ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

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2021年09月17日
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カテゴリ: 国内旅行365
こんにちは。
本日は、久しぶりに 「​​​ おもしろ歴史ウォーキング 最新東京編 ​​​​​​」からのネタです。



 新たに取材したネタと写真をもとに書き下ろした本書は、激変する東京にある歴史スポットの紹介で人気を博しております。
今回は、第8章の『 野猿峠に点在する極上スポットと中世の見張り所があったと言われる平山城址公園を歩く 東京都八王子市、日野市 』をお送りさせていただこうか、と。
諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。
すべての記事は、​​ こちら ​​ですよ。
「最新東京編」のご紹介が滞っているうちに、最新作「​ 武蔵国編 ​」が出版されてしまいました。
是非、どちらもご覧いただければ幸いです。
ちなみに今回の記事は、 2019 11 に行った時のもの。
一日も早く、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。
1.多摩丘陵に並ぶ二つの都立公園
  今回は、東京都の西部、多摩丘陵にある二つの都立公園を巡ります。
それは、都立長沼公園と都立平山城址公園。
平山城址公園は、初めて行ったのは高校生になってからですが、小学校の頃からその存在は知っていました。
なぜなら、京王線に平山城址公園駅があるからです。東京の鉄道路線図を見ても、城跡の名前が駅名になっているのはあまりないですからね。
子供心に、どんな立派な城があるのだろうとイメージを膨らませていたのを覚えています。
実際に出かけてみて、少し驚きましたが…。
その後、 3 回ほど出かけたので、今回は何と 4 回目です。あまり同じ場所にウォーキングに行かない私が、なぜ何度も出かけるのか。
その理由はあとで述べたいと思います。当時の気分に浸るため、 30 年近く前に買ったガイドブック片手に出かけることにしました。
2.変化に富んだ沢の景観が楽しめる都立長沼公園
ウォーキングのスタートは、京王線の長沼駅。
今回はウォーキングよりハイキングだなと思いつつ、ガイドブックに書かれていた踏切を探しました。
ガイドブックには、「出口を降りて踏切を渡り、駅の反対側へ出る」と書かれていますが、踏切がありませぬ。
しばし戸惑った後、線路が高架に変わり、踏切がなくなっていることに気付きました。



 古いガイドブックを見ながら歩くと、時間の経過に伴う風景の変化が体感できて楽しい。もっとも、注意しないと時間ループに迷い込む恐れもありますが…。
まず向かったのは、駅から見える都立長沼公園。


長沼公園は、高低差が約 100 メートルあり、急な斜面にはクヌギやコナラを中心とした雑木林が広がっているらしい。
 北野街道を渡り、水路や田んぼが広がるのどかな道を進むと、懐かしい庚申塚がありました。



 前回来た時も、この庚申塚が出迎えてくれたのでしたね。近くにある六社宮という古い神社の脇を通って山道を登ります。 


頂上付近にある野猿の尾根道へ向かうルートはいろいろあって、その日の気分で好きな道を選ぶことができるのも魅力のひとつ。
今回私が選んだのは、公園の西の端にある殿ヶ谷の道。



 沢沿いの道で、さわやかなせせらぎの音を聞きながら、緑のトンネルを進んでいきます。
 しかし、次第に道はぬかるみ、水たまりを飛び越えて進んでいくことに…。



 そして、道は小さなダムによって閉ざされていたのです。



 仕方なく、靴を泥だらけにしながらの撤退を余儀なくされたのでした。
4 回目なのに、道を間違えることもあるのですな。それだけ公園内は、野趣あふれるジャングルになっているのかも。
 今度は順調に山道を進み、木橋を越えてさらに坂を登っていくと、視界がパッと開けます。



 頂上にあたる野猿の尾根道付近からは、八王子の市街を見渡すことができました。



3.あゝ野猿峠、あるウォーカー哀史
 冒頭にも書いたように、野猿峠には青春の思い出があるのですよ。
…といっても、章のタイトルのネタに使わせてもらった「ああ野麦峠」のような哀しい話ではありません。
 今は、「野麦峠」と言っても知らない人のほうが多いかもしれませんね。明治から大正にかけて、飛騨地方の農家の娘が、雪が降りしきる中、野麦峠という危険な峠を越えて長野県の製糸工場に働きに出たという話です。女工哀史の一つとして、昭和の映画やドラマで話題になりました。
話がそれましたが、高校時代に、雑誌を読んでいて、ある写真に興味をひかれたのです。
緑深い峠に建つ茶屋。峠の茶屋にしては立派な外観。東京都内なのに、野猿峠といういかにもローカルな響き。
記事を読むと八王子の近くにあるそうで、日帰りで十分行ける場所です。そう思うと矢も立てもたまらなく行きたくなりました。
当時は、ガイドブックなんて便利なものがあると知らなかったので、家にあった分厚いロードマップを持って出かけたのですよ。
ところが、いざ現地に行ってみて、どこにその茶屋があるのか全然見当がつかない。
関東地方が全部載っているロードマップでは、細かな場所の記載がないのは当たり前ですよね。手掛かりは、地図に表記された野猿峠の文字だけ。しかも、当時は地図の見方もよくわからず…。
ダンプカーや自動車がビュンビュン走る道路に立ち、ずっと途方にくれていました。道を聞きたくても、歩行者はまったく会いませんでしたし。
…ということで、せっかく出かけたのに、野猿峠は断念。私のお散歩クロニクルの最初の失敗として、排気ガスの臭いとともに記憶に残っています。
ただ、時間が経つとそれも懐かしい思い出になりました。再度訪問して、ノスタルジックな気分に浸ろうと考えたのです。
古いガイドブックには書いてありませんが、これまでの経験からすぐ場所がわかるだろうと思ったのですよ。
4.野猿街道に突如現れる逆ピラミッド
野猿街道に出ると、当時とは景色が一変していました。道が広くなり、立派な歩道もできている。


前回来たときは、森の中に埋もれるように、鄙びた建物があったのですよ。記憶を頼りに近くを歩き回ったのですが、それらしい建物が見当たらない。



 迷いながら歩き回っているうちに、面白い形の建物を発見しました。



 コンクリートで作られた逆ピラミッドです。後で調べてみたら、これは大学セミナーハウスの建物だとか。
関東地方の複数の大学、企業、各種研究会などがセミナーなどに使用している施設らしい。  1999 年に日本の近代建築 20 選に選ばれ、 2017 年には本館が東京都選定歴史的建造物に選定されたそうですね。
この特徴的な外観は SF 映画に出てきそう。建物を見上げながら、自分が異世界に紛れ込んでしまった気分になりました。
それはともかく、目指す建物はどこへ行ってしまったのでしょうね。
高校時代に迷い、今回も目的の建物にたどり着けなかったら、まったく成長していないことになってしまうかも。
(以下、 「​ おもしろ歴史ウォーキング 最新東京編 ​​ に続く)
 このあと、野猿峠の尾根道に引き返し、森の中を歩いていると、例の建物が突然、目の前に現れたのです。
 一瞬、高校時代にタイムトラベルしてしまったのではないかと、スマホのカレンダーで西暦を確認してしまいました。
 そして、最後に向かったのは、平山城址公園。
城好きとしては、なんとも魅力的なネーミングの公園です。平山城というと、山城、平城、平山城という城の形態をイメージしてしまいます。
平山城は、源平一の谷の合戦の先陣争いを始め、数々の合戦で勇名をはせた源氏方の侍大将・平山季重が城主だったらしい。
 平安末期から鎌倉時代初期の城ということで、遺構はあまり多くないです。しかしその分、フリーハンドで妄想を広げられるメリットはありますね。
 城址公園は起伏に富んでおり、城跡という視点で見ると、いくつか発見もありました。
東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。
(参考)
目次より
第1章 赤穂義士とスター旗本ゆかりの場所、高輪ゲートウェイ駅近くの歴史スポットをめぐる旅 東京都港区
 1.伸びしろに期待が持てる高輪ゲートウェイ駅
 2.高輪ゲートウェイ駅の由来のひとつになった高輪大木戸
 3.赤穂義士の強い意志が今も生きている泉岳寺
 4.個性豊かな赤穂四十七義士のお墓がある
 5.大石内蔵助ほか 16 名の義士切腹の場所
 6.江戸時代の有名人のお墓がいっぱい
 7.有名な朝顔の井戸がある薬王寺

第2章 名門江戸氏ゆかりの慶元寺と東京 23 区内に存在した唯一の藩・喜多見藩の痕跡を探す旅 東京都狛江市、世田谷区
 1.美しい花を眺めなからウォーキングが楽しめる岩戸川緑地公園
 2.岩戸八幡神社に残る創建時の興味深いエピソード
 3.室町時代後期の仏像を有する古刹・明静院
 4.杉木立の参道、江戸中期の本堂、地域風景資産の三重塔と見どころ満載の慶元寺
 5.東京 23 区内にあった唯一の藩・喜多見藩の痕跡を探せ
 6.土塁か、古墳か、にコーフン

第3章 自然豊かな国分寺崖線沿いに並ぶ神社仏閣、空中庭園、古墳をめぐる散歩道 東京都世田谷区、狛江市、調布市
 1.喜多見家ゆかりの世田谷区内最古の鳥居がある氷川神社
 2.「真田幸村」にちなむ興味深い風習がある喜多見不動堂
 3.国分寺崖線の魅力を満喫できる神明の森みつ池と成城みつ池北緑地
 4.人工基盤の上に作られているとは思えない、きたみふれあい広場
 5.巨大な古墳とのかかわりが気になる糟嶺神社と明照院

第4章 東京で、お花見と歴史スポットを一緒に楽しみたいなら、芝離宮と浜離宮がおすすめ! 東京都港区、中央区
 1.芝公園の桜は、歴史スポットとコラボで楽しみたい
 2.東京のアイコンのひとつに数えられる増上寺と東京タワーのコラボ
 3.たっぷりゆっくりお花見が楽しめる旧芝離宮恩賜庭園
 4.旧芝離宮恩賜庭園は、絶景スポットも歴史アイテムもいっぱい
 5.全国的にも珍しい鴨場がある浜離宮庭園
 6.城跡でもある浜離宮は、歴史スポットもいっぱい

第5章 大森貝塚、馬込文士村、郷土資料館、城跡 考古学、文学、歴史学好きにはたまらない大田区馬込周辺を歩く 東京都大田区、品川区
 1.大田区の馬込地区には、都内屈指の文士村があった
 2.最近まで場所が特定されなかった、日本考古学発祥の地・大森貝塚
 3.「人生劇場」の著者・尾崎士郎の居宅跡に作られた記念館
 4.中高年に勇気を与えてくれそうな山王草堂記念館
 5.有名作家の文学碑めぐりと鎌倉幕府成立に欠かせない梶原景時ゆかりのお寺
 6.考古学、文学ファン必見の大田区立郷土資料館
 7.住宅街に眠る戦国の大城郭・馬込城

第6章 オシャレな街の中に垣間見える歴史と伝統 東京・自由が丘の魅力に迫る旅 東京都目黒区、世田谷区
 1.「衾駅」という駅名が有力候補だった「自由が丘駅」
 2.大蛇が鳥居に絡みついている奥沢神社
 3.自由が丘の「女神祭り」を知っていますか?
 4.異国情緒漂う自由が丘をタウンウォッチング
 5.昭和を代表するアイドルのオフィシャルショップがあった自由が丘
 6.かつての自由が丘、武蔵国荏原郡衾村谷畑の鎮守であった熊野神社
 7.スイーツの街・自由が丘のアイコンともいえるスイーツフォレスト

第7章 お面かぶりと戦国の城の魅力が満載の九品仏浄真寺とエピソードいっぱいの神社仏閣を歩く 東京都世田谷区、目黒区
 1.昭和の洋画壇を代表する画家のアトリエ跡に作られた宮本三郎記念美術館
 2.東京都指定の有形、無形文化財が満載の九品仏浄真寺
 3.今なお圧巻の土塁が存在感を発揮する奥沢城跡
 4.世田谷の小公園、緑道は、癒しスポットがいっぱい
 5.大正時代、新聞で紹介された怪談で賑わったという氷川神社
 6.大迫力の大イチョウが印象的な二つの古刹

第8章 野猿峠に点在する極上スポットと中世の見張り所があったと言われる平山城址公園を歩く 東京都八王子市、日野市
 1.多摩丘陵に並ぶ二つの都立公園
 2.変化に富んだ沢の景観が楽しめる都立長沼公園
 3.あゝ野猿峠、あるウォーカー哀史
 4.野猿街道に突如現れる逆ピラミッド
 5.森の中に佇む囲炉裏料理の店と小さな美術館
 6.源氏の侍大将の見張り所があったとされる平山城址公園
 7.平山城跡は、平山城?

第9章 関東厄除け三大師のひとつ西新井大師と、異国情緒漂う公園、歴史ある神社仏閣をめぐる下町散歩 東京都足立区
 1.ベルモント公園で、オーストラリア旅行のアリバイが作れる?
 2.国内最大級のネット遊具と大人も癒されるプラネタリウムがあるギャラクシティ
 3.歴史ミステリーのネタになりそうな伝承が残る猿仏塚
 4.徳川家の祈願所位牌安置所であった国土安穏寺
 5.神々が船で上陸したという神話の場所に祀られた鷲神社
 6.源頼義・義家父子と小林一茶の暑いエピソード満載の炎天寺
 7.関東厄除け三大師のひとつ・西新井大師
 8.見どころが盛りだくさんの西新井大師の境内





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最終更新日  2021年09月17日 13時13分50秒
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