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2002.01.23
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カテゴリ: 普段の事
朝の約束の通り、今日はいつもより10分遅く屋上に着いたさくらとちよ。

いつも、すごくおいしそうに、幸せそうにお弁当を食べるちよ。
その、ちよの様子がおかしいことに、さくらは気がついた。

「ち~よっ、どぉしたの??なんか食欲ないんじゃない?」
「ぇえっ、そんなことないよっ!大丈夫、たべてるから。ね?」
「そぉ~??」
あわてて正面を向いて、再び弁当を食べ始めたちよ。

さくらはちよの表情が大好きだった。
いつも自分に素直な表情をするちよが。

「あぁ~・・・あせって食べるからだよ~?まったく、ちよったらカワイイんだから」
「うぶっ!!ちょっ、さくら何言ってんの?!ゴホっゴホ・・・」
「何って、ホントのことだよ。ちよはいつもカワイイっていうか、ん~・・・ラブリー?」
「はぁ~?!あたしはさくらのマスコットかっつーの」
「そうかも。」

心底さくらは、ちよをかわいいと思っている。
からかうつもりは、これっぽっちもない(いや、コレくらいはあるかも)。

---マスコット、良いかも。

さくらにとって、見た目は大して問題ではなかった。
昔から、お世辞と一緒に育ってきたさくらは、人に誉められても嬉しくない。
素直に喜ぶことも、できない。



そんなさくらにとって、『かわいい』の一言で、顔を紅くしたり、怒ったりするちよが可愛くてしかたがなかった。

さくらには、ちよが一番安らげる場所だった。

さくらはふと、大好きなちよの顔を見た。
ちよの顔が、校庭を見下ろして、幸せそうな顔をしている。
急に、紅くなった。

その表情は、『しまった~・・・』と、顔が言っていた。

「えっ?!ちよ、どしたの?!・・・もしかして、校庭に・・・って、誰ダレ?!」
「さくら、・・・勘、良すぎ。」
---やっぱり、好きな人見てたのか・・・
「ふっ。何年あんたと友だちやってると思ってるの。で、ダレ?」
「ちよのことだから、きっとあたしの知ってる人だと思うんだけど・・・」

そう言うと、ちよの顔はもっと紅くなった。
「あ、やっぱり?あとは、このガッコで知り合ったんじゃないよね?もっと長い付き合いの人じゃない?」

ちよの顔の変化はおもしろい。今度は、明後日のほうを見ている。
「ってことは~・・・、あ~、アレか~、ふ~ん」
「なっなんで言わないの?!そんな、アレ呼ばわり?!」
「それは、ちゃんとちよの口から聞かせてもらうわ。」
そう言って、さくらはニッコリちよに微笑んだ。
ちよが次になんていうのか、楽しみにして。

「あぁ~~、さくらにはかなわないわ。」
「何言ってんの?!あたしこそ、ちよにはかなわないわよ。」
「・・・。んん~・・・ ボソボソ・・・」
「マジ?!アレなの!!」
「もしかして、カマかけた?」
「あ、ばれた?」
「酷っ!!」
「あぁ~ちよ、ゴメン!!協力するから、ね?あいつなら、あたしも友だちだし、ね??」

ちよは、小学校も同じだった鷹田か好きらしい。
---あんなんのどこが良いのか・・・??

「うん、ありがと。でも、いいよ。自分でなんとかするよ!!」
「そっか。うん、がんばりな!」
こういうところは、ちよのほうがしっかりしている。

強くて、カッコいいと思う反面、さくらの心の中では寂しかった。
顔に出さないように、さくらは気をつけた。
外に出して、ちよに嫌われるのが、一番つらいから。
人からなんと言われようと、ちよだけが、友だちだから。


---vol.さくら。終り





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Last updated  2002.01.23 23:21:08


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