星が見える名言集

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Aug 5, 2007
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カテゴリ: 日記


 あるいは太陽の、あるいは星による輝きを、見る。
 だが泉に近づいて、近づいて近づいて近づくにつれ、土が腐り始め、
 足を腐った土に沈めながら泉をのぞき込んでみれば、汚れと闇を水底に見て、
 『偽物だ』と、彼らは、彼女らは、下を向いてつぶやくかもしれない。

 しかし誰かは、
 汚れと闇がすべてであるような底の土に、
 小さな草がゆらゆらゆられて生えていることに気づく。

 泉の周りの腐った土の、枯れて還って溶けていく土に、


 明瞭な、明瞭な、無のゆえの清浄さという異常さでも天国という虚無でもない、
 混沌ゆえに清浄なところの、何度も錬磨された緊張感あるあの歴史的な建造物のような、
 満たされた、何もないのに何かに満たされているような無の空間。

 海を思う。けれども、この木を、この木を、
 この木が、私の与えるものであり、私として与えられるものだ。
 海は、本当の命のリズムを思い出させる。
 海は母だ。誰もがそこから生まれてきた。誰もがそこに還る。

 生は木を育てることにある。何度も幾たびも繰り返され、
 少しずつ成長して腐敗して死んで生まれているこの木を。

 新しい海の創造ではないのだ。

 まだ、生命のリズムを与えることができない。」






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最終更新日  Aug 6, 2007 12:13:21 AM コメントを書く
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