水野文博の『日々の思考』

水野文博の『日々の思考』

2006/06/05
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
東京は広い。でも、レバノン料理のレストランを維持できるほどの需要が東京にあるのでしょうか。それが、あるのです! 日本語も話せない40才のレバノン人女性がオーナーを務める「マイ・レバノン」に行ってきました。

彼女が開店を決心した2003年末時点では、開店の「志」はあれども、必要なスキルはほとんど持ち合わせていませんでした。例をあげると、業界経験がない、日本語が話せない、認可や場所取得の仕組みが皆目見当がつかない、お金を借りなければならない、、、などなど。おまけにレバノン料理の需要予測は、常識的に考えて大きいハズがありません。彼女自身が需要開拓するしかない状況だったと思います。

そんな中、「志」に引っ張られる形で、なんと、2004年4月には開店に漕ぎつけました。

その志とは何か? 2つあるようです。

1. 食べ物を通してレバノンを紹介したい

アラブには「心に一番早く到達する道は、胃袋を通る道」という格言があります。食事は人と人が付き合い、理解するための強力なイベントなのです。彼女は、多文化を受け入れることの楽しさを、肌身で、いや、胃袋で感じてもらいたいと願いました。

2. 結婚、子育て後の人生の第二ステージの準備として、金銭的に自立したい

彼女自身は質素な生活を送っているけれど、心にかけている人々に募金などでお金をご用立てするときは、夫ではなく自分のお金を出した方が気持ちがいいと考えました。

これら志の背景には、彼女が9才のときから始まったレバノン内戦の体験があるそうです。主義主張を異にした国民が互いに血を流し合う、市民は生活のための資金もままならない状況に追いやられる、といった体験でした。



開店後のオペレーションでは、早朝割引を狙って素材買出しを行うなど低コスト化を常に心がけています。一方で、レバノンを紹介するために、歴史的な出来事や人物の写真を飾ったり、「レバノンってどこにあるの」というお客様の声に対応して地図を飾ったり、あるいは時々お客様が注文していない料理を少し出して試食してもらったり、色々な改善を継続して行いました。

開店後は順調に売上を伸ばし(月商は500万円に達した)、開店半年後には開店資金を回収したといいます。

彼女の名前はリタ・ゴーン、日産を立て直したカルロス・ゴーンの奥様です。

開店資金の調達先は実はカルロスで、利益が出たあかつきには配当も支払ったそうです。カルロスはお店に来ても、お客様の入り具合をチェックしているとか、、、。

それにしても、開店準備が3ヶ月、開店資金回収完了が6ヶ月とは、旦那同様のスピード経営!ですね。これはレバノン内戦の体験で得た「明日が来る保障はどこにもない。やれることはスグにやらないと」との信念から来ているそうです。

ちなみにゴーン家がランチに来店するときの定番メニューは、「チキンカバブ」「サモサ」「フールマダマス」「タブーリ」「オムス」「ハバガノーシュ」だそうです。一度試してみてはいかがでしょうか。

*基本情報**
店名: マイ・レバノン
住所: 東京都渋谷区恵比寿西1-33-18 コート代官山B1F
電話: 03-5459-2239

**TPO**

■家族と
□短時間で手軽に
■デートで
□合コンで

**予算***

■3,000円~7,000円(ディナー)
□7,000円~





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/06/07 01:11:35 AM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: