音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2025年11月28日
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テーマ: 洋楽(3569)
21世紀に入っても健在のフォガティ節


 ジョン・フォガティ(John Fogerty)は、1960年代末からCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のフロントマンとして知られ、1972年以降はソロで活動を続けた。ソロとしてヒット作やグラミー受賞など輝かしいキャリアを持つものの、本邦では一般の認知度はあまり高くないのかもしれない。そんな彼が2004年にリリースしたのが、この『デジャ・ヴ・オール・オーヴァー・アゲイン(Deja Vu All Over Again)』で、21世紀に入ってから彼にとっての最初のリリース作品となった。

 あくまで筆者の個人的印象なのだけれども、このジョン・フォガティという人はどうも“器用”とは反対側にいる人のような気がする。訴訟問題に端を発して音楽活動を休止したりしたのもそうなのだけれど、そもそも音楽表現がストレートで、一つのモチーフを広げて作品にし、それを1曲分の尺という一定時間(それが3分程度だったりすることも多い)に凝縮するという感じがするのである。それは、変な小細工や計算がないという意味でもある。本盤も、そういったフォガティらしさが表現されているのではないかと思ってみたりする。

 アルバム表題曲の1.「デジャ・ヴ」はミディアム・テンポでこの人のヴォーカルの魅力がうまく生かされた好曲。続く2.「シュガー・シュガー」も、余裕というかリラックス感のあるヴォーカルが魅力となっている。その一方で、還暦寸前とは思えない勢いのあるロック・ナンバーも本盤の中核となっている。3.「シーズ・ガット・バッゲージ」、4.「レーダー」、6.「ノーバディズ・ヒア・エニモア」、9.「ウィキッド・オールド・ウィッチ」、さらには10.「イン・ザ・ガーデン」といった楽曲は、1960年代末から1970年代初頭に活躍したバンド、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)を彷彿とさせる部分も多く見られる。ロカビリーの雰囲気も含め、古き良きロックの伝統を現代に伝える仕上がりになっている好盤であると同時に、“時代の生き証人”たるジョン・フォガティが21世紀に入っても健在であることを示した1枚だと言えるように思う。


[収録曲]

1. Deja Vu (All Over Again)
2. Sugar-Sugar (In My Life)
3. She's Got Baggage
4. Radar

6. Nobody's Here Anymore
7. I Will Walk with You
8. Rhubarb Pie
9. Wicked Old Witch
10. In the Garden

2004年リリース。




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Last updated  2025年11月28日 19時57分22秒
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