きまぐれきまじめ日記

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Oct 20, 2007
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カテゴリ: 本
11文字の殺人

東野圭吾 読破に一歩一歩近づいています。図書館からのいろいろ借りても、軽くどきどきしながら真っ先にページをめくります。

彼の作品の人物像は丁寧に書き込まれており、おもしろいです。
だから、短編よりも長編のほうが面白く感じます。

「もし、○○が●●だったら・・・」という状況があれば、そこから小説が自然に生まれるいうようなことをスティーブンキングが『小説作法』に書いています。東野さんの作品に登場する、それぞれどこかの方向に振り切った人々は、状況から自然に生まれてきたように思います。

登場人物は価値観が自分とは違います。聖なるものにはあまり関心をいただかない人々のようです。
神性をもつル・グウィン『西のはての年代記』の人物たちのほうが、私には目指すものが近しいように感じます。『トキオ』や『秘密』などは、ファンタジーとも言えますが、それはたまたまそんな状況に置かれてしまった人々にすぎません。彼の作品の中には、人間としての情愛を強く持ち、神を感じずに生きている人々が登場します。『容疑者Xの献身』の直木賞選評時の井上ひさし氏は、「(このようなことを)犯しておいて愛もへったくれもないではないか」と述べています。東野氏の描く愛は、情愛だと思います。だからこそ、殺人を犯してしまうのであり、推理小説としての構成が生かされるものになるのでしょう。

愛とは、無条件なものだと思います。誰の中にもあるもので、ただ気づかずに生きています。
それを見つけるには、自分の今もっている心を、いろんな方向にストレッチする必要があります。東野作品の中のおもいっきり振り切った人々は、自分の代わりを務めてくれているのだと思います。






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Last updated  Oct 25, 2007 07:25:05 AM コメントを書く


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ちあ89

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