文の文

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sarisari2060

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2004.03.29
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カテゴリ: エッセイ
今日ね、あの、ちょっと出掛けたんですけどね、まあ春休みなもんで、どこも込んでてね。いささか疲れました。

でまあ、歩きながら、ふっと前を見ると家族連れがいてね、おじいちゃんおばあちゃんとお母さんと孫の三兄弟がいたんですね。

一番上のお兄ちゃんは小学校高学年くらいでしょうか。
末の弟君は一年生になるかならずか、という感じでした。
どの子もすばしっこそうな元気な子たちに見えました。

で、この兄弟の上の二人はおじいちゃんと肩組んで歩いてるんです。
それはもう、片時も離れたくないように左右からぴったりくっついてるんです。

末の弟君にお前はこっちだと言って次男君が手を出して、みんなでおじいちゃんに繋がって歩いていきます。
そのままずんずん歩いていきます。



よほどにおじいちゃんがすきなんでしょうね。

そばにいるおばあちゃんとおかあさんもまた、それを当たり前のように眺めてるんですね。

世の中にはこんな幸せなおじいちゃんもいるんだなあと思ったのでありました。

で、どんなおじいちゃんなんだろうと、確かめてみたのですが
そのひとは、ことさらになにかをアピールしているふうでなく
目立たず、癖もアクもなく、ただ普通に穏やかに
年を重ねてきたという感じのおじいさんなのでした。

それでも彼らにとっては、大事な大事なおじいちゃんなのでしょう。
その存在が彼らにとっての幸せで
これから先、彼らがいくつになっても、
ふっと魂が帰っていけるところなんだろうなと





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Last updated  2004.03.29 23:40:28
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