み付いてきた。 首からの出血を物ともしない動きに若干の戸惑いを覚えるカイトだが、(にゃろ、ボロボロな身体でも俺の腕一本を全力でガードにかかりやがった!) 噛み付き、そして予想だにしなかったボロボロな身体での『パワー』。 しかもこの腕――――義手はエリシャ戦もあり、『ガタついていた』。(くっ、思ってたよりもがたつきやがる! 歯ぁ頑丈すぎだろ。ワニかコイツ!?) 事実上、口とボロボロの身体で押さえにかかってきている。 それならもう一本の腕で切り落とせばいい話ではあるのだが、「!」 大帝の腕がもう、すぐ其処まで来ている。 義手は自分の意思で切り離しは出来ない。 戦いの途中で外れたりしないように、くっつけてもらったからだ。 だがその義手は今、レイチェルによって固定されてしまっている。 今度は自分が逃げれない。 だが、「負けねぇええええええええええええええええええええええ!!」 ハゲタカが吼えると同時。 彼は残された生身の腕で大帝の拳をガードにかかる。 否。 拳一本。 残されたその武器で大帝と『ぶつかり合う』つもりだった。 誰がどう見ても馬力が違いすぎて勝負ならないこの戦い。 何故彼はそうしようとしたか。 だって彼は現実主義だった筈だろう? 何でこんな無謀な勝負に自分から立ち向かう?(何で――――?) 興奮で再び己の血に中てられたレイチェルは、おぼろげに覚えているあるビジョンと今の光景が重なって見えた。 『あの光景』はガードで違いはあるが、その影は見間違うことも無い。(姉、上――――?) 理解したと同時に頭がクリアになる。 自分が先頭に立たなければならない。 『一番』として。 エヴァはその立場を全て自分に譲ってきた。 でも彼は? もし彼の後ろにある大事な『モノ』が自分と同じように託せるモノじゃなくて、本当に自分しかいないとしたら。 他に信じられるものが無かったとしたら――――?「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 口でくわてていた手刀を思わず離し、彼女も絶叫する。 目の前に居る奴は命を狙ってきた奴だ。 でも『姉上と同じ目』をしているこの男がこのまま行く末路を、ただ黙って見ることを、彼女の本能が許さなかった。 ○ 少女が力なくその場でうな垂れると同時、大帝の姿は消えた。 無事に着地し、その状況に思わず面食らったのがカイトだったが、「できない……できないよぉ」 消えてしまいそうな声でそう呟く少女の声が、やけに耳に届く。 「騎士として、やっぱりこんな事間違ってるよ……自分たちだけ生き残れば良いなんて、そんなの違うよ」 再び地面に叩きつけられ、全身打撲。 今度こそ自力で立ち上がれることは無い。 次の手を出せば確実に首が飛ぶことになるだろう。 だが、少女はこれから殺されることに恐怖しているのではない。 そんなの一目見ればすぐ判った。「皆に白い目で見られても……姉上の期待を裏切っちゃうかもしれないけど……それでも違うよ」「…………」 片手を押さえつつ、カイトがレイチェルを見下す。 今、彼女の命は彼の手に委ねられている。 今度こそ殺そうものなら確実に殺される。 「……お前のいう事も一理あるよ。私はガキさ、でもガキみたいな理想を叶える事だっていいじゃねぇか」「……その巨大ロボ使って適当に暴れてたら勝てたかもしれねぇぞ。そうして優勝だって狙えたんじゃねぇのか?」「それは、私の騎士道が許さない……!」 今にも死にそうな、小さな体。 しかし訴えかけてくる瞳には大きな力が宿っていた。「あくまで『騎士道』、か。俺とは合いそうにねぇや」「いいよ、それでも。私の騎士道なんだから」 それもそうか、と納得しながらカイトは空いている腕を少女に伸ばす。 その身に受けて理解している。 この腕は武器が支給されてなくても立派な凶器だ。 振り下ろされたら自分はすぐさま真っ二つになってしまうだろう。(さようなら、皆――――!) 目をつぶる。 せめて出来るだけ痛みを感じないために体中の力を思いっきり抜いて、楽に死のう。 と、そんな時だ。 ぐいっ「え?」 身体を持ち上げられた。 服の一部分を引っ張られて、ぷらんと持ち上げられる形。 持ち上げた張本人――――カイトは無愛想な顔できょとん、としているこちらの顔をのぞいてくる。「ったく、本当にこのゲームのガキは碌なのがいねぇな。親の面拝見したいもんだ」「な、え――――?」 てっきりこのまま殺されるかと思ったレイチェルは、全く予想だにしない展開で呆気に取られている。 「……ちょっと俺も腕の修理がしたい。お前の方は病院でいいか?」「え、あ――――うん」 思わず頷いてしまう。 一体どういう展開なのだコレは?「……殺すと思ったか?」「……思った。ていうか、死んだと思った」 まともに動きそうな身体を片手一本で担ぐ形でカイトがレイチェルに問う。 それに応えるレイチェルの反応を見て、彼は『だろうな』と答えた。「負けたよ。俺の、負けだ」「え?」 いきなり負けを認められた。 本当に思っても見ない展開だった。「どんな形であれ、俺はお前に命を拾われた。それを忘れる俺でもない」「…………」 意外だった。 もっとゲームに食い込んで、殺しに来ると思っていた。 その為に手段を選ばない奴なんだと、そう感じていた。 いや、事実手段を選ぶつもりは無いだろう。 簡単に言い直すのなら――――このゲーム会場で、恩義、義理と言ったものを感じる事が出来る奴なのだとは思わなかった。「じゃ、じゃあ……」「ゲームが終わるまでの間だけだ。協力してやる」 少しだけ希望が見えてきた。 本当に、ほんの少しだけの小さな希望。 姉を失い、身体はボロボロで全てを失いかけた。 でも強力な味方を得ることはできた。 幾つ物不安要素は残っている。 だが、何とかなるかもしれない。 そんな気がしてきた。「私、蒼龍騎士団のレイチェル。お前は?」「……好きに呼べば良い。名簿では神鷹・カイトで載ってるが」「じゃあカイト! カイトか! うん、宜しくな!」「……何でボロボロの癖して嬉しそうなんだテメー」 ――――姉上、私が失ったものは多いです。 でも、この暗闇のゲーム会場で少しだけ光が見えた気がします。 私のやり方は確かに、姉上や彼から見たら甘いのかもしれません。 しかし、もう少しだけダダを捏ねさせて下さい。 私のこのやり方できっと、主の下に帰って見せますから――――!【展望台跡 レイチェル@T.C UnionRiver】[状態]:全身打撲、足に切り傷、首に切り傷[装備]:大帝@リレッド(だれかや!)[道具]:展望台が破壊された際失う(自分の道具を使って名簿等を確認するのは不可能)[思考・状況]基本:ゲームに乗らず、脱出を図る1、カイトと協力体制に。2、身体のダメージは深く、激しい運動は制限される3、精神的にやや吹っ切れる4、病院へ向かう【展望台跡 カイト@紫色の月光】[状態]:頭部と右腕にダメージ[装備]:ケーブル@トーイ(だれかや!)[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:ゲームからの脱出を図る。エリシャとは別にレイチェルとも協力体勢1、レイチェルと協力。2、首輪の解除をしたい3、ケーブル以外での首輪の解析をしたい4、爆弾に関して幾つか考察5、目的達成の為なら殺人実行も躊躇わない6、昼の12時に映画館へ行く 7、病院へ移動8、腕の修理を行いたいいやぁ、休日使って一気に書こうと思ったら中々書けなくて一日オーバーしてしまいました御免なさいorzそしてまさかこんな時間になるとは思わなかったぜ……何かおかしなところあったらよろしくお願いします(ガクリ
2010.06.21
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明日からがめっちゃ忙しいんですが、何とか時間見つけて書きたいと思ってます。キャラ指定はカイト、レイチェルで。人数が少ないので其処まで長くはならないと思うんですが、どうなるか判らん!でもなるべく来週までには書き上げたいですまる
2010.06.13
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で、あの悪魔トリオに人助けさせるのはいいとして、最初はどうするんだ? 何事も最初が肝心って言うだろ別に悩みを聞くならそういうメンタル面の聞いたところに行かせればいい。例えば、動物園とか……どう、ぶつ、えん?まあ、そこら辺はさておき大事なのはやはり悩んでいる人をいかに見つけ、尚且つその人のためと行動できるかでしょうその為に必要になってくるのは、悩んでる人が彼らを求めると言う――――何時まで能書き垂れてるんですかシスター妹。ぶっちゃけた話さぁ、もうテキトーでいいだろテキトーで。大体この辺でそんな大それた悩み持ってる奴なんかいねーだろソレは違います! ここで大事になってくるのはその人の悩みが大きいか小さいか関わらず、その人が『悩んでいる』という点です!そそ、例えば俺が女にもてない事とかだな!『君のソレをテーマにした場合、モテ王サーガみたいなのが始まりそうだよね』では、適当にチラシを作っておいたのでもし悩んでる人が着たら相談に乗ってあげてくださいどんなチラシが出来たんです?『相談室』あなたは最近疲れていませんか? わが社の頼れる三人の天使たちが貴方の悩みを親身になって聞き、解決へ(以下略)……出来損ないの怪しい通販サイトみたいだな幾らなんでもこのくだりはねーだろ。寧ろこの天使ってのどうにかならんの?天使は重大なポイントであるとか何とか。
2010.06.07
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(前回のあらすじ)かくして、更新頻度の下がっていく紫月メンバーは緊急会議を開き、どうしたら『売れないテーマパーク』状態から人を集めるのかと話し合った結果、(ナレ)+イメージを図るため、困っている人を助けようという一つの結論が飛び出したのである!はーい、せんせー。僕偽善ってのが嫌いなんで却下ーうおおおおおおおおおおおおおおおい!! 何諦めちゃってるんスかあああああああああああ!?諦めてるんじゃない。俺は口だけの偽善的行為が嫌いなだけだ。口だけの『愛してるー!』とか『俺が守るんだー!』とかもういいですって話も、勿論皆さんが真剣にその人の身になって考え、行動するからこその+イメージですよ! 決して利潤を求めてはいけない無償の愛ですよ!『まあ、確かに皆から愛されるヒーローの中には自分の身体の一部を食べさせてくれる人が居ますけども』しかし、人助けといっても具体的には何を……いや、寧ろ誰がやるんだ?無論、紫月の看板を背負っているお三方です!……ん?『はい?』へ?おいおいおいおい! よりにもよってこの面子かよ。もっと警部とかアシュロントとか人付き合い良さそうなのいるだろうが!それでは意味がありません。普段ーイメージが強い皆さんにやってもらうからこそ、意味があるんです!おいおい、キチガイ兄弟に俺まで混ぜないでくれよ。デタラメーズのやり取りに一般人は付いていけんぜ戯言は鏡見て言うんだな『しかし、僕等三人が他の人の役に立つように助けるにしても具体的に何をしたらいいのか』この際、自分達の経歴や過去に犯してきた罪を一度胸の奥に仕舞い、新しい自分を目覚めさせたらどうだろうよし判った。じゃあ今日から俺天使な堕天使の間違いじゃないですかね?ま、まあ天使でも何でもいいですから……少しの間皆さんが、誰か悩みのある方の為に動いてみれば少しは効果があるのでは?ううん、正直不安はありますけども……いざとなれば私たちがフォローに入ればいい話ですね!で、具体的には誰の悩み聞いてやればいいの?へ? いや、だから悩んでる人…………悩んでる人って何処にいるんだ?……チラシでも作って募集してみようか?『もうただのお悩み相談室ですよねソレ』そんな訳で何か始まった。
2010.06.06
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『えー、前回の日記で続き物状態でしたが最近ガチで時間が無くて此処に顔を出すのも久々ですね』まあ、更新の方はもとより時間がある時にやる物だからな。それだけ最近忙しくなってきた証拠だろ多分『ですよねー。そして更に本格的に忙しくなる前に動画を完結させましたよー。これで他の作業に時間回せますね』あー、萌えもんの方か。アレ何だかんだで2年半も続いてたんだな。よく続けましたねー……まあ、完結した今となってはご苦労様としか言えませんけど動画製作の近状報告とか全くしてこなかったしな、ここ。そういうところはMixiメインだったしまあ、ここどっちかっつーと小説(もどき)メインだしな。リンクしてくださっている関係者の方々もそこら辺納得してリンクしてくれたし『でもまあ、始めた当初は完璧な萌えもん日記でしたけどね』要するに、使い分けてたわけですね……『当事、動画製作者の殆どがMixi使ってましたからね。色々とお話してみたいと言う理由で入ったので、必然的に分かれるんですよ』でもまあ、無事に最終話挙げれたし文句ないっしょー。これからはもっと気楽にやってこうぜーそんな訳で、動画最終話あげました。まあ、結構昔ですけどここで報告してたこともあったので一応報告と言うか(笑)URLやマイリスは敢えて書きません。でも検索したらサムネで一発で判るんじゃないかと思う。それだけ私もやり続けてきたってことですよねぇ……当事、殆ど勢いだけだったによくもまあ此処まで……!
2010.05.26
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はい、そんな訳で連休明けの緊急会議始めまーすおいおい、会議っつっても前回の流れで『どうやったら人が集まるか』っての話すんだろ? つかなんでお前が司会やってんの(無視)えー、そんな訳で議題は『人が定期的に足を運んでくれる場所』です。前回のお話で連休なのに我々は特にやることも何も無いため、仕方が無いからウチに定期的に足を運んでくれる為にはどうすればええん? というお題が見えてきました多分、純粋に『宴会やりますよー』みたいなお触れ出してないからじゃないですかね?しかし普通に考えてみてもらいたい。今や社会人、果てには就職活動も見えて忙しい時期にあるこの業界で最近更新率の低いウチを見てくれるところが果たしてあるだろうかそんな事言ったら何も始まらないじゃないですかそのとおり。しかし今までの行動を振り返って考えても見てもらいたい取りあえず、過去の来客時の出来事を振り返ってみようか。おお、また偉く懐かしいの出したッスね!そーそー。俺が初登場したときの奴だな! 2006年の日記引っ張り出してくるたぁ思わなかったがえー、話を戻しますとこの時来たユウヤ氏は俗に言う道場破りのような感じでウチに勝負を申し込みに来ました。最終的にどうなったのかと言うと、雪かきが始まり、一人だけの雪上フルマラソン(巨大ロボ等の妨害あり)が行われました『ある意味リンチですねソレ』(当事居なかった奴)更に言うと、年末には殺人OKのタッグバトルを他所と絡みつつやることになりましたあー、あったな。つか、あれ以来全く事情が進んでないんだがどうなってんだ?ここで重要なのはそんな事じゃなくて、果たして来客が来るたびに生命の危機起きてるような所に人来るんってことよ何か上手い具合に話しそらそうとしてる気がするけど、確かにそいつぁ言えてますぜ旦那よっぽどの戦闘マニアとかじゃない限り近づきませんよねー……少なくとも一般人系統には辛い場所の気がしますでもさぁ、昔からウチは何か暗い場所的なイメージあるし、ある意味イメージを裏付けるものになってんじゃない?果たしてそーだろうかお、どしたよタカ。何か思うことでもあんのか!?確かに過去に来た来客者の中には生命の危険に晒される者が数多く居たのは事実。寧ろカノンや警察が居る時点で最早ウチはダイナマイトを抱えてるようなもんだと思っていいだろう『兄さん、それ弟に言う台詞じゃないですよね?』しかし来客を喜ばせようと我々なりに必死にやってきたのもまた事実。例として灰ロワで株を上げている如月 和輝が来た時の対応を考えてみよう先に断っておくが、アグニ氏には全くこういうこと話していないので後で文句でたら修正か記事消すんでそこんとこ宜しくいいのかそんなんで……さて、当事如月 和輝というキャラは一種の『修行キャラ』と言う位置づけがつけられていた(無意識の内に)。大抵他所にお邪魔したときも彼がやることと言えば強くなる為にアドバイス貰ったり武器の素材作ってもらったりとかそんなんだしかし提携を考えると、確かにそれをやるだけで武者修行的な雰囲気は出るが一つ問題が出てくる? 何だそれは簡単なことだ。修行を終えた際、わざわざ同じところに来て同じことをする意味は無くなる成る程。それを解決する場合、別の修行方法にしたり純粋に会話させるだけだったりするわけだねしかし、そこら辺は『如月 和輝』という固体を客観的に見る必要が出てくる。他のキャラでも同じ事言えるが、適当なこと話しただけで+イメージつくのかっつーと違う。その人がまた来たいなぁ、と思う為に必要な事は明確な+イメージが大事になってくるのだ……で、話が振り出しに戻るわけかんー、でもそこまで来たらそんなに難しい話ではないと思いますけど……そうか? あんまそんな気はしないんだが大丈夫です! 古来から他人に+イメージを与える方法があります。それはズバリ――――困っている人を助けることです!余談ですが、この記事書いてる途中で企業から不採用のメールが来たり先生から『お前はそういう職務に向いてる顔してない』とか言われたの思い出して思い切って新しいところ今からでも探してみようかと思い始めましたが、顔は酷いと思うのよ顔は。
2010.05.07
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第五話「探し出せ、画面の中に入り隊!」 マシンナリー・アイランドは一面荒野が広がる人が居ない異世界だ。 風が吹いたと思えば一万砂が巻き起こり、朽ち果てた生き物の骨が粉微塵になって散っていく。 真上を見れば暗雲だけが広がっていて、青空のあの字も見えやしない。「初任務のおさらいだ」 そんな異世界に立ち寄った二人の人物がいる。 彼等がこの崩壊世界にやって来た目的は一つ。「ブロンズクラスの『画面の中に入り隊』を探し出すことだな?」「そうだ。お前の弟曰く、彼等はこの近辺の調査をしている最中に行方がわからなくなったらしい」 異世界侵攻組織、ガーディン。 その新部隊として新たに発足されたクロウ部隊の二人は支給されている車の中で打ち合わせを進める。「行方不明になった連中の顔写真はお前にも渡しておく。今回は戦いではなく探し物だから、無用に暴れる必要は無い」「そうあることを祈らせてもらおう」 大げさにお祈りのポーズをとりつつクロウ部隊唯一の隊員、神鷹・カイトは隊長の女性を睨む。 だが、隊長のゼクティスは特に気にもしない様子で続けた。「安心しろ、ここは人の住んでいない一種の『崩壊世界』だ。まあ、人が住んでないだけで鉱物とかはありそうだからガーディアンに目をつけられたわけだが」 故に、現地に住んでいる者に迷惑をかける事は無い。 現地に済んでいる人間がいないからだ。「だから時空警察機構も此処には来ない筈だ。彼等が察知する場合、大抵はそれなりに人が住んでいる異世界だからな」「現金なことで」 砂嵐が目に入ると困るので、ゴーグルを用意しながらカイトが呟く。 しかし時空警察機構が来ないのならば無駄な戦闘をせずに済むし、初任務に集中できる。 今後のクロウ部隊の活動を左右するだけあって、今回の捜査の失敗は許されない。 組織に敵対するという時空警察機構が来ないというのならそれだけに都合がいいと言うものだ。「何かあったら無線で連絡をくれ。私も何かあったらお前に連絡しよう。もし戦闘ごとに巻き込まれたらお前が頼りだからな」「隊長様は本当に役立たずな事で」「う、五月蝿いな! 私は爪で皮膚を切り裂くような器用な真似は出来ないんだ!」 それにしたってせめて武器くらい持って行くべきだろう、常識的に考えて。 『隊長様』を半目で見つつ、カイトは手袋を填め直す。 自分の武器はこの手袋に仕込んである『爪』だ。 その鋭利な刃から生み出される『切り裂き』攻撃は簡単に人間の肉を引き裂き、そして削ぎ落とす。「住人は老朽化しているお世話マシーンだけなんだな?」「そうだ。もし邪魔をするというのなら遠慮なく壊していいとのキルア様のお言葉だ」 それなら特には問題ないだろう。 後は行方不明になった画面の中に入り隊を探し出して本部に報告すればいいだけだ。「では、当初の予定通り分かれて探そう。何かあれば――――」「連絡するように、ね。了解したよ隊長様」「……お前に様を付けられると妙に馬鹿にされてる感じがするんだよなぁ」 実際馬鹿にしてるんだよ、とは口に出して言わないでおく。 ただ、この隊長様が立派に『隊長』となって自分の身を預けても問題ないと判断したその時はちゃんと隊長と呼んでやろう。 凄まじく上から目線の考え方だが、カイトはそう思っていた。 画面の中に入り隊というネーミングセンスはどうにかならなかったんだろうか。 それが彼等を探す上でカイトが思ったことだった。(画面の中に入ったところで勇者になれる保障はねーぞオイ) もしくはヒロインと結婚したいという願望がこの名前に込められているのだろうか。 どちらにせよ彼等が望む展開になる保障は何処にもないのだが。(……行方不明になったのは三人) ゼクティスから配られた顔写真を眺めつつ、カイトは彼等の名前を思い出す。 ジュリー・ファントン デビット・ランバー トーマス(トム)・ビーンソー この三人だ。(ありふれた青少年ってとこかね?) 彼等の顔写真と資料を眺めた後の感想はそれだけだった。 別に何とも思わず、只純粋に『青年』に見える。 それだけである。 カイン曰く、ガーディアンに所属する構成員は大抵何かしらの『力』があるのだと言う。 ならば彼等も『力』があると考えてもいいはずだが、(資料には何も書いてないな) 逆に考えれば何かしらの『スペシャリスト』なのではないかと言う可能性もある。 アシュロントが植物を操ったり、メラニーが玉を自在に扱ったりするのは『異能者』としての『力』だと分別するが、ゲイザーやタイラントのように特別な力を使わなくても十分に戦える人材もいる。 カイトは彼等のような肉体派系、もしくは何かしらの技術に特化している者を『スペシャリスト』と呼んでいる。(ゲイザーやタイラントは何かしらの能力を隠している可能性はあるが) それでも彼等二人は十二分に強い。 『異能者』としての力が無くても立派な『スペシャリスト』だと思う。(だとすると、彼等も何かしらのスペシャリストなのか……?) 画面の中に入り隊というからには、電子関連なのだろうとは思う。 それならば、(使えるかもしれない) 突発的にそう思った。 もしも彼等が自分の思っている通りの電子機器関連の『スペシャリスト』なのだとすれば、(何とかして俺の味方に引き込むことが出来れば、内側を上手く掌握できるかもしれない……!) 掌握とまでは行かなくても脱出までの時間稼ぎ。 その他にも様々な情報収集面で役に立ってくれるはずだ。 しかも今回は彼等を探し出し、救出するという任務。 恩を売っておくには悪く無い。(駄目なら実力で捻じ伏せるとして、だ) そこまで目処を立てたのはいい。 問題はゼクティスよりも先に彼等を見つけることが出来るかどうか、ということだ。(俺の担当の場所にいること……もしくは隊長様がうっかり彼等を見過ごしていることを祈らせてもらおう) そうなれば早速捜査開始だ。 自分の持ち場はスクラップ置き場である。 この崩壊世界がマシンナリー・アイランドと呼ばれる理由は過去に栄えた文明があり、その文明が生み出したロボット達しか暮らしていないからだ。 しかしその文明の痕跡を垣間見る事ができる場所が幾つか存在している。 その一つがスクラップ置き場だ。(まあ、所詮はゴミ置き場だが) まだこの世界のロボットに会った訳ではないので彼等のゴミの基準はよく判らない。 だがゴミ置き場にしてはゴミが溜まりすぎている。 外から見ただけではゴミだけで一つの洞窟なんじゃないかと思うほどだ。(ゴミの処理が追いついていないのか……? もしくはとっくの昔に停止したのか……?) ゴミだけで軽くマンションが出来てしまいそうなのだ。 これはどう考えても長い間溜めているとしか言いようがなく、処理が出来る環境ではなかったことが考えられた。 詰まり、ゴミ処理の機能が停止していてスクラップの処理が行われていないのだ。(画面トリオが担当した調査位置は此処と港か) 港の方はゼクティスが担当してくれている。 しかし、港と言っても船が何隻かあるだけでソコまで本格的な施設ではないらしい。 例によって人も居ないので、整備もまるで行われていないのだが。(問題はスクラップ置き場に居るのか否か、だが) スクラップで出来た城下町を軽く見回してみるが、人の姿は見当たらない。 当然だ。 この程度で見つかるようならアトラスから捜索願いは出ない。 此処はスクラップ置き場に彼等がいると想定した上で『何処にいるのかを』考えることにする。(スクラップに押し潰されているのか……?) 一番ありえそうな可能性がソレだった。 だが、同時に一番厄介な可能性もソレである。(死体探しになる、か) だが、任務として言い渡された以上はやり遂げなければならない。 要は結果を出せばいいのだ。――――クルーガー…… 今はもう誰も使っていない地下鉄の奥に『ソレ』はいた。 地下全体に響き渡る不気味な声に呼び出され、クルーガーと呼ばれた鋼鉄の塊は駆けつける。「お呼びでしょうか?」 機械人形クルーガー。 来るべき時に備えてエネルギーを蓄えている『御主人様』の代わりに行動する為に生み出されたお世話ロボットである。 老朽化した他のロボ達とは違い、ボディはピカピカだった。――――何者かが再びこの地に足を運ばせている。「何と、またしても」 少し前にこの崩壊した筈の世界に何人もの人間達がやって来た。 何人かは生体データを取る為に捕まえたのだが、今度は何の用だろうか?――――今検出されている生体反応は二つ。いずれもこの前捕まえた人間とは違う。 この前捕まえた人間――――確かジュリーとトーマスとか名乗っていたか。 もう一人、デビットと言う人間が居たが彼には逃げられた。 そのデビットが仲間を助けにやってきたのかと思ったが、どうやら違ったようだ。「では、その二名を再び生け捕りに?」――――否。確かに我は人間の生態データを求めたが既にお前が捕らえた人間で解析済みよ。問題は『ムートン』だ。 ムートン、という単語にクルーガーはぴくり、と反応した。 「ムートンの仲間だと……?」――――否。ムートンは我等と同じくこの地にて育った機械人形。それ故に突然現れた人間共に仲間が居るとは考えにくい。「しかし御主人様、お言葉ではありますが奴が逃がしたデビットなる者が仲間を呼んだ可能性もあります」 ムートンとクルーガーは人類が疫病によって滅んだ後、『自我』が生まれた『御主人様』に生み出されたお世話ロボットだ。 『御主人様』は地下で長い年月をかける事でエネルギーを蓄え、新たな地に『根付く』事が目的だった。 だから必然的にムートンとクルーガーはソレまでの間不自由になる『御主人様』のお世話を見なければならなかったのだが、「ムートンめはスクラップ置き場で御主人様の命に背き、人間を助けました。許されない行為です」――――その通りだクルーガー。故に、我はお前に命ずる。 新たにやって来た人間を襲い、ムートンをおびき出せ。 殺しても構わん。 そして命令に背いたムートンをスクラップにするのだ!「御意に!」 スクラップ置き場の調査を始めて早5時間。 画面トリオの行方は未だに判らなかった。(ゼクティスから連絡が無いって事は、港の方も見つかってないってことだろうが……) スクラップ置き場人を探すのは港を隅々探すよりも難しいのではないだろうか、とカイトは思う。 下敷きになってしまった可能性の事を考えると、スクラップの下まで調べなければならないからだ。 流石にソコまでやっていると時間が幾つあっても足りない。(スクラップを微塵切りにしてしまえばまだ何とでもなるんだろうが……) 自分の周囲にあるのはスクラップの山。 仮に自分を包丁と例えると、この大量の材料を刻むとなれば時間がかかるし疲労で刃の切れ味が落ちる。
2010.05.03
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(せめて手がかりの一つでもあればいいんだが……) 其処まで考えた、正にその時だった。 自分の居るスクラップ置き場とは反対側のスクラップ置き場から不意にがらり、と音が鳴ったのである。「!」 音がした方向のスクラップ置き場は既に調べ終えている。 それ故にスクラップが崩れ落ちたのではないかと言う可能性も否定できないのだが、(…………足音か?) きゅいん、きゅいん、と何か金属物が軋む音が聞こえてくる。 それは自分が調べた時には無かったスクラップ音だった。(つーか、そもそもスクラップが今更稼動する訳ねーだろうが!) なら答えは一つ。 背後からこの世界の住人が迫ってきている。「…………」 しかしカイトの頭は冷静だった。 何故ならこの世界の住人についてのデータは既にあるからだ。 住人は老朽化したお世話ロボット。 大した戦闘能力も持たず、こちらの戦闘要員の邪魔をするだけの力は持っていないと聞いている。 ならばギリギリまで引き付けてから、(スクラップの仲間入りをさせてやる!) 自分たちはこの世界に来て間もない。 しかもこれから侵攻しようとしている組織の一員だ。 ソレを考えれば友好的に接しようと考える住人は居ない筈。 そんなシンプルな考え方から生まれた結論だった。「そ、そんな怖い顔しなくてもいいじゃんか!」 だがそんな考えを見透かされたかのようにして、少年の声が聞こえた。「!?」 未だ気配を感じなかったので遠くからかと思ったが、「うお!?」 振り返ってみると、殆ど零距離で『ソイツ』がいた。 キャタピラで移動するタイプらしく、脚部にはそれしか見られない。 胴体についているのも細い棒と二つの万能アームだけ。 更に顔の作りは双眼鏡をそのまま箱の中に入れたかのようなシンプルな作り。 極めつけは全体的なカラーリングが白。 どう見ても何処かで見たことのあるような典型的デザインだった。 しかし何故か頭の上にバケツが置かれている。 このバケツには一体何の意味があるというのか?「そ、そんな驚くこと無いじゃないか! 失礼しちゃうなぁ、もう!」 ぷんすか、と態々擬音をつけてまで不満を表現してくれた。 しかし万能アームからこちらに向けて突き出されているドリルは笑えない。「貴様、何者だ」 取りあえず疑問に思ったので聞いておいた。 するとロボは待ってました、と言わんばかりに顔を上げる。「僕、M-10。通称ムートンさ! 君も親しみをこめてムートンって呼んでね!」「よし、エムテン。早速だが貴様の頭の上に置かれているバケツは何だ?」「何で直ぐに僕の言う事無視するの!? ソレに正式番号は『エムテン』じゃなくて『M-10』だよ! 数字だよ10は!」「訴えたいのかドリルを向けたいのかどっちか一つにしてくれ。後、お前の頭の上に置かれているバケツは何だ?」「ちぇっ、人間って不憫だよな。聞き分けの無い奴は特にそうだ」「いや、だからバケツ……」 どうやらバケツについて問い詰めるのは無理らしい。 無理矢理話題の方向を無視されつつも、カイトはムートンに別の問いを投げかけた。「よーし、じゃあ百歩譲ってムートン。貴様、何の用だ」「百歩譲られてムートンなんだね……」 わざとらしく肩を落として脱力していることをアピールするムートン。 妙に人間味溢れる行動だった。「用って言うか、多分君の方が僕に用件があると思うな」「何?」 頭の上のバケツを揺らしつつも、ムートンは言う。「君、デビットを探しに来たんだろ? この世界に人間が来るなんて滅多にないからね」 デビット、という言葉にカイトは反応する。 確か画面トリオの一人の名前がデビットと呼ばれていた筈だ。 しかし彼等はトリオで活動していると聞く。 デビットがムートンの元にいるのなら、他の二人の名前が挙がってもいい筈なのだ。 「他にもジュリーとトーマスと言う人間が居る筈だ。ソイツ等は?」 ムートンに聞くが、彼は俯いて答えようとしなかった。 心なしか頭の上に置かれているバケツもぐらぐらと揺れていない。 「……デビットは無事なんだな?」「うん、そうだよクズ野朗!」「何でクズ野朗の時だけ妙に嬉しそうな口調になりやがったエムテン」 万能アームから突き出されたドリルを警戒しつつもカイトは苛立ちを隠そうともせずに言い放つ。 どうやらお互いにお友達になれそうにもないようである。「だって君は自分の質問ばっかりで僕に名前も教えてくれないじゃないか! クズ野朗って呼ぶしかないじゃないか!」「エムテンの思考回路はどっかバケツで水浸しになっていると見た」 しかし向こうも要求しなかったとは言え、自分の要求ばかり言うのは確かにナンセンスだ。 こちらにも否はある。「で、クズ野朗は何て呼べばいいのさ?」「……好きに呼べばいい」 しかし神鷹・カイトにとって目の前にいるバケツメカに名前を教える事が重要なのではなかった。 ムートンが自分をクズ野朗と呼びたければそれでいい。 それが自分の呼び名になるだけだ。「……クズ野朗はさぁ、話の流れを掴もうとしないよね」「大きなお世話だエムテン」 いかん、話が自分の望む方向に進もうとしない。 そう思うと同時、カイトはすぐさま会話を切り上げて次の話題へと移行する。「で? 結局デビットは無事なんだな?」 カイトとしては話の本筋を逸らしたくはなかった。 今時分がここにいる最大の理由はデビットが居るからであり、ムートンがコチラに接触してきた理由もまたデビットにある。 「うん、今は隠れ家に居るから付いて来るといいよ! ……でも周囲には気をつけてね」 言い終えると同時、ムートンは回れ右。 着いてくるように促すと、キャタピラを回転させてから前進を開始した。 「周囲に気をつけろとは?」 ムートンの後に続くようにしてカイトも移動を開始。 本来ならゼクティスに連絡するべきなのだろうが、『今後』の事を考えると今は連絡しない方がいいかもしれないと判断し、港の探索を続行してもらうことにした。 デビットと直接交渉するとなると、ゼクティスは居ない方がいい。 だが、同時にムートンが言っていた『気をつけろ』と言う言葉が気がかりだった。 「『彼』が狙ってくるかもしれないからさ」 すると、ムートンは前進しながらもこの世界を事実上支配する『御主人様』の存在について語り始めた。「確認しておくけど、この世界にいた人間は皆死んじゃってるって知ってるよね?」「確か不治の病が流行った結果、人類は死滅して残ったのはお世話ロボットだけらしいな」「その残ったお世話ロボットの中にね、『心』を持ったロボットがいたんだ」 当時、まだ試作段階の『ハートロボ』は自分の意思・感情を持つロボットとして開発が進められていた。 人と同じように悲しみ、怒り、喜び、恋をし、そして生きていく。 そんな『パートナー』として売り出される予定だった。 だが、試作段階が後一歩で終わるという矢先に病が開発者達を襲った。 薬の開発も間に合わず、恐るべき勢いで繁殖していくウィルスに人類はあっけなく滅ぼされたのである。 問題は人類が死滅した後だった。 開発者が誰も居なくなった後、まだ試作段階であった筈のハートロボが突然動き出したのである。「動き出した『彼』は貪欲に知識を求め始めた。先ず彼がやった事は自分と行動できる仲間を作り出すことだったんだ」「お世話ロボットなら他にも居るんじゃないのか?」 同じロボットなら街で作業を続けているお世話ロボットをかき集めれば済む話だ。 しかし『彼』が求めた仲間には『条件』があった。「同じ作業をするだけのお世話ロボットではなく、自分の判断で動ける……詰まり、自分と同じ『ハートロボ』を作りたかったんだよ」「何の為に?」「自分の手足になってもらうためさ」 益々解せなかった。 それなら忠実に作業を進めてくれるであろうお世話ロボットの方がいいのではないだろうか。「『彼』は自分が試作段階のロボットであることを自覚していたからね。自分を完成品に近づけるため、目の前に完成品を作り出そうと考えたらしいよ」 その結果生まれたハートロボが、「僕と、M-9……クルーガーって呼ばれているハートロボだよ」 ムートンは俯きながらも話し続ける。 そういう動作が一々人間らしいな、と思っていたがそれが『ハートロボ』なのか、とカイトは考えた。「それからかなりの年月が流れて今に至るんだけど、『彼』は現在この街と一つになって今も知識を吸収し続けている」「一つに?」「うん。何だかんだで『彼』もロボだからね。僕とクルーガーが協力して、色んなコードを繋げまくったのさ」 その代償として、『彼』は身動きが封じられてしまった。 しかし無数のケーブルを通して『彼』は残された街から知識を搾り取り、そしてこの崩壊した世界を監視し続けている。 そんな時だった。 この崩壊した筈の世界に人間がやって来たのである。「ガーディアンの調査部隊か」「うん。当然『彼』は突然やって来た人間と、その技術に興味を持ったよ。だから近くにいたデビットたちを捕まえるように命じたのさ」「……じゃあ、デビット以外の二人は?」「……『彼』に取り込まれたよ。知識として、ね」 しかしデビットは助かった。 ムートンの手によって、だ。「だがお前はあくまで『彼』のお手伝いロボットとして作られたはずだ。何故デビットを助けた?」
2010.05.03
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其処が現時点での最大の疑問だった。 『彼』と表現されている為に具体的な姿形はイメージするしかないのだが、幸いにも考え方はある程度把握することが出来た。 問題は貪欲と表現してもいい程に知識を求める『彼』がムートンの裏切りとも言える行為を許すのかと言うこと。 また、何故ムートンが主人である『彼』に逆らったのかと言う疑問も残る。「…………それは」 やや沈黙が流れた後、ムートンが言葉を放った。 しかし回れ右をしてこちらと向き直った彼の視線はカイトよりやや上の方にあり、「伏せて!」 自分の問いとはまるで別の回答が飛び出した。 しかしその意味は直ぐに理解できる。「!」 ムートンの言葉に従うようにして素早く身をかがめると同時、ムートンは視線を上に向ける。 その先に居るのはムートンとは別の青いロボットだった。(あれは……) 身をかがめた状態からカイトは青いロボットの観察を始めていた。 恐らくはムートンと同じくこの世界のお世話ロボットなのだろうとは思うが、どういうわけか『ボディがピカピカ』だった。 「おい、あいつは何だ!?」 上空からコチラに向かって移動してくるロボットを指差しつつ、カイトはムートンに問う。 何だか完全に質問要員になってしまった気がするが、渡された資料からは考えられないような代物が次々と出てくるのだから仕方が無い。「あいつはクルーガー! 『彼』の忠実なお手伝いロボだ!」「さっき話してたお前と同時期に作られたって奴だな」 しかしそれにしてはデザインが違いすぎやしないだろうか。 ムートンがキャタピラに万能アーム、双眼鏡頭なのに対してクルーガーは完全に『人』を模して作られている。 脚部は人と同じような二足歩行仕様。 人間で言うと筋肉が溢れかえっていそうにさえ見える巨大な万能アーム(大きさはムートンの約5倍)。 極めつけは顔が巨大なカプセル状の縦に長い球体である事だった。 どう考えても双眼鏡顔のムートンとは比べられない程『お金をかけていそうな』豪華ぶりである。 因みに、頭の上にバケツは置かれていなかった。「むぅ、既に人間と接触していたかムートン!」 ムートンの少年のような高い声とは違い、成人男性の低い声でクルーガーが言った。 どうやら彼の目的には何時の間にか自分も含まれているらしい。「おい、なんで俺がお前等の競争の標的になっとるんだ?」「五月蝿いなクズ野朗! 僕だって君みたいな人間の出来損ないを守りたくないよ! デビットのお願いなんだから仕方が無いじゃないか!」 聞きたい事を聞いただけなのに、何故か言いたい放題言われてしまった。 「ムートンよ、御主人様の命令によりお前を処分する」「おい、同僚があんな事言ってるぞ」「全く厄介だよね。僕だってあんな機械の筋肉みたいな塊よりも可愛いロボに追いかけられたいよ」 結構要求のハードルが高いような気がした。 「因みに、可愛いロボってどんな感じなんだ?」「そうだね……頭の上にサボテンが乗っかっていたら完璧だね!」 この世界の住人の考え方はよく判らない。 想定外過ぎる回答を貰ったカイトは深くは考えずにそう思った。「と言うさ、クズ野朗は何で他人事みたいな顔してるんだい? 此処は僕と一緒にクルーガーと戦ってくれる場面だろ?」「何で俺があんな機械の筋肉の塊みたいなのと戦わなきゃならんのだエムテン。大体奴の狙いはお前だろ」「確かにそうだけど、『彼』が君を放っておくとは思えないよ。大体君はデビットを助けに来たんじゃないの?」「正確に言うと回収しに来たんだ。助けれるなら回収するし、無理なら遠慮なく帰る」「君は本当にクズ野朗だよね」 やんややんやと騒いでいた次の瞬間、クルーガーから発射された爆弾が彼等の足元に転がってきた。 「ん?」 その存在に気付いたと同時。 爆炎と光が二人を包み込んだ。「…………」 爆発した地点よりやや離れたところでクルーガーは二つの反応を探っていた。 ムートンは万能アームに使われている特殊金属反応。 人間の方は生命反応を感知すれば反応できる。「……来るか」 反応は直ぐに探知することが出来た。 どうやら向こうは隠れることなく真っ直ぐこちらを迎撃するつもりらしい。 (ムートンはその場で動かずにいるが、人間はこちらに迷う事無く突き進んできているか……) その采配に何の意図があるのかは判らない。 しかし確かなのは人間の方が攻撃を仕掛けて来るだろうということだった。「来るがいい!」 呼びかけると同時、紫煙を切り裂くようにして黒い影が現れる。 それは周囲のスクラップを気にせずにクルーガー目掛けて突撃して行き、一瞬にしてその距離は詰まっていく。「ほう!」 その動作に素直な感想を示したのは他ならぬクルーガーだ。 彼はほぼ瞬間的にこちらとの距離を0にしたカイトの身体能力を冷静に分析していた。「貴様、以前捕らえた人間とは違う種類のようだな」「お前等で言えばエンジンで動いてるようなもんだと思えばいいぜ」 吐き捨てるように言ったと同時、カイトは右ストレートを放つ。 先ず分析したかったのはクルーガーのボディについてだからだ。(アトラスの話によれば、この世界に居る住人はボディはボロボロ。だが――――) 目の前に居るクルーガーも、ムートンもボディはピカピカだった。 ソレは詰まり、『彼』の元で行動する為に日々点検を受けており、他のロボとは勝手が違うのだと言う事を意味していた。 それ故にどのくらいの『強度』があるのかを直接理解したかった。「むぅ!」「!」 鉄の仮面すら凹ませた鉄拳がクルーガーのボディに炸裂する。 しかし触れた瞬間に自分に返って来た反応は、(硬っ……!) がこん、と言う凄まじい音が響く。 それは高い破壊力が強固な守りを持つ物体にぶつかった時に起こる特有の衝突音だった。「計測値、パワー800」 しかし衝突された筈のクルーガーは平然とした様子で言い放つ。 人間ならこの時、表情や感触でどのくらいのダメージを食らわせたのかを想像できるが相手が機械の場合、ポーカーフェイス過ぎて判らない。 精々ボディ越しに幾つかのネジを揺らした確信がある程度だった。「パワーは工場ロボよりも高い。貴様、戦闘用の人間だな?」 その問いかけにカイトは答えない。 ただ、一瞬クルーガーを睨みつけた後、「らあああああああああああああああああああああああああ!!」 再び拳をクルーガーのボディに打ち込んだ。「むぅ!?」 今度の一撃は左の鉄拳。 その威力は先程の一撃同様、やはり高いパワーを秘めていたのだが、(さっきよりも、パワーが上がっている……!?) 計測値としてクルーガーの頭脳に数字が叩き出される。 その数値は1200。 先の一撃よりも1.5倍もの威力が検出された。(これは流石によろけざるを得ない、か) ぐらり、と体勢を崩す。 今の状況を例えるならば突進してきた自動車を真正面から受け止めたような物だ。 そんな一撃を受けた以上、機械の身体を持つとは言え押し出される事は必須といえた。「しかし!」 それだけでは負けたことには繋がらない。 確かにジュリーたちから測定していたパワーよりも遥かに高い数値が叩き出された事には驚いたし、自分がパワー負けしだしたのも認めよう。 だがあくまで自分が受けた指令はカイトと戦うことではなく、『ムートンの破壊』だった。「人間よ。私を本気にさせたようだな」 それならば目の前にいる人間を先に倒してしまえば問題ない。 御主人様もこの人間を必要だとは言わなかった。 何も問題はない。「人間、人間って五月蝿い機械だな」 しかし当の本人は苛立ちを隠そうともしない表情で敵意の視線を送りつけてきた。 更にはそれと同時、彼の手に填められている手袋から漆黒の爪が飛び出した。「本気だからなんだってんだよ。バラバラにしてやる」 言い終えたと同時、カイトはその場で腰をかがめてダッシュの姿勢に入った。 だが姿勢に入った直後、「!」 クルーガーは見た。 カイトが腰を低く屈めたと同時、その奥からきらり、と光が煌いたのを、だ。 その位置にいるのは、「ムートン!」 腰を屈めたカイトの真上を通り抜け、ムートンの万能アームから放たれたビームがクルーガーの胴体を撃ち抜いた。 「だがっ」 それでもクルーガーは倒れない。 これが人間だったらそのまま倒れて時間が経つと共に死へと向うのだろうが、自分はそうではない。 身体に小さな光の弾丸の痕跡を残しつつ、クルーガーはそう思うことで己を立ち上がらせる。「まだだ!」「!?」 しかし、体勢を崩したクルーガーの頭部を無理矢理押さえつける力があった。 その力は片手一本でクルーガーをスクラップの山の上に押さえつけ、体勢を立て直すことを許そうとはしなかった。 行動を取ったのは、「にん、げん――――!」 只の人間だと思って最初は軽視していた黒い髪の男。 しかしソイツの片手は自分と同じ機械であり、そのパワーもまた自分たちと同じかそれ以上の物だった。 「おのれ人間……! 生物の分際でありながらこの俺を見下すとは――――」「おやすみ」 最後まで何かを言わせる気は毛頭無かった。 だから一撃で仕留める。 口を閉ざす手段は人間でも『こんな機械』でも一緒だ。 頭を潰してしまえばいい。 一番装甲の薄いであろう首の部位に狙いを定めつつ、カイトはクルーガーに拳と言う名の釘を打ち込んだ。
2010.05.03
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「クズ野朗はさ」「ん?」 胴体と頭が分かれた青い新品のボディを見下ろしつつ、ムートンは話しかけて来る。 それは接触を試みた時から何となく思っていた疑問だった。「デビットと違うよね。怖いし、冷たいよ」「何か問題でも?」 目標を達するためには常にクールにならなければならない。 道を見失ったらそれで目の前は真っ暗だ。 それだけは避けなければならない。 最後に達成するべき目標を見失うことは許されないのだ。 その為には非常になる。 何時だってそうしてきた。 だから今度もそうならなければならない。「ううん、問題は無いよ。でも、何か近づき辛いなぁって。そう思うだけだよ」 頭の上のバケツを揺らしながらムートンは回れ右。 そのままキャタピラを回転させて再び移動を開始する。「時間をとっちゃったね。それじゃあ、デビットのところに案内するよ」「『ご主人様』の邪魔がこれ以上入らないことを祈らせてもらうよ」 クルーガーは仕留めた。 ならばこれ以上『彼』が介入してくることは無いと思いたいが、常に最悪の事態というのはついて回るものだ。 あまり楽観視するのは良くない。(急いだ方がいいかもしれない) どんなに人間味溢れていてもクルーガーとムートンは『彼』が作ったロボだ。 その視界から『彼』に情報は伝わっているはずだし、自分の手足が居なくなってそのままだとは思えない。(なぁーんか手を打ってくる気はするな) ムートンの話によると、『彼』は無数のケーブルで繋がれている状態にある。 その為に身動きは取れない。 しかしこの世界と『繋がっていて』エネルギーを取り込んでいる。(手足になるクルーガーは消えた。なら次に何をしてくる?) デビットが隠れていると言う小屋までそんなに時間はかからなかった。 どうやら元々人里離れた場所に住んでいた者がいたらしく、今は亡き主に代わって隠れ住まわせているらしい。 「…………」 小屋の中を見回しつつカイトは思う。 文明が発達している割には意外とこういう趣味の小屋を欲しがる奴はいるもんだ、と。「レンガ造りは珍しいかい?」「そうだな。渡された資料からそれなりに金属のお城を想像してたよ」 人が一人で住むには丁度いい広さだ。 住むために必要な最低限のものも一通り揃っている。 ベット、キッチン、テーブル、来客用の椅子。 後は何故かサボテンとノートパソコンがある。「外は草木が見られなかったが、サボテンがあるのか?」「ああ、ソイツはムートンが持ってたんだ」 疑問に答えたのはこの小屋に入ってから知り合った探し人、デビットだった。 匿われている立場にしては健康そうで、写真で印象付いたちょっと痩せ気味の青少年と言った感じだろうか。 長い金髪が逆立っていてハリネズミ状態になっているのが彼の最大の特徴だろう。 少し話してみると、カインのように友好的に接してくれた。 「スクラップしかまともに見られなかったんだが、こんな世界にサボテンがある物なのか?」「俺もよく判らないんだけど、ムートンが散歩してるときに偶然見つけたらしいんだ」 ふぅん、と相槌を打ちつつムートンに視線を移す。 「ん? どうしたのさクズ野郎」「エムテンのバケツはサボテンの水汲み機か?」「ふふん、クズ野郎には教えてやらないもんね!」 こうしたやり取りをしてみると本当にただの機械とは思えない。 一体どういうプログラムが働いているのだろうか。「ところで」 そういったことを考えていると、テーブルを挟んでこちらと相対しているデビットが話しかけてきた。「これからどうなるんだ?」 その言葉が何を意味するかをカイトは理解していた。 どうなるんだ、という彼の問いかけには複数の意味がこめられている。 これからの自分達の境遇。 『組織』がどう動くのか。 『彼』やムートンはどうするのか。 「……そうだな」 だが、クロウ部隊が受けた命令はあくまでデビットたちの捜索だ。 既にジュリーとトーマスが殺された今、デビットだけ見つかった現状でも任務達成といったところだろう。 しかしこの世界には問題がある。「組織のことを『彼』に知られた。貪欲に知識を求めるっつーのが特徴なら、組織の情報も求めてくるだろう」 幾つ物並行世界や異世界の住人が存在している『組織』という存在は『彼』にとってはまさに宝の山に見えるだろう。 その存在は一種のデータベースでもある。「身動きが取れないにしろ、注意する必要がある。報告はするべきだろうな」 先ず、デビットにはその時の報告に立ち会ってもらう。 『彼』が何をしでかしてくるか判らない以上、何時までもここにいるのは危険だ。 自分の話を彼にするのは此処ではない場所の方がいい。「――――と、そういうわけだ」 モニター通話を通してゼクティスと本部にいるペン蔵に報告する。 支給された腕時計から映し出されているモニターでは、何故か頭からゴミ袋を被っているゼクティスと難しい顔をして考えるペン蔵が映し出されている。『面白くねぇ情報だなぁ。『彼』ってのが俺らを狙ってるってのか?』「既にジュリーとトーマスは知識として『彼』に取り込まれている。もし次のターゲットがあるとすればより深い知識を持つ組織幹部クラスだろう」 その言葉に反応するのはゴミ袋を頭から被っているゼクティスだ。『しかし、その『彼』とやらはケーブルに繋がれている状態だ。手足のクルーガーもいないとすれば、何も出来ないのではないか?』「俺はそれ以前に何でオメーがゴミ袋被ってるかが気になるんだが」『え? ゴミ袋の独特の匂いって安心しないか?』 心から不思議そうな顔されてしまった。 どうやらこのリーダーはゴミ独特の匂いがカラス並に大好きらしい。「既に部下のクルーガーは始末した。エムテンの話を信じるなら、これ以上動いてくる駒はいねぇ」 そう考えるのが普通だ。 しかしそれでも用心しなければならない理由はある。『問題はその間に『彼』ってのが新しい駒を向かわせる可能性があるってことか』
2010.05.03
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ペン蔵の一言に頷きを以って返す。 クルーガーやムートンまでとはいかずとも、意思を持たない戦闘機械を生み出すだけなら可能かもしれない。 『彼』は既にこの星そのものと融合している状態だ。 何をしでかしてくるか想像もつかない。「本体が動けなくても、ケーブルを通じて各所の施設は動かすことは出来る。僕とクルーガーはあくまでお手伝いだったからね」「と、言うことらしい。一応こちらはデビットを見つけた以上、任務達成と考えたいんだが」 モニター越しのゼクティス(装備:独特の匂いのする被り物)に視線を送りつつペン蔵に言う。 既にクロウ部隊として彼らに与えられた任務は達成されている。 それならばさっさと戻り、こちら側で判明した後始末を『出来る』メンバーにやらせるべきだ。 何時までも少ない人数で居るのは寧ろ危険と考えるべきだろう。『そうですね。奇跡的にデビットは助かったとはいえ、各所バラバラに居ては何時また襲われるか判りません。後正直一人で凄く心細いから早くリーダーを迎えに来い』「消臭剤持って迎えに行くから覚悟しとけゴミ」 全てを切り捨てるかのような勢いで吐き捨てる。 しかし特に気にするような様子を見せずにゼクティスは続ける。『Mrペン蔵、我が親愛なる子分の言うとおり、何時また『彼』の手が伸びてくるかも判りません。帰還許可を頂きたいのですが』『ゴミ袋被りながら言われるたぁ俺も思わなかったよぃ』 やや半目でゼクティスを睨みつつ、ペン蔵は答える。 『取りあえず、デビットだけでも回収しようじゃねぇか。アトラス達をそっちに回そう』「アトラスを? 何の為に」 アトラスは少し前にこの世界の調査に赴いていたとはいえ、戦闘部隊の筆頭と言う立場だ。 ただデビットを送り届けるためならもっと適任が居てもいいはずである。『組織の仇になりそうな野郎なんだろ? その『彼』ってのはよぉ』 画面の奥に居るペンギンはどこか威嚇するかのように眼光を光らせた後、笑いながら言った。『そんな不穏分子を俺たちが残す必要が何処にある? 動けない状態なんだよなぁ、『彼』ってのは』「え―――?」 ムートンが何か言いたげにして来たのを手で静止しつつ、カイトとデビットは黙って上司の決定を聞く。 同じ画面でゴミ袋を被っているゼクティスも真剣な表情で聞いている。 (やるの、か……) それは組織に身を置いているのなら誰もが予想できる事だ。 邪魔な物は徹底的に破壊し、蹂躙し、力を見せることで跪かせる。 それが組織のやり方なのだ。『クロウ部隊に新しい命令を下そう。『彼』の所在を掴み、可能ならば殺せ。手段は問わない』「りょうk」「待って! 待ってよ!」 決定に疑問は持たない。 そういう『場所』なんだと知っているからだ。 しかし元から居た住民はそんな理不尽な事知るうる筈が無い。「何する気なんだよ!? 『彼』を倒そうとすればこの世界の機能が一気に失われることになっちゃうんだぞ!」 ムートンが叫ぶ。 この世界の機能が停止すると言うことは、残っているロボットたちの活動が困難になることを意味している。 もしそうなった場合、この世界は完全な崩壊世界になる。『文句があるなら何時でもかかってきな僕ちゃん。取りあえず、6時間後にはそっちに増援が来る。デビットはそのまま引き取るから、お前らシルバークラスは『彼』の情報を出来るだけ集めておけ』「判った。通信切るぞ」『あ、こら待て子分! 急いで私を迎えに来い! いいか、これは最優先事項――――』 五月蝿くなる前にさっさと通信を切る。 こうなると迎えにいく前にやれる事をやっておいた方がいいだろう。「先ずはウチの馬鹿隊長を迎えにいく前に情報収集だ。ムートン、『彼』は何処にいる」「言える訳無いだろ! 『彼』が死ねば連結されている残りのエネルギーが消えて、ロボットたちは補給が出来なくなっちゃう!」 そうなったら彼らロボは何時機能停止してもおかしくない。 しかし、「なら何故『彼』を裏切るような真似をした?」 ソレを理解していて、尚且つ『嫌』なのだと思うのならどうして『彼』の傍から離れた? 何故メリットも無いのにデビットを助けた? お世話ロボットとして誕生したのならどうして『彼』の命令に背いた?「ハッキリさせようぜ、エムテン。こっちも暇じゃねーんだ」「そ、それは……」 何処か困ったように後ずさるムートン。 ハートロボは一々動作が人間らしいな、とカイトは思う。 しかしその人間らしい動作が彼にとっては苛立たしかった。「いいか、俺たちはボランティアでこの世界を平和にしようって来てるんじゃねーんだよ! 単純に資源の確保がしたいだけだ。だからお前らロボがどうなろうと組織は知ったことじゃねぇ!」「そ、そうだけど!」 真正面から睨まれる形になりつつも、ムートンはカイトと正面から向かい合う。 だが目の前に居る男から渦巻く『オーラ』に気おされてしまっているのが現状だ。 傍目から見ていて介入できないデビットがいい証拠である。「だけど何だ? 言いたい事があるならハッキリ言え」「クズ野郎は、誰かを助けるのに理由が無いとやらないのかよ!?」 その発言に思わず目を大きく見開き、息を詰まらせそうになってしまった。 全く予想だにしなかった発言。 同時に、自分が何でこんな発言にたじろいでしまったのかも判らなかった。「捕まったデビットたちが『彼』に取り込まれそうになった時、皆泣いてたよ。泣いてたんだよ……っ」「ムートン、止めろ!」 思い出したくない、と言った様子でデビットが止めに入るが、ムートンは止まらなかった。 「彼らはまだ何もしてないんだ! それなのに無差別に殺されて、取り込まれちゃって……あんまりじゃないか! 誰だって嫌じゃないか!」「……同情してデビットだけ助けたのか。ただのガラクタのお前が!?」 気付けば苛立ちは更に増していた。 それ故に逆上し、本音も出てくる。「ガラクタだろうさ! 君等からすれば僕は命令も聞けない駄目なポンコツだよ!」「止めろムートン! アンタも、ここで言い争っても仕方ねぇじゃねぇか!」 意を決して介入してきたデビットが間に入ることで二人の距離が一旦開く。 だが、このまま行けば激突は免れない。 それはデビットから見ても明らかだった。「心があるロボだか何だか知らないが、偉くいっちょまえの口ほざくじゃねぇか! じゃあ最終的に俺たちにどうしろってんだガラクタ野郎!」「『彼』と『組織』の両方を止めてくれ! この世界が彼らに暴れられたら、本当にこの世界が壊れちゃうよ!」 お願いだよ、と消えてしまいそうな声で呟きつつムートンが見上げてくる。 間に入っているデビットも何処かオドオドした顔でこちらを見てくる。 「……っ!」 何故だか無償に腹が立つ。 だがこの苛立ちが何故生まれるのかは、先程から自分にはどうにも理解できない。「デビットを助けた恩を返せってことか?」「違う。僕は単純に、そうして欲しいからお願いしてるんだ」 機械の癖にやけに力の入ってる声だった。 それだけに、苛々する。 何でこんなガラクタの為にお願いを聞いてやらなきゃ行けないんだろうと、そう思ってしまう。「確かに本隊が到着する前にお互いに害になるような事をしない――――停戦協定を結ぶことが出来れば、戦う必要は無いけど」 デビットの一言に、ムートンは思わず反応する。 「チャンスをくれ! 戦う必要が無いなら君たちも無駄に戦うメリットはなくなるはずだ。そうなればお互いに得はあるだろ!?」「今になって『彼』を説得しようってのか……? それができなかったからクルーガーが襲い掛かってきたんだろうが!」「今度やれば『彼』も心を開いてくれるかもしれない!」「心? 既に二人殺した殺人機械に心を要求するのか!?」 笑わせる、と吐き捨てながらカイトは再びムートンを睨む。 余りにも分の悪い行動過ぎる。 『彼』からすればこちらは飛んで火にいる夏の虫状態ではないか。 攻撃するならまだしも、話し合いをしようと言うのでは向こうが応じる事も無く攻撃してくる可能性がある。 否、寧ろそちらの可能性の方が高い。「クズ野郎だってクルーガーを殺したじゃないか! 君にだって心があるから、こうして怒ってるんだろう!?」「……一々癪に障るガラクタだな!」 一旦回れ右。 ややあってから小屋の出入り口まで歩を進める。「お、おい! 何処行くんだよ!」 デビットが声をかけると、カイトは振り返ることも無く答える。「ウチの駄目リーダーを回収する。……その後は『彼』のとこに行く。エムテン、準備しとけ」「え……?」 言っている意味が良くわからないらしく、ムートンとデビットはすぐに反応できなかった。 なので付け加えるように呟く。「時間が惜しい。もし『彼』が攻撃してくるなら俺はお前ら全員をカバーできないかもしれない。エムテン、自分の身は守れよ」 そういい残すと、彼は小屋の扉を開け、外に出る。 直後、背後から嬉しそうな少年の声が彼の耳に届いた。「うん、ありがとうクズ野郎!」 続く
2010.05.03
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特にこれと言ったイベントは無く、我々は何時もと同じ日常を繰り返しています『いきなり偉くぶっちゃけてくれましたね兄さん』いきなりも何もそのとおりだろうが。右上のカウンターを見ろ、いつの間にか23万HIT達成しているにも関わらず特に何もなしまあ、俺らが暇でも中の人が色々とやってるからな……今年で就職決まるのかなアイツこれでも大学受験のシーズンは試験があったにも関わらず小説書いたり他のサイトからキャラ借りて何かやってたんだぞ。別に今何かやってみても特に問題ねーんじゃねーのぉ?……もしかして、珍しく誰かと絡みたいんですか?いや、別にそんなわけじゃない。ただ、思うに日常生活でも『刺激』ってモンが欲しくなると思うんだああ、何となく判るぞ。一定のパターンだけの展開になると何となく面白くないよなそのとおりだ。どんなに美味い飯でも同じ物を食い続けてきたら自然と舌は馴れ、結果的には飽きるあのー、その例えは全国の料理人の方に失礼では?精々ちょっとした変化と言えば、野球を始めた程度だ。後、警部はバントが下手だと思ういや、男なら普通フルスイングでバットを振り回すだろ普通に考えて『えーっと、要するにまた何かイベントやってみたいって訳でOKですか?』いや……あくまで俺の想像だが、中の人も研究室に配属されたり電車に乗ったりで色々とやってるからそこまでやる暇は無いだろ。精々『何時でも遊べるよ~』とアピールするくらいじゃないのか?何だか売れない遊園地みたいだなぁ、その表現だとんー……じゃあ、世間様にアピールできるよう何か考えてみる?へ?地味に続く
2010.05.02
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『バトレボ買いました』……すっげー久々の更新だと思ったら第一声がそれかしかも近々白黒が出るっていうのに凄い今更感が……まあ、それでも最近はESとかそんなんであんまやってる時間ねぇんだけどな。精々やってランダムバトルで少しの間潜ってる程度だ因みに、メンバーはどんな感じでやってるんだ?『一応、ロズレイドを主体にメンバーを組んでみたつもりなんですが大活躍してるのはバシャーモとエンペルトとグライオンですね』ロズレイドはどこいったんですかちょっと『真面目な話、見せ合いでロズレイドを使える状況があまりないんですよね。相手にはよく炎いますし』後は致命的に相性が悪いハッサムもいますからねー。先制技のバレットパンチでほぼ確実にやられちゃう紙防御ですしそういうこともあって、必然的にバシャーモがメインになってるんだよな。後はリングマとストライクがいるが、それこそハッサムぶち込んだりしてもいいかもしれん『一応、始めたばかりなので当分の間はパスこれですかねー。天候PTとかも作りたいんですけど、いかんせん雨と砂と霰は中途半端なんで』因みに昨日は1敗しましたが、それ以外は全勝できました。意外とスカーフシャモさんが頑張ってくれるのでロズレイドさんの出番があまり無い現状。後は意外とストライクが受けとして機能してますね。主にエンペルト出した後のインファイト受けで。その後結構ツバメ返しが刺さるんで、コイツも案外機能してくれてる。問題はクマやなぁ。格闘持ちが案外多くて中々熊が出せないクマー
2010.04.24
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『えー、突然ですが世界樹3を購入しました』本当に突然ッスね『因みに、製作会社であるアトラスさんはペルソナやデビチルでお馴染み。中の人も結構お気に入りですね』でも、ウチ確か1も2も持ってなかったよね? 今のところどうなの?『えー、今のところPTがこんな感じです』・ウォリアー・シノビ・パイレーツ・バリスタ・ゾディアックなあ、攻撃要因しか居ない気がするの気のせいか?普通に考えれば回復要因は欲しいよな……唯でさえ野生モンスターが強いし『ですよねー。せめてプリンスとかモンクとか入れるべきでしたか……』そんな訳で現在世界樹ぷれい中。マッピングシステムは初めてで馴れるまでが難しかったんですが、今ではそれなりってところでしょうか。現在はお金を集めるために必死こいてこの超攻撃メンバーで突撃中。怪鳥テメえええええええええええ!! かかってこいやああああああああああ!!
2010.04.07
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『そんな感じで中の人の新学期がスタートしましたが、それとこれとは別に我々は野球をやりたいと考えています』某ロワイヤルじゃあ第一回放送で進展がありそうな状況なのになんでこんなことしてるんだろうね?ところで、野球やるんだったらせめて一人くらいは交代で入れる奴いたほうがいいんじゃないのか? 何かトラブルとかあったらアレだし『その点は抜かりありません。今回はメシアさんに助っ人を頼んであります』しっかし、カノンが代表してやるたぁ言え真面目に勝ち抜くんだったら何か武器が欲しいよなぁ。変化球の種類だとか、速球だとか『そうですね。そこは流石に練習しないと何とも言えないんですけど』まあ、そこら辺はバッティング的な意味も含めて俺たちにも言えるんだがな?うぉーい、厳しいぃー……そんな訳で大学が始まったでござるの巻
2010.03.31
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『さて、取り合えず皆さんがどのくらい野球を理解しているのかを知りたいと思います』なあ、これ前回のための一発ネタで終わりじゃねぇの?『目標は草野球大会優勝でお米をもらう事です。皆さん、気合入れていきましょう』(本気なんだ……)『取り合えず、昨日できるだけ声をかけてみてチーム構成を考えてみました』1、カノン・エルザハーグ2、切咲・狂夜3、ガレッド・バスタード4、トリガー・マークレイド5、エリック・サーファイス6、雪月花・ネオン7、ネルソン・サンダーソン8、フェイト・ラザーフォース9、神鷹・カイト『と、大体こんな具合です』はい、しつもーん。名前の横にある番号は何だ? 俺のところは3ってあるけど『背番号とそれぞれの守備位置です。1番の僕は言いだしっぺなので投手を勤めさせていただきます』因みに、普通にこの番号どおりで考えるとそれぞれの守備位置はこうなるピッチャー:カノン・エルザハーグキャッチャー:切咲・狂夜ファースト:ガレッド・バスタードセカンド:トリガー・マークレイドサード:エリック・サーファイスショート:雪月花・ネオンレフト:ネルソン・サンダーソンセンター:フェイト・ラザーフォースライト:神鷹・カイト……頑張るほう、俺は外野か。走り甲斐があるというものよえーっと……外野に比較的身体能力高めの連中が揃ってるんだけど、何か理由あんの?外野は落ちてくる球を追わなければならん。それ故に足が速い事が求められるし、送球面を考えて肩の強さも求められる。当然守備面は実際に練習して育てなければならんがな『話を伺ってみたところ、ガレッドはあんまりスポーツが得意では無さそうなので運動量が少ない1塁を担当してもらいます。その分球を受ける回数は多くなりそうですが』おう、任せとけ! 動くのは苦手だが、球受けるくらいなら別に問題は――――(練習当日)ズビュン!!(ばしっ)おー、ナイスボール無口少女。んじゃあ、次はその調子でガレッドに送球なー…………任せて。守備位置ごと吹き飛ばす勢いで投げるよせよせよせぇ! 何だそのライフルみてーな球は! あんなん受けれねーよ!……私がグレイトに代わった方がよくはないかい?『馴れればなんとでもなります』君もだいぶお兄さんに似てきたね……最終兵器少女、雪月花・ネオン。紫月野球部主砲にして守備の要。そして外野でもないのにレーザービームのような送球をファーストに投げる恐るべき少女である。
2010.03.28
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『いやー、本格的に1週間1回更新になりつつありますね。大丈夫なんですかこれ』間に灰ロワ挟んだとはいえ、更新と言えるのかアレ……?・就職活動今の時期、兎に角興味ある企業をざっと見てエントリー増やしてます。よく説明会とか面接とかで他の志望者と話すんですが(帰り道とか)何だかんだでこういう時が結構楽しい(他の人の考え方や志望理由なんかも聞けるので)。そして実際に働いている人たちの話も聞けるのでそっちの意味でも楽しい。聞いてて飽きないし、興味が沸いてくる。正直内定をまだ貰えてる訳ではないので楽観視出来ない状況。一応面接までこぎつけてる企業はあるんですが、問題はその面接で落とされる可能性があること。正直あの緊張感は慣れない。・最近の状況実はそろそろ大学がスタート。しかし丁度親が家を留守にするということで(しかも海外)愛犬と二人だけの実家生活が先にスタートしました!何この攻略キャラの居ないギャルゲ。しかも最近引越ししたばっかりだから近所の人と仲良くないよハハッ・萌えもん実は動画2周年を達成しました。そろそろ今やってる動画も終わりが見えてきているので、時間を上手く使って定期的に更新していきたいです(途中で放り投げたくないのでフリーの時間はほぼこれにかけてます)でもその裏で最近はニコ生とかやってたりする。何やってるんだろうね。でもツイッターやスカイプで交流も増えてきて、結構話の合う人たちも増えてきてる現実。多分あの人たちは『萌えもん』という点を置いても話していけるんじゃないかと思う。・小説動画の方に集中してるのでリレーの灰ロワ以外進んでおらず。でもネタだけはやたらある現状。少なくとも今後も『ジーン・メモリーズ』は続けて行きたい。後地味に最近はポケとかパワプロとかに感染されてるんで初心に戻って野球小説書きたい気分になってきた。実は私のネットSSデビューは野球ネタだったりします。どうだ、知らなかっただろう!『と、言うわけで我々も野球をやってみようと思います』どういうわけでそうなったんですかね?『まあ、幸いにも紫月には運動神経抜群の人が大勢居ます。彼らの能力をフルで使えば草野球優勝を狙えることでしょう』とかいうけどよー……運動神経よさげなのってリーダーやオメーにガーディアンの面子や泥棒さんくらいだろ『いえ、この際ネルソン警部も巻き込みます』おお、コイツ真顔でとんでもねぇ名前挙げやがった!!呼ばれた気がしたので久々に来てみたはええよ来るの! しかも代理アイコンガンダムのままだし!?何、なんか問題でもあるのか?『まあ、警部や団長が代理アイコンガンダムなのは昔からなので気にしないで行きましょう』で? それはいいんだが結局誰が何処の守備位置につくんだ? 言っておくが私は魔球をグレイトに投げれるわけではないぞ『誰もそんなジャンプとかで出てきそうな人を殺しそうな魔球期待してませんよ』しかし、誰が投手やるのかは大事ですね! 少なくとも変化球くらいは投げれないと!『……兄さん。変化球とか投げれますか?』キャッチボールすらここ数年やったことのない奴にそんなこと聞くか?うわぁ、真顔で言ってのけたよ。んー。しかしこう考えたら野球の知識があっても実際に野球やる為には色々と足りない物があるんだなぁいや、そうとは限らんぞ?は?例え変化球を投げれなくとも打たせて取るって奴があるだろ? だからそこら辺を野手でカバーできればいいんじゃね?『それです!』うげええええええ!! 本気かよおお!!紫月野球編始まるの巻それにしても久々にパワプロやりたくなってきたでござる。
2010.03.27
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時刻にして3時半。 白髪の青年の手によって、一人の少女の命が散った。「がふぅ……っ」 少女が殺された方法は真後ろから剣を突き刺されたことによる肉体的損傷よりもそれに付加した紫色の炎の方と言えた。 正確に彼女――――シュヴァルツが事切れたのは少し経ってからのことになるが、その肉体を紫炎が黒焦げにするまでにそんなに時間は必要としないからだ。(一人の人間に二つの支給品……化け物、か……主……美咲……頼む、無事で……) これから数分も経たないうちにシュヴァルツは死亡リストの仲間入りを果たすことになる。 その原因を作ったのは1日目にして早くも2人を亡き者にしているゲイザーだ。「…………っ」 翔也はこの事実を唇を噛締めつつ眺めていた。 彼はゲイザーが吹っ飛ばされた方に真っ先に向かい、そして彼を抹殺しようと考えていた。 理由としては彼に支給された武器が元々は自分が使っていたのが一つだが、(野郎……! 俺と『同じこと』考えてやがった!) 翔也もまた、『複数の武器』を揃える事でゲームで優位に立とうとしたからだった。 それ故に真っ先に狙った『第二の装備』は自分自身が愛用してきた手甲だったのだが、(これで今のアイツはほぼ敵無し状態なわけ、か) 参加者リストに記載されている和輝や美咲が仮に彼とぶつかったとして生きていられる保障はあるだろうか。 否。 今の状況で彼の相手を出来るのはそれこそ『根元から強さのランクが上の連中』だけだろう。 そもそも支給品が一つ、というルールが有利不利の差をつけてしまっている。 (だが) 最終的にはそんなゲイザーをも踏み越えていかなければならない。 生き残る為に。 そして如月・和輝を自分のこの手で葬る為に、だ。 ○ 最優先目標はあくまで如月・和輝だ。 これだけは誰がなんと言おうとも譲れない。 だが最終的に生き残るためには最低でもあのゲイザーを倒す必要がある。 (シュヴァルツは弱いわけではない。寧ろ、強くなる為に鍛錬を怠っては居なかった) そんな彼女があっさりと葬られてしまったのだ。 何か今よりも強力の武器――――もしくは、(仲間を集めろ、と?) 簡単な理屈だ。 強大な敵が現れた。 今放っておいたら皆殺されるぞ。 それなら早いうちに強力な魔人、超人と組んで奴を倒したほうが手っ取り早い。(…………) だが、彼らと組んだその『後』はどうする? どう転んでもその後にいるであろう『彼ら』との殺し合いが始まるのは目に見えている。 (この殺し合いの場で味方はいない……っ!) 今まで味方はいなかった。 あったとしても信頼関係と言う物は皆無に等しかっただろう。 今までどうやって和輝を殺してやろうかと考えてきた。 どうすればもっと強くなれるかを考えなければならなかった。 自分しかいないからだ。 しかしこの時点で彼は今までにない焦りを感じていた。 もしも和輝までがゲイザーと同じように二つ以上の武器――――しかも強力な代物を手に入れていたとしたら。「…………っ!」 そこまで考えて、それ以上考えるのをやめた。 正確に言えば頭が考えることを拒否していた。 実際は本来支給された装備品は持ち主が死ぬと同時に消えてしまうのだが、それを知っていたとしても目の前で起こった事実から考えられてしまう『想像』は簡単に頭からは離れない。 「くっ……そ!」 誰に言った訳でもなく、将也はその場で悪態をついた。 だがその時、「ん?」 違和感を感じた。 何に、と問われれば目の前にある『光景』である。(何だこの穴は?) その辺にある木なのは間違いない。 しかしこの穴に押し込められた岩は一体なんだろうか。 自然に考えて岩が木に挟まっているとは考えられない訳だが。(と、なると) 誰かが人為的に何かを隠したことになる。 しかしそれにしてはあまりにも判りやすい。 これでは中に何かが入ってますと言ってるような物ではないか。(何が……?) まさかと思うが、ここに寝床を作って中で誰かが寝ているのではないかと思って岩をどかしたその直後。 彼は見た。 中に伸びている状態の赤毛の青年――――ガレッドが入っているのを、だ。「…………」 あまりにも急すぎるこの展開。 そして想定外だった故に彼の思考回路は停止せざるを得なかった。(何だ? 何故こんなところで男が寝ている? 殺せと誘っているのか……!?) あまりにも無防備すぎて逆に殺してくれといってるようなこの状況。 それが逆に彼を悩ませる結果となった。 特に先ほどまでの強力な武器、仲間を得るという考えもある。 ここで安易に殺すというのは下手をすると自分の首を絞めるのではないだろうか。(だが、何時までも考えてる余裕なんかないぞ……) こうしている間にも参加者の中で動きはあるはずだ。 特にゲイザー。 あの男が和輝を倒す前に自分が和輝を殺さなければならない。 故に迷いはすぐに捨てなければならない。「……っ」 一旦舌打ち。 そうした後、翔也はガレッドを無理やり叩き起こした。「おい、起きろ! そして化け物退治に協力しろ!」 ○ ゲーム開始から4時間以上が経過。 シュヴァルツを葬ってから30分ほど経過した後、ゲイザーは次なる目的地へ向かって歩を進めていた。 しかしこの広大なゲーム会場で彼の探すものは唯一つだけだった。(クソむかつくあんにゃろうは何処にいるんだが……) 武器という面で見れば恐らくこの男が絶対的有利だろう。 だが彼には翔也と同じく『最終目標』があった。 嘗て戦い、最終的には屈辱を味合わされた男――――自分と瓜二つの顔を持つ神鷹・カイトである。(見つけ次第ぶっ殺してやる……!) 何故彼が自分と同じ顔をしているのか。 そんな事は問題ではない。 問題なのは自分が彼を殺すことだ。 それ故にこのゲームの参加者名簿にこの名前を見つけた時は心が震えた。「コロシテヤル」 理性と本能が同時に叫んだ。 もうこれは確定事項だ。 誰が何といおうが覆すことはない。 これがひっくり返るとすれば自分が死んだときだろう。(探し出して、必ず俺が八つ裂きにしてやる。誰にも譲らねぇ) その為には他の殺人者よりも早くカイトを見つけ出さなければならない。 手っ取り早い方法は彼の『匂い』を辿る事だ。 身も心も獣になった自分ならそれほど難しいことではない。 昔からそうやって敵を葬ってきたのだから、今更というものだろう。 一旦深呼吸。 そして息を吐いた直後、全神経を己の五感に集中させる。 (気に入らねぇ匂いがする……!) だが彼の『標的』の匂いではない。 しかし手甲とディブレードの更なる扱い方を『覚える』のには丁度いい。 なら次の獲物はこの『気に入らない匂い』を放ってる奴だ。 深いダメージを負ってるのか、血の匂いも混じっている。 これなら誤魔化しも効かずに追う事が出来る。 幸い、足には自信がある。 仮にここがサバンナだとしたら、自分はチーターをも徒競争で抜き去って見せよう。 故に、逃がす気は毛頭なかった。
2010.03.20
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○ シィルによって逃がされたジーナは民家に隠れた後、ヒメルを何とかして回復させようと必死だった。 その為に必要になるのは医療道具。 ヒメルと自分の分を確保せねばならない。「ぐっ……」 しかし、ディアナに受けたダメージは余りにも深い。 民家の引き出しを調べるだけでも体中に痛みが走った。(この程度で……っ、へこたれている場合ではござらぬ!) シィルは自分達の為に犠牲になった。 本当なら彼女を逃がすはずだったのに、逆に自分たちが彼女に助けられてしまった。 騎士としてこれ以上情けないことはない。 本当に守らなければならないものを守れず、逆に助けられてしまうというのは詰まり、己の無力を痛感することに繋がる。 だがジーナは強かった。 肉体だけではなく、精神的にも多大なダメージを受けた。 しかしそれでも彼女は声を出して泣かない。 奥からこみ上げる激情を堪えて、必死に『耐えていた』。 しかし、(ヒメル殿になんと伝えたらいいのでござるか……) 最大の不安は此処だった。 恐らくヒメルはあの『一撃』で終わったと感じただろう。 自分もそう思っていた。 しかし実際に与えることが出来たダメージは頭から少し血を流した程度で。 そしてその後、シィルが―――― ばちっ「!!!!!!!!!!!!!」 外からはっきり聞こえるくらい『その音』は響く。 その音が何なのかまではすぐに理解できなかったが、(これ、は……?) ベランダから僅かに見えた『音』の正体。 それは迸る電流に他ならなかった。 外はそろそろ明かりが出てくるので見間違えたのではないかと一瞬思ったが、目の前にハッキリ映っているのでは見間違えようがない。 (外に誰か居るでござるか……!?) よりにもよってこんな時に。 ヒメルも自分もダメージを受けすぎてて戦える状態ではない。 もしも外に居る何者かがゲームに乗っているのだとしたら、(絶望的でござる……!) 電流が見えたということは、相手の支給武器とその能力は『そういうモノ』なのだという事を理解できる。 しかし外から見えるまでの電流を流している理由は何だろう。 ジーナは不安と焦りを感じつつも、そう考えていた。 ○ 電流は無意識の内に流しているのではない。 ちゃんと意図はある。 役割をいうのならこれは威嚇だ。 自分はこういうことが出来て、お前を黒焦げにしてやれるんだぜ、というアピール。 そしてそれ故に本命のディブレードを察知されない。 電流が流れていれば自然とディブレードの能力だと『誤解』してしまう。 それこそがゲイザーの狙いだった。 地図でいうと北の学校からここに至るまで『匂い』がした。 この辺をもっと調べればどの民家に逃げ込んだのかは時間の問題だ。 だが血の匂いがしてるということは、今度の獲物は手負いということだ。 「…………」 目玉をぎょろり、と回しつつもゲイザーは民家を見る。 身を隠すとしたらこの民家のどこかだろう。 血の匂いもこの周辺で途切れている。 だがもっと匂いを探っていけばそんな事は問題ではなくなる。(コロシテヤル……) 見つけ次第殺す。 逃げよう物なら逃げてみるがいい。 気配と匂いですぐに見つけて、追いかけてやる。 何処までも。 獲物は絶対に逃がさずに殺してやる。 ○ ベランダ越しでも敵意の塊のような邪念を察知することが出来る。 外に居る奴が『ゲームに乗っている』と判断するにはそれだけで十分だった。(そもそも、平和的な者ならばあんなにバチバチと鳴らす必要はないでござる!) 傷ついた体で神経をすり減らしつつも、ジーナは医療道具を持ってヒメルの元に駆け寄った。 この状況で彼女を介抱できるのは自分しかいない。 だが外に居る殺人鬼の事を考えると、何時までも此処に留まるのは危険だった。(しかし、このままではヒメル殿が危険なのも明白!) それ故に何とかして彼女だけでも守らなければならない。 しかしどうする? 既に満身創痍。 これ以上激しい運動は出来そうにない。 見つかったらすぐにでも襲い掛かってくる野獣相手にどう立ち向かえばいい……?「…………刀がなければ拙者は何もできんのでござろうか」 問いかけの先に答えてくれる者は誰も居ない。 だが呟かずにはいられなかった。 蒼龍騎士団の名をかたりつつも、何も出来なかった。 圧倒的に実力差のある相手。 だがそんな相手でも守るべき物があるからこその騎士なのだ。 それなのに守れなかった。 守られてしまった。 戦う力を持ってるはずの自分たちが、守られてしまった。 それは何故だろう。 愛用の刀を持ってないからか? 自分が無力だからか? それとも相手が強すぎたからか? 「…………否」 動かすのも精一杯の体。 しかしそれでもやれることはある筈だ。 外の殺人鬼はまだこちらに近づいてこない。 それならば、「ヒメル殿」 気絶しながらも『可能性』を見出せた彼女を守ってみせる。 自分の全てを賭けて。「拙者、必ずやヒメル殿を守り通してみせるでござる。だから、ヒメル殿も目が覚めたら守り通して欲しいでござる」 何を、とは言わない。 それは彼女自身が一番判っている筈だから。 「白騎、夜皇。拙者は刀使いであるが故、クロードより下手糞でござる。しかしこのような拙者でも、やらねばならぬ時があるでござる」 妹の武器を確認しつつ、再びジーナは呟く。 その光景はどこかお祈りでもしているかのようにさえ見えた。(拙者、意地を通して見せるでござる!) だが決意は固い。 その想いの大きさが今の彼女の最大の武器にして、心の支えになっていた。 しかし時刻にして大凡5時50分。 後10分で第一回の中間放送が始まる。 その時に発表されるだろう死亡者の名前を聞いた時、彼女の心は果たして持つのだろうか。 既に姉のエヴァは死に、シィルもこの5分後にディアナに殺される。 その事実を突きつけられた時こそが、ジーナにとって最大の試練なのかもしれない。【東 学校の南 民家3階/1日目/深夜】【ヒメル=シュナイド@Vulneris draco equitis・basii virginis】[状態]:顔面出血(鼻血)・疲労(極大)・全身打撲・精神疲労(大)・気絶[装備]:勇神(T.C UnionRiver@レイチェル) & 騎士甲冑[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:弱者を護る、ゲームには乗らない1:ディアナさんに・・・勝った・・・!2:兄さん・・・3:殺し合いに乗った人間の無力化4:弱者の保護をする5:仲間と合流したい6:首輪の解除・ゲームからの脱出案を練る【ジーナ@T.C UnionRiver】[状態]:刀不所持による不安・顎損傷・吐血(大)・疲労(極大)・全身打撲・腹部内蔵損傷[装備]:白騎(びゃっき)・夜皇(やこう)(T.C UnionRiver@クロード)[道具]:支給品一式[思考・状況]1:ヒメル殿を守るでござる2:外の敵を何としてでもやり過ごして見せるでござる3:シィル殿……4:ボロボロでも出来る限りの事をするでござる。5:出来れば刀が欲しいでござるぅ……【ゲイザー@紫色の月光】[状態]:後頭部にダメージ[装備]:手甲(翔也@キボゼツ)、ディブレード(斎@ガタ荘)[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:ゲームに乗り、支給品の力をテストしつつカイト抹殺1、ディブレード解禁。装備が二つ2、カイト最優先3、参加者を見つけたら支給品のテスト名目で殺す4、一人も逃がさねぇぞ……!【北 トンネル付近の森/1日目/深夜】【翔也@キボゼツ】[状態]:健康[装備]:ブレスレット(アージェント@IOS)[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:和輝抹殺1、ゲイザーに危機感を覚える2、能力の更なる把握と応用を考え始める3、和輝どこいったん?4、もう手段を選んではいられない……!5、ガレッドと遭遇。叩き起こして協力を(不器用ながら)求める【ガレッド・バスタード@紫色の月光】[状態]:気絶[装備]:美咲のリボン(美咲@キボゼツ)[道具]:支給品一式[思考・状況]基本・カイトを探し、合流すること。1、しまっちゃおうおじさんという名の皇帝によって大木の穴にしまわれる。2、気絶状態だが、翔也に発見される。今日が一日フリーだったので何とか今日中に書き上げれました。しかし最近忙しくなってたとはいえ、1週間以上かけるとは思わなかったわ……!
2010.03.20
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・灰ロワ進行状況先週から宣言している灰ロワですが、一応完成に向けて半分以上はできあがってます。なのでもう少しだけ時間をくださいごめんなさい。『実を言いますと、此処最近は会社面接とかで忙しくて結構ぐったりしてたんですね。グループディスカッションが主ですけど』? 何だそのグループディスカッションというのは簡単に説明すると、集まった他のエントリー志望者と一緒にグループを作り、会社側の出されたテーマについて語り合う作業のことだ。最終的には纏めた物を発表することになる企業側はその人が発言できるか、もしくはちゃんと聞く能力があるのかと言った物を見るようですね。他には自分でちゃんと物事を考えられてるのかとかリーダーシップや書記としての役割が課せられるところもありますが、その役割をちゃんと果たしてるかどうかもポイントになってきますね!『中の人は今回、結構自発的に発言したらしいんですが……やはりただ発言するだけでは駄目なんですよね。テーマに合うような話題を出したり、時間も気にしたり、纏める作業もありますし』まあ、それでも社長さんとガチで面談したのはびびったらしいがえ、話したんスか!?グループ面談だったんですが、社長さんに軽く質問をされたんですね。でもそれだけで私という人間を(少なくとも5,60%は)見抜かれた気がします。やはり社長という位置にまで来るとそういう目も鍛えられるんですなぁ。
2010.03.20
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ガレッド、翔也、ゲイザー、シュヴァルツ、ジーナ、ヒメルシュヴァルツは既に死亡済みになってますが、ここで書いてるのは少しだけ出したいと考えているから。取り合えず少しの間だけ暇な期間が出来たので、ここで書けるだけ書いてしまいたい。後動画もやりたい。もう終盤のはずなのに全然終わる気配ないよどういうことなの。自作小説の方も書きたいが、中々上手く行かないのぅ……えー、最近になってやたら更新面がやばい訳だがこれには就職活動以外にも理由があるほう、例えばなんだ?何を隠そう、IE(インターネット・エクスプローラー)を中の人が使わなくなってファイヤーフォックスをメインで使い始めたからだなああ、成る程! 要するに二つブラウザを表示させるのもどうなんだ、ってことだな!……? でも待て。それだったら火狐からログインすりゃいいだけなんじゃねーのか?うむ。実にその通りなのだが……実はパスワードなんだっけと言う状況になってしまってだな……そんなんでよく色々と続ける気になったな……全くだ火狐に乗り換えたの自体は結構前なんですが、自動ログインの都合で楽天とMixiはIEからそのまま続けてたんですけど、やはり主流にしている火狐でやれる方が一番いいよね!その方が日記は書きやすいし。……まあ、一番いいのは携帯から更新だと思うんですけど、いかんせん昔から携帯のメールを打つのが苦手で(汗
2010.03.12
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『説明会とか、本社見学とかで移動する時って、どうしても1000円オーバーしちゃいますよね?』……? イキナリどした『いや、何と言いますかその……そういう都合があるから遊戯王の新作パック買えなかったなぁって』……まあ、パックはまだマシだぜ。まだ、な。大体東京の説明会に行ってるんですが、それでも結構費用が掛るから困る。本社での説明会とか面接がないにしてもビビってしまうから更に困る。灰ロワとか動画とか小説の続きとか育成とか色々とやりたいけど時間が無いでござる。そもそも近所の本屋に何故遊戯王売り切れでござる。でもウルトラセブンのサントラが置いてあったから満足でござる。変身のSEも入っててウハウハでござる。
2010.03.06
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……なあ、これは何だ?何ってオメー。そりゃあ馬の被り物だよいや、そりゃわかるが……何故ソレがここに?実を言うと、先日アキバに行って来てな。つい買っちまったつい、で買うんじゃない! どうするんだ被り物! ただでさえでかくて地味に面積取るんだぞ!?……取りあえず、被ってみるか?被らんわバカタレぇ!!いったい ぼくは なにを かっているんだろう
2010.02.27
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『えー、そんな訳で皆さんこんにちわ。カノン・エルザハーグです。一週間以上更新に間が空くとは流石の僕も思ってませんでした』因みに、この1週間何やってたのかっつーと主に実家の引越し。後は中の人の会社説明会だなあー……そういえば、二月は急がしめだったな。来週も説明会が控えてるらしいし『実家の引越し先はもう寒いの何の……しかも道に不慣れだったので、駅周辺で道に迷う始末ですし』バスあるにも関わらず歩いて帰ろうとするからでしょうがバス賃200円をケチってまで歩いて帰ろうとするのも珍しいよな……まあ、高校時代は駅から家までのバスが片道370円でしかも毎日がソレだったからな。自然と歩いて帰ったりお金を余り使いたくないという思考が働くようになったんだろしかし、それなら何故サングラスを買ったりするのだ? しかも100円ショップでなくてユニクロで1000円もかかる奴……『僕にだってオシャレしたい時があります』それなら、先ずそのボーボーの髪の毛何とかしません?そんな訳で一週間以上ぶりの日記……!正直なところ、ココから少し急がしめになりますが徐々に新しい家に慣れてってるのでこれからも頑張って生きていきたいと思います。遊戯王の新作パックが俺を待ってるぜ! ヒャッハー、もう我慢できネェ。満足さんデッキだぁー!!
2010.02.19
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やや遠回りをする羽目にもなったが、無事に山を降りることが出来たのは幸運だった、と美咲は思う。 何故なら山の中でゲームに乗ってる参加者――――殺人者と戦わずに済んだからだ。「それじゃあ、当初の目的どおり市街地を目指すアル」 ゲーム開始から4時間以上が経過。 山の中で合流し、チームを組むことになったトーイ、美咲、カノンは長い時間山の中にさ迷っていたが、とうとうゲームの中心地に足を踏み入れようとしていた。 『西の方で凄い音が聞こえましたけど、そっちは気にしないでいいんですか?』「恐らくアルが、同じように警戒してる奴は何人も居るはずアル」 それ故に、西の方で起こったであろう『震源地』には向わない。 寧ろこれはチャンスではないかと思っていい。「ゲームに乗ってる奴が西の方に集まってくれたら、こっちは北に進みやすいアル」 幸いにも先程まで自分たちが居た山は地図で言うと東南。 判りやすく言えば端っこに位置していた。「成る程。西の方に少しでも人目が行ってくれれば私達が市街地に向いやすくなる訳ね?」「恐らく、アルけどね……少なくとも目もくれずにこんな端っこの山を目指す奴はそうは居ないはずアル」 目的があるとすればソレは近くに位置するであろう図書館。 少しでも隠れる場所を探したいのなら間違いなく建物がある場所を選ぶだろう。 自分以外の誰かがやって来た際には察知しやすい。 恐らく、よほど大事な用事が無い限りは山に用は無いはずだ。○ 休憩と言ってもそんなに長く取るつもりは無い。 早くしないとまた別の誰かにジーナちゃんの宝を取られちゃうかもしれない。 そう考えると今すぐにでも行動を起こしたくなる。(でも、今は少し休みたいな……) カイト戦から徐々に蓄積されていた疲労がリースやカティ、セーラとの乱戦で爆発した感じだ。 少しだけとは言え体力を取り戻す為には20~30分の休憩を挟んだ方がいい。 (南東のほうって事は) 何となくぼんやりと考える。 確か市街地を出て南東に行くとなると、山や図書館が有るはずだ。 リースが言ったとおり、刀をその辺に捨ててきたとなるとそのどちらかだ。 実際はその二箇所にリースは刀を捨ててきたわけだが、其処までは深く考える余裕は無かった。(誰かが来る前に回収しないと、ダメだよね?) ジーナちゃんの宝物だもん。 勝手に持って行かれたら困るし。 そうなると最初の目的地は図書館かな……?(山の方は多分自分から近づこうとする人は居ないはずだよね?) 人は自然と建物の中に集まるものだ。 ならば山の方よりも図書館の方が刀の捨てられている可能性は高い。 まさか山の方に自ら進んでいく人間なんてそうは居ないだろう。○ 山の方角に自ら歩を進める者は少ない。 理由の一つとしては正にエリシャの考えるとおり、大半の者が建物に向ったからだ。 外に出た者も大抵何かしらの目的地を目指し、歩を進める。 その際定められるのは必然的に目立つ『建物』になる。(そうなる理由の一つが、此処が殺し合いの場だから、かな) まさに山に自ら足を踏み入れたセイジはそう考察した。 (回りは敵だらけ。例え身内がいたとしても、最終的に優勝しちまえばそんな事関係なくなる) だからこそ最後まで気を許してはならない。 そうなると自動的に殻の中に篭ろうとする習慣が出てきてしまう。(外部からの接触を断つってことはつまり、壁で囲むって事になる。そうなると必然的に建築物に目が行っちまうわけだ) それに、早めに陣地を取ることで敵の襲撃に備えることが出来る。 外の方は何時、何処から敵が襲撃してくるかも判らない。 特にゲームの最初期――――夜は視界が悪いこともあって外を避けようとするものは多い。 だからこそ朝になる前に山を目指すことで山の調査を済ませることが出来ると考えた。(だが、) セイジは思う。 今の自分の最大の目的はゲームからの脱出だ。 その為にもこの会場全体を上手く回っていく必要があるのだが、(流石に俺だけじゃあ限界がある。誰か協力してくれる――――助手とまでは言わないけど、仲間が欲しいな) 今、自分は孤立している。 仲間を集めようといっても酒場に居る用心棒に話しかけると仲間になってくれる訳ではない。 最後まで上手く立ち回る為にしてもこの会場は『疑惑』に包まれすぎている。(太陽が昇ってきた。これから朝になってくるか……) 山は広大だ。 ここに抜け道があればよし。 無いと判断したらすぐに離れるつもりではあるがその場合、近くにめぼしい場所は図書館くらいしかない。(建物か。もう誰かが潜んでいる可能性があるけど、どうするか……) 誰に相談することも出来ない。 たった一人で抜け道を探す探索者は、ただ己の『知』を活かして殺し合いと言う名前のゲームに挑んでいく。【南東 山~市街地/1日目/早朝】【神堂 美咲@希望と絶望の協奏曲】[状態]:疲労(小)[装備]:ナワノツメ@吼えろ走馬堂(リメイカー)[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:仲間を集めてゲームを破壊、あるいは脱出する1:この重いのをなんとかしたい2:和輝との接触3:トーイと共に他の参加者と接触する4:危害が加わるようならば対抗して戦う意思あり5:カノンをやや警戒 (殺し合いに乗った者が襲ってきたら生贄にする気満々)【トーイ@誰かの館】[状態]:健康[装備]:無し[道具]:無し(地図と名簿はHDに書き込んであります)[思考・状況]基本:仲間を集めてゲームを破壊、あるいは脱出する1:美咲とカノンと共に安全そうな参加者に接触 (殺し合いに乗った者が襲ってきたらカノンを生贄にする気満々)2:首輪の解除をする3:ケーブルを奪還。無ければ代用品を探す4:エリア中心部へ向かう5:アカルに対して警戒しながらも接触したい6:リースという名に対して警戒【カノン@紫色の月光】[状態]:顔面に痣[装備]:黄色いリボン@理由のない日記(剣龍帝)[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:仲間を集めてゲームを破壊、あるいは脱出する1:トーイと美咲と共に参加者への接触を図る2:身内(カイト、ガレッド、トリガー、メシア)との接触3:出来ればマスクを回収したい4:半強制的に黄色いリボンを装備して能力把握。5:嫌な能力を与えた灰楼にちょっと恨みを持った。【エリア中央/1日目/早朝】【エリシャ@T.C UnionRiver】[状態]:頭部損傷、背中に深い切傷、両手両足切傷(特に右腕)、体力消耗(小)[装備]:長刀「沢鉄爪」&変幻刀「雹星天翔」@ジーナ(T.C UnionRiver)[道具]:支給品一式、首輪@カティ[思考・状況]基本:カイトに協力。爆弾解除のために協力するが、必要あらば『楽しみは』続ける1:リースに聞いた刀の場所へ行き、回収する2:最低限の時間を休憩に使う3:『爆弾』に危機感と寒気を覚える4:出来ればカイトにリベンジしたい5:殺人許容範囲と聞いてノリノリ6:昼の12時に映画館へ行く 【南東 山中/1日目/早朝】【セイジ@よろず屋:あーかむ・わーくす】[状態]:普通[装備]:不明[道具]:支給品一式[思考・状況]基本:何とかしてゲームから抜け出す方法を探る1:各地に抜け道が無いかを探す2:殺人者からは出来るだけ逃げる3:山に抜け道が無いか探す4:仲間が欲しいが、どうやって集めていくか模索前回のを色々と書き直してたらこうなりました。簡単に言うと少し歩を進めさせたって感じかな……?流石にセーラさん達とやりあってから休憩抜きでもないと山に迎えないよね。私うっかりしてたわ……
2010.02.10
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