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近所に毎年咲くのを楽しみにしている大きな梅の木がある。しだれ梅とふつうの梅。2週間ほど前、あー時期が来たなぁとふくらんだつぼみを見ていた。フライングして開きかけている花も一、二輪あった。数日後の夕方にその近くを通ると、枝がバサバサと落とされていた。ちょうど頭痛がひどく、ゆっくり歩いて帰宅する途中だったのだが、梅の木たちを前にしてぼーっと立ち尽くしてしまった。しだれ梅は、通りから見えやすい4分の1位を残し、ふつうの梅は幹以外の枝すべて。周囲の小さな梅やその他の木々も、たぶんその日の昼に刃物を当てたような、新鮮な丸い切り口が、その一帯のなかのあちこちで目立っていた。もちろん、落とした枝には、咲き出した梅の花もチラホラ見える。無造作に散らばり、絡まりあったままの枝・枝・枝。2分咲きといえるか、いえないかの頃合いだろうか。虫でも発生したのだろうか。何か理由があるのだろうが。視線を落とすと、植え込みに引っかかった小枝があった。先頭に、一番外側の花びらがわずかに緩み外側へ開き出したつぼみ。その後に数個の、丸々したつぼみが続いている、小さな小枝。他のは大きな枝同士が知恵の輪みたいに絡みあっている。しだれ梅とふつうの梅の間を行き来しながら考えて、通行人や自転車が通り過ぎるのを待ち、その小枝に手を延ばした。その小枝を、自然食品屋で買った離乳食の空瓶に活けてみた。今日。先頭のつぼみが、確かに花の形に近づいている。つぼみか、枝そのものか、無言の何かを発している気がしている。自分も、自分の意識外で、無言の返事を返している気がする。(…ちなみに離乳食は美味しそうだったので自分で食べる為に購入してみたモノ)
2008/02/14
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