暇人のお部屋

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ドーパミン神経系について

卒業研究ではドーパミン神経系に関することをやっていたので、関連の深い疾患である

統合失調症に関して書こうと思います。

あくまでも記憶を元に書いているので、専門家の方が見たら間違いを見つけられるかも

しれませんが、ご了承願います。

統合失調症(Schizophrenia)は、以前は精神分裂病と呼ばれていました。しかし、この疾患名は

患者さんの社会的な偏見、精神が分裂するという誤った解釈をされることから、統合失調症と

変えられました。


統合失調症の病態に関する仮説]

(1)ドーパミン仮説:アンフェタミンやメタンフェタミンなどの覚せい剤中毒の患者さんにおいて、

            統合失調症の患者さんで認められるような陽性症状(幻覚、妄想など)が

            が見られます。

            アンフェタミンやメタンフェタミンのような覚醒アミン類は、ドーパミン神経系

            の過剰な神経伝達を引き起こすことから、ドーパミン神経系の過剰な働き

            によって統合失調症の症状が引き起こされるということが分かりました。

            そこで、ドーパミンの受容体をブロックするような薬(ハロペリドールなど)が

            開発されました。しかし、脳の運動に関係する部位に存在するドーパミン受容体を

            ハロペリドールのような拮抗薬で完全にブロックしてしまうと、正常なドーパミン

            神経系の情報伝達まで阻害してしまうため、副作用が出現します。統合失調症

            に関係するのはドーパミンD2受容体というやつです。こいつを完全にブロックする

            と錘体外路症状(たとえば、モノをつかむ時にうまく手の運動ができないとか)や高

            プロラクチン血症などが発生します。症状を改善するには、D2受容体を100%ブロック

            する必要はなく、70%程度がベストということです。(続く)

(2)グルタミン酸仮説:(疲れたから、また暇なときに書きます)




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