ボヤキ・ツブヤキ・ヒトリゴト

ボヤキ・ツブヤキ・ヒトリゴト

May 5, 2004
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フジテレビ系列の女子バレー特番を観ました。


正直、明日の朝には最終予選登録メンバー12名が発表されて、2人はあのチームから居なくなるんだ・・・と思ったら、切なくなりました。
勝負の世界だっていうのはわかってます。監督も言っていたけれど、生きるか死ぬかの世界、勿論、アテネに行けなくても生物学的には死なないけれども、精神が、アスリートとしての心が死んでしまうかもしれない、そんな世界で、より実力のない者ははじき出される、振り落とされるのは仕方のないこと。
でも、ああやって必死にボールに喰らいついて、12個しかない椅子を争って戦ってるのに、ああやって励ましあって・・・ああいう姿を観ていると、ホントやるせないというか、どうにかならないのか?という思いになってしまいます。

バレーボール。
3人以上の人数でプレーする球技のうち、敵方と一度も身体を触れ合わすことのない唯一のスポーツ。
チームワークが求められ、それと同時に選手個人個人の高い技術やモチベーション、高いスタンダードが求められる。
だって、“味方”しか居ないところで、戦わなくちゃならないんだから。


それは、ものすごく、とてつもなく重い“思い”のはずです。
想像を絶する重さ。

ただひとつわかるのは、最終予選の韓国戦の日、きっとその日、間違いなく彼女たちがアテネ行きの切符を手にしたら、私はきっとTV画面の前で号泣するだろうな、ってこと。

番組の中では、合宿オフの日に、吉原選手が故・山田監督のお墓参りをするところも放映されていました。

山田監督が亡くなったのは、1998年の2月。
吉原選手はダイエーに在籍し、まさにリーグの真っ最中の時でした。
吉原選手を見出し、育ててくれた山田監督。
吉原選手が、「年齢」というふざけた物差しでもって、7年間も全日本からはじき出されていても、決して腐らなかった理由のひとつは、若い頃、山田監督から叱られた一言があったからかもしれない。
吉原選手が、勝つことにあんなにこだわって、ストイック過ぎるほどに自分を追い込むことが出来るのも、「山田バレー」の教えを受けたからかもしれない。

まさしく、山田重雄氏は、「バレーボーラー・吉原知子」を構成する核の一部分なんだと思います。

でも、山田監督は、決して「完全な人間」じゃなかった。

わからないけど、あの時期、ほんのちょっとでも、吉原選手は監督を恨まなかったんだろうか。
それとも、バレーボールという、彼女にとって何より大きなものを介していたから、すべてはそこで濾過されてしまっただろうか。

でも、私なら恨んでしまう。それまで、尊敬していれば尊敬していた分だけ、慕っていれば慕っていた分だけ、マイナスの方向にまで針は大きく振れてしまう。

でも、すべては昔、昔の話。
山田監督の墓前に手を合わせ、名残惜しそうに花にさわり、別れを言う吉原選手は、まるで女の子のように見えました。

本当に、いろいろなことを教わって、でもそれと同じくらい、光も影も、清も濁も否応なしに経験させられて、亡くなって6年が経って、それでも、あれだけの思いで心の中に残しておける人が居る、ということだけで、吉原選手はとても幸せな人間、幸せなアスリートだと思いました。

・・・・・・まぁ、吉原選手が女の子に見えたのは、もしかしたら彼女の喋り方があまりにもポヤ~~~~~ッとしているからかもしれないし(なんだ試合中とのあのギャップは!!)、大体ホトケ様に向かって柏手打っちゃいけませんってば。





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Last updated  May 5, 2004 09:16:02 PM
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