Serendipity

2020.04.08
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カテゴリ: 翻訳について
私はこれまで、仕事、趣味、ボランティアなどを通して翻訳というものに長く携わってきました。

その一方、もともと洋画が好きで、小さい頃から、週末に父親が借りてくるレンタルビデオの洋画を家族みんなで見るという習慣がありました。

中学生になり英語を習い始めてからは、週末のレンタルビデオに加え、当時NHKで放送されていたセサミ・ストリートや海外ドラマを見たり、『ロードショー』などの映画雑誌を買って洋画情報を集めるようになり。

高校生になると、雑誌の試写会の懸賞に応募しては東京に試写会を見に行ったり(当時兄が買っていた月刊少年マガジンに掲載されていた懸賞には嘘のように頻繁に当選しました)、同じく洋画好きの友達と東京の小さな映画館に映画を見に行ったりするようになりました。当時は今のようなシネマコンプレックスがまだなかったので、マイナーな映画だったりすると東京でしか上映されないこともよくあったためです。

大学は、当時憧れの字幕翻訳家・戸田奈津子さんの母校でもある某女子大の英文科に入り、英語漬けの日々を送りました。授業が暇になってきた大学4年生の年には、1年間で100本の映画を見ました。英語と映画が大好きな大学生でした。




・・・・・・


……と、そんな感じの洋画好きだった私なのですが、翻訳を仕事にしはじめたころからでしょうか、 洋画を見るときの頭の使い方が変わってきている ことに気づきました。


小さい頃は、字幕を読むだけで精いっぱい。



翻訳を経験した今……。

洋画を見るときは、頭の中で 以下の4つの作業 をしています。

​
①ストーリーを追い、楽しみつつも……

②日本語字幕を読みながら……


③登場人物が英語では何と言っているかを確認し……


④英語の台詞と日本語字幕の比較・検討をする
​
​

……以上①から④の作業を、ほぼ無意識にやっています。

「こう言ったのを、こう訳したんだなあ……」

という感じで、 2時間の映画なら2時間の間ずっーと 、ストーリーを追いつつも、英語と日本語訳の比較をし続けています。


・・・・・・


実は、この映画の見方って、 ある種の職業病

きっかけは「最近なんだか洋画を見るのがおっくうになってきたなあ……なんでだろうしょんぼり?」と、ふと思ったこと。

そして、「英語と日本語のことを考えながら、役者の演技を味わったり、ストーリーを追ったりするの、すごい疲れるもんな~」……と内心ではそう思っていることに、気づきました。

本当にストーリーを楽しみたい映画だったら、 なんなら吹替で見たいわー 。吹替で見てしまえば、 英語と日本語を比較し続けるという邪念 からは解放されるので。


・・・・・・


蛇足ですが、最近、自分のなかで 英語そのものへの興味も減退しつつある ことに気づきました。

きっかけは、この前Amazonプライムで暇つぶしに見たニコラス・ケイジ主演の 『天使のくれた時間』 。





映画自体は良い映画でして、相変わらず頭の中は英語と日本語訳を比較しつつ見終えたのですが……。

見終わった後、「ニコラス・ケイジがあの場面で面白い表現を使っていたなあ……あれって普通はどういうシチュエーションで使う言葉なんだろう?」……と、そんなふうに興味を引かれる表現があったのです。が……

学生時代の英語大好き女子手書きハートだった私なら、目をキラキラさせて即座に辞書を引くなりしてその表現をモノにしたのでしょうが、もはや英語大好き女子ではなく、むしろ 英語にも人生にも疲れたアラフォー女 である私は……


「まあいっか。ニコラス・ケイジが英語で何と言っていようと私には関係ない」


……と、ニコラス・ケイジ氏も、そしてあんなにも好きだった英語をも冒涜し、 寝る ことにしました。


……ああ。

月日の流れって、怖いですね……。

英語への愛を……あの素晴らしい愛をもう一度……号泣!!



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最終更新日  2020.04.08 21:15:47
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こんにちは!bonaと申します。

これまで翻訳業界を中心に、英語を用いていろいろな職業を経験してきました。

このブログには、それらの職業から学んだこと、好きな音楽や読んだ本などの紹介、そして日々の暮らしの中で気づいたこと・考えたことなどをつづっています。闘病中の緑内障のことも……。

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