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【介護に役立つお年寄りの動き講座】(今回の糸子さんを実例に学ぶ)
◇はじめに◇
ケアする場合「お年寄りを知りお年寄りの気持ちになる」のが大切です。 今回の夏木マリさんの演技はケアマネの立場から見て「お年寄りを知りお年寄りの気持ちになる」のが完璧に行えていたので、良い教材になると思いました。
◆スローテンポ◆
歳をとると神経伝達速度が遅くなるので若干スローテンポになります。
ただ72才にしては少し動きが早いのでリアルに糸子らしさがでてるかな?
(ケアやコミュニケーションは相手のテンポを知り合わせましょう)
◆階段は降りるのが怖い◆
あと女性はご高齢になると高確率で変形性膝関節症を患うので、階段の昇り降りがスローテンポになります。特に降りる時、関節を守るべき筋肉をゆるめながら降りるので、膝がとても不安定になります。階段を降りる夏木糸子のように、怖く遅くなるので、あの演技はとってもリアルでした。 (階段は下りが怖いという事を知り、ケアの時下から支えるようなポジションをとりましょう。)
◆節々が温まりきらない午前中はスローテンポで、関節が温まった昼間は速いテンポだったり、中々芸が細かいですね。あの演技さすが!とってもリアルです。
(同じ人物、同じ日でも、体温・体調・疲労具合で移動テンポが変わるので、そのテンポを見極めましょう。)
◆骨折予防について◆
女性は閉経後ホルモンバランスが変わり骨がもろくなり、骨折しやすくなります。戦時中・戦後の食糧難が骨折しやすさ、病気のかかりやすさに影響しています。そうです戦争の爪痕は未だまだ癒えずに目の前の高齢者を苦しめているのです。 (ドラマのように階段に手すりをつける事はとても良いことです。)
◆誇り◆
ケアする相手はただのお年寄りではなくて、糸子さんのように戦時中・戦後を生き残り、高度経済成長を支えるために、心身を限界まで酷使した英雄です。
糸子さんが「72年もよう頑張ってくれたほうやで」と膝をさすりますが、これは名言です。
人間は無駄に痛いのは耐えられず情けなくなるのですが、意味のある痛さは少し「まし」に感じます。 「『痛さ』さは貴方が長年頑張ってこられた勲章・証拠!」という糸子的の発想が大事です。
◆自信◆
ただ単に人の世話になるのは辛いのですが「頑張ってくれた身体に敬意を払い労わりもう少し頑張ってもらう!」「あの苦しみを乗り越えられた身体や贅沢言わへんけどもうちょっと頑張って!」という考え方で身体に話しかけ摩すると、心が少し納得できて少し自信が出て前に進みやすくなります。
(気休めと言えばそうなんですが、大事なのは哀れみではなく敬意です。相手の気持ちを知り相手に誇りと自信を取り戻してもらうのが、サービス業の真髄です。この点、洋裁とケアと役者は同じです。ちなみにリハビリは運動の意味ではなくリ(もう一度)ハブ(持つ)が語源で、「もう一度尊厳を取り戻す事」を意味します。)
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