暇人のお部屋

暇人のお部屋

自分(3/20再掲載)



はっきり言って自分に自信がない。

鬱になって以来、積極的に自分の意見を主張することができなくなった。

自分だけならまだしも、去年僕が直接指導していた後輩までも教授からは

ひどい扱いを受けた。

許せない。

自分だけならまだしも、後輩まで。

当時、3回生だった後輩から、研究室選択について相談された。

その子の希望を聞くと、たまたまうちの研究室が希望に沿ったことをやって

いたので、「うちの研究室か○○研がいいと思うよ」と薦めてしまった。

そのとき、まだ僕は鬱状態にはなっていなかった。実験も楽しく、教授との

関係を苦痛に感じることもなかった。

研究室に配属された後輩は、当時大学院進学を希望していた。

しかし、教授からの度重なる呼び出し、明らかに他の4回生への対応とは

違っていた。これは僕だけではなく、他の学生も感じていたことである。

後輩は進学をあきらめて就職した。

彼女と飲み会であったが、職場は楽しいらしい。

研究室に残るよりは良かったのかもしれないが、選択肢を強引に消された

という気もする。あのとき僕が自分の所を薦めさえしなければ、もっと他の

道があったかもしれない。

自分を徹底的に否定され、結局身も心もぼろぼろになった。

おまけに他の人の人生まで変えてしまった。

僕は研究室ではほとんど自閉症状態だ。たえず何かにおびえている。

こんな人がいると研究室の印象が悪くなり、希望者が減ってしまう可能性が

ある。だから必死で自分の本心を隠して研究室にいる。疲れる。辞めたくなる。

なんとか以前の自分に戻りたい。できることなら2年前の自分に戻ってもう一度

やりなおしたい。自信を取り戻したい。




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