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2006/08/09
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カテゴリ: 本のレビュー



全編通してこの章が一番面白かった。私としては。
導かれるまま宮殿へ向かったゲドは、影に襲われ大変な痛手を被り、杖すら失ってしまいます。
倒れていた彼が目を覚ますと、そこは豪華な造りの寝室。
そして屋敷の麗しき女主人、セレットが現れ・・・
このセレット、実は学院でゲドがヒスイと争う遠因になった女性。
優しく、どことなくはかなげな彼女に、ゲドは惑います。
セレットはゲドに、太古の精霊が宿る宝石テレノンを見せ、石に触れて話しかけてみろという・・・
この辺り、ネタバレになるので書きませんが、この本の前半と話しがつながっています。

色々あって。テレノンで出くわした災厄からハヤブサに姿を変えて逃れたゲド。
あまりに長い間ハヤブサに身をやつしていたため、彼は人の言葉も忘れ、ハヤブサのようにしか物を見、考える事ができなくなっていました。
そんな彼が引き寄せられるようにたどり着いたのは、あのオジオン師匠の庵でした。
彼はゲドを元の姿に戻してやると、影にも名前はあるはずだと断言します。
これまで影に名前はなく、よって支配する術もないと逃げる一方だったゲド。
彼はオジオンに再会して、初めて影と向き合い、影を追い詰めることもできると気づくのです。
あぁ、この思考の逆転・・・さすがオジオン様!

「人は自分の行きつくところをできるものなら知りたいと思う。だが、一度は振り返り、向きなおって、源までさかのぼり、そこを自分にとりこまなくては、人は自分の行きつくところを知ることはできんのじゃ。川にもてあそばれ、その流れにたゆとう棒切れになりたくなかったら、人は自ら川にならねばならぬ。」

自ら川になる・・・学院の大賢人たちも教えられなかったこと。
ゲドはようやくとるべき道を知り、オジオンと真の師弟の絆で結ばれるのでした。
この章は、様々な面で人間らしいドラマがあって楽しめます。
この次の8.狩りも、また別の意味でドラマチックなのですが・・・(ちょっと怖い)

(まだつづく)





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Last updated  2006/09/26 04:24:36 AM コメントを書く
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