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第4章 その他のプログラム
Z事業所には心理プログラム以外にもバラエティ に 富んだプログラム が平日の午前と午後にそれぞれあったということを伺い、その様子を揚羽さんが喋りだしました。
「 息抜きのリクリエーション というか、 みんなで1日がかりで散歩するプログラムや映画鑑賞をするプログラムがありま した 。 好みではない ジャンルの映画も観れ て、 自分の価値観や世界観が変わるのは いい体験でした 。 自分では体験できないような 人生を描いた映画によって精神面で成長できて感性を磨くことができ たと思います 。 」
次に、黒蜂さんが語りだしました。
「 身体の安定、 心 の安定、環境への適応 という目的で、さまざまなプログラムが用意されていました。 コミュニケーショントレーニング 、 脳トレ 、 疾病教育、オピニオン 、 就労準備 、 講演会 などを覚えていますよ。」
続けて、須関久氏の様子を話しました。
「 オピニオンという意見交換のプログラムで、彼は、『考えを纏めることができないのは自分でもわかってるんですが、あれもこれも調べて喋りたくなる。』 と延々と喋ろうとしたので、ファシリテーターに、『ちょっともうやめて!』と強制終了させられていましたよ。」
次は揚羽さんが発言しました。
「そうそう、キレイで素敵な女性講師によるビジネスマナーも素晴らしかったですよ。 身だしなみ、挨拶、言葉づかい、敬語等の基礎から、来客対応、名刺交換、電話対応などはロールプレイングの実践方式で学ぶことができました。 」
頷きながら、黒蜂さんが語りだしました。
「 成果発表会 という グループワーク が印象深いです。 全体を4つのグループに分け決められたテーマに基づいてプレゼン資料を作り上げていく ものでした。須関久がリーダーの女性と揉めて他のグループに追い出されたのは前代未聞の出来事でみんな驚いていました。」
それと思いついたかのように、黒蜂さんがさらに須関久氏の様子を語り始めました。
「 彼の一貫した行動として、他人を分析し評価し、それをわざわざ発表で公言したりするのです。それが凄い上から目線だけど全く説得力がない。まずはお前が頑張ってからアセスメントしなさいという話ですよ。サッカーやった事ない人が解説をしてるようで痛いです。」
A事業所の単純なプログラム構成と比較すると、羨ましいくらい充実したプログラムだったということがよくわかりました。最後に、黒蜂さんが今でも実践していることや強い思いがあると発言しました。
「
ヨガや太極拳といったプログラムをキッカケに自分でも自宅でYouTubeを見ながらやるようになったりしました。そして、心理プログラムの、面白さは何か物語として提供できないかと、日本中に発信したいくらいの気持ちにもなりました。
」
※このブログは精神疾患を負っている本人を中傷する意図はありません。精神疾患のイメージを悪くしている困った人たちの存在を隠蔽するのではなく、世間の方々に広く知っていただくために描いています。その困った人を、一事業所だけでの解決が困難と思われるので、社会全体として解決、もしくは救済する方法をこれから模索していくことが大切だと思っています。なお、就労移行支援事業所に通所している、精神疾患者のほとんどの利用者は、就労訓練を通じて社会復帰を目指し、真面目に訓練を受けていることを追記しておきます。
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