彼女のような人は2つの理由で選挙に参加できなかった。 1つは女性であること。もう1つは肌の色によってだ。 今夜、私は彼女が見てきた今世紀のすべての出来事に思いをはせる。 心痛と希望、苦悩と前進、「できない」と言われた時代と、 それでも信念を貫いた人。Yes, we can!(我々にはできる)。
女性の声が封じ込められ、希望がはねつけられた時代に、 彼女は女性が立ち上がり、発言し、投票所に向かったことを目撃した。 Yes, we can! 大草原地帯が砂嵐の被害を受け失望が広がった時も、不況が国土を 駆け巡った時も、彼女は国がニューディール政策と新規雇用と公の精神で 恐怖を克服するのを目撃した。Yes, we can! 爆弾が(真珠)湾に落ち、圧政が世界を脅迫した時、彼女は偉大な世代が 立ち上がり、民主主義を救うのを目撃した。Yes, we can!
人種隔離に反対してモンゴメリー(アラバマ州)でバスのボイコットが 起きた時も、バーミンガム(アラバマ州)でデモ隊に水道ホースが向けられた時も、 選挙権を求め行進した黒人らがセルマ(アラバマ州)の橋で州警察に暴行された時も、 アトランタの伝道師(キング牧師)が「我々は乗り越える」と人々に訴えた時も、 彼女はそこにいた。Yes, we can! 人が月に立った。ベルリンでは壁が崩壊した。 世界は科学と想像力によって結ばれた。 そして今年この選挙で、彼女はスクリーンに触り投票した。 106年たって、いい時も悪いときも経て、彼女は米国が変化できることを 知っている。Yes, we can!