音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年08月08日
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絶頂期の圧倒的パフォーマンス


 ジョー・グルシュキー(Joe Grushecky)は、1948年ピッツバーグ生まれのロック・ミュージシャン。教師として働く傍ら、ストレートで力強いアメリカン・ロックのアルバム制作や精力的なライヴで知られた人物である。そんな彼の絶頂期は1990年代にあったが、ちょうど1990年代を締めくくる時期にリリースされたライヴ盤がこの『ダウン・ザ・ロード・アピース~ライヴ(Down the Road Apiece Live)』であった。

 収められたナンバーは、その当時に直近のアルバム作品だった 『カミング・ホーム』 (1998年)や 『アメリカン・バビロン』 (1995年)を中心にしつつ、ベスト選曲的な内容になっている。音源は、ピッツバーグの2か所でのライヴで、特別なステージというよりは、地元でのいつも通りの熱いパフォーマンスが収録されたといったようなライヴ盤に仕上がっている。

 熱いライヴ・パフォーマンスということで、全編が聴きどころではあるのだけれど、個人的好みでいくつか注目したい曲を挙げておきたい。1. 「ノー・ストリングス・アタッチト」 は、アルバム冒頭から熱いだけでなく演奏の安定感と力強さが印象的なパフォーマンスである。2.「ブランド・ニュー・キャディラック」では早くもその熱量が最大限に達し、圧巻の演奏を披露する。5.「イディオッツ・ディライト」や7.「ブラッド・オン・ザ・ブリックス」は演奏の安定感と円熟のヴォーカルがいい。

 8. 「エヴェリシングズ・ゴーイング・トゥ・ワーク・アウト・ライト」 は前年リリースの 『カミング・ホーム』

 12.「ダウン・ザ・ロード・アピース」は1940年代のブギ・ウギ・ナンバーで、チャック・ベリーの演奏でも知られるが、グルシュキーはローリング・ストーンズの演奏を通して知り、ライヴのエンディング曲として使用するようになったと語っている。本盤では、末尾に13.「オラ・ミ・アミーゴ」が収録されているが、こちらはライヴ本編とは別で、ボーナストラック的扱い。“ハロー・マイ・フレンド”を意味するスペイン語のタイトルが付けられているが、グルシュキーの自作ナンバーで、これもライヴでやると盛り上がりそうな1曲だと思う。


[収録曲]

1. No Strings Attached
2. Brand New Cadillac
3. Dark and Bloody Ground
4. Dance with Me
5. Idiot's Delight
6. How Long
7. Blood on the Bricks
Everything's Going to Work Out Right
9. Touch the Rain
10. Talking to the King
11. Pumping Iron
12. Down the Road a Piece
13. Hola Mi Amigo






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Last updated  2024年08月08日 06時53分18秒
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