bonniebee´s  DIARY

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November 7, 2025
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今年1月から新しい会社に入社していろいろあったんだけど…。
久々に更新したくなったのは、ちょっとだけ嬉しかったこと。

昨日、今の会社に来て初めてのプレゼンだった。
プレゼンもたまにあると聞いてはいたけど、付き合いのある会社さん(内資系の中規模な会社)の小規模なコンだと認識していた。
だけど、今回のプレゼンは外資系の大手会社さんのなかなかに気合の入った総合コンペ。
最初は「なんでうちみたいな小さい会社に声がかかったの?」「てか、なんで出ることにした!?」って疑問符だらけだった。
営業さんに聞いてみたところ、以前から懇意にしている担当さんが別の会社から転職して「参加してほしい」とお声がかかり、断るのもなんだし…ということで参加することになったらしい。
とはいえ、うちの会社は編集・制作メインの極小代理店で、マーケティング専任担当とかがいるわけでもない(前の会社には一応いた)。そもそも、そんな新薬をバリバリ受注しよう!っていう会社でもないし…。「これ、本気出す意味あるのかな…??」と最初は疑問符だらけだった。


そんな迷いがいっぱいの中でスタートしたんだけど。
最初にチームで目線合わせして「受注するのは厳しいだろうけど、今後うちに何か仕事を出したいと思ってもらえるくらいには頑張ろう」となった。
なので「プレゼンに勝つ」ことが目的じゃなくて「うちとしてできる最大限のきちんとした提案をしよう」というスタンスで作業を開始した。

とはいえ、日常業務もいっぱいいっぱいな中でのコンペ準備は、当然ながらま~大変(汗)。
編集部からアサインされた他のメンバーも、コンペ慣れしてるような人はいないし。
企画書提出の3日前くらいから、久々に連日の深夜作業となり、本気で死ぬかと思った…。

ただ、半年くらい前に営業で入社してきた人が意外や意外、今回の領域にすごく詳しくて、なおかつマーケティング的な戦略も結構考えられる人で、提案書の前半部分(戦略パート)を担当してくれた。
普段はなんだかなまりもきっついし、ぼーっとした感じで営業向きとはお世辞向きにも思えず、「なんでこんな人、採用したのかな~」と思っていたんだけど、意外な能力を発揮してくれた。

あとは、前職でお世話になった外注さんに声をかけて、私の指示出しがギリギリまで遅れる中、皆さん最大限ヘルプしてくれて…。本当にありがたかった(涙)。
心が折れまくっていたけど、この人達のためにもがんばろうって思えた。

そんなこんなで…。

今週、プレゼンだった。
4社プレゼンの最後と聞いていて、クライアントさんも疲れているだろうタイミング。
うちの提案書はスライド85枚とかだったけど、他の大きい会社さんは倍くらいの枚数で総花的な派手な企画をばんばん盛り込んでくるだろうし…。
プレゼンやっても冷たい反応だったら嫌だな~~と気が重かった。

が、しかし。

「シンプルで洗練された内容だし、施策も具体性があった」
「短期の準備期間なのに提案書も詳細にまとまっていた」などと言ってもらえた(嬉)。
まぁ、やはり小規模会社でリソースは大丈夫なのかという質問は当然ながら来た。
今回のプロジェクトの規模感から考えると、うちに依頼が来ることはまずないだろうな…とは変わらず思っているけど、でも建前的な感じではなくて好意的に受け止めてもらえたのは本当に嬉しかった。
プレゼン発表後、こんなプラスの反応がもらえたのは、何年振りだろうか…(涙)。

前の会社では、年に5~6本くらいはコンペに参加していた。
(そこそこ大きい会社だったので、常に新規案件をゲットしないと売上が立たない)
最初の頃はわけもわからず夢中でミッションこなしていて、なかなか勝てなかったけど、ある時期から結構勝てるようになってきて、いつしか「コンペに勝つ」ことが自分の存在意義みたいになっていた。
コンペ至上主義みたいな会社だったから、周囲のコンペ常連メンバーも似たような感じで…。
コンペ準備中はみんな追い詰められていて、とにかくダメ出しダメ出しの嵐。
身体的にもすごくハードな上に精神的にもめちゃめちゃきつかった。
それでもコンペに勝てたら報われたんだけど…。
(仕事もいっぱい来るから売上アップして評価も上がる)

ただ、前の会社を辞める2年前くらいから全然勝てなくなってしまった。
別に私一人の問題でもないんだけど、個人的には本当に「スランプ」っていう感じだった。
「コンペは負けると何も残らない、かけた労力はすべて無駄になるだけ」って思っていて…。
すごい気合を入れまくって頑張ってプレゼンしたのに、クライアントの反応がよくなくてあっさり敗退みたいなことが続くと、本当にメンタルをやられてしまっていた。
自分の存在価値ってなんだろう、なんでダメなんだろう…ってずーっとトンネルだった。
同僚たちが他のコンペに参加していると内心「負けろ!」って本気で思っていた。
めっちゃ性格悪いけど、他の同僚たちも同じように思っていたと思う。

前の会社でコンペに勝てなくなって低迷しちゃってた頃、リーダー社員達によく言われたのは「下のやつに振れ」ってこと。「自分で抱え込むな」と言えば聞こえはいいけど…。
とはいえ、下の人々も自分のタスクをこなすので精一杯。
そこに、さらに荷物をオンしまくったところで状況は改善しないと思った。
むしろ、下の人に課せられたタスクを一緒に背負ってあげたいって思っていた。
自分も、慣れていない頃は周りにそうやって助けられてきたし…。

そう思って精一杯、自分のタスクも他人のヘルプもがんばっていたけど結果は出せない日々。
下の人たちに頑張ってもらったのにメインプランナーとして結果を出せなくて、本当に心苦しくもあり。
「大殺界のせいなのか」と思って、何回もお祓いに行った(笑)。

ま、そんな感じの日々が1年くらい続いてしまい、ほかにもいろんなことが重なって結局は退職に至ったんだった。だから、コンペのことはずーっと自分の中に引っかかっていたと思う。

長くなってまとまらないけど、今回のプレゼンを通じて気づいたこと。
今回のプレゼン準備でも、個人的にはすごく追い込まれたけど、周囲のメンバーからダメ出しされたりすることは一切なかった。ともすれば周りは「そんなに頑張りすぎなくてもいんじゃない?」みたいな反応で、私も「そうだよな…できる範囲でいいものを作ればいいんだ」って思っていた。
だから、身体的には大変だったけど、精神的にはそこまで辛くなかった気がする。
「まぁ、負けて元々だから…」って思って気は軽かった。

そうやってまとめた企画書は、以前の自分からしたら本当に最低限で、大手の会社に対する提案にしてはシンプルすぎかなって思っていたけど、ただ一応、全体として1本のストーリーラインは通っていた。
本当に、いまのうちとしてできる最大限のクオリティという感じだった。

で、ふたを開けてみたら「企画が足りない!」といった指摘は特になくて。
私が前職で思い込んでいた「もっと盛らなきゃ」「もっと作りこまなきゃ」っていうのは、少し違ったのかもしれないな…と思った。
与えられたテーマについてよーく考えて、そこに適した施策を盛り込むっていう本来の作業ができていなかったのかもしれない。いろんなことを考えすぎて、時間をかけすぎて混乱してたんだなって思う。

そもそも、コンペで「絶対勝つ!」なんてありえないんだよな…。
いろんな要素があって受注できるんだから。担当者の好みとかも大きいし。
勝つことにこだわりすぎて、みんながくるしくなっていた気がする。
あんなに入れ込まないで、負けるときは負けるってことをもっときちんと理解した上で、自分たちにできることを精一杯やれば、むしろ良かったのかも。

…てなことを考えた出来事だった。
なんかめっちゃ長くなってしまったけど、これが前回の日記に書いた「転職の理由」の一つでもある。
自分の中の備忘録として記録しておこう。






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Last updated  November 7, 2025 11:01:21 AM


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Comments

kamarn @ Re:もろもろ(07/22) bonniebeeさん、こんにちは。 落ち込ん…
bonniebee @ ありがとうございます! >kamarnさん コメントありがとうござい…
kamarn @ Re:1年ぶりの(10/23) bonniebeeさん、こんばんは。 今さらです…

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