<由来> 1908年のある日、叙情詩人のジャック・ノーワースはニューヨークで地下鉄に乗っていたとき、地元の大リーグ球団、ジャイアンツの広告がふと目にとまった。「本日、ポロ・グラウンドで野球の試合あり」。それまで彼は一度もプロの野球を見たことがなかったのに、車内で"Take Me Out to the Ball Game"の詩句が浮かんだ。 それに友人のアルバート・フォン・ティルザーが曲をつけた。そして、ノーワース夫人のノーラ・ベイスが歌ったところ、その歌はたちまち全米で大ヒット。一躍、「野球の国歌」になった。それ以来、アメリカ野球は"Take Me Out to the Ball Game"の音楽とともに歴史を歩み、大リーグからリトル・リーグにいたるまで、どんな試合でも必ず七回表が終わると「私を野球に連れてって」を歌うようになった。われわれもこの古典的なメロディーを耳にすると、いつも大観衆に沸くボールゲームへ誘われる気分になるのだ。