ぽっくる君に、今日行った温泉での話をした。
そこはとっても気持ちのいい温泉でね、高台にある露天風呂からの眺めが最高できれいなの。池の向こうに紅葉の木があって挨拶したの。
「 こんにちは」 って。
そしたら、「こんにちは」 って答えてくれて 少し話をしながら温泉にゆっくり入ってたの。
そのうち、紅葉が「その、おなかにあるの なあに? 」って聞いてね、言われてみると確かにおなかの右横の方に、なんだか虫みたいな黒い細い物がある感じで。それで
「わからないけど なんかあるね。」って言ったら
「とってあげようか。」っていうのでお願いしたの。
くいっ くいっ くいっって感じで紅葉が 引っ張ってとってくれた感じがした。
「でも、全部はとれないな。根っこが残ってるし ぼくじゃむずかしいから
あのクルミにたのんでみたら?」って紅葉は言った。
近くにクルミの木があってね、その木は夏は大きな枝を広げて、そこの下の
椅子で本を読むのが好きだったの。で、クルミさんにお願いしたら
「そこの黒いのを、クルミの実に包むようにして
そして、地面に埋めるといいよ。みんなが地面に戻してくれるから。
そんな風にして、そういうのもちゃんと
栄養になって、もどっていくんだよ。この世界に。」
って教えてくれた。
そしてその隣の、もみの木みたいな木が
とってもさわやかに香る枝の葉での香りで、おなかの中をきれいにしてくれて
気持ちがよくなった。
その後に、目の前のイチイに気がついて、「こんにちは」って挨拶したら
「君は、イチイの大きな木を知ってるね。大事に、いつも挨拶してくれたから
あのイチイの精が、助けてくれるって。」と話しかけてくれた。
そしたら、すごいんだよ。
おなかどころか、胸まで熱いパワーみたいのがきて
胸が痛く苦しいくらいになって
「ちょっと 痛い?でも、後でよくなるからね。
すっかり とっていくよ。」って、イチイの精がやってきて言った。
ほんと、くるしいくらいだったけど、うれしかった。
こうやって話して思い出すと、またおなかの中でくるくるエネルギーが
回ってくるくらい。
すると ぽっくる君は言った
木達はね、全部つながっているから。
君が大事にした記憶は
どの木にも伝わって、特に同じ種類の木は
強くつながっているから
きっと 助けてくれたんだね。
酷いことをしたことも 覚えているんだね
と聞いたら
木はね、ありがとうとか、愛されたとか
温かいエネルギーを覚えてるんだよ
暗くて汚いエネルギーは
クルミが言ったように
地面に埋めて、養分に分解しちゃうのさ
よっぽどの 酷い強い思いとかじゃなければ
分解してきれいにして養分にするんだから
と言ってわらった
木ってやさしいね と言ったら
みんなほんとは
やさしいんだよ だれでも
って わらった
とっても あったかい 気持ちになった