ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2006年01月10日
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: ★★★★
以前はあまり好きになれなかったドナルド・バードが最近好きになってきた。どうしようもないダサダサなところがあるし、音がヘナっているときは「トタンペット」とでも形容したいような情けなさ。しかし、ツボにハマったときのバードはまさに神の降臨であり、ハードバップ・トランペットの鏡だったりする。マイルスやクリフォードのように偉い訳ではないし、クロスオーバーで一山あてちゃったりするけど、根っこはカッコいいハードバップで、美しいメロディーがあると歌い上げちゃったりする。そんなバードが愛らしく思えてきたのだ。

前置きが長くなったが、この作品はハンコックの参加によりバードがひと皮剥けた好演をしてしまった作品なのだ。ウェイン・ショーターも参加しているが、ショーターとバードは相性がいいとは思えない。バードにはマクリーンやモブレーのような恥ずかしげもないハードバッパーの方がお似合いで、ショーターのような小難しいサックスと一緒ではバードがいいところを見せられないからダメなのだ。しかし、1961年時点ではショーターよりバードの方が格上であり、ハンコックはバードのバンドで売り出し中の身。バードはリーダーとしてハリきった演奏を披露する。タイトル曲の"Free Form"では、バード以外のメンバーがポスト・バップに突入している中、バードひとりが苦戦する光景も見られるが、全体的にはバードが新しい感性を取り入れながらも「歌い上げてしまった」(特に"Night Flower")という嬉しい作品なのだ。こういう過渡期の隠れ家的作品を密かに楽しむのもファンの喜びなのである。

ちなみに、聴いているCDはRVG-Edition盤だが、音の力が素晴らしい。東芝EMIの1500シリーズでは絶対に聴くことのできないガッツのある音である。

猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)
Donald Byrd / Free Form (BlueNote)
Free Form





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最終更新日  2006年01月10日 23時43分40秒
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