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2006.04.13
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カテゴリ: ほん系
鶴見俊輔が大河内光孝と出会ったフォート・ミード収容所には、1924年排日移民法以前にアメリカに入っていた労働者もたくさんいた。アラスカ久三郎こと斎藤久三郎もその一人だった。小学校を出て米国に渡り、第一次世界大戦の頃にはアラスカで米兵となって警備についていたという。そのときの話をよくするので、ミドルネームを付して「斎藤アラスカ久三郎」と呼ばれていた。

彼は洗濯をするにも、ゆっくりと自分で手順を考えながらやるというたちで、英語もうまくなかったが、言葉を確実に使って議論した。あるときこんなことがあった。
アラスカ久三郎は、そのとき抑留者のリーダーとなって立ち働く人物を評して「じつにインターナショナルな人だ」と言った。
それを聞いた、会社員として米国に来ていた男が、
「インターナショナルってどういうこと? 斎藤さん」と、ややからかい気味に尋ねた。
彼は臆さず、このように答えた。

「胸はばの広い人っていうことだな。世界のことをゆっくりと見渡して考えられる人のことだ」

彼は交換船に乗ることを選ばなかった。その理由まではこの本では触れられていない。






昨日は名古屋にいた。同行した女性の写真家は25歳ということだった。まだ幼いような風貌だけれど、ゆっりと話す人で、少しだけ写真の話をしてくれた。彼女は写真の学校を出て、それからは結局誰に師事することもなく、仕事をはじめることになる。ちょうど学校を卒業するころに、とあるコンクールでグランプリをとる。過去に川内倫子、野口里佳なども受賞したその賞を、彼女は最年少で受賞した。
現場では、ほとんど存在しないかのようにして写真をとっていた。写真家が立ち働く姿はいつもなにかしら印象に残る。この人もそうだ。この人の場合、とりわけ静かだ。しかしその身のこなしはどこか確信に満ちている。






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Last updated  2006.04.14 23:58:49
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つながりとかエニシとか。  
ぼたん さん
大河内さんの「自分はすでに年をとっていて長生きができない、若いおまえにぜんぶくれてやろう、パンを食って生き延びてくれ」と、

静かな写真家さんと、ツバメ。
1922年生まれの鶴見さん、1948年生まれの加藤さんと1961年の生まれの黒川さん、1980年(もしくは81年)生まれの写真家さん。

一連のつながりを感じました。ウラガエルさんが『日米交換船』をお読みになっている頃、そうとは知らずに私は偶然『ヒマラヤ杉に降る雪』を観ることになり、日米のことについて考えていたのでした。そしたらウラガエルさんの足跡があってたまたまそれを辿ったら『日米交換船』がありました。さらに懐かしい語り口調もありました。もしかしたらと思っていたら「●改行」で話題が変わったので、このあたりから密かにほぼ確信はしてました。そしてツバメ。

すみません、全然まとまりませんでした(汗)



(2006.04.14 15:46:56)

ああ、それは。  
ぼたんさん

『ヒマラヤ杉に降る雪』。映画は観ていませんが、翻訳で小説を読んだ記憶があります。私はどこかで国境を越えることになった人の話が好きです。そういえばツバメも 笑

つながっては考えていなかったです。しかし言われてみればつながっているような。その写真家さんの写真もまた、「旅」がつながっているようなところがあります。それがたとえ東京であっても。

世界のことをゆっくりと見渡して考えられる人になりたいものです。

見つけてくださり、ありがとうございました。
(2006.04.14 23:56:40)

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ウラガエル @ お久しぶりです。 suiさん どうされているのでしょう。 …
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