雑な人生の雑な日記

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2008.10.19
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カテゴリ: 外国
貴重な友人とまたまた話をしていました。

「実はなぁ、俺はオバマは大統領になれない可能性が大きいと思うんだ。」

「えっ?だってお前、少し前にオバマで決まりと言っていたろう。」

「そりゃそうなんだ。政策面、カリスマ性、人気から言ってもマケインは駄目だ。」

「そうだろう。だって世論調査でもオバマ有利だって言っているし、ワシントン・ポストもオバマ支持を表明したってニュースで言っていたぞ。」

「そこなんだ。これがオバマとマケインが競り合っているというのなら、オバマが大統領になる可能性は高い。でもな、映画やTVドラマではなくて実際に黒人が大統領になるというのは違うんだよ。」

「なにが?」

「そりゃワシントン・ポストだってニューヨーク・タイムズだってCBSだってCNNだって絶対に言わないさ。それどころか一般のアメリカ人は人前ではまず言わないだろう。」

「なにをかね?」

「黒人への根本的な差別観さ。リベラルであればあるほど、知的レベルが高ければ高いほど公には『私は黒人を差別しています』とは言わないよ。親子や夫婦のあいだでもね。」

「そんなものかねぇ。」



「うーん。」

「それはオバマ支持を言ったワシントン・ポストの連中だって、心の底はわからないさ。というか本人達も気が付いていないかもしれない。」

「差別は根深いということか・・・。」

「 オバマの敵はオバマの肌の色なんだ。 これは相手がマケインだろうが誰であろうが同じことだよ。それに予備選の時はヒラリーが相手だった。ヒラリーは女性だ。オバマは黒人だ。どちらもハンディキャップを背負っていたから堂々と話題にできた。」

「確かにヒラリーは『ガラスの天井を破る』と言っていたねぇ。」

「そう。だが実際に本選挙が始まるとマケインはそんなことは話題にもできなくなった。当然だよ。言った瞬間に終わりだ。でも、11月が迫ればアメリカの白人の心になにが沸き起こるだろうか?」

「それがオバマが負ける理由だというのかね?」

「ああ、オバマが有利という報道が流されるたびに、オバマ支持だった白人の心理に葛藤が起きる。 そして実際に投票用紙にむかったら・・・そこに誰の名前を書くだろうかね 。」

「とすると、オバマに勝ち目はないのか?」



「それじゃ、もしオバマ有利となっていて、実際に選挙結果がでてマケインが勝ったらどうなる?」

「これはアメリカ人の心にものすごい傷ができるだろう。たぶん、民主党支持の白人は周囲の人間に『私はオバマに投票した』というだろうけれど、そんなことはないとみんなが知っている。誰も信用できなくなる。『人種差別反対』という建前が崩壊する。もちろん黒人の怒りは白人に向かうだろう。その他の有色人種、もちろん日本人も入るけれど、みんなが『ああ、やっぱりなぁ。』と思うだろう。」

「アメリカという国の持っている幻想が崩れるということか?」

「そうだねぇ。俺は11月までアメリカで何が起きるのか?アメリカという国が本当はどうなのかを注意してみているよ。日本のマスコミはその辺が全然わかっちゃいないけれどね。」

アメリカの祝日に「マーチ・ルーサー・キング・デー」というのがあるのを思い出しました。
そして「公民権法」を提案したのがジョン・F・ケネディ大統領でした。

そしてキング牧師暗殺の夜、インディアナポリスの黒人達の前で「私の兄も白人に殺された」と言って、怒る人々の心を静めたのはロバート・ケネディ民主党大統領候補でした。
そのロバート・ケネディも暗殺されました。
アメリカという国はスーパーマンや民主主義という切り口だけで語られる単純なものではありません。


【古本】アメリカの狂気と悲劇/落合信彦






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Last updated  2008.10.19 22:42:18
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