イヌやネコの検査や治療に関する最新情報(社長の独り言)

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2011.11.23
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カテゴリ: 学会 研究会
本当に寒くなりましたね。
今月もあと一週間で終わり、もうすぐ師走です。
「師も走るくらい忙しい月」という意味だそうです。(合ってますか?)
そうこうしている内に来年、何か一年がだんだん早くなっていくような気がします。歳のせい?そう言わないでください。

さて、先週末、大阪で動物臨床医学会なる学会が開催され、一部参加してきました。
情報収集、と行きたかったのですが、今回はあまり時間が無く、その中で興味のある講演を聞いて来ました。

その中の一つ、「一般臨床家におけるサイトカイン療法」。
「サイトカイン療法」というと、とかく基礎研究的な難しい内容が多いのですが、この講演は一般の開業獣医師が講師で、どんな疾患にどんなサイトカインが使われてるか、臨床現場の話をされていました。(私が言うのも烏滸がましいですが)現場の先生方も、すごく良く勉強されています。

まず、「サイトカイン」とは。体の細胞が分泌する様々な機能を有する液性物質、のことです。少し難しいですが、ここはネットで調べて下さい。

この名称は、一度は皆さん聞いた事があると思います。
「サイトカイン療法」とは、これらを使って治療する方法のことです。

さて、今回紹介されたサイトカインは、以下の4つ。
*ヒト顆粒球コロニー刺激因子(hG-CSF)
*ヒトエリスロポイエチン(hEPO)
*イヌインターフェロン-γ(cIFN-γ)
*ネコインターフェロン-ω(fIFN-ω)
(上の二つがなぜヒト用か、と言えば、単純にイヌやネコ用が無いから)

簡単に、働きを紹介しますと・・・
*G-CSFは、幹細胞から、感染症や炎症反応の初期防御に働く顆粒球を誘導します。特に、癌の化学療法や放射線療法、ある種のウィルス感染、免疫不全なんどで好中球が減少すると、細菌やウィルスに感染しやすくなり、難治性となります。
*EPOは、骨髄中の赤血球前駆細胞に働いて、赤血球を誘導します。腎性貧血や再生不良性貧血など、強度の貧血の治療に用いられます。

*IFN-ωは、機能的にはIFN-γとほぼ同じですが、特に抗ウィルス効果を期待して、ネコカリシウィルス、ヘルペスウィルス感染症、イヌパルボウィルス感染症、ネコ白血病ウィルス(FeLV)感染、ネコ慢性口内炎、FIP、など、さらに悪性腫瘍の治療と、幅広く使われています。

今回の講演では、それぞれのサイトカインが上に書いたような疾患に対して使った時の効果や問題点が、広く紹介されました。

症例によっては、劇的な効果が認められます。
私が興味を持ったのは、IFN-γのアトピー性皮膚炎治療、ネコIFN-ωのカリシ、ヘルペス、FeLVなのどウィルス感染症治療、です。
これらは、実施した症例も多く、それなりに有効性を示すデータ、と理解しました。



また、サイトカインは、もともと生体内で産生されている物質で、体内では微量で効果を発現しています。治療の場合、それより相当多量に投与しますので、一方では副作用として現れることがあります。たくさん投与したからといって、それに比例して良く効くわけではない、というのがサイトカイン療法の難しいことろです。

で、ここでよく話題にするFIPに対するIFN-ωの効果ですが、症例が少ないのもありますが、効果は???でした(あくまで、私の感想です)。どんな検査でFIPと診断したかが不明なことと、2年以上生存した著効例はすべて高齢猫(6-16歳)であったこと、を考えると、FIPではなかった(FCoV陰性)可能性もあるかな、と思ったりもしました。

サイトカインは、免疫機能を高めることを目的によく使われます。ストレス、免疫、と言う言葉は良く聞きますよね。病気の原因が良くわからず、これと言った治療法も無い時に、サイトカインなどが良く使われることがあります。
一方で、もともと生体に存在する物質ですので、効果はマイルド、長期にわたって使うケースも多いです。
獣医さんの知識が重要です!
同時に、飼い主さんも勉強しましょう!

今回は、残念ながらあまり聴講できなかったのですが、いろいろ勉強にはなりました。
ある先生方の立ち話に聞き耳を立ててみたところ、「来年は内分泌がブームだね!」、だそうです。

内分泌、そうホルモン分泌の異常で起こる病気ですね。
これらの検査や治療が、話題になりそうです。

ホルモン分泌の異常、そう、我が家のななちゃんのクッシング症候群がまさにその病気です。
そう言えば、最近の学会ではよくクッシング症候群が話題になってます。

そのななちゃん、ここ2週間くらいで一気に飲水量が増えて(通常多くても400mlくらいが、常時600ml以上になりました)、ACTH刺激試験の検査値が高く朝の薬の量を増量、1週間くらい経過しましたが、あまり効果は見られません(飲水量が減りません)。
腹も太鼓腹のように張ってきているし、毛も所々抜けたり薄くなったり、病状は確実に進行しているようです。
見ていて可愛そうですが、飼い主としては一方で覚悟も必要なのかもしれません。

いま、デッキで日向ぼっこをしています。
いつまでも元気でいてほしいです・・・。





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Last updated  2011.11.23 11:54:24
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