イヌやネコの検査や治療に関する最新情報(社長の独り言)

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2010.12.31
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カテゴリ: その他
この一年も早いもので、もう最後の一日になってしまいました。
だんだん一年過ぎるのが早くなります。
歳のせいだとはよく言いますが、いろんな意味で忙しい一年でした。
皆さん、今頃何してますか?紅白?

今年を振り返ると、まず一番には、約束を守れなかったことです。
ちょうど一年前、「来年は少なくとも週に一回はブログを更新する」と言いましたが、守れませんでした。反省、です。来年こそは・・・、です。

検査については、少しずつ遺伝子検査を認知して頂けてきた、という感じです。
確かに「遺伝子」というと難しいと思いがちですが、たとえば感染症の場合原因の菌やウィルスの遺伝子の存在を直接検出しますので、従来の検査に比べて精度は格段に高い検査です。そのあたりを、少しずつ理解して頂けたような気がします。

活性化リンパ球療法、法律的な縛りが厳しく、なかなか実施して頂ける動物病院が増えませんが、大学病院との共同研究で実績はだんだん積み上がっています。今年は辛抱の一年でした。


遺伝子検査では、さらに新しい検査項目をラインナップしたいと思います。
どんな検査を飼い主の皆さんが希望するか、徹底した調査を継続して、希望に答えるようにしたいです。
今年は、リンパ腫や白血病の腫瘍関連検査、肥満細胞腫のc-kit遺伝子検査、そしてネココロナウィルス検査、が多くご利用いただきました。

肥満細胞腫、来年新しい動物用としての分子標的薬が認可される可能性があります。現在、ヒトのイマチニブを利用していましたが、初めて動物用の薬が認可されれば、さらに使いやすくなると思います。

コロナウィルス検査、FIPの検査として利用して頂いておりますが、今のところ治療薬や方法が確立されていません。検査でも、FIPウィルスというものが正確には確認されていませんので、残念ながらコロナウィルスを検出することで検査している段階です。
でも、治療薬やFIPウィルスの研究は確実に進んでいます。
ここで紹介はできませんが、来年は実を結ぶ年になるかと思っています。
FIPを心配されている飼い主さん、少し期待してください。

活性化リンパ球療法、来年は学術的な実績が十分積み上がり、先端の治療法として認知される年になると思います。一般の開業の先生方が実施するにはなかなか難しいのが現状ですが、大学病院や二次診療や先端医療に力を入れる病院とうまく連携できる仕組み作りにも力を入れたいと思っています。

個人的には、今までの基礎技術や成果を利用して、新しい分野に進出したいと思っています。仕掛けづくりは、今年の内にすこし手を付けました。うまくいくかどうか、大変ですが楽しみです。

我が家のナナちゃん、8歳になりました。クッシングは落ち着いています。そういえば、クッシングに使っているトリロスタンという薬、これもヒトの薬の流用でしたが、来年動物用の薬が出るようです。だんだんとペットの認知度が上がり、獣医学も進歩しているようですね。飼い主としてはうれしい限りです。



あと3時間で今年も終わり、皆さん良いお年をお迎えください。
可愛いワンちゃん、ネコちゃん、そして皆さんの来年の幸をお祈りいします。

来年も、ぜひよろしくお願いします。

来年こそ、週に一回はブログ更新、頑張ります!!!





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Last updated  2010.12.31 21:02:46
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