2003年09月22日
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 劇団四季の「異国の丘」を見た。前回みた、マンマミーアに比べると、客層が違う。当たり前か。
 マンマミーアの馬鹿騒ぎコメディーからみて、シベリアに抑留された男たちの、もしくは、中国と日本の戦争の中で平和を願って引き裂かれていった一組の恋人同士の姿は、重く、やるせない。
 祖母も満州からの引き揚げを体験している。祖父が、満州の鉱山で満州国の繁栄と一旗あげるために出かけていったからだ。母は、満州で生まれた。敗戦間際まで、贅沢な生活をしていたが、敗戦とともに、逃げ回る生活。ロシア兵から身を隠し、中国の人たちに助けられもした。祖母は、将校たちの集まるカフェで中国人に成りすましてアルバイトまでしていたという。
 母は、腹をすかせて、泣いてばかりで、栄養失調で下痢が止まらなかったという。日本に引き揚げるとき、多くの日本人が、引き揚げる途中、子どもを死なせては、と中国人に預けたという。母は、祖母の背中にしがみついて、日本にたどり着いた。
 祖母は、84、母は61になった。私よりはるかに若いときに、命からがら日本に戻ってきた彼女たちが、今当時の記憶を語ることはあまりないが、日本人の侵略の歴史と、それによって傷ついた人々のことを忘れてはならない。
 しかし、私は、語るべき歴史を持っているのだろうか。歴史の中に私は、生きているのだろうか。自分を時代に位置づけるものが私には、あるのだろうか。

 平和になったとき、毎日のように起こる紛争に対して、お前は、何をしていたのだ、と子らから問われるのではないか。





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最終更新日  2003年09月22日 23時55分37秒
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