by the sea

2003.02.15
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いつもながらにラッセ・ハルストレム監督の作品は情景が美しい。
もう何作かこの監督の映画を観ていると、一貫して主張されているものが分かってくる。
‘ギルバート・グレイプ’同様、建物が象徴物となっているし、
近親相姦や暴力的なシーンが出てくるのも現代社会への訴えのような気がする。

俳優陣も豪華。
御歳70ぐらいのジュディ・デンチは‘ショコラ’に続いて、なくてはならない存在感が漂っていた。
魔性っぽい妻のペタル(ケイト・ブランシェット)と
家庭に安らぎを求めるタイプのウェイヴィ(ジュリアン・ムーア)の対照的なキャストもおもしろかった。
一番見物だったのはやっぱり主演のケビン・スペイシーかな。
‘アメリカン・ビューティー’のアカデミー主演男優賞受賞以来、
これからどんな役を演じるのかとても気になっていたから…。
それと蛇足だけれど、娘のバニー役は実際には3つ子の姉妹がひとつの役に三人シーンを変えて、
それぞれ出ていたらしい。全く気づかなかった。
それもきっと監督のおもしろい趣向なんだと思う。

ストーリーは決して明るいものではない。
幼い頃のトラウマを持つ、内向的な中年男クオイルの再生のストーリー。
辛いことがたてつづけに起き、おばのアグニス(ジュディ・デンチ)とともに娘を連れて、
祖先から住みついていたという地で新生活をスタートさせる。

ニューファンドランド島での遠い過去の祖先の行いや、
自分自信のトラウマと向き合って克服していく過程は、
人の生きる過酷さとまたそこから生まれるあたたかみとともに、うまく伝わってきた。

いつもながらに、観た後のホッとする感じはなんともいえない。

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Last updated  2003.02.17 17:49:58


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