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2008.09.27
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カテゴリ: お金の世界

エコノミストのリチャード・クー氏のコラムが載っていました。
8月下旬から数回にわたってのコラムです。

その最終回9月16日付けのコラムにこんなことが書いてありました。
当然書いたのは、この日付の前ですね。

今年2月に行われたG7で額賀財務大臣(当時)がポールソン財務長官に対して、
「早く資本投入をやるべきだ。」と言ったそうです。
これに対してポールソン財務長官は逃げ回ったとのことです。

これはポールソン財務長官が、公的資金の投入というのがどれだけ困難か判っていたからだそうです。


ポールソン財務長官はそんなことは百も承知だったのです。


おまけに米国の場合は、ウォール街の連中の給料は一般の米国人の100倍くらいあります。


米国証券会社のベア・スターンズを救済したときの米国議会の公聴会を、リチャード・クー氏はTVでみていたそうです。今年の3月のことです。
そこでみたのは、バーナンキFRB議長、スティール財務副長官、コックス証券取引委員会委員長、ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁の4人が、議員達からつるし上げを喰らっていた姿です。

「たった1社の証券会社がつぶれただけで、米国の金融システムが崩壊するまで、あんた達は何をしてきたんだ。昼寝でもしていたのか?」
と罵倒されていたそうです。


以上のリチャード・クー氏のコラムを読んで、非常に納得がいきました。
これからは私の推察です。

こんな状況で、公的資金をまたまた投入するということは絶対にできないし、頭の固い議員達を説得することはできない。
では、公的資金を投入することをやめるのか?
そんなことをしては「世界恐慌」へ突入するだけだ。どうするか?

「大きなショック」を与えるしかない。そこであのお○鹿な議員どもの目を覚まさせるしかない。

「絶対に公的資金はリーマンには投入しない!」 といい続けたのです。

そうして150年以上にわたる歴史を持つ「リーマン・ブラザーズ」が破綻しました。
この24時間前まで、ウォール街の上層部の人間でさえ、リーマンが破綻するとは思っている人間はほとんどいなかったはずです。
この日は9月15日です。

そうして案の定、これは世界中にショックを与えました。
その後、バーナンキFRB議長が「ハルマゲドン予言」で、議員達を脅かしました。
「もっとひどいことになるぞ。」と。
リーマンは 「いけにえ」 だったのです。公的資金を投入させるための。



更に私の推察です。
リチャード・クー氏はこんな程度のことは、ずい分前から分かっていたでしょう。
彼はどこに所属するエコノミストでしょうか?
野村総合研究所のチーフ・エコノミストです。

そうしてリーマン破綻後、リーマンのアジア部門、欧米・中東部門を買収したのは 『野村證券』 です。

見事なものです。

今日9月27日付けの「読売新聞」からです。
野村はリーマンの部門買収により、事業規模で欧米大手証券に迫った。
渡部社長は 「タイミングよく、迅速に動けた」 と、今回の買収戦を振り返った・・・(後略)

「タイミングよく」です。当然ですね。
ビジネスとはこうあるべきという、大変見事なものでした。(拍手です)
でもこれからが大変ですけれどね。





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Last updated  2008.09.27 21:30:50
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