boundary

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

2006.04.25
XML
テーマ: たわごと(27647)
カテゴリ: かいそう系
ぼたんさんの日記 を読んでちょっと思い出したこと。

ちなみに上記の日記、必読です。熱血風雲録、あ、違った、「熱海 風雲文庫」シリーズ。

こちらは全然たいした話ではありません。
横浜トリエンナーレ2001のときのことです。横浜市での第1回現代美術展、そのメイン会場に都築響一氏の出品作品がありました。それは、なぜか温泉地とか観光地に見受けられる「秘宝館」のようなものを会場内に作り上げ、なかに入ると、まさに秘宝館的なえげつないやら哀しいやら空恐ろしいやらの性具とか、使えそうもない性的マシーンとか、SMの女王様のマネキンとか、宇宙船の中で女の人が宇宙生命体に犯されているとか、そんなオブジェがおかれています。確か、廃墟となったいくつかの秘宝館からもらってきたか、預かったかしたのではなかったか、とにかくこうしたこと全体が「作品」として提示されていたのです。なんというか、パワフルにしてチープにしてバッドテイストといいますか。

このトリエンナーレ、期間中、たくさんのお客さんが入っていました。そのメイン会場はひたすら広く、数え切れないほどのブースがありました。それこそA-23、B-15とかそれぞれの住所が記されていて、まあ、現代アートの巨大な見本市のようなものです。そうしたブースにそれぞれ押し込まれて、アーティストとしてはもちろん全力を尽くしていると思うのですが、全体として受け取ると、なんというか悲惨なものがある(私の主観ですが)。微かな声に耳を澄ますような作品や、繊細で鋭利なものをつきつけてくる作品なんて、ほとんど見向きもされないというような。
こうした全体こそ同時代的ということかも知れないし、高度資本主義社会のなかでの表現の分断と圧殺みたいなことをよく表している、なんてことも言えるのかもしれない。でも、いくらなんでもこれはないだろう、としだいに憂鬱な気分がやってきました。

そこへ都築響一氏の「作品」です(笑)。異彩を放っている。笑うしかない。はなから自意識なんて脇へ置き、オリジナリティを捨てている。でももしかしたら、この場所が、こうした無惨なことになることを知っていて、この作品をもってきたのかも知れない。この「作品」は、そこにある空気をばりばりと裏返しにしてめくりあげるようなパワーを確かにもっている、そんなふうにも感じたのでした。

まあ、それだけなんですけれど。

それで思い出したけれど、どこからともなく繰り返しやってくるTBの数々も、どこかでつながっているのかもしれない。この時代の欲望の、リアルなノイズなんだろうと 笑 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.04.25 17:43:40
コメント(4) | コメントを書く
[かいそう系] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


(照)  
ぼたん さん
「熱血風雲録」
・・・確かに(苦笑)

ご紹介ありがとうございます。ドキドキしながら読みました。

関係あるようでないことなのですが、横浜トリエンナーレ2001のHPを見ていたらそれに関わったスタッフの名前が私の知人と同姓同名だったので、早速メールで確認をしてみたところやはり本人でした。驚きました。すごくワタクシゴトですみません(本当にびっくりしたのでつい)

TBの件。
最初、自分のブログにTBが付けられているのを見て、「え!こんなに関連記事が?(ちょっとわくわく♪)」なんて気持ちで各サイトを見てみたのです。で、ふぅん、私の書いてる日記はエロスに通ずるものがあるのかぁ、なんて考えてみたり(笑)あ、結構真剣に考えてたのですよ。「ぼたん」ってハンドルネームがそそるのかな、それともやっぱり「昭和」が、とか・・・

>この時代のリアルなノイズ

さびしいような、乾いたような。

都築響一さんは結構好きです。本当、「自意識を脇に置く」という表現がピタリとはまりますね。『地球のはぐれ方』の中でも、珍スポットに対する執筆の姿勢は「自意識を脇に置く」でした。
(2006.04.26 09:35:46)

Re:(照)(04/25)  
ウラガエル  さん
ぼたんさん

すいませんでした。
自分話で。
でも、本当に面白かったです。
その女性に会ってみたいと思いました。どきどきしますね。
しばらく訪ねていませんが、網代に知人がいるんです。
熱海はマラソンで何回か走っているし 笑

>「熱血風雲録」
ごめんなさい。皮肉とかではないですよ。たんなるオヤジギャグ

トリエンナーレは2005のほうが好感が持てました。等身大というか。

>さびしいような、乾いたような。

同感。

>都築響一さん

ちゃんとは知らないのです。その本は読んでみようと思いました。
ありがとうございました。 (2006.04.26 17:30:14)

必読ゆえ  
kohsin  さん
お訪ねしました。
力のある方ですね。
なんかディスプレーからぶわんと
不思議なエネルギーが湧き出して、
てか、押されるようで。
お疲れ生半可読み流しでは太刀打ち不可。
とりあえず早々退散してきました。
月明け暇になったら改めて挑戦のつもり。
(2006.04.26 23:12:04)

Re:必読ゆえ(04/25)  
ウラガエル  さん
kohsinさん

お忙しいんですね。
お体、気をつけて。
ぼたんさん、もともとは繭さんつながりなんですよ。
ぜひに。

(2006.04.27 11:53:53)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

テーマに沿った私の… 紫陽花ロックさん
石冢雄人のナイチン… バガボンド6449さん
ざわざわ日記 野沢菜々子さん
ふと木が震えるだけ… 木震さん
Words works Words worksさん

Comments

★みゆきち★@ 性感エステってもったいないよね ムラムラってきたら性感エステに通ってた…
ウラガエル @ お久しぶりです。 suiさん どうされているのでしょう。 …
紫陽花ロック @ 鎧駅は 海に向かって断崖絶壁に駅のホームがあり…
ウラガエル @ そーですか? 育児・子育て きらりさん 「そーです…

Archives

・2026.06
・2026.05
・2026.04
・2026.03
・2026.02

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: