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べらっくまさん御無沙汰しております。あついですねぇ。ヒトも植物もばて気味です。。。
最近時間的に少しゆとりがあるので(なら更新しろよ・・・)、何冊か本を呼んだので御紹介。
数年前に出た本で、気になっていたので手に取りました。内容としては、振られた京大生がうごうごと送る日常を描くだけなんですが、なんともよい!
僕自身京都で学生時代を送ったので、町の情景描写なんかはすごく楽しめました。叡電に乗りたくなりました。それにだめ学生の日常。。。タバコを吸い、酒を飲み、クダを巻き、妄想ばかりが膨らむ。。。痛々しくも懐かしい情景に苦笑と懐かしさがこみ上げます。
そして最終盤の元彼女の回想。圧巻でした。このわずか数十行のために文章のすべてがあるといっても過言ではないでしょう。宣伝文句のとおり、「失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ」いい本だと思います。
《 僕のメジャースプーン 辻村 深月 》
人を裁くという、とても重いテーマの本だと思います。同時に、「悪意」にどう向き合うかをも問うていると思いました(異論もあると思いますが)。
もし人を裁く「力」を得たらどうするか。誰もが自分なら・・・を考えてしまうと思います。ちなみに僕はこうしようと思いました。ネタばれ(?)なので反転してお読みください。 僕ならこういうゲームにします。「あなたと関係を持つすべての人はあの日に小学校でしたことを詳細に話せ、さもなければ医学部には戻れない」。後半はほとんど意味がないかな。社会的制裁というやつを確実に受ける仕掛けです。エグイ?
文章も親しみ易く、ぐいぐいと読める感じです。おすすめ。ただし、ある程度心に余裕があるときに読むほうがいいかも。
《 神の守り人 上橋 菜穂子 》
我が家で大絶賛のファンタジー。文庫版新刊が出ました!
バルサは相変わらずかっこいいし、タンダは相変わらず草食系だし。
でも今回はわりと重い目ですね。なんというか、作者の厳しさを感じました。ただでは勝たせてくれんなぁ。
このシリーズはとにかくお勧め。シリーズものはたくさん刊行されてしまうと追いつくのが大変ですが、今なら間に合う!ぜひ一読を!