ダイビングガイドの屋久島移住日記

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ウミガメの紹介


カメも同じ爬虫類の仲間です。
ウミガメの仲間は7種で、このうち日本に産卵に訪れるのは、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種です。
例外もあり、オサガメが奄美大島で産卵したなどということもあります。
ウミガメの特徴

<甲羅(こうら)> 身を守る役割
背中側は暗い海底にまぎれるよう濃い色
腹部側は白っぽい色。白い腹部は海底から見ると明るい水面にまぎれて見づらいため、
外敵や獲物から身を隠してくれる。この配色パターンは青魚やサメも同じ。

<足> オールのようなひれ状でツメがある。特にオスのツメは立派。
前脚(ひれ)は、鳥が羽ばたくように動かし海中を進む。
後脚(ひれ)は、主に方向をかえるときの「かじ」の役目。
優雅に飛んで(泳いで)いるように見えても、結構速いんですよね。

<目> 
産卵前には沖の方で水面から顔を出し、その浜が適切な場所かどうかを確認したり、
上陸開始後も車のライトやタバコの火などの僅かな明かりをも察知したりと
結構見えているようです。
産卵しているときには涙を流します。
と言っても人間のそれとは違い、海中に住んでいるウミガメが、海水や食べ物に含まれている余分な塩分を、
目玉のうしろにある塩類腺から、高濃度の塩水として体外に排出しているのです。
産卵が苦しくて涙を流すのではないのですね。

<鼻> 
肺呼吸なので水中では息ができません。
起きているときは15分~20分おきに海面から顔をだして呼吸をします。
眠っているときは2時間ほど息継ぎをしなくても平気です。
子ガメは潜ることが苦手なので、海面にぷかぷか浮いたまま呼吸をしています。

<口> 
ウミガメは種類によって食べ物が違うので、口やあごの形が違います。
※歯が無いとはいえ、あごの力は強いので噛まれたら大変!

アカウミガメ:貝やカニなどの甲殻類が主食。
かたい貝を割って中身を食べるので、ペンチのように丈夫な口。

アオウミガメ:海藻・海草が主食のベジタリアン。
ちぎり取るようにして食べるので、あごには細かいデコボコが多くある。

タイマイ:主食のカイメンをつまみとりやすいように、鳥のくちばしのようにとがっている。

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