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2006.05

2006.05に読んだ本たち


◇チルドレン  伊坂幸太郎

 爽やかな読み終わりでした。突拍子もないけれども、とっても憎めない主人公。何だかちっちゃな事は悩んでなくっていいんだ、とよい気分になれる本でした。伊坂幸太郎さん、音楽が本当に好きな作家さんなんだなというのも感じました。今まで読んだ作品、全てに音楽が素敵に登場してきて、そんなところも伊坂さんの作品に惹かれる原因だなと。


◇ビタミンF  重松清


 重松清さんの書く、家族ものの話がとても好きです。これも家族に関する短編集。37、8歳の主人公の気持ちも、その子供や親の想いも強く伝わってきました。距離が離れていても年がたっていっても、事情が変わっても、家族は家族で、親子は親子で。日常で常に思っているわけではなくても、お互いを気持ちの底からおもいやっているんだよなあと。ちょっと切なくても、読み終わった後とても暖かい気持ちになれる話でした。
 「人の心にビタミンのように働く小説」。本当に。たまに意識して、こんなビタミン採ってゆくと、心が正しく働くようになるのかもしれないな。たまに意識して自分の家族のことについて、考えてみることだって必要かもしれないな、と思いました。
 やっぱり、重松清さん、好きだなと改めて思えた1冊です。


◇図書室の海  恩田陸


 「クレオパトラの夢」で好きになった恩田陸さんの作品なので、読んでみようと思った本。
 ですが、SFと、ちょっとホラーの作品も中にあって、実は難しいなと思ったものもいくつかありました。でも、この短編の中から、長編へ繋がっていくものがいくつかあるみたいなので、次に長編を読む出だしとして読んでみてよかったと思いました。
 ここから繋がっていった長編の方に期待が大きくなりました。


◇神様からひと言  萩原浩

◇空中ブランコ  奥田英朗


 いろんな悩みを抱えているいろんな人たちが、頼りにならなさそうな精神科医にいつの間にか助けられてしまう、そんな展開に読んだ私も、この先生に 楽にしてもらった気分になりました。
 ちょっと行き過ぎはあっても、物事、あんまり神経質にもならずにこんな考え方でいけば上手くいくこと多くなるよね、と勉強にもなりました。
 最後の話が一番好きでした。心に染みました。
 「人間の宝物は言葉だ。一瞬にして立ち直らせてくれるのが言葉だ」
 言葉に携わる仕事をしていない私たちにでも、毎日の生活の中でもいえる事。素敵な一文だなと思いました。



◇アヒルと鴨のコインロッカー  伊坂幸太郎


 伊坂幸太郎さんの本を何か、と思って探して「アヒルと鴨」というタイトルに単純に惹かれて読んでみた一冊。
 可愛らしいタイトルとは、ちょっとかけ離れた内容でした。
 少しづつ、少しづつ話が広がっていって、少しづつ種明かしがされる感じ。
 最後に明かされた事が幸せな事ではなかったので、複雑な気持ちで読み終わりでした。


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