音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2026.09.26
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テーマ: 洋楽(3665)
ヴォーカルよしギターよしの円熟の好盤


 ロバート・クレイ(Robert Cray)は、1953年ジョージア州生まれの米国のブルース・ギタリスト。デビュー前から自身のバンド、ザ・ロバート・クレイ・バンド(The Robert Cray Band)を結成して活動し、1980年以降、いくつものアルバムを発表してきた。本盤『タイム・ウィル・テル(Time Will Tell)』は、2003年にリリースされた14枚目(共作含む)のアルバムである。

 このロバート・クレイという人は、ブルースと言ってもトラディショナルなブルース一辺倒のイメージでは括れない。メンフィス調のR&B、ブルース、ソウルをベースにしつつも、多彩なアプローチを見せ、ホーンやストリングスなどを使用している。要するに、ブルースに根を張ってはいるけれども、ブルースに括られることを嘲笑うかのようにヴァラエティのある音楽を聴かせてくれる。そんな彼の特徴が本盤にはよく出ている。

 その上で、本盤の注目点はヴォーカルとギターである。ヴォーカルは単にうまいというよりは、奥行きと深みがある。加えて50歳を迎えるリリース年の本盤からは、円熟味も十分に感じ取られる。その一方で、ギターは鋭く、冴えている。決して派手になるのではなく、着実に手腕を感じさせるギター演奏は、個人的に好みだったりする。

 注目したい曲を私的な好みでいくつか挙げておきたい。1.「サバイバー」は、ヴォーカルの巧さと円熟味が最も感じられるナンバー。4.「アイ・ディドゥント・ノウ」もブルースらしさとは一見すると無縁にすら思えるヴォーカルの魅力を見せている。6.「ロッタ・ラヴィン」が何とも言えぬ円熟の歌心に溢れており、ギターソロもまたいい味が出ている。また、8.「スペア・サム・ラヴ?」は肩の力の抜けた軽妙なヴォーカルがいい。

 音作りや曲のアレンジにおける工夫という点では、5.「ユア・パル」と9.「ディスタント・ショア」が特に注目の楽曲である。もちろん、これまでの楽曲や他の楽曲の随所に顔を出すギター演奏も、上述の通りシャープに決まっている。とりわけ上記の6.「ロッタ・ラヴィン」、7.「ワット・ユー・ニード(グッド・マン)」のギターソロ、さらには10.「タイム・メイクス・トゥー」の演奏は筆者のツボにささるものだったりする。


[収録曲]

1. Survivor
2. Up In The Sky

4. I Didn't Know
5. Your Pal
6. Lotta Lovin'
7. What You Need (Good Man)
8. Spare Some Love?
9. Distant Shore
10. Time Makes Two

2003年リリース。




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Last updated  2026.09.26 08:21:51
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