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ヴォーカルよしギターよしの円熟の好盤 ロバート・クレイ(Robert Cray)は、1953年ジョージア州生まれの米国のブルース・ギタリスト。デビュー前から自身のバンド、ザ・ロバート・クレイ・バンド(The Robert Cray Band)を結成して活動し、1980年以降、いくつものアルバムを発表してきた。本盤『タイム・ウィル・テル(Time Will Tell)』は、2003年にリリースされた14枚目(共作含む)のアルバムである。 このロバート・クレイという人は、ブルースと言ってもトラディショナルなブルース一辺倒のイメージでは括れない。メンフィス調のR&B、ブルース、ソウルをベースにしつつも、多彩なアプローチを見せ、ホーンやストリングスなどを使用している。要するに、ブルースに根を張ってはいるけれども、ブルースに括られることを嘲笑うかのようにヴァラエティのある音楽を聴かせてくれる。そんな彼の特徴が本盤にはよく出ている。 その上で、本盤の注目点はヴォーカルとギターである。ヴォーカルは単にうまいというよりは、奥行きと深みがある。加えて50歳を迎えるリリース年の本盤からは、円熟味も十分に感じ取られる。その一方で、ギターは鋭く、冴えている。決して派手になるのではなく、着実に手腕を感じさせるギター演奏は、個人的に好みだったりする。 注目したい曲を私的な好みでいくつか挙げておきたい。1.「サバイバー」は、ヴォーカルの巧さと円熟味が最も感じられるナンバー。4.「アイ・ディドゥント・ノウ」もブルースらしさとは一見すると無縁にすら思えるヴォーカルの魅力を見せている。6.「ロッタ・ラヴィン」が何とも言えぬ円熟の歌心に溢れており、ギターソロもまたいい味が出ている。また、8.「スペア・サム・ラヴ?」は肩の力の抜けた軽妙なヴォーカルがいい。 音作りや曲のアレンジにおける工夫という点では、5.「ユア・パル」と9.「ディスタント・ショア」が特に注目の楽曲である。もちろん、これまでの楽曲や他の楽曲の随所に顔を出すギター演奏も、上述の通りシャープに決まっている。とりわけ上記の6.「ロッタ・ラヴィン」、7.「ワット・ユー・ニード(グッド・マン)」のギターソロ、さらには10.「タイム・メイクス・トゥー」の演奏は筆者のツボにささるものだったりする。[収録曲]1. Survivor2. Up In The Sky3. Back Door Slam4. I Didn't Know5. Your Pal6. Lotta Lovin'7. What You Need (Good Man)8. Spare Some Love?9. Distant Shore10. Time Makes Two2003年リリース。 【中古】CD Robert Cray Band Time Will Tell 2845152 Silverline 未開封 /00110 ↓こちらはLP盤(レコード)です↓ 【輸入盤LPレコード】【新品】ROBERT CRAY BAND / TIME WILL TELL (Colored Vinyl) (Limited Edition) (180gram Vinyl) (Red)【LP2026/5/8発売】(ロバート・クレイ) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.09.26
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21世紀のスターによるセカンド作 ナディア(Nadia)は、1983年、メキシコ、オアハカ出身の女性シンガー、女優。本名はナディア・イボンヌ・ロペス・アジュソ(Nadia Yvonne López Ayuso)で、本名の最初の部分をとってナディアというアーティスト名を名乗っている。 2002年、TVのリアリティショー(スター誕生的な企画)の『ラ・アカデミア』で第1期のファイナリストとなって注目を集め、翌年の同番組のスピンオフ番組にも出演してジャイールに次ぐ2位となった。同年にはセルフタイトルのデビュー盤も出され、一気に人気を得た。そのさらに翌年、2004年にリリースされたセカンド作が、本盤『コンティーゴ・シー(Contigo sí)』であり、プラチナ・ディスクを獲得する大きなヒットとなった。 1.「ポル・ケ(なぜ)」は、老若男女のメキシコ人受けしそうな王道のポップ調で、ナディアの歌唱力がよくわかる仕上がりになっている。2.「エル・アイレ・ケ・レスピーロ」もゆったりとした曲調がいい。アルバム表題曲の4.「コンティーゴ・シー(あなたとなら)」は、男性シンガーのジャイールとのデュエット。本盤からの第1弾シングルで、さらに当時のTVドラマの主題歌にもなり、大ヒットとなった。アコギが叙情感を出す5.「ピエドラ」の歌唱もいい。 アルバム後半では、9.「ノ・エス・クルパ・トゥジャ(あなたのせいじゃない)」や11.「ミ・プリメーラ・ベス」といったあたりが、ナディアの歌唱力がうまく生かされているという印象を受ける。なお、3.「スアベシート」は、アップテンポのナンバーだが、さらにそれをマリアッチ風のアレンジと演奏にした13.「スアベシート~マリアッチ・ヴァージョン」もアルバムの最後に収められている。[収録曲]1. Por qué2. El aire que respiro3. Suavecito4. Contigo sí (a dúo con Yahir)5. Piedra6. Soy para ti7. Mis ojos lloran por ti8. El teatro9. No es culpa tuya10. Perdón11. Mi primera vez12. No será13. Suavecito (version mariachi)2004年リリース。 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.09.23
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キューバの歌の魅力を伝える連作の一つ キューバ出身のシンガーソングライター、パブロ・ミラネス(Pablo Milanés,1943年生まれ、2022年没)は、“フィリン(Filin)”と題したアルバムを6作も残している。もちろん、フィリンというのは、サンドウィッチなどの中身(フィリング)のことではない。“感情”を表すフィーリング(feeling)をスペイン語風に表記したもので、1940年代から60年代に入る頃までキューバで流行した音楽のことをいう。 1970年代にデビューし、キューバ音楽の新しい流れを牽引したパブロ・ミラネスは、この“フィリン”を取り上げ、1981年に“フィリン”の第1作、1989年に第2作と第3作、1991年に第4作と第5作、さらには2008年に第6作を発表している。とにかく残した作品が多いアーティストということもあり(しかも作品によっては入手が難しい)、上記の6作全てを聴けてはいないのだけれど、ひとまずは、筆者に比較的なじみのある『フィリン3(Filin 3)』を取り上げる次第である。 基本的に、どの曲もシンプルなギターの弾き語り調による演奏と歌で、在りし日の楽曲を素直に歌い上げて伝えようとするものである。筆者のお気に入りをいくつか触れておくとすれば、1.「ラ・グロリア・ケ・エレス・トゥ(栄光とは君のこと)」、4.「デビー・ジョラール(僕は泣くべきだった)」、6.「ヌエボ・アマネセール(新たな夜明け)」、9.「エン・ラ・オリージャ・デル・ムンド(世界の果てで)」なんかが挙げられる。 ちなみに、2.「トゥ・ミ・デセンガーニョ(君に幻滅)」は収録曲のうちで唯一のパブロ・ミラネスの自作曲だが、不思議と他の曲に馴染んでいる。アルバム全体を通して、キューバ音楽の懐の深さがよくわかるとともに、それをシンプルな形で歌い上げるパブロ・ミラネスの実力が発揮された1枚ということになるだろうか。[収録曲]1. La gloria que eres tú2. Tú mi desengaño3. Rosa mustia4. Debí llorar5. En nuestra canción6. Nuevo amanecer7. Tú no sospechas8. Imágenes9. En la orilla del mundo10. Deja que siga solo11. Son de la loma *リイシューCD収録のボーナス・トラック1989年リリース。 ↓2枚組ベスト盤です↓ 【輸入盤CD】【新品】Pablo Milanes / Antologia Personal【K2021/11/12発売】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.09.20
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地味ながら滋味ある一枚 ザ・バンド(The Band)のアルバムの中で人気がない、あるいは印象が薄い一枚はと言うと、確実にこの『カフーツ(Cahoots)』という盤がその有力候補にな上がることだろう。ジャケットも地味だし、一般の認知度も他の作品に比べると低い。とはいえ、それが実は魅力的なのではないかと言いたいのが今回の記事である。 本盤は1971年にリリースされた。ライヴ活動は活発ながら、メンバー間の関係は既に摩擦が始まっており、曲作りにもかつてのように順調なわけではなかった。そうした状況のなか、アラン・トゥーサンを迎え、ホーンセクションを取り入れるなど新たな試みを実行に移したのがこの盤であった。 収録曲には、インパクトのある名曲然としたナンバーがある訳ではなく、どちらかというと地味なラインアップに見える。けれども、粒揃いで噛みしめると滋味あふれるキャラメルのような楽曲がさりげなく並んでいるとでも言えばよいだろうか。そんな中から、個人的に注目したいナンバーをいくつか挙げておきたい。 1.「カーニバル(ライフ・イズ・ア・カーニバル)」はトゥーサンによるホーンセクションの導入が印象的な1曲。うまく言葉にしづらいのだけれど、落ち着きがないように見えて落ち着いている雰囲気が、筆者的には妙にしっくりくるナンバーである。2.「傑作をかく時(ホエン・アイ・ペイント・マイ・マスターピース)」はボブ・ディランのナンバーで、ディラン自身の吹き込みでは「マスターピース」の邦題が付けられている。いかにもザ・バンドらしい演奏で、リボン・ヘルムのヴォーカルが冴える。5.「4% パント・マイム」は、ヴァン・モリスンがゲスト参加しており、彼とリチャード・マニュエルのヴォーカルの掛け合いが聴きどころとなっている。 元のLP盤では、6.「シュート・アウト・イン・チャイナタウン」以降がB面に当たる。アルバム後半の聴きどころと言えそうなのは、7.「ザ・ムーン・ストラック・ワン」。切なさが伝わるリチャードのヴォーカルに浸れる1曲である。続く8.「シンキン・アウト・ラウド」の演奏、9.「スモーク・シグナル」のヘルム節もそれぞれに魅力を秘めたナンバーだと思う。そして何よりも、11.「リヴァー・ヒム」のいかにもザ・バンドといった曲調と演奏は聴き逃がせない。 以上のように、決してインパクトがあるとは言えそうにないし、まったく派手でもないのだけれど、滋味に溢れた1枚だと思う。逆説的かもしれないが、きっとこの地味さこそが、ある意味でザ・バンドらしさとも言えるのだろう。そうした観点からすると、不人気盤だから、あまり知られていない盤だからなどといって『カフーツ』を避けて通るのはもったいない。むしろもっと積極的に聴かれてよい盤ではないかと思う。[収録曲]1. Life Is a Carnival2. When I Paint My Masterpiece3. Last of the Blacksmiths4. Where Do We Go from Here?5. 4% Pantomime6. Shoot Out in Chinatown7. The Moon Struck One8. Thinkin' Out Loud9. Smoke Signal10. Volcano11. The River Hymn1971年リリース。 カフーツ +5 [ ザ・バンド ] カフーツ 50周年記念エディション (2CDデラックス・エディション) [ ザ・バンド ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.09.16
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必聴の名曲を含むヒット盤 マイケル・マーフィー(Michael Murphey, 後にミドルネームを加えてマイケル・マーティン・マーフィMichael Martin Murpheyを名乗った)は、カントリー音楽のシンガーソングライターで、1945年にテキサス州ダラスに生まれた。1970年代以降、多くのアルバムを発表しているほか、ソングライターとしても知られ、グラミー賞にも何度もノミネートされた経歴を持つ。 本盤『ブルー・スカイ/ナイト・サンダー(Blue Sky-Night Thunder)』は、1975年に発表された4枚目のアルバム。全米アルバムチャートで18位、カナダで6位となり、彼のアルバムの中で最も商業的な成功を収めた作品である。 アルバムのセールスを牽引したのは、2つのシングル曲である。その一つである1.「ワイルドファイアー」は、キャッシュボックスで2位、ビルボードで3位という、彼の楽曲で最高となるシングル曲としての結果を残した。カントリーというよりは、AORっぽいバラード調で、非の打ちどころのない好曲。イントロとエンディングのピアノの叙情性も素晴らしく、1970年代を彩った有名曲の一つとして必聴の1曲である。 この曲と併せて聴きたい名曲が3.「デザート・ラット」。こちらも、カントリーというジャンルを越えて広く1970年代ポップスの中での秀逸ナンバーの一つに数えてもいいのではないかと密かに思ってみたりする。なお、もう一つのシングル曲は、2.「キャロライナと松林で」で、ビルボードのシングルチャートで21位となった。こちらはバンジョーも入ったカントリー調の演奏である。 本盤の魅力は、カントリー然としていない楽曲もうまく織り込んでアルバム作品に仕上がっている点にあるといえるのかもしれない。そうした意味では、カントリー・ロックとして面白い楽曲が複数収められており、5.「ブルー・スカイ・ライディング・ソング」や7.「シークレット・マウンテン・ハイドアウト」、さらには9.「ナイト・サンダー」は聴き逃がせない楽曲ということになるように思う。[収録曲]1. Wildfire2. Carolina in the Pines3. Desert Rat4. Wild Bird5. Blue Sky Riding Song6. Medicine Man7. Secret Mountain Hideout8. Without My Lady There9. Night Thunder10. Rings of Life1975年リリース。 【中古】 ブルー・スカイ・ナイト・サンダー/マイケル・マーフィー 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.09.13
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円熟期に入った好盤 マイケル・フランクス(Michael Franks)は、1944年カリフォルニア生まれの米国人シンガー。1970年代からコンスタントに作品を発表していったが、1990年代頃からは、ジャズのチャートに顔を出すようになった。元々、ジャズ・ミュージシャンを多く起用し、“ジャジー”な音楽を披露していたが、1999年、長年所属したワーナーを離れてソニー系のウィンダム・ヒルからリリースした『ベアフット・オン・ザ・ビーチ(Barefoot on the Beach)』は、円熟の境地に入った彼の安定感をよく示す作品だと言える。結論めいたことを先に言ってしまうと、マイケル・フランクを初めて聴くという人には、個人的に本盤はお勧めの1枚になると言いたくなる。この盤は、そんな好盤に仕上がっている。 プロデュースを担当したのは、チャック・ローヴとジミー・ハスリップ。前者はニューヨーク出身のジャズ・ギタリスト、後者は西海岸のジャズ・フュージョン・バンドであるイエロージャケッツのベース奏者である。また、マイケル・ブレッカー、スティーヴ・ガッドをはじめ一流のプレーヤーたちが録音に参加している。 アルバム全体として、20年以上のアルバム制作のキャリアの集積の上にある作品だと言えそうである。表題曲の1.「素足で海辺に」、2.「心のすべて」という冒頭の2曲は、フランクス節と言ってもいい淡々としたヴォーカルが現代的・都会的メロディとテンポで積み重ねられていく好曲で、一気にフランクス・ワールドに誘われる。3.「終わりのない愛」は、ヴァレリー・シンプソンとのデュエット。4.「青春の泉」はスティーヴ・カーンのギターがいい味を出している。 5.「君が微笑んだとき」は、再びフランクス節全開の曲で、テナーはマイケル・ブレッカーによる。6.「ダブル・トーク」の囁くようなヴォーカルもまた、フランクスの特徴・得意技である。7.「彼女のささやき」は、筆者的には上記の1.および2.と並んで本盤で特に好みのナンバーで、個人的に本盤のベスト3曲を挙げるならこれら3曲を選ぶと思う。 どちらかというと明るさを感じさせるソフトタッチの8.「スプリング・エイント・ヒア」を経て、ランディ・ブレッカーのトランペットが雰囲気を盛り上げる9.「雨のなかを」のような静謐で暗い情景を思わせるナンバーが続くあたりは、曲ごとに変わる景色を楽しむことができ、飽きることがない。10.「ミスター・スムース」はさりげなくヴォーカル力が発揮されている。11.「隠れる月のように」はフランクス節の美しいヴォーカルでアルバムを締めくくっている。[収録曲] ( )内は邦盤に記載の邦訳タイトル1. Barefoot on the Beach(素足で海辺に)2. Heart Like an Open Book(心のすべて)3. Now Love Has No End(終わりのない愛) [with Valerie Simpson] 4. The Fountain of Youth(青春の泉)5. When You Smiled at Me(君が微笑んだとき)6. Double Talk(ダブル・トーク)7. Every Time She Whispers(彼女のささやき)8. Why Spring Ain't Here(スプリング・エイント・ヒア)9. A Walk in the Rain(雨のなかを)10. Mr. Smooth(ミスター・スムース)11. Like Moon Behind a Cloud(隠れる月のように)1999年リリース。 【中古】CD Michael Franks Barefoot On The Beach BVCJ37566 BMG JAPAN Japan /00260 【中古】(CD)ベアフット・オン・ザ・ビーチ/マイケル・フランクス 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.09.10
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超絶人気の大ヒット作 ワム!(Wham!)は、イギリス出身で、幼なじみだったジョージ・マイケル(George Michael)とアンドリュー・リッジリー(Andrew Ridgeley)から成るデュオ。活動期間は1981~86年と短かったが、爆発的かつアイドル的な大人気を博した。 彼らのデビュー盤(1983年)は、イギリスで1位となったものの、まだアメリカでは人気に火は付かなかった。その翌年(1984年)にリリースされた本セカンド作『メイク・イット・ビッグ(Make It Big)』はイギリス、アメリカともでチャート1位の売り上げとなったほか、オーストラリア、日本、ニュージーランドなど世界各国でチャート1位の爆発的ヒット作となった。 1.「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」はその人気沸騰を牽引したシングル曲で、元気あふれるナンバー。この曲を含めてアルバムに先行してヒットしたシングルは3曲あり、残る2曲は、発売順に、8.「ケアレス・ウィスパー」と5.「フリーダム」。特に1.と8.は世界あちこちの国でシングルチャートの1位を席巻するヒットとなったが、1.や5.の明るいポップさだけでなく、8.のようなしっとりとしたバラード曲も提供できるのは、魅力的だった(なお、この「ケアレス・ウィスパー」は欧州各国ではジョージの単独名義の曲として発表された)。 その他の曲についても少し見ておきたい。2.「恋のかけひき」は、ビートの聴いた曲調ながらサビのメロディが印象的で、アルバム発売後にシングル・カットされ、大ヒットした。4.「消えゆく思い」は、「ケアレス・ウィスパー」に似た方向性の曲調で、曲を作るという面でのジョージの才能が生かされている。6.「イフ・ユー・ワー・ゼア」はアイズレー・ブラザーズの楽曲。7.「クレジット・カード・ベイビー」はミドル・テンポのポップ曲で、これもデュオのよさが生かされている。 全体としては、ヒット曲を集めたような感じもあって、必ずしも統一感があるアルバムではない。けれども、曲のヴァラエティ、特に明るいポップ調とバラード調の二つが軸になっていて、デュオの歌唱力がうまく表されている。そういう意味では、アイドル的で爆発的人気を得ていた彼らの青春のポートレートであるだけでなく、実力もきちんと知らしめる作品だったということも言えるのだろう。[収録曲]1. Wake Me Up Before You Go-Go 2. Everything She Wants3. Heartbeat4. Like a Baby5. Freedom 6. If You Were There7. Credit Card Baby8. Careless Whisper 1984年リリース。 メイク・イット・ビッグ [ ワム! ] 【輸入盤】Original Album Classics (3CD) [ Wham! ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2026.09.07
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2026.09.05
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ここしばらく続いたエルトン・ジョンの曲選(全15回)のリンクをまとめておきます。その下にはさらに過去の記事で取り上げた曲も並べておきます(いずれも動画付きのもののみ)。(その1) 「ロケット・マン(Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long, Long Time))」(その2) 「僕の瞳に小さな太陽(Don't Let the Sun Go Down on Me)」(その3) 「リーヴォンの生涯(Levon)」(その4) 「ダニエル(Daniel)」(その5) 「地平線の小鳩(Skyline Pigeon)」 (その6) 「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード (Goodbye Yellow Brick Road)」(その7) 「風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン)(Candle in the Wind)」(その8) 「古都の追想(Japanese Hands)」(その9) 「ビリーヴ(Believe)」(その10) 「悲しみのバラード(Sorry Seems to Be the Hardest Word)」(その11) 「メイド・イン・イングランド(Made in England)」(その12) 「愛を感じて (Can You Feel the Love Tonight)」(その13) 「布教本部を焼き落とせ(Burn Down the Mission)」(その14) 「王は死ぬものだ(The King Must Die)」(その15) 「ティッキング(母さんの言葉)(Ticking)」(以下、さらに前の過去記事です)「僕の歌は君の歌(Your Song)」「60才のとき(Sixty Years On)」「クロコダイル・ロック(Crocodile Rock)」「葬送~血まみれの恋はおしまい(Funeral for a Friend/Love Lies Bleeding)」「土曜の夜は僕の生きがい(Saturday Night's Alright for Fighting)」「ハイ・フライング・バード(High Flying Bird)」「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)」「タウン・オブ・プレンティ(Town of Plenty)」「ワード・イン・スパニッシュ(A Word in Spanish)」「恋のデュエット(Don’t Go Breaking My Heart)」(with キキ・ディー)「メリー・クリスマス(Merry Christmas)」(with エド・シーラン) ↓ベスト盤です↓ ベスト~ぼくの歌は君の歌 [ エルトン・ジョン ] 僕の歌は君の歌~エルトン・ジョン・グレイテスト・ヒッツ Vol.1 [ エルトン・ジョン ] グレイテスト・ヒッツ 1970-2002 [ エルトン・ジョン ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.09.03
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エルトン名曲選(その15、最終回) 10回のつもりが15回になりましたが、エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、今回をもって一区切りとしたいと思います。15曲目は、1974年のアルバム『カリブ』に収められた「ティッキング(母さんの言葉)(Ticking)」です。有名曲でもなく、シングルカットもされていませんが、同アルバムの締めくくりとなっている密かな名曲です。 まずは、アルバムに収録されたヴァージョンをお聴きください。 続いては、ライヴでの演奏をお聴きいただこうと思います。ライヴ映像ではなく、往時の写真等が出てくるビデオなのですが、1977年、ロンドンでのライヴのテイクとのことです。 最後は、2003年のライヴの様子をご覧ください。曲紹介に続き、貫禄の歌唱と演奏を見せている映像です。 エルトン・ジョンの名曲選、10回を予定していながら15回まで続けてみました。これでひとまずの区切りです。お付き合いくださり、ありがとうございました。[収録アルバム]Elton John / Caribou(1974年) カリブ +4/エルトン・ジョン[SHM-CD]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.09.02
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エルトン名曲選(その14) エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、続いてもう1曲、初期のアルバムからの楽曲を取り上げたいと思います。セカンド盤『僕の歌は君の歌』(原題はセルフタイトルの『エルトン・ジョン』)に収録され、同盤の末尾を飾るナンバーとなっています。まずはその曲、「王は死ぬものだ(The King Must Die)」のオリジナル・ヴァージョンをお聴きください。 この曲についてはずっと前(本ブログで動画が貼り付けられない仕様だった頃)に一度取り上げている(参考過去記事)のですが、今回は、せっかくの機会ですので、いくつかライヴでの演奏の模様をご覧いただこうと思います。 その過去記事の中でも言及した、1980年代のオーストラリアでのライヴ・テイクをご覧ください。メルボルン交響楽団との共演によるもので、この当時のエルトンの喉の具合はよくなかったのですが、それでもこの曲の魅力が存分に伝わる演奏だと思います。 続いてもう一つ。今回は、逆に時代をさかのぼって1971年のライヴ映像です。元のアルバムでの発表が1970年ですので、当時としては前年発表の作品からの楽曲をライヴで披露しているといった場面です。 [収録アルバム]Elton John / Elton John(僕の歌は君の歌)(1970年)Elton John / Live in Australia (エルトン・スーパー・ライヴ) (1987年) 【国内盤CD】【新品】エルトン・ジョン / 僕の歌は君の歌[+3] 僕の歌は君の歌 [ エルトン・ジョン ] 輸入盤 ELTON JOHN / LIVE IN AUSTRALIA [CD] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.09.01
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デビューからの勢いそのままのセカンド作 フォビア(Fobia)は、1990年にメジャーデビューしたメキシコのロックバンド。レオナルド・デ・ロサンヌ(ヴォーカル)とフランシスコ(愛称:パコ)・ウィドブロ(ギター)が中心になってメキシコシティで形成されたバンドで、1990年代に人気と名声を確立した。1997年にいったん解散したものの、2003年に復活し、現在に至っている。 本作『ムンド・フェリス(Mundo feliz)』は、1990年のデビュー盤(過去記事)に続き、1991年に発表されたセカンド作である。前作と同様に、パコ・ウィドブロがすべての曲のソングライティングを担当している。メンバーは前作と同じで、レオナルドとパコのほかは、ハビエル・ラミレス(愛称:チャ!、ベース)、ガブリエル・クリ(ドラムス)、イニャキ・バスケス(キーボード)である。 特に注目のナンバーは、2つのシングル曲。最初にシングル・リリースされた3.「カミーラ」は、曲がよいのはもちろんのこと、ヴォーカルがよいというところが筆者は気に入っている。2枚目のシングルとなった6.「エル・ディアブロ(悪魔)」は、曲としての完成度がとくに高いと思う。これら2曲はいずれもファースト作の「エル・ミクロビート(微生物)」や「ディオス・ベンディーガ・ア・ロス・グサーノス(芋虫に神の祝福あれ)」と並んでバンドを代表する楽曲となった。 本盤の収録曲のうち、他に筆者的に気に入っているものをあと少し挙げておきたい。冒頭の1.「ブリンカス(跳躍)」はその題名どおりの軽快なリズム感がいい。フォビアと言えば、詞の特異な世界観も特徴なのだけれど、本作でも2.「ペピニージョ・マリーノ(海のコルニションまたはガーキン[ミニキュウリのピクルス]」、5.「カミニトス・アシア・エル・コスモス(宇宙への小道)」などにそうした部分がよく表れている。8.「サクーデメ(私を揺さぶって)」はフォビアらしい音作りの工夫がなされていて、聴き逃がせない1曲だと思う。あと、表題曲の10.「ムンド・フェリス(幸福な世界)」も私的にはお気に入りのナンバーである。[収録曲]1. Brincas2. El pepinillo marino3. Camila4. El cerebro5. Caminitos hacia el cosmos6. El diablo7. La fecha especial8. Sacúdeme9. Mi pequeño corazón10. Mundo feliz11. Apachurrar el corazón1991年リリース。 ↓ベスト盤です↓ 輸入盤 FOBIA / ROCK LATINO (REMASTER) [CD] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.08.30
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エルトン名曲選(その13) エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、この辺りであらためて初期の作品群からの曲を取り上げてみたいと思います。今回は、「布教本部を焼き落とせ(Burn Down the Mission)」というナンバーです。サード・アルバムの『エルトン・ジョン3(Tumbleweed Connection)』に収録されていたもので、同盤を締めくくる曲になっています。 美しいピアノから始まるナンバーですが、中盤で一気に勢いづいてロック調になるなど、長尺ながら飽きさせない曲の展開です。上記のアルバムは米国の西部開拓時代をイメージした作品で、そうしたコンセプトの下で劇的な、かつ圧倒的な実力を発揮したナンバーということもあり、個人的にお気に入りの1曲です。 ライヴで披露しているシーンもご覧いただこうと思います。まずは、1970年のライヴ演奏の様子をどうぞ。 続いて、もう一つ。こちらはかなり最近(と言っても4年前)で、2022年のライヴ映像です。ドジャー・スタジアムでの演奏の模様です。 [収録アルバム]Elton John / Tumbleweed Connection(1970年、米では1971年) 【8/20〜抽選で最大10万ポイント対象※条件あり】エルトン・ジョン/エルトン・ジョン3 +2 【CD】 【輸入盤CD】【新品】Elton John / Tumbleweed Connection (エルトン・ジョン) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.29
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エルトン名曲選(その12) エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、1990年代の楽曲をもう一つ続けたいと思います。1994年に発表された「愛を感じて (Can You Feel the Love Tonight)」です。言わずと知れた映画『ライオン・キング』のテーマ曲です。 全米4位、全英14位というのがシングル曲としての最高位でしたが、映画の主題歌ということもあって、アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞し、さらには、グラミー賞の最優秀ポップ男性ボーカル賞にも輝きました。 ライヴでの演奏を二つほどご覧いただこうと思います。一つめは、その当時のものをということで、1994年、ロサンゼルスのグリークセンターでの演奏の模様です。 続いてもう一つ。こちらはもう少し後の映像です。発表から10年後の2004年、韓国はソウルでのライヴからの一コマとのことです。 [収録アルバム]Elton John, Tim Rice, et al. / The Lion King: Original Motion Picture Soundtrack(1994年)その他、エルトン・ジョンの各種ベスト盤等にも収録。 【中古】 ベリー・ベスト・オブ・エルトン・ジョン/エルトン・ジョン 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.27
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エルトン名曲選(その11) 不定期のエルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、10回を越えましたが、いましばらく続けたいと思います。今回は、前々回の「ビリーヴ」と同じ1995年のアルバムからのナンバーです。同アルバム表題曲の「メイド・イン・イングランド(Made in England)」です。 エルトン・ジョンの名曲というと、どうしてもバラード系の楽曲が多くなってしまいますが、ポップな楽曲にも彼の真骨頂を示すものがたくさんあります。この「メイド・イン・イングランド」もそういった楽曲の一つと言えるのではないでしょうか。 続いてはライヴ演奏の映像もご覧いただきましょう。まずは、リリースされた当時の1995年、ハリウッド・プラネットでのライヴ演奏の様子です。 さらにもう一つ、次は1998年、ナッシュビルでのライヴの映像です。 [収録アルバム]Elton John / Made in England(1995年) 【中古】 メイド・イン・イングランド/エルトン・ジョン 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.26
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ラテンの吟遊詩人たちへの入り口(後編) (前編からの続き) 注目の曲はというと、ほとんどすべてというほど有名曲が並ぶのだけれど、個人的好みでいくつか拾い上げてみたい。冒頭の1.「ヨランダ」は、本ブログでも繰り返し紹介済みのキューバのパブロ・ミラネスの代表曲の一つ。2.「ノ・ソイ・デ・アキー」はアルゼンチン出身のファクンド・カブラルの有名曲で、ライヴでの弾き語りで詞を紡ぐ歌唱がいい。 続く3.「人生よありがとう(グラシアス・ア・ラ・ビーダ)」は、メルセデス・ソーサの代表曲。4.「エン・ウン・リンコン・デル・アルマ」は、アルゼンチン出身のシンガーで、個人的にもお気に入りのアルベルト・コルテスの有名曲の一つである。 タニア・リベルターによる5.「アルフォンシーナと海」は、情緒感いっぱいの美声を楽しみたい。7.「ハシント・セノビオ」は、メキシコ人歌手のグアダルーペ・ピネーダのライヴでの歌唱で、この人のシンガーとしての巧みさが光る。8.「オイ・コミ・コン・ミ・アブエロ」は、メキシコ、オアハカ出身の作曲家でシンガーソングライター、フアン・サルバドールによるもので、個人的にお気に入りのナンバー。 キューバの大物シルビオ・ロドリゲスの10.「ウニコルニオ」は、英語にすると“ユニコーン”の意味で、幻想的な詞が筆者的にはお気に入り。11.「ポル・ティ」は,メキシコ出身の大物シンガーソングライター、オスカル・チャベスの楽曲。アマウリ・ペレスの13.「アクエルダテ・デ・アブリル」は、密かな名曲だと思う。 ラテンアメリカ系だけでなく、スペインのシンガーも含まれている。14.「キエロ・アブラサールテ・タント」は、ビクトル・マヌエルのさりげない好曲。17.「ノチェ・デ・ロンダ」のチャベラ・バルガス(本名イサベル・バルガス)は、中米コスタリカの出身でメキシコに帰化した女性シンガー。締め括りは、アルゼンチンの超大物アタワルパ・ユパンキで、18.「ロス・エヘス・デ・ミ・カレータ」である。 ちなみに、本編集盤はそのシリーズ第1作で、好評の結果、後に第2集、第3集がリリースされ、さらにはライヴテイク集やベスト集、DVD付きのものなども発売された。そのようなわけで、続編の盤も機会を見て取り上げたいと思っている。[収録曲] *( )内はアーティスト名。1. Yolanda (Pablo Milanés)2. No soy de aquí, ni soy de allá (Facundo Cabral)3. Gracias a la vida (Mercedes Sosa)4. En un rincon del alma (Alberto Cortez)5. Alfonsina y el mar (Tania Libertad)6. Pa'l que se va (Alfredo Zitarrosa)7. Jacinto Cenobio (Guadalupe Pineda)8. Hoy comí con el abuelo (Juan Salvador)9. Envidia (Eugenia León)10. Unicornio (Silvio Rodríguez)11. Por ti (Óscar Chávez)12. La flor de la canela (María Dolores Pradera)13. Acuérdate de abril (Amaury Pérez)14. Quiero abrazarte tanto (Víctor Manuel)15. Cardo o Ceniza (Chabuca Granda)16. La tristeza de mi mujer (Aldo Monjes)17. Noche de ronda (Chavela Vargas)18. Los ejes de mi carreta (Atahualpa Yupanqui)1999年リリース。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2026.08.25
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ラテンの吟遊詩人たちへの入り口(前編) トロバドール(Trovador, この単語の複数形が表題のトロバドーレス)とは、元来、フランス語のトルヴァドゥール、つまりは、フランス南部のオック語圏あたりで発達し、中世の西ヨーロッパ諸国に広がった吟遊詩人のことである。もちろん、ここでのトロバドールはそんな歴史的な古い話ではなく、もっと現代的なもののことを言っている。20世紀半ばからキューバで発展していったヌエバ・トローバ・クバーナ(“キューバの新たなトローバ”)、さらにはその直接的・間接的影響を受けながら中南米各地で独自の世界を作り上げたトローバと称される音楽の演じ手を指す。それがここでいう吟遊詩人“トロバドール”である。 さて、中南米の大衆音楽には、各地域の伝統(例えばメキシコのマリアッチ、アンデスのフォルクローレ、アルゼンチンのタンゴなど)に根差したり、それを新しく解釈したようなものもあれば、英米のロックやポップスのエッセンスを取り入れたもの(日本のJ-PopやJ-Rockのように、ある種、“地元化”した欧米音楽)などもあって、ある意味、多種多様な音楽が入り乱れている。そうした中で、一つの塊を成していて、こうしたコンピ盤にまで発展する一つのジャンルが“トローバ”ということになるのだろう。 とか何とか言って、若い頃、筆者はこの手の音楽には全く興味がなかった。けれども、ある頃からこうしたものも好きになり始めた。そしてこの手の音楽の幅を広げるきっかけとして繰り返し聴くことになった編集盤が、この『トロバドーレス(Trovadores)』であったというわけだったりする。 参加アーティストの国籍は様々である。キューバのパブロ・ミラネス(Pablo Milanés)やシルビオ・ロドリゲス(Silvio Rodríguez)、アルゼンチンのメルセデス・ソーサ(Mercedes Sosa)やアタワルパ・ユパンキ(Atahualpa Yupanqui)、メキシコのオスカル・チャベス(Óscar Chávez)、ペルー出身でメキシコを本拠地とするタニア・リベルター(Tania Libertad)、さらにはスペインのシンガーソングライターであるビクトル・マヌエル(Víctor Manuel)といった具合である。いずれも国際的に著名なアーティストで、スペイン語を話す諸国でよく知られた巨匠ばかり。曲も有名なものばかりが居並ぶ。 長くなりそうなので続きは後編で(曲目の情報等も後編に掲載しますので、そちらをご覧ください)。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2026.08.24
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エルトン名曲選(その10) 不定期で10回を目指してエルトン・ジョン(Elton John)の名曲をピックアップしてきました。今回が当初予定の10回目なのですが、まだまだ取り上げたい曲があり、終われそうにありません。というわけで、いましばらく、あと4~5回は続けるということにしようと思うわけですが、ひとまずはこの10曲目です。 「悲しみのバラード(Sorry Seems to Be the Hardest Word)」は、アルバム『蒼い肖像』に収録されたもので、シングルとしても全米6位になりました。こちらも過去記事で取り上げているのですが、動画をつけての改めての掲載です。 哀愁漂う悲しげなバラード曲で、恋人を失う切なさを歌い上げています。折角ですので、彼自身によるパフォーマンスも少しご覧いただこうと思います。 一つめは、1970年代後半、ドイツのTV出演時の演奏と歌唱です。ピアノの弾き語り形式で悲しげなバラードのよさがよく出ています。二つめは、1986年のオーストラリアでのメルボルン交響楽団と共演したライヴの映像です。こちらの方は、オーケストラの共演という特性を生かしたドラマチックな演奏が展開されています。 今回はもう一つ、この曲のリメイクです。2000年代に入ってデビューしたイギリスのヴォーカル・グループであるブルー(Blue)が2002年にエルトン・ジョンとの共演でこの曲を取り上げ、ヒットさせています。エルトン本人も登場するブルーのビデオクリップをご覧ください。 [収録アルバム]Elton John / Blue Moves(蒼い肖像)(1976年)Elton John / Live in Australia(エルトン・スーパー・ライヴ~栄光のモニュメント~)(1987年)Blue / One Love(2002年) 蒼い肖像/エルトン・ジョン[SHM-CD]【返品種別A】 【輸入盤CD】【新品】Elton John / Live In Australia (エルトン・ジョン) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.22
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エルトン名曲選(その9) エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、今回は過去に一度記事にしたものの(過去記事はこちら)、動画が貼り付けられない頃だったので、改めて動画とともに取り上げたい1曲です。 1995年のアルバム『メイド・イン・イングランド』に収録の「ビリーヴ(Believe)」という楽曲です。同盤の先行シングルとしてリリースされ、イギリスで15位、米ビルボードで13位となったナンバーです。 お聴きのように、オーケストラを使ったドラマチックなバラード曲です。何を“信じる(ビリーヴ)”かというと、“愛を信じる(アイ・ビリーヴ・イン・ラヴ)”と歌っています。“愛”といっても若い男女のラヴ・ソングというのではなく、戦争、親子、家族などがのワードが詞にちりばめられた“普遍的な愛”を歌っています。 ライヴでこの曲を披露しているところもご覧いただこうと思います。一つめは、リリース年の1995年、マジソン・スクエア・ガーデンでのライヴの模様です。 今回はライヴの映像をもう一つ。リリースから10年後の2005年、ラス・ベガスでのステージのパフォーマンスをご覧ください。 [収録アルバム]Elton John / Made in England(1995年) 【中古】Made in England / エルトン・ジョン c5286【中古CD】 【中古】 Made in England CD John, Elton / Elton John / Polygram UK [CD]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.21
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A)へ → つづき(B)・つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-Q)・つづき(R-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.08.20
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エルトン名曲選(その8) エルトン・ジョン(Elton John)の楽曲を取り上げていますが、今回は少し趣向を変えた選曲です。1988年のアルバム『REG-ストライクス・バック』に収められたナンバーで、特にシングル化されたものではありません。ポップな仕上がりのこのアルバムの中で、美曲といえばこの「古都の追想(Japanese Hands)」だと言えます。まずは、アルバム所収の音源をお聴きください。 原題からわかるように、日本がテーマになっています。邦題では“古都”となっていますが、歌詞に出てくるように京都、それも夏の京都を歌ったものです。Wind chimes(風鈴)、paper wall(障子?)、bamboo blinds(簾)、painted fan(うちわ?)といった具合に、オリエンタルな、欧米人には物珍しく神秘的なものが次々に詞に登場します。日本人的には、どこか誤解や美化を含んだ日本イメージではないかと思ったりもしますが、バーニー・トーピン(作詞者)は、エルトンと来日して京都で接待でも受けたのでしょうか。そんな余計なことも考えさせられるわけですが、ともあれ、曲の美しさという意味では、隠れた名曲と呼んでもいいように思うわけです。 でもって、この曲のライヴ映像はないかと探してみたのですが、どうも見つけられませんでした。マイナーな曲なので、ライヴではあまり披露されたことがないのかもしれません。その代わりと言っては何ですが、プローションビデオなるものが目にとまりましたので、エルトン自身の姿とともに、ご覧ください。 [収録アルバム]Elton John / Reg Strikes Back(1988年) 【中古】 REG−ストライクス・バック/エルトン・ジョン 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.19
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エルトン名曲選(その7) 前回の「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」と同じ『黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)』からのナンバーです。「風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン)(Candle in the Wind)」です。アルバム発表の翌年、1974年にシングルカットされてイギリスで11位となりました。 曲の邦題からもわかるように、ノーマ・ジーンことマリリン・モンローに捧げられた楽曲です。モンローが亡くなったのは1962年のことですので、その死から10年以上後に作られたナンバーということになります。 さらに10数年の時が流れ、1987年、この曲は再びシングルとして発売されてヒットしました。この時の邦題は「キャンドル・イン・ザ・ウインド(風の中の火のように)」で、オーストラリアでのライヴ(こちらのライヴ盤)の音源でした。イギリスで5位、アメリカで6位というシングルのチャート上の成績を残しています。この時のヴァージョンをお聴きください。 さらに、このナンバーのずっと後のライヴ演奏もご覧いただこうと思います。2005年、ラスベガスでのステージの模様で、在りし日のモンローの姿が大スクリーンに映し出されるという演出です。 ところで、1997年、この曲のリメイクが発表され、大きな注目を集めたことを記憶している人も多いことでしょう。邦題は「キャンドル・イン・ザ・ウインド 〜ダイアナ元英皇太子妃に捧ぐ(原題:Candle in the Wind 1997)」というものでした。この表題からもわかるように、同年に亡くなったダイアナ妃に捧げたもので、作詞者のバーニー・トーピンが改作して追悼曲としたものでした。こちらについては、一度過去記事で取り上げていますが、改めてこのリメイク・ヴァージョンもお聴きください。 [収録アルバム]Elton John / Goodbye Yellow Brick Road(黄昏のレンガ路)(1973年)Elton John / Live in Australia(エルトン・スーパー・ライヴ~栄光のモニュメント~)(1987年)Elton John / Something About The Way You Look Tonight/Candle In The Wind 1997 (In loving memory of Diana, Princess of Wales) (1997年、シングル盤) 黄昏のレンガ路 [ エルトン・ジョン ] 輸入盤 ELTON JOHN / LIVE IN AUSTRALIA [CD] 【中古】 【輸入盤】Something About The Way You Look Tonight/Candle In The Wind 1997/エルトン・ジョン 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.17
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グループ名義ながらバトラーのソロ作的な一枚 1960年代半ばから後半にかけて、フォークロックのムーヴメントで欠かせない役割を果たしたザ・ラヴィン・スプーンフル(The Lovin' Spoonful)は、1967年の第4作発表後にジョン・セバスチャンが脱退したことをきっかけに、バンドとしては終焉を迎えることになった。トータルでわずか数年間という短い活動期間だったが、実は後になって出されたベスト盤とは別に、これよりも後の1968年にもう一枚、ラヴィン・スプーンフル名義の盤が発表されている。それが本盤『革命(Revelation: Revolution '69)』というわけである。 契約の関係上、バンド名義になったという事情でもあったのか、“ラヴィン・スプーンフルの名義盤でありながら、ラヴィン・スプーンフルの作品ではない”という不思議な盤となった。というのも、実質的な内容は、バンドのメンバーだったジョー・バトラーのソロ作と言えるものだからである。実際、ジャケットには“ザ・ラヴィン・スプーンフル・フィーチャリング・ジョン・バトラー”と記されている。リード・ヴォーカルは大部分が彼の担当になっており、曲作りは外部のソングライターによるものが多い。また、セバスチャン脱退後の残っていたメンバー(スティーヴ・ブーン、ジェリー・イェスター)には、声がかかることはなく、バトラーがセッション・ミュージシャンたちと吹き込んだものとなっている。このような事情から、ラヴィン・スプーンフルの作品としては、カウントされないことが多い。また、チャートインしなかったこともあって、その存在すら忘れられがちなアルバムだったりする。 以上のようなわけで、ジョン・セバスティアン主導のラヴィン・スプーンフルのサウンドを期待してはいけない。とはいえ、これはこれで時代の雰囲気を湛えたアルバムとして聴きごたえがあるのではないか、というのが筆者の意見だったりする。いくつか注目したい曲を挙げておこう。 1.「響愕の空(アメイジング・エアー)」は、当時のバトラーがやりたかった音楽とはこれなのかと思わせる曲調と音作り。2.「前進あるのみ(ネヴァー・ゴーイング・バック)」は 、キングストン・トリオのジョン・スチュワートによるナンバーで、シングルとして発売された(ビルボードのチャートで73位の結果だった)。この曲なんかにはどこかラヴィン・スプーンフルらしさの残滓も残されているように思えたりする。 4.「昨日(オンリー・イエスタデイ)」は、素朴さがいい味を出しているさりげない好曲。7分にわたる長尺でバトラー自作の5.「戦争ごっこ(ウォー・ゲームズ)」は、ドラマ仕立てになっていて、ベトナム戦争という当時の社会背景から生まれたメッセージだと言える。表題曲の8.「黙示:革命'69(リヴェレーション:レヴォリューション'69)」は2分半ほどの短い楽曲だが、これもまたカウンターカルチャー(対抗文化)全盛の社会背景から生まれた典型的な楽曲と言えそう。 こうして通して聴いていくと、やはりこの盤には統一感があるとは言い難い気がする。とはいえ、時代の雰囲気を伝える盤であるとともに、実験的音作りは聴き込めば聴き込むほど楽しめる一枚でもあるように思う。[収録曲] *( )内は邦盤の邦訳タイトル1. Amazing Air(響愕の空)2. Never Going Back(前進あるのみ)3. The Prophet(予言者)4. Only Yesterday(昨日)5. War Games(戦争ごっこ)6. (Till I) Run with You(君と進もう)7. Jug of Wine(ジョッキ一杯のワイン)8. Revelation: Revolution '69(黙示:革命'69)9. Me About You(君なしの僕に)10. Words(真実のしるし)1968年リリース。 ↓現在は絶版のようです↓ 【中古】 革命〜アライヴ&ウェル・イン・アルゼンティーナ/ザ・ラヴィン・スプーンフル ↓LP盤です↓ ザ・ラヴィン・スプーンフル feat. ジョー・バトラー レベレーション:レボリューション '69 VG+ ビニール LP 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.08.16
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エルトン名曲選(その6) 不定期でお届けしているエルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、今回は1973年発表のアルバム『黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)』から、個人的に特にお気に入りの1曲です。 アルバム表題曲の「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード (Goodbye Yellow Brick Road)」です。アルバムはイギリス・アメリカのいずれでもチャート1位となり、この曲もシングルとしてイギリスで4位、全米で2位という人気ぶりでした。 秀逸な楽曲ですが、高音部分なども考えると、ライヴでの再現性は容易ではないナンバーとも言えるように思います。実際、ある程度の年齢からのエルトン・ジョンのライヴでは、必ずしも元のヴァージョンに囚われない形での歌唱になっていっています。今回は、1980年代のまだ若かった(30歳台だった)頃のライヴをご覧ください。1984年、ウェンブリー・スタジアムのステージで、その当時、VHSやLDで映像化されたものです。 最後にもう一つ、この曲はビリー・ジョエルによっても取り上げられています。彼のライヴで披露されたりしたほか、2人が共演する機会というのもありました。2000年、マディソン・スクエア・ガーデンでのエルトンのライヴにビリー・ジョエルがゲストとして登場した際の映像をご覧ください。英と米それぞれのポップ/ロック界を代表するピアニストかつシンガーの共演です(個人的には、この“ビリー・ジョエル節”の「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」も何気に気に入っています)。 [収録アルバム]Elton John / Goodbye Yellow Brick Road(黄昏のレンガ路)(1973年)Elton John / Night and Day Concert(1984年、VHS/LD)Elton John / One Night Only–The Greatest Hits(2000年) 黄昏のレンガ路 [ エルトン・ジョン ] 【輸入盤CD】【新品】Elton John / One Night Only (エルトン・ジョン) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.15
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有名ヒット曲を含むバンド唯一のアルバム作品 クリスタ・ガジ(Crista Galli)は、1980年代半ばにメキシコシティ近郊の衛星都市シウダー・サテリテで誕生し、急速に注目を集めたバンド。1990年、ヤマハのバンド・エクスプロージョンにも来日し、日本武道館で演奏したという。1993年にセルフ・タイトルのデビュー盤『クリスタ・ガジ(Crista Galli)』をリリースし、メキシカン・ロックの有名・定番曲の一つをヒットさせた。けれども、シーンに登場後の活動期間は長くなく、1995~1996年にバンドは分裂して解散した。結果的に、後の編集盤を除くと、本盤が彼らの唯一のアルバム作品ということになる。 オープニング曲の1.「ヌンカ(ディガス・ノ)(決してノーと言わないで)」からも窺えるように、適度なポップさを持ったロックが彼らの身上である。3.「バホ・ラ・ルナ(月の下で)」は、エアプレイを通じて広く浸透し、メキシカン・ロックの定番曲として定着したナンバー。どこか妖しさを醸し出しながら哀愁あるメロディが展開されていくこのナンバーは、本盤の収録曲中でナンバーワンの必聴曲である。 6.「アレーナス・デル・シレンシオ(沈黙の砂)」も、このバンドらしさがよく出た好ナンバーで、聴き逃がしてはならない1曲だと思う。ギターをメインにしてロックサウンドを強調するのではなく、ポップな音作りも躊躇なく取り入れ、それでいてロック・バンドとしての調和と体裁はきちんと保っているのが、上記3.の成功の要因でもあり、この6.を魅力的で美しい曲に仕上げている要素ではないだろうか。 9.「カリシアス・デル・ビエント(風のやさしさ)」と10.「デ・ソンブラ・エン・ソンブラ(陰から陰へ)」もなかなかよくできた楽曲。前者は、アップテンポでギター演奏も印象的。対して、後者はまったりとしたやや妖しい雰囲気で、上の3.や6.に通ずる楽曲である一方、独自の世界観をロック音楽に落とし込んでいくという点で、同じ頃にメキシコのロック界で台頭していったカイファネスと通底するところがあるようにも感じられる。なお、後の再発CDには、“2009年リミックス”と記された3.「バホ・ラ・ルナ」の別ヴァージョン(これについても過去記事にリンクあり)も収録されている。[収録曲]1. Nunca (digas no)2. Cayendo desde el cielo3. Bajo la Luna4. Herederos del imperio5. En el viejo parque6. Arenas del silencio7. Cilindrero8. Flores de nube9. Caricias de viento10. De sombra en sombra11. Hierba mala12. Bajo la Luna -remix 2009-1993年リリース。 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援よろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.13
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エルトン名曲選(その5) エルトン・ジョン(Elton John)曲選、前回記事の「ダニエル」のシングル盤B面に収められたのが今回のナンバーです。つまり、ヒット曲ではないし、アルバムにも収録されていないけれども、シングルB面として発表され、表舞台ではないところでキラリと光る名曲といった風情の楽曲です。「地平線の小鳩(Skyline Pigeon)」というのがその表題ですが、この邦題は現在では「スカイライン・ピジョン」というカタカナ表記に改められているようです。 でもって、この楽曲、実は『エルトン・ジョンの肖像(Empty Sky)』という、彼のデビュー盤で一度披露されていました。上の音源のピアノ中心のものとは異なり、当時(1968~79年)に録音されたヴァージョンは、ハープシコードが使われていました。こちらのヴァージョンもお聴きください。 元のヴァージョンも美曲ではあるのですが、「ダニエル」と同時期(『ピアニストを撃つな』のセッション時)に録音された“1972年ヴァージョン”の方が洗練度が一段上がっているような気がします。 ちなみに、この“1972年ヴァージョン”はブラジルで大きな人気を得て、1973年に同国でもっとも人気を得た楽曲の第4位だったとのこと。そのようなわけで、2017年のブラジル、サンパウロでのステージでの演奏をご覧いただこうと思います。 [収録アルバム]Elton John / Lady Samantha(1980年) ←1972年ヴァージョンを収録。Elton John / Rare Masters(イエス・イッツ・ミー〜レア・トラックス)(1992年) ←1972年ヴァージョンを収録。Elton John / Empty Sky(エルトン・ジョンの肖像)(1969年) ←オリジナル・ヴァージョンを収録。 【中古】 レディ・サマンサ/エルトン・ジョン 【中古】 rare masters(イエス・イッツ・ミー〜レア・トラックス)/エルトン・ジョン エンプティ・スカイ(エルトン・ジョンの肖像) [ エルトン・ジョン ] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.11
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エルトン名曲選(その4) エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選を不定期で更新していますが、今回は、1973年のヒット曲です。同年発表のアルバム『ピアニストを撃つな』からのシングル曲で、全米ビルボードのチャートで2位となった「ダニエル(Daniel)」です。 上記のアルバムからは「クロコダイル・ロック」とこの曲の2つがシングルとしてヒットしましたが、前者がノリのいい曲なのに対し、この「ダニエル」はじっくり聴かせるタイプの曲です。 とはいっても、ただ美しい曲というだけではありません。詞の内容は、決して軽くないものです。作詞者のバーニー・トーピンが語っているところでは、故郷のテキサスに戻ってきたベトナム帰還兵のことを扱ったもので、戦争から戻った人たちを思いやる何かを書きたかったとのことです。帰還兵である兄を弟という目線から語っている歌詞がなかなか素晴らしく、盲目になった兄の目は死んでしまったけれど“僕よりもずっと見えているのだね”というくだりや、傷を癒すためにスペインへ旅立つ兄の乗った飛行機を見送るシーンなどは実に印象的です。 ライヴでのパフォーマンスを2つほどご覧いただこうと思います。一つめは、1979年、モスクワ公演の模様です。このライヴは、ソ連で最初の西側アーティストによるコンサートとして話題になったものでした。続いてもう一つは、2007年、エルトンの60歳記念のニューヨークMSG(マジソン・スクエア・ガーデン)でのステージです。 [収録アルバム]Elton John / Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player(ピアニストを撃つな)(1973年)Elton John with Ray Cooper / Live from Moscow 1979(2019年) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.10
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ルンバ・フラメンカによるビートルズ曲をいくつか 前回の記事でロス・ローリン(Los Rolin)の『ルンバ・ビートルズ!(Por rumbas)』なるアルバムを取り上げました。その特色がある程度は言葉で伝わったことを願いますが、やはり実際にお聴きいただくのがいいだろうということで、彼らの演奏シーンを少しご覧いただこうと思います。 まずは、彼らのビートルズ・カバーを代表する曲として、アルバムのオープニング・ナンバーとなっていた「ヘルプ!(Help)」です。 ヴォーカルのパコ・アギレラ(Paco Aguilera)のキャラの濃さが際立っていますが、他のメンバーもなかなか面白いです。ギターや打楽器に集中するメンバーだけでなく、コーラスに加えて”踊り担当”のメンバーもいます。映像自体はTVショーか何かのものだと思われますが、もし仮にスペインに観光旅行でもし、期せずして現地でこんなショーに巡り合えたなら、などと想像すらしてしまいます。そんなことが起きたならば、生涯忘れ得ぬ旅になること間違いなしといった感じの衝撃度です(笑)。 さらに別のステージも見てみましょう。まずは、次の映像をご覧ください。 「イエロー・サブマリン」(スペイン語なので「スブマリーノ・アマリージョ」)から始まりますが、アルバムにも収められているメドレーになっています。「シー・ラヴズ・ユー」~「ミッシェル」~「愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)」~「オール・トゥゲザー・ナウ」~「イエスタデイ」と進んでいきます(この映像のものは、英語ではなく、スペイン語ヴァージョンで歌っています)。 見つけられた映像はそう多くなかったので、動く姿はここまでなのですが、折角ですのであと2曲ほど音声だけでもお聴きください。なかなか渋めの選曲の「アイ・シュッド・ハブ・ノウン・ベター(恋する二人)(I Should Have Known Better)」、そして正統派な選曲の「オール・マイ・ラヴィング(All My Loving)」です。 [収録アルバム]Los Rolin / Por rumbas(ルンバ・ビートルズ!)(1991年) 【中古】 ルンバ・ビートルズ! CD ロス・ローリン / ロス・ローリン / エピックレコードジャパン [CD]【ネコポス発送】 【中古】 ルンバ・ビートルズ! CD ロス・ローリン / ロス・ローリン / エピックレコードジャパン [CD]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.09
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ふざけてる? いやいや大真面目に… ルンバ・フラメンカ(英語での表現からフラメンコ・ルンバとも呼ばれる)は、キューバのルンバとスペインのフラメンコの融合から生まれた音楽のことを言う。このジャンルで大胆にもビートルズをカバーしてしまったというのが、1991年にリリースされた『ルンバ・ビートルズ!(Por rumbas)』というアルバムである。ビートルズのカバーは星の数ほどあれども、これだけ個性が強いのはなかなかお目にかかれない1枚だと感じる。 さて、ロス・ローリン(Los Rolin)は、男性5人と女性3人から成る8人組のグループ。メンバーのほとんどはその当時20歳台の若いメンバーだった。スペイン人が中心のようだが、南米チリの出身者やジプシーの血を引く人物などが含まれている。ビートルズの定番曲・有名曲を中心に取り上げ、一部にスペイン語ヴァージョンも含まれるものの、基本的には英語で歌っている。 冒頭の1.「ヘルプ!」からして、元気いっぱいの勢いで押していく演奏。メンバー最年長(当時30歳)のパコ・アギレラ(Paco Aguilera)の、ややダミ声で、スペイン語訛りの強い英語のヴォーカルが聴き手の耳に残る。2.「シー・ラヴズ・ユー」に進むと、このルンバ・フラメンカの演奏がビートルズの楽曲のアレンジとして、“なるほど、このようになるのか”と聴き手は思い始める。そして、3.「イエロー・サブマリン」に至ると、このスタイルでひたすら押しまくっていくのだということを聴き手は確信し始める。 実際、4.「イエスタデイ」や5.「ノーホエア・マン(ひとりぼっちのあいつ)」、さらには6.「アンド・アイ・ラヴ・ハー」という、ビートルズ・ナンバーとしてはじっくり聴かせるタイプの楽曲が続く場面でも、ひたすらルンバ・フラメンカのノリである(ただし、哀愁を漂わせるという場面では、フラメンコ的な要素がうまく作用している部分もあるように思う)。8.「ビートルズ・メドレー」では、他の収録曲と重なる楽曲が含まれているが、ルンバ・フラメンカという器に様々なビートルズ・ナンバーを放り込んでチャンポンにしたというのがよくわかる。 他のナンバーも見ていくと、7.「アイ・シュッド・ハブ・ノウン・ベター(恋する二人)」は、王道とは異なる意外な選曲。さらに、目を引く曲として、10.「オール・マイ・ラヴィング」と13.「サムシング」がある。これら2曲は、どちらも彼らの音楽性を原曲に合わせていくというのではなく、原曲が彼らの演奏するルンバ・フラメンカにだんだん飲み込まれていくというのが見えて面白い。なお、スペイン語で歌っている曲として、11.「ミ・グラン・アモール・レ・ディ(アンド・アイ・ラヴ・ハー)」、12.「ソコーロ!(ヘルプ!)」、14.「スブマリーノ・アマリージョ(イエロー・サブマリン)」、そして15.「スパニッシュ・ルンバ・ビート」(スペイン語ヴァージョンのビートルズ・メドレー)があるが、これらを聴くと、主に英語で歌った理由がわかるような気がする。スペイン語の詞だと、彼らの音楽になり過ぎてしまうのである。その意味で、ビートルズの楽曲であるという部分を維持しつつ、ルンバ・フラメンカでこれらの楽曲を表現するには、案外、英語の方が具合がよかったということになるのかもしれない。[収録曲]1. Help2. She Loves You3. Yellow Submarine4. Yesterday5. Nowhere Man6. And I Love Her7. I Should Have Known Better8. Medley (Yellow Submarine, She Loves You, Michelle, All You Need Is Love, All Together Now, Yesterday)9. Ob-La-Di-, Ob-La-Da10. All My Loving11. Mi gran amor le di (And I Love Her) 12. ¡Socorro! (Help)13. Something14. Submarino amarillo (Yellow Submarine) 15. Spanish Rumba Beat1991年リリース。 【中古】西CD Los Rolin Por Rumbas COL4693392 CBS/Sony 未開封 /00110 下記ランキングに参加しています。お時間のある方や 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いいたします! ↓ ↓
2026.08.08
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エルトン名曲選(その3) エルトン・ジョン(Elton John)の曲をお届けしていますが、今回は時計の針をさらに巻き戻して、「ロケット・マン」の前年に当たる1971年に発表されたナンバーです。「リーヴォンの生涯(Levon)」というタイトルの曲で、アルバム『マッドマン』に収められています。 1971年発表の上記アルバムは、前後の作品と比べるとセールスは控えめで、この「リーヴォンの生涯」もシングル・リリースされたもののさほど大きなヒットとはなりませんでした(全米24位が最高位だったようです)。有名曲というよりは、隠れた名曲的な存在と言ってもよいかもしれません。貧しい家庭にクリスマスの日に生まれたリーヴォンという男の人生を歌にしたもので、“彼はリーヴォンになるのだ(He shall be Levon)”というフレーズ(単に未来形のwillではなく、運命が決まっているかのようにshallが使われている)が印象的です。 続いては、その当時のこの曲の演奏シーンもご覧いただこうと思います。BBCのスタジオでこの曲を披露している映像です。 実はこの曲、筆者はトリビュート・アルバムでのジョン・ボン・ジョヴィのカバーで最初に知りました。過去記事で取り上げてはいるのですが、こちらの歌唱(これがなかなかの名唱です)も追加で載せておきます。 [収録アルバム]Elton John / Madman across the Water(1971年) マッドマン/エルトン・ジョン[SHM-CD]【返品種別A】 【送料無料】[枚数限定][限定盤]マッドマン【50周年記念スーパー・デラックス・エディション】/エルトン・ジョン[SHM-CD+Blu-ray]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.06
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エルトン名曲選(その2) エルトン・ジョン(Elton John)の名曲選、続いては、1974年のアルバム『カリブ』に収録された「僕の瞳に小さな太陽(Don't Let the Sun Go Down on Me)」というナンバーです。同盤からの先行シングルとして発売され、全米2位、イギリスでも16位とヒットしました。 後のライヴステージの模様もご覧いただこうということで、次の動画です。2000年、MSG(ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン)でのライヴで、『ワン・ナイト・オンリー』という表題でライヴ・アルバム、DVD化されたステージでの演奏です。 最初の発表からこのライヴまでの間、四半世紀ほどの年月が流れていますが、その間で、実はこのナンバーは、米・英いずれものチャートであらためて1位を獲得しています。それは、1993年のことでした。ジョージ・マイケルのライヴにエルトンがゲストとして登場し、共演したウェンブリー・アリーナでのライヴ・テイクがシングルとして発売されました。このヴァージョンがヒットし、さらにはグラミー賞にもノミネートされるなどしました。 [収録アルバム]Elton John / Caribou(1974年)←オリジナル・ヴァージョンを収録Elton John / Elton John One Night Only -The Greatest Hits(2000年)←上記のライヴ・ヴァージョンを収録Elton John / Live in Australia(エルトン・スーパー・ライヴ~栄光のモニュメント~)(1987年)←別のライヴ・ヴァージョンを収録Elton John / Duets(デュエット・ソングス)(1993年)←ジョージ・マイケルとの共演ヴァージョンを収録 【国内盤CD】【新品】エルトン・ジョン / カリブ[+4] 【中古】デュエット・ソングス / エルトン・ジョン 【中古】 エルトン・スーパー・ライヴ〜栄光のモニュメント/エルトン・ジョン 【中古】洋楽DVD エルトン・ジョン・ワン・ナイト・オンリー (ビクターエンターテイメント) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.05
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここしばらくの記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A)へ → つづき(B)・つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-Q)・つづき(R-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 次のランキングサイトに参加しています。応援くださる方は、バナーを クリックお願いします! ↓ ↓
2026.08.04
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エルトン名曲選(その1) エルトン・ジョン(Elton John)は、言わずと知れたイギリス出身の大物ミュージシャン。1969年のデビュー以降、数多くのヒットを残しているのに加え、2019年の映画『ロケット・マン』では、その人となり、人生の苦悩についても広く知られるようになりました。 そんなエルトンの曲を本ブログでは折に触れて取り上げてきましたが、まだまだ不十分という気がずっとしていました。そのようなわけで、まとめて10曲ほど、動画とともに取り上げてみようと思い立った次第です。不定期で1曲ずつ、ここ数週のうちに10回の更新を予定していますので、よろしければお付き合いください。 まずは、上述の映画の表題にもなった「ロケット・マン(Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long, Long Time))」です。1972年にイギリスで2位(米ビルボードでは6位)となったヒット曲で、アルバム『ホンキー・シャトー』に収録されています。 ライヴ演奏の様子もご覧ください。まずは、その当時、1972年のロンドンでのライヴ・パフォーマンスです。そして、その次は、時は流れて2010年代、貫禄のステージでの演奏をご覧ください。 [収録アルバム]Elton John / Honky Château(1972年) 【国内盤CD】【新品】エルトン・ジョン / ホンキー・シャトー[+1] ホンキー・シャトー(50周年記念エディション) [ エルトン・ジョン ] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.08.04
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人気絶頂期の最大セールス作 1980年代、フィル・コリンズ(Phil Collins)は多忙なミュージシャンだった。バンド(ジェネシス)での活動、ソロ・アーティストとしての成功、さらにはプロデュースの仕事や他アーティストとの共演など活躍の場はとにかく広かった。ソロ・アーティストとしては、第3作の『フィル・コリンズIII(ノー・ジャケット・リクワイアード)』(1985年)が大きなヒットを記録していたが、これを上回るセールスと人気を集めたのが、第4作となる『バット・シリアスリー(…But Seriously)』(1989年)だった。 フィル・コリンズのヴォーカリストとしての魅力が際立つ曲が多く並んでいるだけでなく、その内容や共演者などにも注目すべき点が多い。本盤からはいくつもの曲がシングルとしても発売された(リリース順に7., 6., 4., 3., 2., 1.)が、大きなヒットとなったのは、何といっても7.「アナザー・デイ・イン・パラダイス」。全米で1位、イギリス2位のほか各国チャートで軒並み1位ないしは2位という大ヒット曲となり、1980年代後半を代表する名バラードとして知られるようになった。これに次ぐヒットとなったのは、全米3位となった6.「雨にお願い(アイ・ウィッシュ・イット・ウッド・レイン・ダウン)」で、この曲の演奏にはエリック・クラプトンも参加している。これら2曲は、楽曲そのもののよさはもちろんのこと、フィル・コリンズのヴォーカリストとしての力量が存分に発揮され、彼のキャリアの中でも上位の名曲と言えるように思う。 本盤は、個々の楽曲のメッセージ性にも注目したいものが多く含まれている。上記のヒット曲7.「アナザー・デイ・イン・パラダイス」は、ホームレスを取り上げて貧困問題に目を向けた内容で、美曲である一方で詞の内容は重い。2.「悲しみのザッツ・ザ・ウェイ」は、北アイルランド紛争をテーマにし、5.「カラーズ」は、南アフリカの人種差別(当時、アパルトヘイトがまだ続いていた)を取り上げている。これら2曲も決して激しい曲ではなく、美しい曲と言えるのだけれど、いずれも内容は社会的で重いメッセージである。 他にも注目の曲は多いが、好みであといくつかだけ挙げておきたい。シングルにもなった3.「ドゥー・ユー・リメンバー」もなかなかの美曲。4.「ウェイ・トゥ・ヘヴン」は、前作の作風を引き継ぐという意味で非常に彼らしいナンバー。さらに、曲の美しさや完成度という点では、9.「オール・オブ・マイ・ライフ」や11.「ファーザー・トゥ・サン」、12.「ウェイ・トゥ・マイ・ハート」(こちらは映画『アパッチ』のテーマ曲)も外せない。フィル・コリンズのキャリアのピークを示すとともに、楽曲・歌唱面でも絶頂期を示す1枚と言えるように思う。[収録曲]1. Hang in Long Enough 2. That's Just the Way It Is 3. Do You Remember? 4. Something Happened on the Way to Heaven 5. Colours 6. I Wish It Would Rain Down 7. Another Day in Paradise 8. Heat on the Street 9. All of My Life10. Saturday Night and Sunday Morning11. Father to Son 12. Find a Way to My Heart 1989年リリース。 Phil Collins フィルコリンズ / ...But Seriously 【CD】 【中古】(CD)But Seriously/Phil Collins 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.08.01
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1986年発表のデビュー・アルバム ペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)は、ニール・テナントとクリス・ロウの2人から成るイギリス人ポップ・デュオ。1981年に結成され、1984年にデビューした。その後、現在までに数多くのヒット曲やヒット・アルバムを生み出しているが、その出発点となったのが、1986年発表のデビュー・アルバム『ウエスト・エンド・ガールズ(Please)』である。 本盤に先立ち、彼らは1984年にシングル「ウエスト・エンド・ガールズ」を発表するが、成功を得ることはなかった。翌1985年にレーベルを移して同じ曲の再録ヴァージョン(これが現行のヴァージョン)を発表し、英米ともにシングルチャートで1位という成功を収めた。このことにより、1986年に本盤がリリースされた。同ヴァージョンは本盤の2.「ウエスト・エンド・ガールズ」として収められた。なお、この楽曲は、2012年のロンドン五輪で披露されたことでも知られる。 「ウエスト・エンド・ガールズ」以外にもシングル発売は続き、人気を博した。発売順に、4.「恋はすばやく」、3.「オポチュニティーズ」、5.「サバービア」の3曲がこれに該当し、とりわけ「オポチュニティーズ」は全米10位、「サバービア」は全英8位というシングルチャート上の結果を残した。アルバム自体も、全英3位、全米7位の売り上げとなり、セカンド作(『哀しみの天使』)以降の快進撃に続いていくこととなった。 筆者の好みと独断で選ぶならば、ベスト・ナンバーは5.「サバービア」。次いで、3.「オポチュニティーズ」、2.「ウエスト・エンド・ガールズ」である。他に特に注目したい曲としては、1.「トゥー・ディバイディッド・バイ・ゼロ」、7.「今夜はフォーエヴァー」、11.「ホワイ・ドント・ウィ・リヴ・トゥゲザー」。それから、バラード調の10.「レイター・トゥナイト」も聴き逃がせない。本デビュー盤が彼らの最高作だとは必ずしも言えないかもしれないが、以降の一時代を築いた楽曲とサウンドの原型はしっかりと姿を現しているという、そんなアルバムだと思う。[収録曲]1. Two Divided by Zero 2. West End Girls3. Opportunities (Let's Make Lots of Money)4. Love Comes Quickly5. Suburbia6. Opportunities (Reprise)7. Tonight Is Forever8. Violence9. I Want a Lover10. Later Tonight11. Why Don't We Live Together?1985年リリース。 ウエスト・エンド・ガールズ [ ペット・ショップ・ボーイズ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.29
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アコースティック志向を強めたサード作 1960年代後半、ロンドンで結成されたレッド・ツェッペリンは、1969年にデビュー盤とセカンド盤を発表し、瞬く間に世界的バンドへと成長した。そんな彼らが1970年に発表した第三作が『レッド・ツェッペリンIII(Led Zeppelin III)』である。 本盤の特徴は、それまでのハードでヘヴィなロック・バンドのイメージを覆すことなく、アコースティックな側面を大幅にフィーチャーした点にある。前作の売り上げには達しなかったものの、アメリカ・イギリスともにおいてチャート1位となり、全米ビルボードでは4週連続、全英でも3週連続1位という記録を残した。 アルバム前半(LPのA面)からいくつかの曲を挙げながら見ていきたい。1.「移民の歌」は、本盤を代表する楽曲で、唯一のシングルカット曲。ハードなサウンドと荒々しい曲調がツェッペリンらしい好曲となっている。3.「祭典の日」は、ニューヨークをイメージした曲とのことで、親しみやすいリフ(ビートルズの「ゲット・バック」と類似しているなどと言われたりもする)が印象的な明るめのロック・ナンバー。4.「貴方を愛しつづけて」は、前作のアウトテイクをレコーディングし直したナンバー。個々のプレーヤーの魅力が絶妙に引き出され、かつ組み合わされていて、本盤収録ナンバーの中でも上位の出来ではないかと個人的には思っている。 アコースティック色が強まるアルバム後半(LPのB面)に移る。トラディショナル曲の6.「ギャロウズ・ポウル」は、レッドベリーによるヴァージョンを下敷きにしており、本盤で強く打ち出されているアコースティック志向を象徴する曲としては、筆者いちばんの好みのナンバーである。7.「タンジェリン」もアコースティック志向をよく表すナンバーとなっているが、元々はジミー・ペイジがヤードバーズにいた頃に作った楽曲とのこと。10.「ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー」は、トラディショナル曲とされているものの、実際にはブッカ・ホワイトの「シェイク・エム・オン・ダウン」というデルタ・ブルースの楽曲のカバー。まったく関係のない曲名に変更されているが、ロイ・ハーパーというのはイギリスのフォーク・シンガーで、この人物に敬意を表したナンバーとなっている。[収録曲]1. Immigrant Song(移民の歌)2. Friends 3. Celebration Day(祭典の日)4. Since I've Been Loving You(貴方を愛しつづけて)5. Out on the Tiles 6. Gallows Pole 7. Tangerine8. That's the Way 9. Bron-Y-Aur Stomp(スノウドニアの小屋)10. Hats off to (Roy) Harper1970年リリース レッド・ツェッペリン3 スタンダード・エディション [ レッド・ツェッペリン ] Led Zeppelin レッドツェッペリン / Led Zeppelin III (2014年リマスター)【再プレス】 【CD】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓
2026.07.25
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メロディアスな英HRバンドのデビュー作 ハートランド(Heartland)は、クリス・オージー(ウーズィー)を中心とする5人組で1991年にデビューした英国マンチェスターのバンド。そのデビュー盤が、このセルフタイトル作『ハートランド(Heartland)』である。 メロディアスなハードロック(“メロハー”などと呼ばれたりする)の典型で、ギターは澄んだサウンド中心で出しゃばらず、曲によってはキーボードの果たす役割も大きい。伸びのある技巧的ヴォーカルも印象的で、騒々しさよりは美しさや洗練を追及するといった志向を見せている。 1.「ティーチ・ユー・トゥ・ドリーム」は、オープニング曲らしく、とりわけ美しく端正に仕上げられている。3.「ドント・キャスト・ユア・シャドウ」は、ヴォーカルの技量がきれいに示された印象。バラード調の5.「ファイト・ファイア・ウィズ・ファイア」も、ヴォーカルの実力を生かした楽曲となっている。 ハードロック感のやや強い楽曲としては、6.「ザット・シング」がいい。8.「ペーパー・ハート」もヴォーカルを前面に出した熱唱系の楽曲だが、何気にギターのカッコよさがスパイスになっている。さらにこの8.の路線を推し進めたかのような9.「パラダイス」も目を引く。 実は、本盤のリリース当時、筆者はリアルタイムでこのアルバム聴いて、少し物足りなさを感じた。おそらく、それはハードロックを甘めにやっているという印象からそう感じたのだろう。けれども、何十年か経って聴き直してみると、こういうある種の“上品さ”も案外悪くないという気がする。[収録曲]1. Teach You to Dream2. Carrie Ann3. Don't Cast Your Shadow4. Real World5. Fight Fire with Fire6. That Thing7. Walking on Ice8. Paper Heart9. Paradise10. Promises1991年リリース。 ハートランド [ ハートランド ] Heartland / Heartland 【CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.21
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10年ぶりながら変わらぬ健在なジャーニーの世界 ジャーニー(Journey)は、1973年にサンフランシスコで結成されたバンド。当初はプログレッシヴ・ロックを志向したバンドだったが、1970年代後半のスティーヴ・ペリー(ヴォーカル)の加入以降、路線を変更し、1980年代にかけて商業的成功を積み重ねた。 けれども、『Raised On Radio〜時を駆けて』(1986年)のヒットを最後に、すでにソロ活動を始めていたペリーは脱退し、ジャーニーの活動は止まってしまう。そこからさらに10年の歳月が流れ、1996年に届けられたのが10枚目となる本作『トライアル・バイ・ファイアー(Trial by Fire)』だった。メンバーが再結成して成功を収めたものの、この黄金期のラインナップは体調不良の問題でペリーが脱退して、結局、ジャーニーはメンバーを変えて存続していくことになった。 『トライアル・バイ・ファイアー』は全米3位を記録したわけだが、その内容はというと、1980年代のきらびやかな音作り、大衆受けするメロディと作風が見事に復活したと言えるものだった。冒頭の1.「メッセージ・オブ・ラヴ」は、「セパレイト・ウェイズ」を彷彿とさせるギターがカッコよく、まさしくジャーニー復活を印象づける楽曲に仕上がっている。3.「ラヴ・ア・ウーマン(ホエン・ユー・ラヴ・ア・ウーマン)」は、シングルとして全米ビルボードで12位、カナダのチャートでは3位のヒットを記録した楽曲で、ジャーニーらしさ全開のバラードである。 他に注目したい曲もいくつか挙げておきたい。4.「イフ・ヒー・シュッド・ブレイク・ユア・ハート」はサビが印象的なジャーニーらしい1曲。7.「ドント・ビー・ダウン・オン・ミー・ベイビー」や10.「ホエン・アイ・シンク・オブ・ユー」、11.「イージー・トゥ・フォール」や13.「イッツ・ジャスト・ザ・レイン」といった楽曲は、いかにもなバラード調で、ジャーニーのこうした側面が好きな人にとっては、確実に聴きどころとなりそうな部分である。 個人的に気になるナンバーとしては、9.「カラーズ・オブ・ザ・スピリット」とアルバム表題曲の14.「トライアル・バイ・ファイアー」。前者については、異世界へ誘うような曲調と演奏が気に入っている。後者は、絵アルバムのエピローグ(終章)的なナンバーで、幻想的な雰囲気が筆者には響く。なお、15.「ベイビー・アイム・リービング・ユー」はクレジットされていないシークレット・トラックで、レゲエ調のノリが不思議な1曲となっている。[収録曲]1. Message of Love2. One More3. When You Love a Woman4. If He Should Break Your Heart5. Forever in Blue6. Castles Burning7. Don't Be Down on Me Baby8. Still She Cries9. Colors of the Spirit10. When I Think of You11. Easy to Fall12. Can't Tame the Lion13. It's Just the Rain14. Trial by Fire15. Baby I'm a Leavin' You [シークレット・トラック]1996年リリース。 【輸入盤CD】【新品】Journey / Trial By Fire (ジャーニー) 【中古】 トライアル・バイ・ファイアー/ジャーニー ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.18
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米国南部のR&Bサウンドの奥深さの一端を伝える盤 スタックス(Stax)といえば、1957年から1975年代に存在したレーベルで、メンフィス・ソウルやサザン・ソウルなどのレコードを世に送り出した。同レーベルの多くのセッションを支えたバンドが、ザ・マーキーズ(The Mar-Keys)である。ちなみに、このバンド名は、元々は“侯爵”を意味するマーキス(Marquis)から変更されたものとのことである。 メンフィスの高校の同窓生を中心に結成され、白人黒人の混成バンドで、サックス3名という編成のグループだった。上記レーベルのセッション・ミュージシャンとして多くの演奏を残しているが、1961年、スタックス制作の最初のアルバムは、このバンドによる『ラスト・ナイト!(Last Night!)』という作品だった。 先行して発売されたシングル「ラスト・ナイト」は全米3位、R&Bチャート2位というヒットとなった。とはいえ、インスト・バンドということも含め、本盤全体としては、広く大衆受けする楽曲が並んでいるというわけでは必ずしもないかもしれない。それにもかかわらず、この1枚を通してとにかく米南部のディープな演奏が満載なのである。 1.「モーニング・アフター」は、そのディープさの片鱗が序盤からうかがえる1曲で、2分余りでフェイドアウトして曲が終わるのがもったいないと思わせてくれる。ソウルでファンキーなという点では、3.「オールライト・オーケー、ユー・ウィン」、6.「ナイト・ビフォア」、10.「ホールド・イット」などが特に印象的。その一方、5.「ミスティ」は、ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナー(参考過去記事)の楽曲。かと思うと、11.「引き潮」のようなムード音楽の定番曲を演奏してみせたりもする。そして、アルバムを締めくくるのはヒット曲の12.「ラスト・ナイト」。米国南部音楽、R&Bの懐の深さが感じられる1枚だと思う。[収録曲]1. Morning After2. Diana3. Alright, O.K. You Win4. Sticks & Stones5. Misty6. Night Before7. About Noon8. One Degree North9. Sack O Woe10. Hold It11. Ebb Tide12. Last Night1961年リリース。 【中古】CD マーキーズ ラスト・ナイト! ODR6760 紙ジャケ /00110 【中古】 【輸入盤】Last Night / Do the Pop−Eye/Mar−Keys ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.15
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暫く間が空いてしまっていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ1カ月ほどの記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A)へ → つづき(B)・つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-Q)・つづき(R-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.13
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キンクス名曲選~PART III(その5) 第3弾をお届けしているザ・キンクス(The Kinks)の名曲選ですが、ひとまず最後となる5回目は、1980年代のナンバーです。「思い出のダンス(Don’t Forget to Dance)」という表題の楽曲です。 「思い出のダンス」1983年にリリースされたシングル曲で、チャート上の成績は全米29位という結果でした。大きく目立ったヒットというわけではありませんでしたが、その後、前年に全米6位だったシングル曲「カム・ダンシング」とともに、同年発表のアルバム『ステイト・オヴ・コンフュージョン』に収録されました。 まずは、この曲のビデオクリップをご覧ください。ストーリー仕立てですが、ところどころで映るレイ・デイヴィスおよびバンドの姿が現れ、円熟ぶりが垣間見える哀愁ある1曲です。 続いては、この曲のライヴ演奏もご覧いただきたいと思います。リリース当時(1980年代)のライヴのステージでの演奏です。ライヴだから盛り上がるというよりは、こうした楽曲をさらりと“聴かせる”というのが、レイ・デイヴィスらしさということでしょうか。 5回にわたって、キンクスの名曲選(第3弾)にお付き合いいただき、ありがとうございました。次回更新からは、再びいつものペースに戻って更新していこうと思います。[収録アルバム]The Kinks / State of Confusion(1983年)以下、過去のキンクス名曲選の記事をまとめておきます。~キンクス名曲選 PART I~(その1)「カム・ダンシング(Come Dancing)」(その2)「ミスフィッツ(Misfits)」(その3)「20世紀の人(20th Century Man)」(その4)「ヴィクトリア(Victoria)」(その5)「サニー・アフタヌーン(Sunny Afternoon)」~キンクス名曲選 PART II~(その1)「ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ(The Village Green Preservation Society)」(その2)「ウォータールー・サンセット(Waterloo Sunset)」(その3)「ネオンのまぶしさ(Underneath the Neon Sign)」(その4)「ローラ(Lola)」(その5)「スリープウォーカー(Sleepwalker)」~キンクス名曲選 PART III~(その1)「マスウェル・ヒルビリー(Muswell Hillbilly)」(その2)「ライフ・オン・ザ・ロード(Life on the Road)」(その3)「オーストラリア(Australia)」(その4)「デイズ(Days)」(その5)「思い出のダンス(Don’t Forget to Dance)」(本記事) ↓こちらのリンク先はLP盤です↓ 【中古】LP Kinks State Of Confusion AL88018 Arista /00260 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.11
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キンクス名曲選~PART III(その4) ザ・キンクス(The Kinks)の名曲選、今回は「デイズ(Days)」というナンバーです。1968年にシングル曲として発売され、イギリスではチャート12位という成績を残しました。その後、アルバム『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』の初期ヴァージョン(フランス、イタリアなどの大陸ヨーロッパとニュージーランドのみ)に収録されたものの、最終的な同アルバムには収められませんでした(現在のリマスター版には、ボーナストラックとして収録)。まずは本来のヴァージョンとアコースティックのヴァージョン(2018年に披露)をお聴きください。 個人的には、この曲のよさ、ヴォーカルが際立っていて、アコースティック・ヴァージョンの方をとくに気に入っています。さらに、1991年EPヴァージョンなるものもあり、こちらの方はEP盤『ディド・ヤ』に収録されています(アコースティク版に近い感じもあって、こちらも好みだったりします)。 なんだか今回は欲張ってしまっていますが、映像をもう一つ。レイ・デイヴィスによる2010年のパフォーマンスで、なかなか感動的なステージです。 [収録アルバム]The Kinks / The Kinks Are The Village Green Preservation Society(1968年) *初期ヴァージョンおよび後のリマスター版(ボートラ)に収録。The Kinks / Did Ya(1991年) *1991年EPヴァージョンを収録。 【中古】 ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ(紙ジャケット仕様)/ザ・キンクス 【中古】 ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ(デラックス・エディション)/ザ・キンクス 【中古】 Kinks キンクス / Did Ya 【CDS】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.09
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キンクス名曲選~PART III(その3) 3曲目は、『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』(1969年)に収められた楽曲です。表題からも窺えるように、このアルバムは、歴史に翻弄される一市民を主人公としたコンセプト・アルバムなのですが、その主人公アーサーはオーストラリアへ移住します(レイ・デイヴィスの義理の兄アーサーは実際に1960年代に豪州へ移住しています)。そのくだりで登場する楽曲が、この「オーストラリア(Australia)」です。 “大英帝国の衰退ならびに滅亡”というのは、歴史的背景を知っていてもイギリス人でない人にはあまり実感がイメージしづらいのだろうと想像します。イギリスの市民が、かつての植民地だったオーストラリアに移住する。つまりは国力を失った国の末路(実際、この当時はカリブ海の旧イギリス領も次々と独立していった時期でした)のようなものも含まれていて、国力を失いつつ今の日本を見ていると、なんだか微妙な感情も沸いてきたりします。 この楽曲のライヴ映像をと言いたいところですが、それらしきものは見当たりません。そのようなわけで、今回のもう1本は、なんともマニアックな方向に走ってしまいますが、オーストラリア向けシングル・ヴァージョンをお聴きください。元のアルバム収録のものが7分近い長尺ということもあり、シングルでは、思い切って短く編集されているというものです。 [収録アルバム]The Kinks / Arthur (Or the Decline and Fall of the British Empire)(1969年) 輸入盤 KINKS / ARTHUR OR THE RISE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE (REISSUE) [CD] 【中古】 アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡+10/ザ・キンクス ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.07
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キンクス名曲選~PART III(その2) 3シリーズ目となるザ・キンクス(The Kinks)の名曲選、2曲目は「ライフ・オン・ザ・ロード(Life on the Road)」です。1977年のアルバム『スリープウォーカー』のオープニングナンバーです。 一般には“ロックへの回帰”とされる時期のキンクスの作品なのですが、曲の展開や演奏といった面では、それまでのコンセプト・アルバム群で培われたいい部分が昇華された1曲だと感じています。 さて、この曲のライヴ演奏の様子もご覧いただこうと思います。1979年ですので、アルバム発表から数年後ということになりますが、プロヴィデンスでのライヴ・パフォーマンスとのことです。 余談ながら、この映像、不鮮明だし音もよくないのですが、個人的には、ぜひとも生で見てみたかった、という雰囲気に満ちたライヴです。[収録アルバム]The Kinks / Sleepwalker(1977年) 【輸入盤】スリープウォーカー(2024・リマスター) [ Kinks ] 【輸入盤】 Kinks キンクス / Sleepwalker (2024 Remaster) 【CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.07.06
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キンクス名曲選~PART III(その1) 久方ぶりになるのですが、ザ・キンクス(The Kinks)の名曲選をお届けしたいと思います。ビートルズ、ローリング・ストーンズをはじめとするブリティッシュ・ロック・バンドのうち、本邦ではいま一つ人気を得てこなかったキンクスですが、実は多くの名曲を生み出しているということで、5曲ほどお楽しみいただければと思います。 最初は、1971年リリースのアルバム『マスウェル・ヒルビリーズ』の表題曲(といっても、アルバム表題は複数形、曲の表題は単数形だったりするのですが)の「マスウェル・ヒルビリー(Muswell Hillbilly)」です。 カントリーロック風の演奏ですが、レイ・デイヴィスの歌心ある作者ぶりが光ります。余談ながら、上記のアルバムからのシングルは、世界的には「20世紀の人」だけだったのですが、この「マスウェル・ヒルビリー」は、日本に限っては、シングルとしても発売されたということなのだそうです。 映像をもう一つ。短い時間のものですが、1970年代後半、BBCのオールド・グレイ・ホイッスル・テストで収録された演奏シーンをご覧ください。 [収録アルバム]The Kinks / Muswell Hillbillies(1971年) マスウェル・ヒルビリーズ +2 [ ザ・キンクス ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.07.05
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これぞギターで表現するロック 1980年、エアロスミスを脱退してソロのプロジェクトを開始したジョー・ペリー(Joe Perry)。そんな彼がジョー・ペリー・プロジェクト(Joe Perry Project)としてリリースした2枚目の作品が、1981年の『忘れじのロックン・ロール(I've Got the Rock & Rolls Again )』だった。前作(過去記事)同様にデヴィッド・ハル(ベース)、ロニー・スチュワート(ドラムス)がメンバーに名を連ねるが、ボーカルはチャーリー・ファーレン(この人物は楽曲作りにも大きく貢献している)に交代し、プロデューサーも変更(前作ではジャック・ダグラスだったのが、今作ではブルース・ボトニック)されている。 前作に比べると、本盤には次のような特徴が認められる。まず、ロックン・ロールへの回帰とも言える傾向が見られ、真っ直ぐにロックしている楽曲が多いという印象を与える。そして、この特徴に伴うものとして、一つには、ジョー・ペリーのギター・プレイがわかりやすい形でより前面に出ていること、もう一つとしては、キャッチーな楽曲が増加していることが特徴になっているように思う。 オープニング・ナンバーの1.「イースト・コースト、ウェスト・コースト」(C・ファーレンの作)は、軽快かつしっかりロックしていて、おすすめの1曲。3.「忘れじのロックン・ロール」は、“ギターでロックン・ロールを表現する”というのはこういうことだ、と言わんばかりのギター・プレイ全開の演奏が聴きどころになっている。アルバム前半(LP盤のA面)では、5.「傷ついた戦士(ソルジャーズ・オブ・フォーチュン)」もギターのカッコよさに溢れている。 アルバム後半(かつてのB面)では、7.「俺たちのロック(リッスン・トゥ・ザ・ロック)」がキャッチーさと真っ直ぐなロックといういい按配の上に成立した好曲(こちらもC・ファーレンのペンによる曲だったりする)。あと、個人的には、10.「サウス・ステイション・ブルース」がなかなかの好みで、派手な印象の曲ではないかもしれないが、ギターに注目して聴きたい1曲だと思う。その他、この文中で触れられなかった楽曲も好曲揃いで、ロック好きには聴き逃がせない好アルバムだと言える。[収録曲]1. East Coast, West Coast2. No Substitute for Arrogance3. I've Got the Rock 'n' Rolls Again4. Buzz Buzz5. Soldier of Fortune6. TV Police7. Listen to the Rock8. Dirty Little Things9. Play the Game10. South Station Blues1981年リリース。 【中古】 忘れじのロックン・ロール/ジョー・ペリー・プロジェクト 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2026.07.02
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2026.06.29
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安定した歌唱の11枚目のアルバム ミハーレスことマヌエル・ミハーレス(Manuel Mijares)は、1958年メキシコシティ生まれのシンガー、シンガーソングライター。1980年代後半にメキシコのシーンに姿を現し、いくつものヒット曲で人気を得た。本盤『エル・プリビレヒオ・デ・アマール(El privilegio de amar)』は、こうして名声を得たミハーレスがEMIからユニヴァーサルへとレーベルを変えて最初にリリースした11枚目のスタジオ作で、1998年にリリースされた。 全体としてはあまり派手にならず、安定した歌唱を見せている。楽曲面では様々なライターの曲を取り上げつつ、自作曲もいくつか含むといった構成で、全12曲が収められている。 最初に注目なのは、アルバム表題曲の1.「エル・プリビレヒオ・デ・アマール」。アルバムの先行シングルとしてアルバム・リリースの前月に先行して発売され、当初はメキシコや中南米諸国で人気を博し、同名のテレビドラマの主題曲として使用された。さらに後にはスペインや米国でもヒットした。当時の妻ルセーロ(1997年に結婚し、2児が生まれたが、2011年に離婚している)とのデュエット曲となっている。 自作曲は2.「エストレージャ・ミア」、5.「テ・エストラーニョ」、11.「シ・トゥ・テ・バス」の3曲。筆者の好みからすると、2.と5.の2つがミハーレス節の利いた好バラードで、この人らしさがよく表れている。自作曲以外で、同じようにミハーレスらしい雰囲気がうまく歌唱に結びついたものとしては、7.「バモス・ペルディエンドレ・エル・ミエド」と12.「ソレダー」がおすすめだと思う。 全体として落ち着いたトーンではあるものの、4.「ジョ・テ・アマレー」や上記の13.「ミエンテス」(こちらはなぜかフラメンコ調の演奏)のようなアップテンポのナンバーも含まれている。その一方、しっとりじっくり歌い上げる楽曲もあり、とりわけ10.「ポル・アモール」では、本盤のハイライトの一つと言える熱唱を聴くことができる。[収録曲]1. El privilegio de amar2. Estrella mía3. Si ahora te me vas4. Yo te amaré5. Te extraño6. Puedes llamar7. Vamos perdiéndole el miedo8. Si me miras9. Me vendes y me recompras10. Por amor11. Si tú te vas12. La soledad13. Mientes1998年リリース。 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.06.26
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1989年リリースのヒット作 ダニエラ・ロモ(Daniela Romo)は、1959年メキシコシティ出身のシンガー、女優。アナ・ガブリエルに次ぐ成功を収めた女性シンガーと言われる。本盤『キエロ・アマネセール・コン・アルギエン(Quiero amanecer con alguien)』は1989年にリリースされ、国内チャート1位を獲得したヒット作である。アルバムからは5曲がシングル・カットされ、うち2曲はTVドラマ『愛のバラード(バラーダ・ポル・ウン・アモール)』の主題曲であった。 アルバム表題曲の1.「キエロ・アマネセール・コン・アルギエン」はその主題曲の一方で、のびのびとした歌唱が特徴の1曲。余談ながら、この頃の彼女のヒット曲で筆者的にもっとも印象に残っているのがこのナンバーだったりする。もう1曲は、5.「バラーダ・ポル・ウン・アモール」で、ドラマのタイトルそのままの曲名で、歌唱力を生かしたバラード曲となっている。 他に目を引く歌唱としては、3.「エクスプローラメ」もしっとり系バラードでシングル・カットされた。他にシングルとなった9.「ディメロ」と11.「ラ・ギルナルダ」はともにフアン・ガブリエルによるナンバーで、どちらも美曲。4.「ナダ・メ・ファルタ、ナダ・メ・ソブラ」は印象的なサビのポップ・ナンバーで好感が持てる。8.「ソロ・シエンプレ・トゥ」も伸びのあるバラードで、ダニエラの歌唱力が活かされている。[収録曲]1. Quiero amanecer con alguien2. La última en tu vida3. Explórame4. Nada me falta, nada me sobra5. Balada por un amor6. Una vez más7. Y cae la gota de agua8. Sólo siempre tú9. Dímelo10. Desnuda11. La guirnalda1989年リリース。 ↓ベスト盤(本盤の表題曲を含む)です↓ 【中古】CD Daniela Romo Mis Mejores Canciones /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.06.22
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40年以上を経て明かされたもう一つの『ネブラスカ』 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)が1982年にリリースしたアコースティック作『ネブラスカ』には、バンドで吹き込んだ音源があると長らく言われてきた。けれども、それが世間に公表されるまでには40年以上の年月がかかった。2025年に発売された『ネブラスカ’82 エクスパンデッド・エディション』に収められた1枚が、『エレクトリック・ネブラスカ(Electric Nebraska)』である。 全8曲、時間にして30分ほどなので、フルアルバムとして成立しないわけでもないが、分量的には少々物足りない(ただしバンドでの録音は全15曲あったという)。今般のこのエレクトリック・ヴァージョンと元の1982年リリースのアコースティック・ヴァージョンを二択にすれば、やっぱりアコースティックということになるだろう。けれども、長い年月を経て陽の目を浴びたこの音源を聴くと心が震える。そして、何よりも、完成度が高いことに驚かされる。 基本的に多くの曲は、元のアコースティック・ヴァージョンのアレンジを踏襲しており、それをバンドで演奏するというのは、ライヴ(例えばこちらのライヴ盤)でも披露されてきた。1.「ネブラスカ」や3.「マンション・オン・ザ・ヒル」に見られるようにエレクトリックさが最小限に抑えられている曲もあれば、エレクトリックならではの新しい魅力がある曲も含まれている。例えば、4.「ジョニー99」のイントロなんかは、本来の『ネブラスカ』よりもカッコよく惚れ惚れする。8.「生きる理由」はリズム感が出ることで、アコースティックとは違う魅力が生まれている。 他方、1982年リリースのオリジナルの『ネブラスカ』には収められていなかった楽曲も見られる。5.「ダウンバウンド・トレイン」は、1984年の『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』に収録されることになった楽曲だが、全く別の曲かと思うほどのアレンジ、激しい曲調と勢いに圧倒される。7.「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」も同名の盤の表題曲となったが、当初のアコースティック・ヴァージョン(参考過去記事)をベースにバンド向けアレンジを施した演奏となっている(曲の雰囲気は明るいロック調ではなく、陰鬱さを湛えた激しいロック調となっているが、よく聴くとドラムスが既に後のヴァージョンに近いものになっているのは興味深い)。ともあれ、単なるアウトテイクではないレベルの高さに驚かされる1枚と言えるだろう。[収録曲]1. Nebraska 2. Atlantic City 3. Mansion on the Hill 4. Johnny 99 5. Downbound Train6. Open All Night 7. Born in the U.S.A. 8. Reason to Believe 2025年リリース。 ネブラスカ '82 エクスパンデッド・エディション [ ブルース・スプリングスティーン ] Bruce Springsteen ブルーススプリングスティーン / Nebraska '82: Expanded Edition 【完全生産限定盤】(4CD+Blu-ray) 【BLU-SPEC CD 2】 ブログランキングに参加しています。時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓
2026.06.18
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