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2011年03月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
米・保険大手アフラックが、22日にお披露目した、全米向けテレビコマーシャルが大きな話題を呼んでいる。同社は、東日本大震災の大津波をネタにした不謹慎ジョークをTwitterに掲載したとして、CM中のアヒルの声優を務めていたコメディアンのギルバート・ゴットフリードを解雇しており、次の声優が決まるまでの「つなぎのコマーシャル」がどのような内容になるのか注目されていた。

 これまでアフラックの声を演じていたギルバートは、不快感溢れるブラックジョークで知られるコメディアン。アメリカ同時多発テロ事件の直後にも、「直行便に乗ろうとしたけど、エンパイア・ステート・ビルディング経由ですって言われちゃって」という不謹慎ジョークを発し、バッシングを受けた過去を持つ要注意人物である。

 人気ラジオ司会者ハワード・スターンら、一部では「アフラックは、ギルバートがブラックジョークが売りのコメディアンだと知りながらも雇ったんだから、解雇すべきではない」とかばう声もあがった。しかし、東日本大震災による死者・行方不明者の数が増え続ける12日と13日に、ギルバートが Twitterに掲載した「日本は本当に進んでるんだぜ。ビーチに行かなくても、ビーチの方がやって来てくれるんだ」「彼女と別れちゃったんだけど、まぁ、いいさ。日本人いわく、待ってりゃそのうち誰か流れてくるしな」という不謹慎ジョークは、アメリカ人にとっても限度を超えるものであった。

 批難の声が高まる中、アフラックは14日に「未曾有の大災害に苦しんでいる日本をネタにしたギルバートの発言は、ユーモアのかけらもないものだ。むろん、アフラックの考えや気持ちを代弁するものではない」「ただちにギルバートを解雇し、全米でアヒルの声を演じる新しい声優を探すオーディションの準備を進める」との声明を発表。

 ギルバートをクビにし、新たなアヒルの声優を探すと宣言したアフラックだが、果たして次の声優が決まるまで、テレビコマーシャルを自粛するのか、次第に注目が集まるようになっていった。会社の顔であるアヒルなしでは、コマーシャルは成り立たないからだ。

 22日、満を持して発表されたアフラックの新作コマーシャルは、白黒で台詞が文字で書かれているものであった。声優不在問題を、同社は「サイレント映画風コマーシャル」で見事回避したのだ。

 コマーシャルは、縄を巻かれて線路の上に置かれた女性が、迫り来る汽車に脅え、「なんてこと! もし、私がケガをしたらとんでもない医療費が請求されるわ。一体、誰がお金を出してくれるっていうの?」という台詞が現れるシーンからスタート。そこに、救世主のようにアヒルが登場し、「アフラック!」という台詞が出る。アヒルは、汽車が走る線路を変える分岐器をすばやく操作し、女性を救う。縄も解いてもらい大喜びする女性だが、次の瞬間、なんとアヒルが猛スピードで進入してきた汽車に轢かれてしまうのだ。

 女性は一瞬ギョッとした表情になるものの、すぐにニコヤカな表情になり大きく手をふる。画面には「新しい声優大募集中! 詳しくは Facebookで!」という文字が出て、汽車の前面に張り付き足をひくつかせるアヒルのシーンで終わりとなる。衝撃的な内容だが、アメリカでは「不謹慎発言の問題を、きれいにまとめた」「ギルバートなんかよりも、面白い!」「うまい!」と好評だ。

 実は、この白黒サイレンス映画風コマーシャルは、1年ほど前に制作されたもの。これに、新しく制作した最後のシーンを付け加えたのだという。少々ショッキングなものであるが、ブラックジョークにはブラックジョークで制するということなのだろうか。






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最終更新日  2011年03月25日 21時54分50秒
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