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すなぽん0987 @ またまたご無沙汰してま~す!! candy-poohさんお元気ですか??僕は徐々…
すなぽん0987 @ お元気ですか~!! 大変ご無沙汰しております!!去年は病に…
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2005/05/10
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カテゴリ: キャンディー
平成17年4月30日午後5時頃

キャンディーは天国へ旅立ちました。


去年の5月1日にわが家に来てからぴったり1年間で、

私たちの前からいなくなってしまいました。


1歳と2ヶ月でした。



ここから先は、自分のために当日の様子を詳細に書きとめておこうと思ったもので、

かなり長文である上に少々しんどい内容になっています。


********************


4月30日午後1時過ぎ、




車内は私たちが寒いくらいにエアコンを効かせ、

キャンディー対策は万全のつもりでした。


乗ってすぐ、エアコンが効いているにもかかわらず

はぁはぁと息をきらすキャンディー。


しかし車に乗るとたいていはぁはぁ言っていたので

いつものことくらいにしか考えていませんでした。


おみやげにあなご飯を買おうと立ち寄った宮島口。

超人気のその店はお弁当を買うにも40分待ち。

夫はキャンディー、Pと車で待機することに。

後でキャンディーに飲ませようと、冷たい水を購入しました。


長い用を済ませ、高速に乗って間もなくSAに入りました。



全く飲もうとしません。

あんなにはぁはぁ言っててのどが渇かないはずがないのにどうしたんだろ…


とりあえず先を急ごうと、車はまた本線へ。


すると、なんとなくおしっこのにおいを感じました。

家を出るときにおしっこしなかったから車でやっちゃったかな



なぜかクレートも中の敷物も濡れていませんでした。


休憩がてら車から降ろし、芝生があったのでそこへ連れて行くと、

キャンディーはすぐにおしっこをしました。


「キャンディー、もしかして『おしっこしたい』オーラ出しとった?」


そんなことを言いながら芝生でのんびりしていると、

女性が2人近づいて来ました。


お2人とも犬が大好きだそうで、

キャンディーを見て何度も「かわいいねえ」と言っては触ってくださり、

キャンディーも嬉しくて、短いしっぽを振って応えていました。


しかし、そこで少々呼吸がおかしくなり始めました。


この呼吸は、実はこの1週間に2~3度聞いたことがあり、

明らかに異常な呼吸なのに病院に連れて行くこともせず自然におさまるままにしていました。


なので今回もお腹を冷やせばおさまるだろう、くらいに軽く考えていたのです。


その後少し休憩して、結局そこでもキャンディーは水を飲まないまままた車に乗り込みました。


車の中で、キャンディーはずっと苦しそうな呼吸をしています。

どうしてやることもできないまましばらく走ると、

今度は嘔吐してしまいました。


最寄のPAに入り、クレートの中の敷物を新しいものに替えようと

キャンディーを車から降ろしたのですが、嘔吐が止まりません。


朝食べたフードを吐き、吐くものがなくなると泡を吐き、

その間ずっと呼吸は苦しそうなまま…

目をカッと見開いて、本当に苦しそうにしています。

舌や歯茎は紫色になり、危険な状態だというのが見てわかりました。


一刻も早く病院に連れて行かなきゃ…

けれど、高速にいるのでどうにもできません。


その後クレートはトランクに入れ、

私がキャンディーと一緒に車の後部座席に乗り、

お腹を氷で冷やしたり背中をなでたりしていました。


キャンディーは楽に呼吸ができる体勢を探して、

私の足やドアの取っ手などにあごをのせては落ち着きなく車内を動き回っています。


夫は運転しながら実家に電話して(いけないことだけど急を要していたので)

病院を探してもらい、何度かやりとりして

下関ICから少し走ったところに病院があることがわかったのですが、

下関ICの手前でキャンディーの容態が急変し、その場に力なく倒れこんでしまいました。


それまで窓の方を向いていたのに、私の方に体を向けた瞬間でした。

苦しくてたまらなくて、助けてほしくてこちらを向いたのだと思います。


すぐにキャンディーを引き寄せ、やったこともない人工呼吸を試したり

心臓マッサージのまねごとをやってみたり、

その時すでに舌も歯茎も血の気がなく、もう手遅れなのは心の片隅でわかっていながら

とにかくキャンディーが目を覚ますことを信じてひたすら息を吹き込みました。


夫はすぐに高速バスの停留所に車を停め、名前を叫びながら人工呼吸をしましたが

キャンディーは動きません。


とにかく病院に連れていこう


急いで車を走らせ、なんとか病院にたどり着きました。

しかしすでに脈はなく、心臓マッサージもしていただきましたが

キャンディーが目を覚ますことはありませんでした。



先生がおっしゃるには、

「短頭種気道狭窄症」といって、鼻の短い犬の多くが持っている症状らしく、

鼻ペちゃ犬を飼ったら何よりもまず最初に調べておくべきことだそうです。


気道がもともと細く呼吸がしづらい上に、

車という狭い空間に閉じ込められたり、暑かったり、興奮したことなどで呼吸が苦しくなって、

呼吸困難になってしまったようです。



その日は夫の実家で、夫とキャンディーと私で川の字になり、

夫はキャンディーを包み込むように抱いて寝ていました。

私はほとんど寝ることができず、一瞬寝入ってすぐに目覚めては

「もしかして全部夢かも」なんて考えて、すぐにまた現実に引き戻されて…

私の人生で一番長くて短い夜でした。



次の日、動物霊園でキャンディーを火葬してもらいました。

キャンディーと一緒に、お花やいつも遊んでいたおもちゃ、

フード、大好きだったいちご、おやつのふかしいも、

私のカーディガンを入れておきました。


あんなに重かったキャンディーが、

片手で持ち上げられるほどの壷にすべて収まるまでになってしまいました。


私たちの両親や兄弟、たくさんの家族に見送られながら、

キャンディーは本当に天国へと旅立って行きました。



キャンディー

よくがんばったね。

えらかったね。

もう苦しくないよね。

安心してゆっくりおやすみ。

私たちがずっと見守っているからね。



**********



早くキャンディーを家に連れて帰りたい。

そう考えた私たちは、予定よりも早く広島に戻ることにしました。


帰る途中、ほんの半月前にキャンディーと訪れたばかりの海に立ち寄りました。


キャンディー、上手に泳いでたね

きっと海好きだよね


なんて話しながら、貝殻や石を拾って帰りました。



家に着くと、ある郵便物が届いていました。

連休前にキャンディーのぴったりサイズでオーダーしていた、世界に一つしかないTシャツです。

でももうこのTシャツを着せることはできません。

何度も広げて、キャンディーが着ている様子を想像しましたが、

ただ虚しいだけでした。


家のあちこちにはキャンディーのいた形跡が残っていて、

私たちの悲しみが癒えるにはまだまだ時間がかかりそうです。

何をしてもキャンディーがいないことに結びつき、ついつい涙が出てきます。


もっともっと一緒に暮らしたかった。

たった1年なんて短すぎるよ。


天使が1年間だけわが家に派遣され、

役目を終えてまた天国に戻っていったのでしょうか。


だとしたら、また私たちのもとに戻ってきてくれる?

まだまだ役目は終わってないんだからね、キャンディー。


ねえキャンディー、辛いよ

胸が張り裂けそうだよ

キャンディー、会いたいよ…



********************



ブルドッグはイビキをかくのが当たり前

疑いもなくそう思い込んでいた私たち。


しかしイビキといっても様々です。

どの程度までが普通でどの程度からが異常なのか

もう調べようもありませんが、

今思えばキャンディーのイビキは尋常ではなかったかもしれません。

食べたものを吐くのも、気道狭窄症の影響だったのかもしれません。


あの日、帰省なんてしなければよかった。

寄り道なんてしなければよかった。

水を飲まなかった時点でひき返せばよかった。

今までもっと病院に連れて行ってればよかった。

今まであんなに怒らなければよかった。

もっといっぱい遊んであげればよかった。

もっといっぱい抱きしめてあげればよかった。


どんなに後悔しても足りないけれど、

どんなに後悔してもキャンディーは戻ってきません。


「どんなことがあっても守る」という約束を守れなかったね。

苦しいのに助けてあげることができなかったね。


キャンディー、本当にごめんね。

私たち、親として失格だね。


私たちには子供がいないから、

犬を子供のように扱うこと、たとえば自分達を「パパ」「ママ」と呼んだりすることに

抵抗というか…なにか気恥ずかしさを感じてしまって、

今までかたくなに「飼い主」と「犬」の関係でいようとしていた私。


私はなんてバカだったんだろう。

キャンディーは私たちの子供同然だったのに。


たった1年間だったけれど、私たちにたくさんの幸せをくれたキャンディー。

私たちはキャンディーに同じだけの幸せをあげられたでしょうか。


この1年に撮りためた写真は、デジカメだけで300枚余にもなりました。

携帯の写真を合わせるとものすごい数の写真が残っています。

キャンディーの記憶には、私たちとの楽しい思い出がたくさん残っているでしょうか。


もしもタイムマシンがあるなら

4月30日に戻って、

九州に向かおうとしている私たちに

帰省しちゃダメだって教えることができるのに。


去年の5月1日に戻って、

また最初から楽しくやり直すことができるのに。



キャンディーはこれまで常に何らかの症状を抱えていました。

外耳炎、チェリーアイ、股関節形成不全、皮膚…

そんな目に見えることにしか私たちは気づいてあげることができませんでした。

致命的な症状を見逃してしまっていたために、

キャンディーはわずか1年と2ヶ月しか生きることができなかったのです。


あんなにかわいくて優しくて、素直でおりこうで、いつも前向きで健気な子だったのに、

私たちの勉強不足のせいで寿命を大幅に縮めてしまったこと、

悔やんでも悔やみきれません。



********************



最後まで読んでくださった方にお願いです。


*あなたのお家のワンコがもし、いつもと違う様子を少しでも見せたなら、

 すぐにでも病院に連れて行ってください。


*この犬種は○○だから大丈夫 とか この犬種は●●なのは当たり前 とか

 勝手な思い込みをしないでください。


*鼻ぺちゃ犬と暮らしている方、ぜひ1度病院で検査を受けてください。

 できれば鼻ぺちゃ犬を数多く診たことがあり、症状に詳しい先生を探してください。


*後悔のないように、毎日楽しく過ごしてください。



今まで私のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

当分ここを削除するつもりはありませんが、日記は本日付をもって終了させていただきます。


多くの人にキャンディーを知ってもらえてよかった。

いっぱい「かわいい」って言ってもらえて嬉しかった。

いつも温かく楽しいコメントくださった皆さん、本当にありがとう。

本来なら皆さんのところに伺ってお礼を申し上げるべきところですが、

辛い気持ち、どうかお察しください。


皆さんと愛するワンコの健康を心よりお祈りいたします。

それではいつかまたお会いできる日を願って…



平成17年5月10日
candy-pooh






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Last updated  2005/05/11 12:48:18 AM
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