On the Sunny side 誰にでも居場所がある

On the Sunny side 誰にでも居場所がある

2007/06/29
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カテゴリ: 障害者と働く
「なにもせん奴や」、「年寄りを不憫と思っていま少しお願いします」
不思議な顔で唖然とすわる祖母ちゃんの脇でO君の祖父ちゃんはそういって頭を下げた。

入所2日めで、O君は就業中に雑談(相手はそっぽを向いていた)をして魔女に叱られた。
「知らない女性に訳もなくきつく叱られた、あんなひどい作業所に行きたくない」と祖父母に泣きつき、3日目から4日間無断で休んだ挙句、お祖母ちゃんから連絡があった。

翌朝、祖父母が二人でよたよたと自転車で現れ、事の仔細を詳しく聞いた。
どの作業所でも、作業中に会話しても、叱られたことがなく職員は皆、優しく親切で、本人の好きなようにさせてくれていたらしい。

自分の行動を規制される事など想像だにしなかったようで、晴天の霹靂・・・

此処に来るまでの事を、話すお祖母ちゃんのわきで、お祖父ちゃんは毅然として座していた。
「此処に置いてもらえなければ、自分達は死に切れん」とお祖母ちゃんが話したときお祖父ちゃんは苦しそうに頷いた。



ここは、こちらから退所をうながすことがないことと、毎日どんなことがあっても休ませないことをお願いして。

O君の日々がはじまりました。

O君は不思議なコで、職員が傍にいるとそれまで持って運んでいたものを落す、無視して傍を離れるとまた持ち直して運んでいきます。

2人で持つときは相手が障害者だと持ち、職員だと持てないとベソをかきます。ベソをかいたら泣き止むまで作業からはずし、泣き止んだらその作業を再開、の繰り返し。

不思議な事に、終業時間(15時)には確実に持ち作業を終わらせています・・・が。
翌日、同じ作業で、ベソをかいて 「持てません」号泣
<昨日持ってたでしょ> 「はい、持てます」 


 個人的な見解ですが
O君のようにするコは他にもいました(出来ないと言い、自分の意のままに周りを動かそうとするタイプ)は手指の第一関節を曲げないようです。爪も長い事が多い。
作業しないときにはあまり違和感は感じませんが、ことさら行動に枷をはめる為に、故意に曲げないように感じます。

まもなく5ヶ月になります。ベソの回数が目立って減少していますので、肢体の動作の訓練にはいります。







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Last updated  2007/06/29 07:11:16 AM
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