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2026.05.14
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カテゴリ: 世界遺産
ↈ世界遺産 ●紀伊山地の霊場と参詣道


ↈ世界遺産




●紀伊山地の霊場と参詣道  
国:日本(和歌山・奈良・三重)  登録:2004年






紀伊山地は三重県、奈良県、和歌山県をまたいでおり、
最高峰は八経ヶ岳です。山岳仏教や熊野信仰、仏教や
山岳仏教に加えて密教などが習合した修験道が栄えました。

紀伊山地の霊場と参詣道はそれぞれ文化的景観として
高く評価されています。参詣道が世界遺産として認定されたのは、
巡礼道で知られる「サンティアゴ・デ・コンポステーラ
巡礼路」に続き2件目となりました。

この文化的景観を保存していくためには、文化財と同じような対策ではなく、
周辺の景観、自然そのものを維持していかなければなりません。





紀伊山地の霊場



紀伊山地の霊場は、三重、奈良、和歌山の3つの県に
またがる紀伊山地にあります。霊場は、高野山、熊野三山、
吉野・大峯(おおみね)の3つに分かれていて、
そこに至る参詣道があります。
これらは、日本の神道と大陸から伝来した仏教との融合に
よって生まれました。




高野山



高野山は和歌山県伊都郡高野町にあります。標高は約800m、
山上盆地に建てられています。816年、空海が金剛峯寺を作り、
高野山真言宗の総本山となりました。

金剛峯寺の壇上伽藍(がらん)と奥之院が二大聖地とされています。
壇上伽藍は一般寺院でいう本堂の区画で、奥之院には空海が
入定しているといわれています。

ここには117の寺院がありますが、そのうち52の寺院は宿坊と
して一般人も宿泊することができます。




熊野三山



熊野三山は、紀伊山地南東部にある熊野本宮大社・熊野速玉大社・
熊野那智大社のことです。日本書紀に「熊野」の名がみられ、
古くから修験道の修行の地でした。

神仏習合(日本土着の神祇信仰と仏教信仰が混ざり
再構築されること)が起こり、3つの大社の祭神が
それぞれ阿弥陀如来・薬師如来・千手観音とみなされる
ようになり、熊野三所権現と呼ばれるようになりました。
そして、熊野詣の目的地として多くの人々が訪れるように
なったのです。




聖地の桜に天の川 世界遺産・熊野本宮大社










吉野・大峯



吉野・大峯は、奈良県吉野郡にあります。標高千数百mの
山々が連なる、修験道の聖地とみなされています。
その山々の北部が吉野、南部が大峯と呼ばれています。

吉野は、7~8世紀の人で、修験道の開祖である役行者
(えんのぎょうじゃ)ゆかりの聖地です。大峯は、
吉野と熊野三山を結ぶ大峰山脈の総称だそうです。

修験道は、山に入り苦行しながら踏破することの
その回数が重視され、「奥駈」あるいは「峰入」と
言われていました。大峯はその舞台となったのです。

長い間、人々の尊崇の念を集め続けているこの霊場は、
俗世とはかけ離れた世界に存在するような気さえ
してしまいます。ここを訪れたなら、きっと心が洗われ、
自分自身を見つめ直すことができるのではないでしょうか。





紀伊山地の参詣道

紀伊山地の参詣道は、奈良県・和歌山県・三重県にまたがっています。
3つの霊場とともに3つの参詣道が「紀伊山地の霊場と参詣道」という
名称で世界遺産に登録されました。3つの参詣道とは、

大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
熊野参詣道
高野山町石道(こうやさんちょういしみち)
を指します。




大峯奥駈道



大峯奥駈道は、奈良県吉野山から熊野三山を縦走する、
修験者の修行の道で、非常に険しいことで知られています。

奥駈とは修験道において最も重要な修行のひとつで、
修験者にはこれが義務とされており、何度もこれを
行うことが大切であるとされていたそうです。

大峯山寺より奥には「靡(なびき」と呼ばれる
修行の場があります。巡る方法が2つあり、
熊野本宮大社から吉野へ向かう「順峯(じゅんぷ)」と、
吉野から熊野本宮大社へ向かう「逆峯(ぎゃくふ)」が
ありました。




熊野参詣道



熊野参詣道は、熊野三山へ通じる参詣道の総称で、三重県・奈良県・和歌山県・大阪府にまたがっています。5つの道があり(紀路・小辺路・中辺路・大辺路・伊勢路)、経路は大まかに3つに分けられます。

1つ目は、紀路(紀伊半島の西岸を行く)から現在の紀伊田辺付近の
中辺路(なかへち)を通り山中を進むか、紀路から大辺路(おおへち)
を通る海岸線沿いのルートです。

2つ目は、伊勢路という、紀伊半島の東岸を通って熊野に入る
ルートで、東国からの参詣者によく使われたそうです。

3つ目が、小辺路(こへち)という、高野山から熊野三山まで、
紀伊半島を南北に縦断する道でした。

参詣道には、舗装に用いられた石畳がまだ残っている場所もあり、
降雨量が多く道を舗装する必要があったことがわかります。




高野山町石道



高野山町石道は、慈尊院(和歌山県伊都郡九度山町)から
高野山へ通じる参詣道です。高野山の壇上伽藍から
慈尊院までは約22kmあり、道標である町石(ちょういし)が
180基置かれています。1町は約109mです。そして、
壇上伽藍から奥之院までの約4㎞には、36基の町石が
置かれています。町石は卒塔婆形で、巡礼の人々が
拝みながら高野山を目指したともいわれています。

山へ分け入るわけですから、どれも容易な道ではありませんが、
昔の人々は自分の家からずっと歩いてきたわけですよね。
いったいどんな強い思いで歩を進めてきたのか、
とても気になります。長い参詣道を歩き切ったら、
自分自身が鍛えられそうな気がしませんか?



世界遺産オンラインガイド





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最終更新日  2026.05.14 05:00:07
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