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2014.02.28
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カテゴリ: 経済
バカな経済論.jpg バカな経済論 』(高橋洋一著、あさ出版)とは攻撃的なタイトルですが、多くの実積とノウハウを持つ経済学者である著者は、現在マスコミを賑わせる経済論にストレスを感じているようです。

いまも、テレビや新聞では、いろいろな専門家がさまざまな「経済論」を語っている。しかし私はその多くが、「バカな経済論」のオンパレードに見えてしまう。言い方はきついかもしれないが、論拠に乏しい、あるいは論理の筋を見間違えた経済論を見ると、「そんなバカな!?」と思わざるをえないのである。(「はじめに」より)


では、何が問題なのか? この点について著者は「シンプルに考えるべきにもかかわらずシンプルに考えず、原理原則を無視しているからだ」と主張しています。つまり本書は、そんな観点に基づいて独自の考え方を提示した書籍であるというわけです。第5章「あなたがダマされずに『現実を読みとる』ために」から、いくつかを引き出してみます。

「俗論の鵜呑み」では進歩なし


インターネットが普及して情報へのアクセスが格段に広がった現代においては、得た情報について「自分の頭で考える」ことが可能。逆に、自分の頭で考えないのは非常にもったいないと著者は言います。ましてや経済については「知識のない人」や「正しい情報を得ようとしない人」の方が圧倒的に多いため、知識や情報があるだけでもかなり差が出るそうです。


(192ページより)


「ふんわりした理解」は誤解のもと


自分の頭で考えるために大切なのは、言葉の意味をきちんと知ったうえで考えること。「なんとなく知っている」という程度ではだめだといいます。なぜなら、きちんと明確かつ厳密に言葉の意味を理解していないと、スタート時点でのちょっとしたズレが大きな間違いにつながってしまうから。だからこそ新聞を読む際にも、記事に出てくる言葉のひとつひとつが、自分のなかで「ふんわりとした理解」で止まっていないか気をつけるべきだそうです。

そして、自分が「知らないこと」を認めている人は伸びしろが大きい。知らないからこそ、知ろうと思える。知るための労力を惜しまない。それでこそ、思考力は磨かれるというわけです。(199ページより)


「勉強」の意味を取り違えるべからず


日本人は勤勉だといわれますが、むしろ勉強熱心すぎるために、俗論を簡単に信じ込んでしまうとか。幼いころに刷り込まれた「教師──生徒」という意識を大人になっても引きずっているため、本を読む際にも疑いを持つことがあまりないわけです。しかし、それは本当の意味での勉強ではないと著者。

なぜなら勉強とは、相手が論じている内容を盲信したり、鵜呑みにしたりすることではなく、自分の頭で考えるための糸口となるべきものだから。読書にしても同じで、本で勉強したことを足がかりとして、自分の頭で考えてこそ本当の勉強と言えるわけです。(206ページより)


自分の「実感」は当てにならない


著者は経済を、常にマクロな視点で見ているそうです。つまり、全体を見渡すということ。経済の世界では、ひとつの現象の影響で別の現象が起こり、その結果として全体的な状況が生まれるという場合が多いもの。「風が吹けば桶屋が儲かる」式のことが、常に起こっているということです。

目の前で「風が吹いたこと」だけを見ていても、「桶屋が儲かる」ところまでは見渡せません。つまり目先の現象だけを見ていても、経済全体の動きを読むことは不可能。

そこで大きな意味を持ってくるのが、「自分が日々抱く実感は、きわめて限られたミクロの世界のものである」という認識を持つこと。実感は、経済を読む目を曇らせるものであるといっても過言ではないといいます。(217ページより)


「川を上れ」と「海を渡れ」


ものを考えるときにいちばん大切なのは意識。意識が変わればものを見る習慣が変わり、習慣が変われば、世界の見え方が変わる。見え方が変われば、考える深度も精度も高まるというわけです。そしてそんな意識のもとでなにかを調べたり検討したりする際、著者が忘れないのは「川を上れ」と「海を渡れ」ということだとか。

「川を上れ」とは、時間を遡れ、つまり「先例をあたる」ということ。先例には合理性が認められる可能性があるため、それがどんな結果につながったかを見る。歴史は多くの教訓を含んでいるため、これを徹底することが重要だという考え方です。そして「海を渡れ」は、海外の例を参照するということ。川を上り、海を渡りさえすれば、たいていのことはわかるそうです。(220ページより)

ひとつひとつの言葉は、ときに過激なくらいにストレート。しかし、そうであるからこそ伝わりやすいため、経済について知りたかったことを無理なく学べると思います。ぜひ一度、手にとってみてください。


(印南敦史)

life hacker より引用しました。






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Last updated  2014.02.28 10:00:35
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