文豪のつぶやき

2005.08.26
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カテゴリ: 新撰組
流山は天領である。
近藤が隊をそろえて流山に入った時、地元の町民、百姓が町をあげて大歓待した。
やはり天領はいい。
近藤は心の中でそう思ったであろう。
事実、近藤の出身の南多摩も天領である。
天領の人たちだけが共有できる、佐幕の思想。
このときすでに関東から西は官軍に制圧されているのに、近藤はつかの間の歓待に酔いしれた。
あるいは近藤の胸中に、自分の最期をどう飾るかを考えていたかどうか。
近藤は土方のように喧嘩屋ではない。

すでに天皇の時代だと知っていたかれは、どう自分の生涯を美しく閉じるか、ということばかりを考えていたのではないか。
近藤は、土方に言われるがままに、お膳立てをした神輿に乗って滅亡への道を進んでいく。





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最終更新日  2005.08.26 08:44:38
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