代替可能な全ての人に

代替可能な全ての人に

2009.08.28
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カテゴリ: 切り抜き
『第三は暴君型。

 また、「暴君に仕えるのは、カン馬に乗るようなものだ」として、カン馬を乗りこなす秘訣を、こう伝授している。
 「うまく折り合いをつける必要はあるが、相手のペースに巻き込まれてはならない。大人しく仕えはしても、自分の信念を曲げてはならない。相手の言うことに決して逆らわないことだが、不正にだけは手を貸すべきではない」
 逆らうな、しかし自分のペースを守れというのだ。暴君に仕えるのは、確かに難しい。荀子は、さらにこう続ける。
 「もし相手の欠点を直したければ、相手の不安を利用すればよい。もし方針を変えさせたければ、相手の悩みを利用すればよい。また、君主としての心得を悟らせるには、相手の喜びを利用すればよい。取り巻きの小人どもを追い出すには、相手の怒りを利用すればよい。これが暴君を操縦する要諦である」
 こういう言い方には、「性悪説」に立つ荀子の醒めた眼が感じられるが、それはまた、厳しい現実を生きる大人の知恵であるのだ。』
(「中国古典の人間学」p278 守屋洋)


欠点を直す          ⇒相手の不安を利用

君主の心得を悟らせる     ⇒相手の喜びを利用
取り巻きの小人どもを追い出す ⇒相手の怒りを利用

実に勉強になります。





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Last updated  2009.08.29 00:14:32


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