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2001.12.08
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カテゴリ: 普段の事
自己暗示。そういうものがある。


利枝だって、普通の人。
端正な顔つきの大崎君を毎日のように教室で見ていれば、その気持ちが憧れから進化するのは簡単だった。

届かない、届けられない秘めた思いを持って、今までどおりに真樹に接する利枝の気持ちは、いったいどんなだったのか。
真樹を羨み、ねたむ気持ち。
女の子にとって、普通に語っていても自然と出てくる恋愛関係の話。
いつまで隠せるか、もしかしたら少しは楽しんでいたのかもしれない。
利枝は、心の中で大崎君を想っていこうと思った。


淡々とした毎日を打ち砕く一言。

と、その前にあった利枝にとって嬉しいできごと。
大崎君から話し掛けられた♪
これも、後から思えば事件はすでに起こっていたから、あったこと。
「これさ、真樹に渡してもらえる?」
えっ?!別に・・・いいけど。
---おぉ!!大崎君があたしに話し掛けてくれた~!!
真樹の友だちでよかった~♪

矛盾だらけの気持ちが、利枝にはいつもあった。

すぐに真樹の教室に行き、大崎君に手渡された体育バックを渡す。
これ、大崎君から。

中に何が入っているのか気になったけど、そこはカップルのことだし・・・直接なんて聞けない。
でも、大崎君に話し掛けられた。
それだけで、利枝は舞い上がっていた。

そして、事件を知ったのは、その日の放課後だった。
いつもどおり、真樹と浅海と3人で帰り、真樹と2人になったときに、うちあけられた。

えっ?!
「さっきね、利枝が持ってきたバックの中身、あれあたしが大洋に貸してたり、あげたものなんだ。」
別れた??
「ホントだよ。実は、結構前からうまく行ってなかったんだよね。」

ほんの5分間だけの会話。
真樹は利枝にそう告げて、家に入っていった。

状況がうまく理解できない。
何?!
真樹はなんて言ってたっけ・・・
『タイヨウトワカレタ』
『マエカラウマクイッテナカッタ』

自分の部屋に入って、天井を見上げながら利枝は思う。
---あたしは、真樹と大崎君の別れの最後を手伝った??
---2人のつながりを切ったのはあたし??

原因が控えめな利枝にあったとは思えない。
きっと他に原因はあった。
でも、利枝は最後の恋人たちの儀式に立ち会ってしまったのは、事実。

大崎君を思う利枝にとって、嬉しいはずのこの事件は、真樹の友だちである利枝には、辛いものとして残っていたのだ。
このときの利枝の中では、真樹を思う気持ちのほうが勝っていた。

・・・フリーになった真樹。フリーになった大崎君。
だから、大崎君と利枝にこれから進展が?!
利枝の中では、その可能性がどんどん低く、小さくなっていく気がした。


---第3章終り





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Last updated  2001.12.08 23:18:52


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